「You can not escape… from death」 貴様には死あるのみだ
プロフィール
格闘スタイル | 古武術 |
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出身地 | アメリカ |
生年月日 | 1953年1月21日 |
身長 | 183cm |
体重 | 82kg(リアルバウト餓狼伝説SPECIAL~餓狼伝説WILD AMBITIONでは不明) |
血液型 | B型 |
趣味 | 凝り性だが飽きっぽい |
大切なもの | 己自身 |
好きな食べ物 | ステーキ(レア) |
嫌いなもの | 邪魔者(自分の野望を妨害する者) |
特技 | 物事を強引に解決すること(餓狼伝説3) |
得意スポーツ | なし、強いて言えばビリヤード |
好きな音楽 | ゴッド・ファーザー・愛のテーマ |
職業 | ハワード・コネクション総帥 |
年齢 |
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cv |
※1 スタッフロールではノンクレジットだったため、攻略本では「外人さん」と明記されていたが、アーケードゲーム専門番組「アーケード・ラボ」の公式ツイッターでダック・キングやヴォルフガング・クラウザーを演じたマイケル・ビアード(Michael Beard)氏と判明。
※2 英語台詞のみの担当。
人物
初代『餓狼伝説』のラスボスであり、カプコンの『ストリートファイター』シリーズのベガと並ぶ、格ゲー界を代表する大物悪役キャラクターの一人。
世に登場したタイミングもほぼ同時期であり、そもそも初代『餓狼伝説』は初代『ストリートファイター』を作ったスタッフがSNKに移籍してから作った作品であるため、初代『ストリートファイター』を母体にして作られた2D格闘ゲームのボスという意味でも繋がりがある。
世界に知られる大企業「ハワード・コネクション」の総帥にして、サウスタウンを牛耳る暗黒街の帝王。
そして、餓狼伝説シリーズの主人公テリー・ボガードにとっては、養父であるジェフ・ボガードを殺した因縁の相手でもある。ビリー・カーンとは、上司と忠実な部下という関係にある。
己の野望のためならばいかなる手段をも選ばない『悪のカリスマ』であり、自身の会社が主催していた『キング・オブ・ファイターズ』も自らの私腹を肥やすとともに、自身が最強であることを示し、自分の覇道に邪魔になりそうな人間を抹殺するため開催していたという意図がある。
かつて八極正拳のタン・フー・ルーに師事していた時期があり、ジェフやチン・シンザンと並び「闘神三兄弟」と呼ばれるほどの実力者だった。しかし、共に修行したジェフが自身の覇道の障害になると予感し、のちに殺害するに至っている。
その後、ブルー・マリーの祖父である周防辰巳から古武術の指南を受けるも、それを体得するとその力を以って彼を殺害。
他の悪役キャラクターには憎めない悲劇的な過去があったり、あるいは時折善意を見せたり、他者を気遣うような描写があったりといったような場面があったりすることもあるが、ギースには基本的にそんなものは無い(敢えて言うならば幼少期に父親がシュトロハイム家の圧力に屈して離婚・シュトロハイム家の娘と再婚する羽目になったために母子家庭となり、しかもその母親も過労が原因でギースがまだ幼い頃に死別する羽目になったことや、餓狼伝説3のEDにて息子であるロックのことを気にかけているような台詞があるくらいか)。
その一貫したゆるぎない悪役としての立ち振る舞いから、非道な人物にもかかわらず大いに人気を獲得しており、『NBC』や『CVS』など多くの作品にスピンオフ参戦している……。というか、CAPCOMとのクロスオーバー作品を含むお祭り作品にはほぼ100%の確率で参戦。
