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サウスタウンの帝王

狼は眠らない…


作品編集

アーケード版に絞って、リリース順に紹介していく。

餓狼伝説~宿命の闘い~(1991年)編集

プレイヤーキャラはテリー・ボガードアンディ・ボガードジョー・ヒガシの3人。

このころはまだ対戦格闘の色合いが薄く、あのストZEROシリーズより先にドラマティックバトル(プレイヤーキャラ2体対CPU1体、PCの体力ゲージは別々)が搭載されていた。

ラスボスはギース・ハワード…なのだが、プレイヤーにとっての最大のラスボスは3回目のボーナスステージ。連打で勝ち負けを決める腕相撲なのだが、高橋名人クラスの連打スキルを持つプレイヤーですら、勝てない程の無理ゲー


実はこの第一作のみロゴの「狼」は異字体である。


初登場


餓狼伝説2~新たなる闘い~(1992年)編集

プレイヤーは一気に増えて8人。CPU専用も含めると12人。

ご存じ不知火舞や、後に「強キャラ」の代名詞となったキム・カッファンはこの作品でデビューした。

ラスボスはヴォルフガング・クラウザー。モーツァルトの「レクイエム~怒りの日」がBGMで、試合前の演出を含め今なお人気が高い。

なお、あのクラウザーさんが登場したのは2005年なので、けっしてコチラのクラウザーはあのクラウザーさんの名前をパクったワケでは無い。


初登場



餓狼伝説SPECIAL(1993年)編集

初代餓狼伝説からの復帰3人と前作でのCPU専用を含め、当時最大数の15人。

アーケード作品としては、ギース・ハワードが初めてプレイヤーとなった作品。

作品の出来はたった一人を除けば、概ねバランスがとれており、餓狼伝説シリーズで初めて連続技が可能となったことで、全国のゲームセンターで爆発的な人気を誇った。

ラスボスは前作から引き続きヴォルフガング・クラウザー。全プレイヤーにストレート勝ちすると隠しボスとして龍虎の拳リョウ・サカザキが登場。

本作はお祭り的な要素として扱われ、シリーズの正式な時系列には含まれていない。


初登場


餓狼伝説3~Road to the final victory~(1995年)編集

サブタイトルで多くのファンを驚かせたが、この後も作品は続いた。

プレイヤーは前作から減って10人。その代わり、より多彩な攻撃システムが搭載された。ラインも前作までの2ラインから、手前・中央・奥の3ラインに増加。

なお、当時「18号」と呼ばれたブルー・マリーは、この作品でデビュー。

なおCPU専用が居り、こちらは3人。

しかしながら、対戦ツールとしての出来は最悪に近く、詰め込み過ぎて難解になりすぎたシステムと、強力すぎるライン移動に多くのプレイヤーが頭を悩ませた。

そしてとどめを刺したのが主人公。キャッチフレーズが「最強は一人でいい…」ではあったが、今なおテリーのファンからもやりすぎの声が絶えない作品であった。

なお余談ではあるが、この1995年に出されたSNKの作品はほとんど全てが大外れに近く、ファンの間では暗黒期と呼ばれていた。

この作品ではプレイヤーのテクニックによってストーリーが分岐し、プレーの進め方次第でラスボスが変化した。

ボス(CPU専用)は、山崎竜二、秦崇秀(ジン・チョンシュウ)、秦崇雷(ジン・チョンレイ)の3人。最高評価を続けていると崇雷まで進める。


初登場


REAL BOUT餓狼伝説(1995年)編集

発売前に公表された同作品のキャッチフレーズ「さらば、ギース」に多くのプレイヤーがド肝を抜かされた。

プレイヤーは餓狼伝説SPECIALからの復帰組と、前作からの続投にプレイヤーになった前作のボス3を加え16人。

前作で色々とやり過ぎていた部分に多くの手直しが加えられ、ゲームバランスが大幅に向上。一人だけを例外にすれば、ほとんどのキャラがワンチャンで大ダメージを与えられる連続技を持ち、身も蓋もない言い方をすれば、弱キャラが存在しないとまで言われている。

