修羅とは 大地を揺るがし 往く者のことなり
羅刹とは 大海を斬り裂き 逝く者のことなり
血潮の海に身を沈め 目の前の敵 全てを
斬る!
ストーリー
魔界と地上界に君臨する暗黒神は、半陽の男、半陰の女、そして無垢な胎児の三位一体の合一によって誕生するという。
合一に耐え得る胎児狩りは、各地に胎児消失事件を引き起こしていた。
暗黒神の復活に必要な、完全体の男女をさがす壊帝ユガ。
そして、地上には、覇王丸を執拗に狙う、半陰の女「色」の姿があった…。
概要
3D格闘ゲームとして新たに再スタートしたサムライスピリッツの続編。
「ポリサム」という通称の由来は今までの2Dスプライトによる表現から
現在は完全に3D化されているものの、当時は主にハイパーネオジオ64作品として
リリースされた『SAMURAI SPIRITS〜侍魂〜』『SAMURAI SPIRITS2〜アスラ斬魔伝〜』の2本を指す事が多かった。
剣質システム等今までのサムスピシリーズと類似する要素もあるが、
ステージ破壊・落下による移動やリングアウト等の3D格闘ゲームにしばしば見られる要素が組み込まれている。
サムスピシリーズのキモでもあった武器飛ばし・武器破壊要素が廃されており、
連撃システム「SCS(サムライ・コンビネーション・システム)」、行動によって消費するスタミナゲージといった要素が存在する。
作品評価
新キャラクターのデザイン・設定や演出など、評価される要素も存在するものの
1作目『SAMURAI SPIRITS〜侍魂〜』はシリーズの中でも屈指のゲームバランスの壊れぶり、
ネオジオ64自体の展開失敗等から評価が大きく伸び悩んだ。
特に新たに導入された「スタミナゲージ」のシステムにより思ったように操作ができない、
連続技で11発目以降は一切補正が掛からないという異常なダメージ補正により
1コンボから即死が当たり前、必然的にこちらから仕掛けるのは危険極まるゲームバランス等、
ウリである滑らかな操作性を充分にアピールできないという結果となってしまった。
このことから、2作目に当たる『SAMURAI SPIRITS2〜アスラ斬魔伝〜』では
システム変更が多数行われ、バランス面でも調整の努力が窺えるものの
前述のネオジオ64自体がネックになっていた事と、同作が発売された1998年の
ゲームとしてはグラフィックの面で見劣りする(これもネオジオ64のスペックによる)点など、
今ひとつプレイヤー達に興味を持たせる事ができず、ネオジオ64の販売終了と共に姿を消す事となった。
当時のファンの間では今までのゲームシステムから大幅に変更し、
流行りの3D格闘ゲーム風になった事自体についても賛否両論があった。
なお、当初は「ポリサム」というとこの2作だけの事を指していたが、
2008年にTaito Type X2基板で(2011年にはNESiCAでも配信開始)『サムライスピリッツ 閃』が
稼働開始され、同作も従来シリーズとは毛色が異なる作品である事、
イラストレーターが上記2作と同じ北千里氏である事などからポリサム作品の1つとされる事がある。
2019年に発売された『SAMURAI SPIRITS』はグラフィックこそ3Dだが、システム自体は旧サムスピシリーズへ回帰している部分が多く、2.5D格ゲーの部類に入ることからもポリサムと呼ばれる事は殆どない。