PS2で発売された家庭用のKOF作品(『2002』と『KOFXI』)でも他作品のデータの流用という形だったりすることもあるが追加参戦する始末。『98UM』ではオロチ編にて特に別バージョンが無かった筈なのに餓狼伝説シリーズっぽい性能の裏バージョンが追加され、『2002UM』においては無印の『2002』を含めたネスツ編に一切出場していなかった筈なのに隠しキャラ及び隠しボスとしてアッパーバージョンのナイトメアギースと2種類で参戦している程であり、その人気の高さが窺える。
餓狼伝説シリーズとはパラレルワールドの話ではあるが、KOFシリーズでは『〜'96』で宿敵にして自身の異母兄弟であるヴォルフガング・クラウザーと、商売敵であるMr.BIGを引きこんで参戦し、密かに『'95』の頃にルガールが手に入れたというオロチの力を手に入れようと画策したり、秦の秘伝書に描かれていた『KOFXIV』のラスボスであるバースに興味を示す。
余談だが、餓狼伝説シリーズにおける秦の秘伝書とは始皇帝の護衛長官、秦王龍が記したとされる「拳技」「気功」「政治」について分かれて書かれた全三巻の巻物であり、全ての書を揃えると不死身の肉体が手に入ると伝えられていた代物である。そのため秦の秘伝書自体が餓狼伝説シリーズとKOFシリーズでは別物の可能性が存在する(そもそも餓狼伝説シリーズだと『餓狼伝説3』の時に三巻揃えたギース自身の手で焼き捨てられており、その後は本編とは関係無いお祭り作品にしか登場していない)。
初代『餓狼伝説』のラストでギースタワーの頂上から落下して以降、どこかの武器商人の自爆癖よろしく何かとどこかから飛び降りたり、落とされたりしている。
何回も落下している印象があるが、『餓狼伝説』シリーズ本編の公式ストーリー上では落下したのは2回だけでその2回目の落下した『リアルバウト餓狼伝説』で死亡している。
それ以降の出演は『悪夢』『秘伝書が見せた幻』などで「ナイトメアギース」として登場するなど、何かしらの理由付けがなされており、とくに理由もなく復活したりはしていないし、実はストーリーのある作品としては『KOFMI』シリーズを除いてナイトメアギースは参戦していない(リアルバウト餓狼伝説シリーズもギースが死んだ無印以外はお祭り作品である)。
また、ストーリー上の繋がりがある『龍虎の拳』以外のシリーズへの出演はあくまで餓狼伝説シリーズとはパラレルワールドでの出来事であり、ギース死後のサウスタウンを舞台とした作品である『KOFMI』シリーズを除いて、ギースは死んでいない。
テレビアニメ『バトルファイターズ 餓狼伝説』においてもラスボスとして登場。和服を着用している。(途中毒入りの酒をテリーに飲ませようとしたり、テリーとアンディが戦ってる隙を狙って部下に狙撃させようとするといった小者くさい部分も多少はあったが)圧倒的な力でアンディとジョーを痛めつけ、最後にテリーと激突する。テリーさえも寄せ付けず烈風拳でトドメを刺そうとしたが凌ぎ切られ、タンから伝授された八極正拳の奥義「旋風拳」で反撃される。だがパワー不足だったためギースにダメージを与えることはできなかった。しかしテリーは想いの力で「旋風拳」を昇華させた「波動旋風脚」を放ち、ギースは池まで吹っ飛ばされて落下して敗北した。その際の敗北シーンはどざえもんよろしく池を漂い、鯉につつかれるという威厳も何もないものだった。
『2』ではテリーに敗北後、密かに姿をくらましたが、療養中は密かに部下達を操り事態を影から関与していた。
その後公開された劇場版作品『餓狼伝説 -THE MOTION PICTURE-』では修行中とのことで、竹林にてレイジングストームを放ち、その威力でビリーをびびらせつつもまだ未完成であることを語っている。なお、本作の後にテリーと決着を付けるシリーズの完結編を製作する予定だったが、それはお蔵入りとなった。
KOFシリーズでの客演