前作で操作が複雑化した反動か、本作ではA=パンチ・B=キック・C=強攻撃・D=ライン移動およびライン攻撃、とやや簡単になっている。

ラスボスはギース・ハワード。

「さらば、ギース」の訳は特定のプレイヤークリアすると判明する。

なお、超必殺技や潜在能力を非常に簡単なコマンドかつ無条件で出せるようにするモードが存在しており、そのモードに切り替わった筐体はクレジット投入前のオープニングの冒頭で日付が出る。これによって発生した弊害は、ネット検索してほしい。


RealBout餓狼伝説SPECIAL(1997年)編集

REAL BOUT餓狼伝説とは違い、ストーリーを廃したお祭り作品。

プレイヤーは餓狼伝説SPECIALからの復帰組を更に4人加えて20人。新規は登場してない。

ラスボスは復帰のヴォルフガング・クラウザー。前代未聞の投げ間合いを引っ提げての再登場となった。

そして、このクラウザーまでノーミスかつ高評価でクリアすると、あの人が隠しボスとして登場。


PSへの移植版である「DOMINATED MIND」はゲームバランスに関わるシステムなどから無関係な演出に至るまで、オリジナルとはほぼ別ゲームとも呼ぶべき変化を遂げている。

初回限定版には、プレイヤーにインタビューしてプロフィールを埋めていくゲームやギャラリーモード、ダック・キングのダンスを鑑賞するモードなどが収録されているスペシャルファンディスクがついていた。

ラスボスはひろしことホワイト。ホワイトはコンピューター専用でプレイヤーは使用できない。


初登場

  • 八神庵(ゲームボーイ『熱闘~』のみ)
  • ホワイト(プレイステーション『~DOMINATED MIND』のみ)

※アルフレッドは下のRB餓狼2がPS版『~DOMINATED MIND』よりも先。


REAL BOUT餓狼伝説2 THE NEWCOMERS(1998年)編集

シリーズ最高傑作との呼び声も高い本作。

キャラバランスが取れている訳ではないが、プレイヤースキルで十分逆転を狙えるのでガチ対戦が可能で、シリーズどころかSNK作品最高傑作と評する声もある。だが同年夏に一大ブームとなるKOF98が発売された為に人気、話題性ともに奪われてしまっている。

プレイヤーは前作と前作の隠しボスに新たに2人加えた23人。

内一人はあの藤崎詩織の声をあてた金月真美であると明かされると、そのテのファンは狂喜乱舞した。

今回も隠しボスが居る…のだが、正直知名度が低すぎて「誰?」扱いなのは内緒。……声優は悪くないはずなのだが。


初登場


餓狼伝説WildAmbition(1999年)編集

ハイパーネオジオ64でリリースされたシリーズ唯一の3D格闘作品。初代餓狼伝説のストーリーのパラレルワールドを描き出している。

当時の一般的なポリゴン作品とは比べ物にならない程、モデリングが粗く、それほど評価はされていない。

ただゲームバランスが崩壊してる訳ではないため、過小評価を受けているとの声もチラホラある。

プレイヤーは新規2名と前作までのキャラから8人が起用され、計10人。後にタイムリリースの一人が1名追加。その後発売されたPS移植版では更に2名が追加されている。


初登場


餓狼 MARK OF THE WOLVES(1999年)編集

前作から10年後が舞台となる本作。もっとも数奇な運命をたどったと言っても良い作品である。

プレイヤーは隠しを含めて14人。何とテリー・ボガード以外全てが新規で、主人公がロック・ハワードに替わっている。

しかしながらロックを含めた4人は完全な新規とは言い難く、その中身もキム・カッファンの息子だったり、関連作品の主人公の弟子だったり、と言った具合。ラスボスを務める者もギースの義弟(!)だった。

今なおその存在に関して賛否両論ある双葉ほたるは、この作品でデビューした。


初登場


餓狼伝説 City of the Wolves(2025年初頭予定)編集

前作から20年以上の年月を経て発表されたシリーズ最新作。キャラクターやタイトルの関連から「餓狼MotW」の直接の続編と思われる。

近年のSNKの新作格闘ゲームと同様にキャラクターのグラフィックは3Dモデルが採用され、公開されたPVでは陰影のはっきりしたアメコミ風のシェーディングが確認できる。


