今は昔のものがたり
我が道 極めんとする男あり
血生臭い生きざまに
凶事まとうは 偶然ではなかった
プロフィール
流派 | 我流 |
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武器銘 | 名刀・河豚毒(ふぐどく) |
生年月日 | 1763年(宝暦十三年)九月五日 午の刻 |
年齢 |
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出生地 | 武蔵国 城下町 |
血ノ型 | A型 |
身長 | 五尺七寸(約173cm) |
体重 | 十七貫目(約64kg) |
趣向 |
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家族構成 | 23歳の時決別 |
宝物 | 河豚毒 |
好きなもの | 決闘 |
嫌いなもの | 卑怯なヤツ、油虫 |
コンプレックス | 短気 |
尊敬する人 | 花諷院和狆、実家の近所の老学者 |
剣の道について |
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特技 | 大道芸(本人は至って真面目に、剣術だと言い張る) |
平和を感じるとき | 酒が美味いとき |
好みのタイプ | 大和撫子 |
現代社会での彼は…? | 地元放送局の大道具さん |
キャッチコピー
- 「天下無敵の熱血漢」(初代)
- 「剛に生きる風来坊」(斬)
- 「無頼の剣客」(アスラ・修羅)
- 「鬼に近づきし剣客」(アスラ・羅刹)
- 「伝説の剣豪」(蒼紅)
- 「無双の剣豪」(カプエス2)
- 「豪快無頼の剣客(バトコロ)
- 「豪快無頼の大剣豪」(閃)
- 「さすらいの剣豪」(2019・ソウルキャリバーⅥ)
声優・役者
臼井雅基 | |
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中村大樹 | |
森川智之 |
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古賀寛之 | |
香取慎吾 |
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島田敏 | |
藤岡弘、 | |
北代高士 |
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概要
『サムライスピリッツ』の主人公。剣の道を極めんと世界を旅しており、彼の代名詞である大斬り「斬鉄閃」の威力はまさにサムスピを象徴する技である。
人物
武蔵国の貧しい旗本出身。性格は馬鹿がつくほど正直で豪胆。武家としての格式を嫌い、親から強制される学問や手習いは放り出す。しかし剣の稽古だけは性に合い、真面目に通いつめると頭角を現し、大の大人をも打ち負かす程の腕前にまでなっていた。近所の老学者を尊敬しており、彼の知識・雑学が覇王丸の世界観の形成に大いに繋がっている。
無敵を誇っていた覇王丸だが、四国の地で柳生十兵衛に敗北。覇王丸は己の未熟さを初めて思い知る。以来、剣の道を極めるため家族と決別し、旅に出た。その後、魔物・妖物退治も行っている元剣豪の老僧・花諷院和狆の元で牙神幻十郎と共に剣を学ぶ。幻十郎とはその頃からの因縁の間柄。
「紅珠魂」という特殊な魂の持ち主で「半陽の男」でもある覇王丸は、やがて羅将神ミヅキや壊帝ユガ等の魔界の者から狙われる事になる。
「アスラ斬魔伝」の20年の後を描いた「甦りし蒼紅の刃」では47歳の伝説の大剣豪として登場。当時の日本の医療の遅れの影響もあって白髪混じりに老け込んでいるが、その豪胆な人物像は変わっていない。枯華院から出ていったアスラと色の娘・命の行方を探すために捜索の旅に出る。
最初に触れたとおり、覇王丸は旗本の生まれで『武士としての将来』が約束された身分の出だが、そんな境遇と決別し、剣の道に生きることを選んだ。つまり、彼は『サムライスピリッツの主人公でありながら、侍になることを拒んだ男』ということになる。
彼にとっての武士道とは、武士としての『道』を生きることではなく、心の在りよう……つまり、『魂(スピリッツ)』ということなのかもしれない。
人間関係
- 老学者
- 若き日の覇王丸に多大な影響を与えた人物。国学や蘭学を修めた学者で、武蔵国にて隠居生活を送っている。
- 千両狂死郎
- 武芸者として路銀を稼ぐ覇王丸にとっての商売敵。ただし、狂死郎はプロの歌舞伎役者なので、覇王丸にとっての一方的な商売敵である。
- 花諷院和狆