『KOF』シリーズでは『'96』で初参戦したが、先にギースが死亡したRBが出てしまったため、(元々パラレルではあるが)急遽「『'96』のギースに関してはRBの時系列よりも前」という設定にされた。
そのためか、家庭用移植される際は『'96』より後にRBが発売されたケースが見られる。(PS版RBはSS版『'96』より後に発売)
最終的に「KOFシリーズのギースは生存している(餓狼伝説シリーズとKOFシリーズはパラレルワールドの話である)」という設定で押し通されることになり、以降もあちらの世界のギースは現役で生存扱いである。
GBA版EXではラスボスになっており、NEOWAVEではストーリー無しだが龍虎2のように若返って登場した。
また『'96』以外でもストーリーが無い作品であるPS2版『2002』や『98UM』、『2002UM』(ナイトメアギースも参戦している)にも登場している。
『XIV』では新入りであるハインとビリーを引き連れて「サウスタウンチーム」として出場している。
『XV』ではDLCとして追加された「サウスタウンチーム」として参戦。今回はギースの執事であるハインが護衛として雇った山崎がメンバーとなる。
一方、KOF MAXIMUM IMPACTシリーズはややこしいことにKOF本編と更にパラレルとなっており、こちらでは本家餓狼伝説シリーズと同様にギースは既に死亡済の設定で、『2』の隠しキャラとして悪夢による幻影がナイトメアギースとして登場する形となっている。
やはりパラレルなので上記の龍虎の拳2の話だと言っていいかは謎だが、そちらではかつてリョウ・サカザキがギースを倒したときのことを回想している。
その際には勝ったが満身創痍のリョウに対して、負けたけど悠々と去っていったギースの姿に「勝った気がしない」といまだに悩んでるという旨をテリーに相談するリョウの姿が描かれており、直接の宿敵以外にも、死してなお強い影響力を与えている様子が見てとれる。
なお、同ストーリーではテリーがギースに二度勝ったということなのだが、これは餓狼伝説とリアルバウト餓狼伝説のことを指している可能性も高いが、そもそもKOF世界は餓狼伝説や龍虎の拳の世界とはパラレルワールド扱いである上に、KOFシリーズとKOFMIシリーズもパラレルワールドなので、KOFMIシリーズでの出来事を餓狼伝説シリーズの世界における正史と言っていいかは微妙である。
パラレルワールドである餓狼伝説シリーズとKOFMIシリーズでは共にギース亡き後にサウスタウンは荒廃していったとされており、良くも悪くもギースという強大な存在感を持つ者がいたからサウスタウンは発展したというのが両シリーズでの共通のストーリーとなっている。
『XIV』においてもテリーとの掛け合いにてそれをギースが事実だと述べており、サウスタウンの発展とギースの関係性については公式の見解としてほぼ間違いないと思われる。
容姿・性格
金髪をオールバックにし、白い道着と真っ赤な袴を身に付けた姿で登場する。たまに袴の色が白や青など、他の色が2P以降のカラーとして使われる。
普段は茶色の高級スーツを着ている模様。
性格は冷酷で、どこまでも自己中心的。清々しいほどに悪人然としており、自身の力の前に屈する相手の悲鳴も苦痛にゆがむ表情も、彼にとっては享楽の一つでしかない。
全くの悪人かと思いきや、時には弱者を労わり手を差し伸べる優しい一面もある。
自身に忠誠を示すものには寛容。単なる小悪党と一線を画すカリスマ性が垣間見れる。
また大の日本かぶれ。
自身の趣味で造ったギースタワーには、多くの仏像や甲冑、錦絵や浮世絵などが飾られ、さらには内装まで和風という徹底したこだわりよう。
ただし、飾られている提灯や幟(のぼり)に『覇我亜怒(ハワード)』やら『大悪党』など、珍妙な漢字が散見される。必殺技も大半が漢字表記である。
カプコンにも同じく日本をはき違えている奴がいる。
