死を視ること・・・帰するが如し
仕掛けてきたのは・・・あなたが先よ
解説
SNKの対戦格闘ゲーム「月華の剣士」の第二作目に登場する女性キャラで、格闘スタイルは居合い(無双真伝流)で昨今流行の『居合女子』の大家というべき存在。
キャッチコピーは「純潔の太刀筋/Innocent Slash」。
カプコンの対戦格闘ゲーム「CAPCOM VS. SNK 2」(カプエス2)にもSNK枠から参戦。「月華の剣士」から主役である楓やメインヒロインである雪を押しのけた唯一の参戦キャラであった。
もっとも開発には響の選出については「刹那や小次郎に比べて地味かなと思ってたけど本格志向の居合キャラだしそこそこ受けたのかなあ」と思われていた模様(webラジオ『あばれ!らじおっさん!』 第286回 「SNK『月華の剣士』を作った人に色々いろいろ聞いちゃおうの巻」より)。
身上書
流派 | 無双真伝流 |
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武器銘 | 刀「谺(こだま)」 |
年齢 | 17歳 |
生年月日 | 1847年(弘化4年)3月30日 |
身長 | 5尺2寸(約158cm) |
体重 | 11貫目(約41kg) |
利き腕 | 右利き |
好きなもの | 花 |
嫌いなもの | 異人、異国かぶれ |
趣向 | 押し花 |
宝物 | 父の形見の刀 |
シンボルアイテム | 刀、腰につけたポーチ |
家族構成 | 父「源蔵(故人)」 |
キャッチコピー | 純潔の太刀筋-Innocent Slash- |
CV | 氷上恭子 / 上坂すみれ(サムライスピリッツ(2019)) |
人物
普段は争いを好まぬ優しい性格だが、ゲーム中、相手を斬殺でとどめを刺し続けると、冷酷な性格へと変貌してしまい、勝利セリフやEDにその一端が表れていく(後述)。
月華の剣士
父・源蔵は数々の銘刀を生み出してきた刀鍛冶であったが、響と共に片田舎に引き籠もり、ひっそりと刀を打ち続けていた。
そこへ銀髪の男が高嶺家を訪れ、刀を依頼してきた。
源蔵は男の「純粋なる悪の気」に魅せられ、それを快諾。
一方響は使いから帰った際に男とすれ違っただけであったが、妙な胸騒ぎを感じずにはいられなかった。
源蔵は一本の太刀「八十枉津日太刀」(やそまがつひのたち)を打ち上げたものの力を使い果たし、病の床へとついてしまう。
「あの男のせいよ!」と悲しむ響に源蔵は
「どうしても納得がいかないと言うのなら、彼と刀を捜しなさい。
私が見たもの……感じたことがお前にもわかるはず……」
と言い残して息を引き取った。
響は父の最後の言葉に迷いを抱いたが、やがて意を決し家を後にした。
……のであるが、父の仇とはCPU戦では相まみえない。
「月華の剣士 第二幕」では関わりの深い相手との会話が発生するのであるが響の相手は響を案じて追ってきた父の旧友である天野漂。刹那ではないのである。
刹那でプレイしても響と会うことはない(刹那の因縁会話の相手は雪)。どういうことだよSNK……
もちろんエンディングも刹那と会えなかったという内容になっている。これは通常ver、斬殺ver共に変わらない。
「月華の剣士」は二幕以降新作がないので響は刹那と会えないままである。
一応対戦では相手が刹那であると「見ていて、お父さん」と父に祈る演出が用意されている。
またSNK製ソーシャルゲーム「君はヒーロー」の月華コラボでは二幕に準じたシナリオが展開されるのだがその中で響と刹那が対峙するシーンが用意されていた。
彼女の技名の最後には全て「也」がつくナリ。
サムライスピリッツ(2019)
第三弾シーズンパス・第一弾追加キャラPVにて、チャムチャムとともに追加されることが決定した。
CVは上坂すみれに変更となっている(居合アーサーなど居合女子キャラは経験済み)。
父の敵討ちの旅の最中に怨念の力に巻き込まれ、おおよそ100年近くの時を渡ってきたという設定。
衣装にも袖に花柄を取り入れるなどアレンジが入っている。袴からモーションによっては脚が見えるようになっている(中身は黒スパッツ)。なお出身地は日本となっており正確にどこなのかは明らかになっていない。基本的には「月華の剣士」基準だが、『発勝する神気也』で刀を鞘に納める演出は「CAPCOM VS. SNK 2」のものになっている。
配信2日前の電撃オンラインによる先行配信で当身技『居を合わす事也』が一部の飛び道具・怒り爆発発動時・一閃・秘奥義等に通ってしまうという事実が発覚。しかもそこから武器飛ばし技の『発勝する神気也』や一閃で繋がってしまうのがたちが悪い。SNKは不具合を認め、次回のパッチで修正すると発表し、2週間後5月14日をもって修正された。
六人斬
解説で前述したように、彼女はゲーム中、相手を斬殺でとどめを刺し続けると性格が変貌する。
※以下イメージ
普段はこのような優しい笑顔が似合う娘だが
斬殺を重ね、本編では6人目の相手を斬殺したときに…
このような性格に変貌してしまう。むしろこちらの方が好きなファンもいるらしく、『六人斬』とも呼ばれる。
もっとも、カプエスでは
「もう人を斬ることにも…慣れました」(ギース・ハワードとの掛け合い)
「真剣勝負ゆえ、寄らば斬ります」(キングとの掛け合い)
という六人斬の時のような勝利台詞がある一方、
「人を斬る刃は、義の名であれ己に返ります」(バルログとの掛け合い)
「女が一人旅するからには、与太者のいなし方も心得ていますよ」(対山崎竜二勝利台詞)
と言うように、普段の顔も忘れていないことから、人を斬ってもそこから紫鏡のように人として堕落してはいない様子である。
サムライスピリッツ(2019)でも武器破壊技や秘奥義でトドメを刺し続けると六人目で覚醒する他、キャラクターセレクト画面で弱斬りボタン(PS版ならば□、他機種でもそこに準ずるボタン)を押してから決定すると最初から六人斬の性格になり、表情や台詞などが変化する。BGMも通常と人斬り版とで2種類用意されている。ストーリーモードではこの性格の時にラスボスの静御前に武器破壊技で勝利するとエンディングのナレーションの言葉や響の表情が変化するようになっている。
『月華』本編から更に人斬りとして堕ちてしまった様子で冷酷さに加えて、残虐性がより強調されている。
勝利台詞では自分が殺害したナコルルの元からママハハが飛び去ったのを見て「薄情者」と嘲る、いろはを殺害した後「旦那様」に向けて「後を追いたいのなら斬ってあげますよ」と告げる等、非常にエゲつない。
おまけにリムルルやチャムチャムに対する台詞では過去に子供を複数人殺めたことまで示唆されている。
一方、ガルフォードに「人を斬っておいて正義を語るなんて都合が良すぎる」、狂死郎に「自分が言えた義理ではないが、芸の為に人を斬るのは外道」(いずれも意訳)と正論をぶつけたり、
十兵衛とのライバル戦では「私も堕ちる所まで堕ちたね」と自虐気味に語るなど、生来の真面目さは残っている模様。
関連画像
月華の剣士
サムスピ