- 枯華院の住職、剣術の師匠。
- 牙神幻十郎
- 和狆の元で共に修行をした同門の兄弟子にしてライバル。尤も、覇王丸は『狙われる側』であり、覇王丸の方から幻十郎を宿敵と定めて敵視しているというわけではない。
- 猛千代
- とある農村で盗賊を蹴散らした覇王丸に弟子入りする。
お静との関係
フルネームは脇坂静。かつて恋仲であったが、「剣の道に女は不要」と故郷に残してきた許嫁。このお静だが、覇王丸が剣士として諸国放浪の旅に出てからも覇王丸への想いは持ち続けており、「真サムライスピリッツ」の覇王丸EDでは、羅将神ミヅキおよび暗黒神アンブロジアを退けた果てに満身創痍で幻十郎と出くわして斬られそうになっていた覇王丸のもとに追いつき、幻十郎を決死の覚悟で説得して退かせ、覇王丸にもその感謝と詫び混じりに抱きしめられるなど、その覚悟と愛は確かなものを持っているようである。色が命を枯華院に預けて以来お静が育てた。
RPG版の「武士道列伝」では、ゲームリリース当時フジテレビのアナウンサーだった西山喜久恵が声を当てている。
性能
一言でいえば、サムライスピリッツという作品・世界観を、端的に表しているキャラ。
近年主流になっているコンボゲーでは、GGで言うHSでも致命傷に至る事はまずあり得ないが、覇王丸の遠距離立ち強斬り「斬鉄閃」は防御力次第ではあるが、一撃で半分は当たり前。
条件次第ではほぼ即死クラスの大ダメージを与える。ただ、この一撃も容易くは当たらず、如何にして全身全霊の一撃を叩き込むかが、プレイヤーの腕の見せ所となる。コンボゲーとは対をなす一撃必殺ゲーの真髄を体験するには、うってつけのキャラと言える。
余談
元ネタ
デザインモチーフは宮本武蔵、そのライバル的存在として佐々木小次郎をベースにした橘右京が誕生し「陽」と「陰」の存在として対の形としていたが、ストーリー上の接点はほぼ無く、ライバルキャラとしては牙神幻十郎が誕生した為に、当初の設定は無くなり独自の道を歩むようになった。 ちなみに初期プロットでの名称は「ムサシ」でゲーム内の立ち姿は八相の構えではなく抜刀術に近い感じだった。
嫌いな物~その訳~
向かうところ怖いもの無しとも思える彼にも流石に嫌いな物はある。それは油虫。今で言うところのGである。
今でも好きと言う人はゼロに等しいGであるが、彼の場合は「気持ち悪い」等ではなく、
「 不 味 か っ た か ら 」
というあまりにぶっ飛んだ理由で嫌っている。
「名刀・河豚毒」とは?
刀身は二尺五寸(約75~76cm)ほどあり、茎付近に「南無阿弥陀仏」と彫りが施された覇王丸の愛刀。
名前の由来は「この刀から繰り出される峰打ちは、まるで河豚毒に当たったような激痛がするから」という説がある。無名の刀匠がネタの範疇で拵えたという剛刀で「地獄の鬼ですら使いこなせない」という重量を持ち、そんじょそこらの男の膂力では抜刀はおろか持ち歩くことも叶わないという。東大寺の五重塔に奉納されていた所を覇王丸が拾い、覇王丸と共に数々の伝説を作り上げる事になった。
ちなみに、一般的な日本刀は二尺三寸(約70cm)で、重さは刀身だけで600~700g(刀身の幅や厚みによって異なる)ほどである。そこに鍔や柄を取り付けた総重量は約1kg。つまり、河豚毒は通常の刀よりも約1割程度重かったのでは無いだろうか。
重さだけならそこまで『扱いにくい』ということにならないはずなのだが、そういう設定があることを考えると、恐らくは『重心が先端にあった』ということなのだろう。
(日本刀は重心が先にあると『重く感じる代わりに、その重さを攻撃力・殺傷力として相手に与えることが可能』となる)
初代オープニングの「葉隠」(「武士道とは死ぬ事と見つけたり」で始まるアレ)の一節を覇王丸が河豚毒の一振りで覇王丸の左右両隣の灯篭や中央の神木を叩き斬って締めるオープニングが印象深い。
客演
頂上決戦 最強ファイターズ SNKv.s.CAPCOM
「SNKv.s.CAPCOM 激突カードファイターズ」を経て、後述のカプエスに先駆けて発売された、SNKとCAPCOMのコラボ格ゲーで、サムスピからはナコルルと共に、時空を超えて参戦。
本作では各キャラクターに会社の枠を越えたライバルキャラが設定されており、覇王丸の場合はザンギエフが両会社を代表するパワーキャラとして選出されたライバルキャラとなる。
他にも覇王丸、ナコルル、一条あかりでチームを組むと『カタナバトルチーム』という特殊なチームになる。