なお、日本好きではあるが、本心ではアメリカこそ最高の国家だと考えている。
龍虎の拳2では後述の若ギース姿であり、現在の和装ではないので、龍虎の拳2でリョウに負けた後に日本に興味を持ち、日本に渡ったことで日本好きになり、烈風拳等の和名の技を学んだ……と勘違いする者もいるが、実は龍虎の拳2時点で烈風拳は使っている。
龍虎の拳2から餓狼伝説までの長い時間については日本でブルー・マリーの祖父の元で修行したこと、タン・フー・ルーの弟子になったことやジェフを殺害したことを除いてほとんど描かれていないので、具体的にいつから日本好きになったのかは不明。
人間関係(特にストーリー上関係が濃いキャラのみ記載)
タン・フー・ルーの元で共に八極正拳の修行をした兄弟弟子。
しかし野心をタンに見抜かれて破門されたギースは、タンの後継者として選ばれたジェフへの嫉妬心と、後に野望の障害になることを危惧してジェフを殺害している。
彼の養父であるジェフ・ボガードを殺害したため、恨まれている。
餓狼伝説シリーズの正史ではテリーに倒されて命を落としたことになっている。
テリーの弟。彼の養父であるジェフ・ボガードを殺害したため、恨まれている。
用心棒からギースが信頼する右腕へと上り詰めたギースの忠実なる部下。
KOF95では八神庵にぼこぼこにされたり、RB餓狼伝説スペシャルドミネイテッドマインドでは洗脳されたりなど、割と酷い目にもあっているシーンのインパクトが強すぎてあまり活躍していない印象があるが、実際は公式ストーリーの要所要所で多大な活躍をしている。
ビリーがKOFに出場する際も裏でギースが手を回していることがほとんどであり、出場はしてないがエンディングにはギースが登場するというパターンも多い。
また彼の裏verはギースが死んだことで気が触れたという設定であったり、KOFMIシリーズでもギースが死んだことからの文句をテリーやロックにぶつける、自身を幻と語るナイトメアギースにさえ敬意の意思を示すなど互いに信頼関係がとても強い。
ギースの秘書であり、ハワード・コネクションの幹部でもあるふたり。
地味にデザインは変わっているが初代餓狼伝説の頃から登場している。
なお、龍虎の拳2のギースのステージにも秘書らしき男がふたり写っているが、このふたりだとは明言されていない。
『KOF XIV』から登場したギースの部下で執事。
野心家であるが、その野心はギースに見抜かれており、その上で側に置いている。
『XV』では不参加だが、ある思惑でハワードコネクションに入ったことが判明している。
また彼はハワードコネクションの目を掻い潜って密かにルオンに頼み事をしていた。
餓狼伝説シリーズではギースと秦兄弟による秦の秘伝書の一部の奪い合いに横槍を入れて全てかっさらおうとしていただけだったが、KOFでは若干関係性が深くなり、主にビリーとのチームメイトとして利用している。
毎回エンディングでは「山崎がギャラ(ギースの命)を貰いに来たり('97)」「オロチの気にあてられた山崎が暴走気味にビリーに襲い掛かったり(XI)」と散々な目にあってない筈だが、XVでもギース自身も参加する中でのチームメイトであるためなんだかんだでその実力は認めている様子。
彼女の祖父である周防辰巳から古武術の指南を受けるも、体得したその力を以って彼を殺害。
そのため、彼女からも仇として見られている。
元師匠。ただし、ギースの野心を見抜いて破門している。
彼が持っていた奥義書は秦の秘伝書の一部であり、破門後にギースに奪われている。
また、彼の弟子であるギースが同じく弟子であるジェフを殺害したこと等で心を痛めてそれ以降弟子をとることは無かったのだが、その唯一の例外がテリーであった……という設定だったが、『KOF XIV』では突然新たな弟子が登場した(上記のは餓狼伝説シリーズでの設定だったのでKOFシリーズではそうでもない可能性もありうる)。
