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サムライスピリッツ

さむらいすぴりっつ

エス・エヌ・ケイ/SNKの剣術対戦格闘ゲーム。 対戦格闘のシステムに武器戦を持ち込んだことと、敗者の死が明示される演出が特徴的。 「いざ、尋常に勝負!!」
目次 [非表示]

武士道トハ 死ヌコトト見ツケタリ

修羅道トハ 倒スコトト見ツケタリ

我、悪鬼羅刹トナリテ

目ノ前ノ 敵スベテヲ…


斬ル!!


概要編集

第1作は1993年7月7日に発売。登場キャラクター全員が武器を持った格闘ゲームはこれが元祖である。一撃で体力をごっそりと奪う強斬り、画面の拡大と縮小(これは『龍虎の拳』が初)、決着時の血飛沫や切断=死の描写などは多くのプレイヤーに衝撃を与えた。


当初は『餓狼伝説SPECIAL』までのつなぎとして見られていたタイトルであったが、想定以上の大ヒット作となった。以降、SNKの主力タイトルの一つとして1年ごとにシリーズの新作を発売していくとグッズ展開や、海外リリース、TVアニメの放送、コミカライズ、更には番外編のRPG(!?)の発売など、精力的なシリーズ展開を行ったが、SNKが倒産した後は悠紀エンタープライズや有限会社K2(現:株式会社K2)等が開発を担当した。


海外版のタイトルは「SAMURAI SHODOWN」間違われやすいがSHOWDOWNではなく、当時流行っていた映画「将軍 SHOGUN」とかけた造語らしい。


タイトルこそ『サムライスピリッツ』だが、実は『侍』を職業としているキャラは殆どいない。『侍』を職業にしているネームドキャラは、シリーズ全体を通しても、柳生十兵衛、柳生磐馬、九葵蒼志狼、花房迅衛門の4人だけ。『閃』の菅又刃兵衛は家老なので侍とは微妙に違う、『閃』のJ.やクロードは肩書きこそ『侍』だが、剣術を修めただけで、侍を職業としているわけではない。他にも、兇國日輪守我旺は物語開始時点で幕府に反旗を翻しているので、『元・侍』である。


つまり、『斬紅郎無双剣』には侍は一人も登場していないということになる(GB版である『熱闘』には十兵衛が登場する)。


逆に、忍者はやけに多い。『忍術を修めた者』という意味のネームドキャラなら、服部半蔵、ガルフォード、アースクェイク、風間火月、風間蒼月がこれに該当する。ファンからは『侍より忍者のほうが多い』とネタにされることも。


一方、『忍者』を職業としているネームドキャラは、服部半蔵、風間火月、風間蒼月の3人が該当する。海外出身のガルフォードとアースクェイクは『忍術を修めた』というだけで、忍者が職業というわけではない。(職業としての『侍』の人数が『忍者』を上回っている作品は、蒼紅だけである)


ちなみに、シリーズ全体で最も多く主人公を務める覇王丸は無職。一応、剣の腕で路銀を稼いでいる為、『武芸者(現代風に言うとストリートファイター)』と呼ぶのが妥当か。



ゲームの特色編集

戦闘編集

極限の読み合いを制する「一撃必殺」剣劇

見得を切る対戦時代劇


昔ながらの読み合いと立ち回りを重視した王道の格ゲーではあるものの、一部のキャラクターを除いて多くのキャラクターが一撃で体力ゲージを半分にする攻撃を有する、驚異のバッサリゲー。ある意味、格ゲーの王道の“先”を体現した、時代劇殺陣を彷彿とさせるゲーム性を有する。


初代作「サムライスピリッツ」が、この面ではもっとも極端なバランスになっていた。連続技は制限が多く、必殺技の性能も全体的に低い(昇龍拳コマンドの対空技にろくな無敵時間がなくまともに対空できないなどザラ)。一方地上で大斬りが決まれば4割~7割減らして気絶→そのまま斬殺など当たり前。


結果、対戦は「大斬りの間合いをめぐって、出戻りの早い弱・中斬りや足技での牽制と歩きを駆使した『立ち合い』がラウンドの大半を占める」という異様な状況を生み出した。稼働当初は立ち合いそのものを拒絶する飛びシャルロットなどが対戦シーンを荒らし回り、プレイヤーが減少する事態も招いたが対策が進んでからはその傾向も減少。一瞬、ただ一歩の間合いを間違えれば死ぬる恐怖感に取り憑かれたプレイヤーも多く、今日でも初代作を対戦し続けるサムライ達(実際はeスポーツアスリート)も少なくない。