初登場

余談編集

実はボクシング系が3人登場しており、これまで出て来たシリーズ物の格闘ゲームでは最多。


初代「餓狼伝説」はいわゆる「ストリートファイターⅡ」に始まる格闘ゲームブームでの後追いで生まれた…のは正確には違うらしく、実はプロデューサーが初代ストリートファイターの開発者西山隆志氏(現:ディンプス社長)だった。その為、初代に限りプレイヤー同士の対戦はオマケ程度でしかなく、二人プレイは二対一の協力(ベルトアクションゲームに近い)とアクションゲームの名残がまだあった。その為、対戦を本格的に意識しだしたのは「餓狼伝説2」と「餓狼伝説SPECIAL」からである。


「餓狼伝説SPECIAL」のMVS(AC)版は基本的には隠しのリョウ以外全員使える為に、乱入での相手を倒すとそのプレイヤーはクリアした扱いになるが、ギースとクラウザーだけは2Pで乱入させたとして倒しても絶対にクリア扱いにならない為、必ず実力で倒す事になる。ただし、SFC版はリョウまでも1人プレイで2P側乱入で倒し続けるとそのまま全員クリア扱いになる。


「SPECIAL」まではNEOGEO以外のゲーム機ではもっぱらタカラが移植していたが、特に任天堂のスーパーファミコンへの移植での評判はあまり良くなかった。(タカラから販売される移植ゲームは大体評判がよくない)「3」から家庭用移植のSNKタイトルは本家本元であるSNKが移植・販売するようになり、任天堂ハードへの移植はSNK作品全般で縮小された。


そして餓狼を語るうえでの隠れた通要素が、クォリティーは高いのにタイトルがカオス過ぎるBGM群

これは発売までの納期が差し迫ったBGMスタッフの都合から端を発しており、タイトルを真剣に考えている時間さえなかったために、進捗末期のテンションによる悪乗りからおかしな方向に行ってしまったのだとか。

以後、シリーズの成功と共に伝統と化してしまい、素人どころか往年のファンすらタイトルで誰のどのタイトルのステージBGMかを一発で言い当てられる者は多くない……。

後に主人公テリーが任天堂へゲストとして出向した際、50曲以上のSNK系BGMも追加枠として実装されたのだが、紹介動画で案内人の桜井Dですら珍タイトルの多さに困惑しつつツッコミを入れていた。

まさに公式が病気

餓狼伝説シリーズとは兄弟関係にある龍虎の拳シリーズのBGMもその傾向がある。

(特に初代のジョン・クローリーステージBGM、「航空ボカーン」はその最たるものであろう)


また人気を博したためフジテレビ系列でTVSPも放送され、劇場アニメ化もされた。

詳細は「バトルファイターズ餓狼伝説」を参照。


2022年8月8日TONKO氏が描いたロックの絵とともに公式でシリーズ最新作開発決定が告知された


2023年8月6日そのタイトルが『餓狼伝説 City of the Wolves』と発表され、同時にティザートレーラーも公開された。


関連タグ編集

別名・表記ゆれ:餓狼傳說 饿狼传说

不知火舞おっぱい

ボンボン餓狼ボンガロ

テリー・ボガードアンディ・ボガードジョー・ヒガシ…主人公。

ギース・ハワード…ほとんどの作品のバックストーリーに関わっており見方によっては真の主人公とも呼べる、シリーズどころかSNKを代表するボス。

龍虎の拳…初代餓狼伝説から10数年前の同じ街を舞台にしている。こちらでもギースが少なからず関わっている


餓狼伝説関連作品を作るうえでの注意点編集

良くある間違いとして、「飢狼伝説」がある(実際ゲーメストファミ通がこれをやらかした)。

タイトルやキャプションでのミスは、かなり恥かしいので注意。

タグにおいて、ネタとして使用する分にはあまり問題は無い(但し、普通にコメントなんかで書いてしまうと赤っ恥をかくので注意)。


余談だが、ゲーメストは「飢餓伝説」「餓死伝説」などという誤植までやらかしているが、これはネタとわかってなきゃ投稿できないだろう。ちなみにこの誤字でのグッズも売り出されたこともある(それも当時のSNKプレイモア公認というお墨付き)。


外部リンク編集

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