腹違いの異母兄弟で、ギースが兄。
幼い頃にクラウザーに敗れたため、クラウザーを倒すために努力していたが結局クラウザーはテリーに倒されて命を絶ったためにクラウザーとの決着をつけることはなかった。
ギースの代名詞とも言える超必殺技「レイジングストーム」も元々はクラウザーと戦うために生み出された技である。
クラウザーが持っていた秦の秘伝書の一部である鳳凰の書は潜入させていたビリーによって盗み出され、ギースの手に渡っている。
『KOF96』ではギースの策略でチームメイトになったが、大して揉めた様子はなかった。
龍虎の拳2当時の同組織内での出世争いをしていたライバル。
後にギースは組織を抜けており、その後の描写はほぼ無い。
『KOF'96』ではギースの策略でチームメイトになったが、仲良しこよしするつもりはさらさらなく、ゲーニッツとの戦いの後に借りを返すべく部下にギースを射殺しようとしたが銃弾はビリーの三節棍によって防がれている。
『XIV』でも刺客を送っている(ギースが本名であるジェームスと呼んでいた)。
餓狼伝説3にてギースから秦の秘伝書を奪おうとするが返り討ちに遭い逆に彼らが持っていた残る1巻を奪われた。
KOFにてギースが出場を決意した主な理由その1。
オロチの力が見たい、手に入れられるなら手に入れたいと思い、『KOF'96』に出場したりEXでは自らKOFを開催したりした。
『XIV』にてギースが出場を決意した主な理由その2。
彼(?)の存在が秦の秘伝書に書かれており、それを直接確認するためにKOFに出場した。
KOF XIVのコミック版「KOF A NEW BEGINNING」ではギースにあっさりと倒されたうえに力を奪われてしまった。原作とは違って扱いが雑になっている。
ギースの実の息子。
ギースは家庭を顧みようとしなかったため、彼と面識を持つことはほとんどなかった。
しかも、数少ない中の一回はロックの母であるメアリーが病で危篤状態となり、ロックが一握りの勇気を振り絞ってほとんど面識の無い実父ギースに救いを求めてきたときであった。
だが、ギースは冷酷にロックを追い返し、メアリーへの気遣いすら見せることはなかった。
なお、ギースとメアリーは結婚していなかったので、ギースから見るとメアリーは妻ではないが、ロックから見ると二人は両親という複雑な家族関係であり、ギースがロックを追い払ったため、ロックの中でギースの印象は最悪なものとなっている。
しかし、ギース自体は餓狼伝説3のエンディングで部下にロックの様子を尋ねていたり、ロックと一緒に写った写真を眺めたりしている場面もあるので、ギースがロックを邪険にしていたかと言われるとわからない。
見方によれば暗黒街の帝王の息子というロックは、敵対組織の陰謀やギースへの逆恨みとして狙われかねない「ギースの妻子」という危険な立場にいる存在なので、そのことを危惧して、そんな危険な世界から離れた安全な生活をおくらせるために敢えてふたりのことを省みなかったともとれるが、実際のところは描写が無いので不明。
なお、メアリーはギースのことを嫌ったりせず、むしろ彼のことを死に際でさえも想っていたらしい描写が餓狼MOWのバックストーリーに描かれているため、別居していたのも別に嫌悪感から来たものでは無いと思われる。
しかし、上記のロックと一緒に写った写真というのもそういう公式イラストがPS版リアルバウト餓狼伝説の説明書にあるものの、後に出た餓狼MOWのロック視点のバックストーリーでは「父親の存在は知っている。しかし会いたいと思った事は無かった。(略) そんなある日、母が謎の重病にかかってしまう。(略)単身ギースタワーへと向かうロック。そして遂に父に初めて対面したのであった。」という文章もあり、矛盾が生じてしまっている。