シリーズが進むごとにコンボへの比重も高くなり、初期のバッサリ感は徐々に低下していった。それでも最大の強攻撃の一撃で体力の25~40%が斬り落とされるのは当たり前で、やはり僅かな気のゆるみが敗北へと繋がる緊張感の高い試合展開となる。この「読み合いを制し、如何に一撃で相手を斬り伏せるか」こそ、本シリーズ最大の魅力といえるだろう。


ただNEOGEOらしい特色だが、シリーズナンバーごとに調整の不備が顕著なことが多く、いわゆる「対戦ダイアグラム」(キャラクター間の総合的な相性差を表した評価)でのランク付けが安定しないという点でも、妙に尖っている節がある。場合によっては致命的なバグが残っていたり、開発期限ギリギリまで粘ったせいでデバッグ不足となりチートキャラを生んでしまったりと、別の意味でもいろいろと伝説が多い。


描写編集

前述のように、敗北=死を明確に表現しており、表現や演出は比較的シビアであり、そのため海外版では血の色等が変更されているものもある。


2004年発売の『サムライスピリッツ零SPECIAL』(以下、零SP)では全てのキャラクターに様々な斬殺描写があるのは勿論、「絶命奥義」という相手を完全に殺す必殺技の搭載により、色々なキャラがFATALITY状態になった。切断描写等の対象にならなかったナコルルやリムルルは無論のこと(初代、アスラ斬魔伝を除く)、新ヒロインの真鏡名ミナにも容赦なしである。胴体切断・破裂・辺りが血の雨などの過激な表現は一部で批判があり、当時賛否があった。


次回作の「天下一剣客伝」では反動からか斬殺はおろか斬られたときの出血エフェクトすら一切無くなってしまった。(他にも様々な演出の変更がある)これにはやはり不満の声も多くあり、またまた賛否が起きた。その次作である「閃」では海外版でのみ出血表現などが復活している。


なお、死亡したキャラは黒子が復活させているという設定がある。


黒子のバスケ


お見事!


零SP移植問題編集

同年に発生した事件の影響から、家庭用版ではこれらの描写が全て自主規制からカットされてしまう事態が起きた。一切告知等も無いまま発売してしまったこと、そして急な修正のためか、これに付随する不具合もあったことから購入者からの苦情が殺到し、結果としてそれが物議を醸す事になってしまう。


後に修正版との交換が行われ、こちらでは一部の不具合が修正、絶命奥義の演出についても残虐描写が抑えられて(単なる吹っ飛ばし等)ややマイルドになってはいるが復活した。


その後、「零SP」は長らく移植されなかったが、2017年7月14日SNK公式サイトのプレスリリースにて「零SP」のPlayStation 4版とPlayStation Vita版を今夏にリリースすると発表。2017年9月14日に配信をスタートした。物議をかもしたアーケード版のゴア描写も、忠実に再現されている完全移植版である。


剣劇、再び!!編集

その後、ポリサムのリベンジとして2008年より稼働開始した「サムライスピリッツ閃」が今一つパッとせず、パチスロや『グランブルーファンタジー』コラボはあったもののシリーズの本格的再始動には至らなかった。

冬コミ表紙【侍魂・ソウルキャリバー】


2018年9月、新生SNK体制の下、長きにわたる沈黙を破り3Dグラフィックと2Dのシステムを融合したサムライスピリッツ完全新作が発表された。KOF14では採用が見送られた『UnrealEngine4』の力で約10年ぶりの復活となる。


登場するのは初代サムスピから王虎、幻庵、天草を除いた10人(王虎はDLCで2019年12月から登場)、加えて幻十郎、色、慶寅の3人、さらに新規キャラクター3人が参戦し計16人が使用可能。後日DLCキャラクターを2カ月に1人のペースで配信する。2019年6月27日にPlayStation 4・XboxOneから発売し、夏にはアーケード、秋にはNintendo SwitchSteamからも発売する。