本作の覇王丸は強パンチが斬鉄閃に設定されており、出が遅くガードされたときの隙も甚大だが、超必殺技レベルの攻撃力と、数発でガードクラッシュを引き起こすGC値を誇る。また、必殺技は弧月斬(ダッシュ中入力で軌道が変わる「疾風弧月斬」は無し)と旋風裂斬(空中版にあたる「飛翔旋風裂斬」は無し)、超必殺技は天覇封神斬と天覇断空烈斬のみという思い切った技構成で、必殺技にあまり頼らないシンプルな戦い方のキャラクター。
ちなみに、本作はネオジオポケットカラーというマイナーハードでのリリースだったが、ファミ通のシルバー殿堂入りを果たした名作ゲームで、現在はニンテンドースイッチやSteamでもプレイ可能。
CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001
今回もサムスピ枠からナコルルと共に参戦。
思い切り現代なこの世界観に彼が飛ばされてきた理由は分かっていないが、この大会の場が彼にとっては完全にご褒美でしかない場なのであまり疑問は湧かない。
本作でも斬鉄閃の攻撃力が非常に高く、数発で相手をKO出来る。
モロに同系統主人公であるリュウとの夢の共演が実現。同じチームに組ませておけば、勝利画面にて試合を楽しむリュウに全面的に同意し、酒を酌み交わそうと誘っている様子が見れる(応じて貰えたかどうかは不明だが)。
ナコルルと高嶺響の刃物持ち女子二人には対戦前デモにて「そんなモン振り回してっと怪我するぜ?」と忠告。この時初顔合わせの響(何年か後に再会する事にはなるが)なら兎も角、同じ作品出身のナコルル相手に今更な言葉な気もするが…
また、豪鬼及び神人豪鬼との対戦前デモにて「面白い、鬼退治と行くか!」と息巻いているが、これは豪鬼と同じ「鬼系強キャラ」と言える斬紅郎相手に「天サム」のストーリーデモ中に言い放ったものと同じである。
グランブルーファンタジー
サムスピとのコラボイベント『グランブルースピリッツ』において、覇王丸と河豚毒がトレジャー交換報酬(イベントボスドロップでも入手可能)に名を連ね、主人公が装備できる武器として登場している。
1発はデカいが、たまにミスする上に連撃できないのでやや扱いづらいキャラ。覇王丸、河豚毒は共に属性は風だが、これは「武士道烈伝」において覇王丸が風属性だったことに由来する。河豚毒のランクはSSR。武器区分は「刀」。主人公の奥義ゲージ最大時に放てる奥義は覇王丸の技と同名の『旋風裂斬』。
ただし覇王丸がグラブルにおいて第三アビリティとして使えるもの(敵全員に風属性ダメージ)と違い、効果は「風属性ダメージ(特大)、主人公に「幻影」エンチャント付与」というものである。
ソウルキャリバー
ソウルキャリバー6のシーズン2パスにて覇王丸のゲスト出演が決定した。
遂に実現
KOF ALLSTAR
KOFALLSTARにて『サムライスピリッツ天草降臨』がコラボ。第一弾でリムルルと共に参戦した。またコラボを祝して期間限定公開の実写動画が作られ、覇王丸は藤岡弘、が演じた。
スマブラ
テリー配信に伴い、覇王丸もスピリッツとして登場。剣攻撃強化と言う実にらしい付属効果を持った攻撃タイプのACEランクとして登場。バトルではMiiファイターで登場する。
能力は高いが、スロットはゼロ。男なら剣一本で勝負と言う事だろうか(ちなみにスロットが2個ある草薙京はレベル99の時の数字が1000近く低い)。
コトダマン
2019年8月2日より開催されたコラボイベントにて火属性・英雄族のコラボユニットとして登場。
木属性・英雄族・物種族特効の持ち主で、他にもすごわざ「天覇封神斬」は発動時の敵からの攻撃回数によって効果が変動するという特徴があり、通常は敵単体に火属性の連続攻撃で火力はやや抑えめだが敵から3回以上攻撃を受けるとそれに加え追加で火属性の単体攻撃を行う。また、敵からの攻撃を受けると自身のATKが150上昇する(上限3回)、リーダー特性も発動できれば火属性のHPが40%上昇、「い」を含む言葉を作った際に火属性のATKが160%上昇するというアタッカーとして申し分ない性能を持つ。
また、敵のガードを崩しやすい特性の持ち主でもあり、シールドブロックに大ダメージを与えられるのも魅力。
KOFXV
上述のオールスター以外にも、まさかのナンバリングタイトルである『XV』にも覇王丸が参戦。既にナンバリング前作で参戦済みのナコルルと、こちらもKOF初参加となるダーリィ・ダガーと組んでサムライチームとして参戦する。
なお、侍は1人もいない。「右京さんに謝れ!」とどこぞの美形コンビに言われそうであるが、右京さんは実際覇王丸とそんなに接点があるわけでもない(上述の老学者とそれぞれ関わりがあるぐらい)。ただ、前作からの続きで今回の参戦理由となるナコルルはともかくとして、残る一人は幻十郎らの悪党以外なら誰でもあり得たのであろうが…。