敢えて肯定的にとるならその写真はロックが本当に幼い頃に撮った写真であり、幼すぎてロックがギースと出会ったことがあるというのを忘れていただけという可能性も無くはない。常時別居し、全く家庭を省みようとしなかったギースのことを幼いロックが忘れてしまっていたとしても不思議ではないからだ。もっとも、餓狼伝説シリーズの新作でも出ない限り、真実が判明することはないだろうが。
以上により、ロックとギースの関係で確定しているのは
「ロックはギースとメアリーの間の息子である」
「ロックとメアリーはギースと一緒に暮らしていなかった」
「ギースとメアリーは結婚していなかった」
「メアリーが危篤になってもギースはそれを助けようとせず、それをロックは恨んでいる」
の4点のみとなっている。
ただし、テリーによって倒されてギースが亡くなったあと、ギースの死を知ったロックはそのやりようのない怒りをテリーにぶつけているので、ギースのことを「死んでしまえばいいなどと思うほどに心の底から恨んでいた」というわけではなさそうである。
ちなみにロックがギースと同じ技を使えるのは血のなせる技らしく、別にギースから手解きを受けたりなどしたわけではない。
性能
初代『餓狼伝説』ではボスキャラだけあって、かなりの高性能キャラ。
『餓狼伝説SPECIAL』でプレイヤーキャラとして復活するが、その人気とは裏腹に、性能はお世辞にも高いと呼べるものではなかった。『餓狼伝説3』でも同様である。
プレイヤーキャラでありながらラスボスとして返り咲いた『リアルバウト餓狼伝説』にて、ようやくイメージ通りの高性能を取り戻すが、ストーリー上ではこれが最後の出演作となっている。
KOF『'96』でも下位クラスであったが、以降の作品では上位クラスをキープする確固たる強さを維持している。
高性能である一方、素人には扱いにくい上級者向けキャラとなっていることが多い。
ギースの格ゲー界における功績は大きく、相手の攻撃を受けて止めて投げ返す当て身投げや、発動と同時に次々とコマンドを入れてダメージを追加していく目押しコマンド技など、昨今の格ゲー界に無くてはならない要素の多くを導入させている。
ストーリー上ギースが死んだ後に登場する幻影の『ナイトメアギース』も有名で、ほとんどのタイトルで隠しボスとして並々ならぬ強さを見せてくれる。
家庭用『2002UM』に至ってはギースが生きてるのに裏キャラでナイトメアギースが実質的真ボスとなっている。
余談だが、本来当て身というのは「急所に入れる打撃技」のことであるが、ギースの当て身投げの印象があまりにも強すぎて、当て身投げのような技を「当て身」もしくは「当て身技」と呼んでいる者も多いという一種の「格闘ゲーム用語」であり、正しい日本語ではない。
当て身投げとは、「当て身を捌き、防いで投げる技」であり、本来の当て身技とは全く異なるものである。
これに関しては当て身投げの項目も参照。
その他
若ギース
『龍虎の拳2』では、隠しボスとして若き日のギースを見ることができる。通称若ギース。
当時は26歳にして暗黒街に幅を利かせるサウスタウンの大幹部にのし上がっており、オールバックの長髪に白スーツと紫のワイシャツ、赤ネクタイの優男として登場した。このときに「デッドリーレイブ」を初披露し、後に本家へと逆輸入されることとなった。
『KOF NEOWAVE』にもラスボスとして参戦し、強力な性能を見せつけた。
ギース様は本当におちゃめなお方
人気キャラだけにネタにも事欠かない。
代表的なのがステージBGMが毎回キテレツなタイトルになっていること。
やれ『ギースにキッス(初代餓狼)』(下記動画参照)だの、『ギースにしょうゆ(餓狼SP)』だの、『ギースじゃ!!ィ(餓狼3)』だの、ネタ以外の何でもないタイトルが付いている。
理由は、初代『餓狼』の制作で納期に間に合いそうになかったために、音響スタッフが投げっぱなし状態でテキトーにタイトルを付けたため。