血飛沫や胴体切断などの残酷表現も健在であり、レイティングはシリーズで最も重いCERO-Dとなっている。

シリーズ再始動後、『ソウルキャリバーⅥ』『共闘ことばRPG コトダマン』とコラボするなど、シリーズの盛り上がりを再度見せつつある。


作品編集

シリーズ編集



家庭用オリジナル編集


組合せ編集

  • サムライスピリッツ 剣客指南パック
  • サムライスピリッツ 六番勝負
  • サムライスピリッツ ネオジオコレクション

派生編集

  • ナコルル ~あのひとからのおくりもの~
  • Days of Memories
  • メイドbyいろは
  • 恋のいろは

アニメ・OVA編集


コミカライズ編集

  • サムライスピリッツ(講談社版) 漫画:島本和彦
  • サムライスピリッツ(徳間書店版) 漫画:内藤泰弘
  • 魔界武芸帖 サムライスピリッツ 原作:七月鏡一 / 漫画:三好雄己
  • サムライスピリッツ 島原天草邪神城攻略編 漫画:石川賢
  • サムライスピリッツ カントリーロード雪伝 漫画:島津わか乃
  • 剣客異聞録 甦りし蒼紅の刃 ~サムライスピリッツ新章~ 漫画:矢口岳
  • 聖剣士伝説 サムライスピリッツ 漫画:真行寺たつや
  • サムライスピリッツ 覇王丸地獄行・真サムライスピリッツ 覇王丸地獄変 漫画:しろー大野

小説編集

  • サムライスピリッツ 破天降魔の章 作者:岸間信明
  • サムライスピリッツ 斬紅郎無双剣 作者:いさき玲衣
  • サムライスピリッツ 天草降臨 夏の風花 作者:嬉野秋彦
  • 真説 サムライスピリッツ 武士道烈伝 作者:いさき玲衣
  • 小説 サムライスピリッツ アスラ斬魔伝 作者:梅村崇
  • サムライスピリッツ零~黄泉の黎明~ 作者:さくらいとおる

パチンコ編集

  • CRサムライスピリッツ

パチスロ編集

  • サムライスピリッツS
  • サムライスピリッツ外伝 チャムチャム
  • サムライスピリッツ鬼
  • サムライスピリッツ ~剣豪八番勝負~

ソーシャルゲーム編集


コラボ編集

同社コラボ編集


他社コラボ編集



時系列編集

基本的に時代は繋がっているが時間軸は発売順ではない。


零→2019→初代→斬紅郎無双剣→天草降臨→覇王丸地獄変→侍魂→アスラ斬魔伝→蒼紅の刃

 ↓                                   ↓

 零SPECIAL→天下一剣客伝                       閃


『零SPECIAL』『天下一剣客伝』は『零』からのパラレルで『閃』は『アスラ斬魔伝』からのパラレルに当たる(整合性を無視して時系列に並べると『零』→『零SPECIAL』→『天下一剣客伝』→『2019』、『アスラ斬魔伝』→『閃』→『蒼紅の刃』になる)。

格闘ゲームでのシリーズを基軸にしており、ジャンル別である『武士道列伝』や『あのひとからのおくりもの』は含まれない。


今後も新作が発売されるのならこの時系列に新たな歴史が刻まれるであろう。


登場キャラクター編集

※1:ラスボス

※2:隠しキャラ

※3:CPU専用

※4:中ボス


シリーズ作品編集

SAMURAI SPIRITS編集


ゲームボーイ版『熱闘サムライスピリッツ』でのみ隠しキャラとしてプレイアブル参戦。


真SAMURAI SPIRITS 覇王丸地獄変編集


サムライスピリッツ 斬紅郎無双剣編集


サムライスピリッツ 天草降臨編集


※彼女は戦闘には参加しないサブキャラクター。



SAMURAI SPIRITS~侍魂~編集



SAMURAI SPIRITS2~アスラ斬魔伝~編集



サムライスピリッツ零・SPECIAL編集


サムライスピリッツ 天下一剣客伝編集

※画面左側。



動物キャラ

シクルゥ※画面手前ママハハ※画面右側
羅刹ver.ナコルル
パクパク※画面右側チャンプル
パクパクやっちゃえ!\ミナー/

シクルゥとママハハはタッグを組んで戦う。


家庭用オリジナル


サムライスピリッツ閃編集




SAMURAI SPIRITS(2019)編集


DLC

※1:フォーオナーから参戦。

※2:王者栄耀から参戦。

※3:月華の剣士から参戦。

※4:ギルティギアから参戦。


家庭用作品編集

真説サムライスピリッツ 武士道烈伝編集


剣客異聞録 甦りし蒼紅の刃 サムライスピリッツ新章編集



派生作品編集

ナコルル~あのひとからのおくりもの~編集



サムライスピリッツ鬼編集


侍魂オンライン-朧月伝-編集



関連動画編集


関連イラスト編集

サムライスピリッツキャラで集合絵サムスピキャラ×12、覇王丸リムルル閑丸(春&夏)

センシティブな作品センシティブな作品

祝!令サム一周年


関連タグ編集


外部リンク編集

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