それがスタッフ内で大ウケしたのか、以降は伝統芸となっている。ギース以外にもテキトーにも程がありすぎて曲名だけだと誰のステージ曲なのか一目でわからないのがいっぱいある。(例『クリキントン』『パスタ』『ターくんと北ピー』など。ちなみに「ターくん」及び「北ピー」は当時のスタッフの愛称である)
技においても『デッドリーレイブ』は天獅子悦也氏の漫画『龍虎の拳2』において、「龍虎乱舞に興味を抱いたギースが自己流にアレンジした技」という設定になっている。
さらに『邪影拳』はアンディの技である『残影拳』をギースが気に入って真似した技だがその技名を聞き間違えた結果として『邪影拳』になったという設定もある(よく見たら1段目が『残影拳』のモーションと酷似している)。
なお、某ロボットアニメの技名のパロディにしか聞こえない『サンダーブレイク』については前述のふたつと違って特に設定が語られていないため、どういう意図でギースがその名前をつけたのかは不明。
初代:ギースにキッス(餓狼伝説)
後に龍虎の拳2(CyberEdit)とKOFMAXIMUM IMPACT(ギースにキッスをもう一度)に、アレンジされ収録された。
またCyberEditは、KOF14にて「特殊対戦BGM」の1曲として、装いも新たに、「KOF XIV ver.」が収録された
2代目:ギースにしょうゆ(餓狼伝説Special)
KOF14では、新規に取り入れられた「特殊対戦BGM」の1曲として採用され、装いも新たに「KOF XIV ver.」が収録された。
3代目:ギースにチュウして(餓狼伝説3〜RealBout餓狼伝説)
4代目:ギースに肩こり(KOF'96)
5代目:ギースにしょうゆ(とオケヒット)(RBS、RB2)
6代目:ギースに醤油 -End of The First Nightmare-」(餓狼伝説WildAmbition)
7代目:ギースにマスタード(KOF2002UM)
誤字表記に定評のあるSNKならではのネタもある。初代『餓狼』で――
「んんんんー、許るさーん!! 私の遊びを邪魔しおって!!」
……と、明らかに「る」が多い。しかもこれ以降、ギースが本気で怒ると『許るさーん!!』というのが公式となった。何なんだこの会社…。
ちなみにSFC移植の際に一度訂正されたことがあったが、その後の様々な移植作品では元に戻っている。
そして古参ファンの間で有名なのが墓ギースこと、ギース・ボヒョー・ハワード。
ゲーメストの読者投稿4コマ漫画に登場した、見た目が墓そのまんまというネタキャラで、その絶大なインパクトから当時の二次創作界隈にも大ウケし、その方面でちょくちょく顔を出し、二次創作ゲームでもキャラクター化されたりと大人気となった。
リリィにテーブルと間違えられたり、ジョー・ヒガシに石柱と間違えられて破壊されそうになるなど酷い扱いされることもしばしば。
まあ、ビリーはこんな彼でも忠誠心を誓っているらしい。
なお、同作者の四コマの中に、タクマ・サカザキが熊の着ぐるみを着た「た熊」やヴォルフガング・つるぱつはまるまるむし・クラウザー、火星人のMr・BIGといったキャラクターも存在する。
2019年9月5日…また落下するギース様
キングオブ…ではない、フィギュア達の対決での新たなる参戦者の発表でSNKを代表する者達が招待状の取り合いをして失敗する中、ギースタワーにその招待状が飛んできた。不敵な笑みを浮かべて掴もうと飛び出した彼だったが、空中で掴みそこねてそのままいつものように落下していった…。何やってるんですかギース様…
なお、この時の落下シーンは餓狼伝説のものを流用……と思いきや、実は『3』仕様に描き直してある。(上半身が裸・袴の柄が違う)
一応ステージ「KOFスタジアム」の背景キャラとして登場しており、登場の組み合わせ次第では息子のロック・ハワードと一緒に出てくる事がある。
また、レジェンド級のスピリットとしても登場した。スピリットの個性は彼専用の「ピンチで高速切りふだチャージDX」。
流行に乗るギース様
八神庵が異世界で活躍する『THE KING OF FANTASY 八神庵の異世界無双 月を見るたび思い出せ!』が発売され、その内容が原作の流れに沿った上での異世界転移であったことから、ファンからは「ギースもビルから落ちた時に異世界へ飛ばされていたのではないか」などと冗談半分で言われるようになった。
だが事態は冗談では済まず、SNK Anniversary Fan Bookの収録内容に『THE KING OF FANTASY外伝 ギース・ハワードの異世界無法 You can not escape from death.』が含まれることが明らかに。さすがはSNKと言うべきなのか……。
※コミカライズ版3巻から番外編としてギース異世界無法のコミカライズ版が収録。
アプリゲーム「KOF ALLSTAR」でなんと女体化したギースこと「プリティー・ギース」が参戦。ちなみに胸はブラの代わりにサラシ巻いている。
「これのどこが余談だっていうんだよーーーーーっ!!」
強力な『催眠術』の使い手であり、ジェフ・ボガードをこの能力によって殺害し、ジョー・東を殺人機械(キリングマシーン)に変えた。
鉄拳参戦
鉄拳7への電撃参戦が『EVO2017』にて発表された。バンナムとSNKがコラボするのは初であり、異例の出来事である。
烈風拳や疾風拳といった飛び道具は勿論、当て身投げを初めとした技も実装された。技の構成としては直近の出演作であるKOF14に近い技構成であるが、それにプラスして過去作品より邪影拳や、レイジアーツとして羅生門とデッドリーレイブが追加されている。ただし、超必殺技版当て身投げの鬼煩悶は削除され、超必殺技が全てゲージ2本消費で出せる関係上Max超必殺技は無く、レイジングストームも通常の超必殺技となっている。
尚、同じくゲスト出演している豪鬼とはSVC以来の共演である。
ちなみにボイスは2人の声優が担当しており、戦闘時の掛け声はコング桑田が、英語での会話シーンではリチャード・エプカーが声を当てている。
2017年冬より家庭用版のDLCとして配信済み。アーケード版の「FRR2」でもプレイアブルとして参戦。
EVO2017での発表時の会場の、一切のブーイング無しの沸き様はいまだに伝説として語られており、鉄拳という別のシリーズ、ましてや別メーカーによる別のジャンル(3D格闘ゲーム)への参戦であるにもかかわらずの人気に、彼のカリスマ性がどれ程のものかが窺える。
KOFプロデューサー小田泰之氏がゲスト出演(二人ゲストでもう一人は格ゲー実況者のゲンヤ氏)した鉄拳プロデューサー原田勝弘氏のYouTubeチャンネル『Harada's Bar・はらだのばぁー』で原田氏が語ったところによるとギースよりも先に山崎竜二を参戦させたかったと語った。
それに加えて、トレーラーは小田氏の許可なく餓狼伝説SPECIALの曲で作り、作った後に許諾を取りにいったら軽い返事でOKが出て原田氏もコラボの中で一番難易度が低かったとも語った。
余談にも程があるが、鉄拳7参戦のPV(上のそれ)における冒頭での三島平八に向けてギースが言っている台詞には実は元ネタが存在する。
それはSNK製作の格闘ゲーム、「SNK VS CAPCOM SVC CHAOS」におけるギースとベガの対戦前の掛け合いである。
ギース「これはこれは。シャドルーの総帥、ベガとは貴様か。」
ベガ「・・・ギース・ハワードか。何の用だ。」
ギース「世界は貴様の手に余ろう。後は私に任せて安心して死ぬがいい」
ベガ「フハハ!面白い。」
この太字部分を英訳したものが鉄拳7参戦PVでのギースの台詞である。
関連イラスト
関連タグ
テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー・ヒガシ ブルー・マリー