🎱概要
ビリヤードテーブルの上で、樹脂やプラスチック製のボールを木製の棒「キュー」で撞き、ボールを狙い通りに動かす。
審判の合図から45秒/各回以内に球を突く2人対戦型の個人競技である。
撞球(どうきゅう)、球撞き、玉突き、キュースポーツとも。
大きく分けて、「ポケットビリヤード」「キャロムビリヤード」「スヌーカー」の3種類が存在する。
ポケットビリヤード
「プールビリヤード」または単に「プール」とも言う。
台の四隅と長辺中央にポケットが配置されたテーブルと、番号が描かれた的球、番号が描かれていない手球を用いる。キューで手球を撞いて的球に当て、的球をポケットに落としていくことを目的とする。欧米のほか、日本、台湾、フィリピンなどで盛んに行われており、日本で単に「ビリヤード」といえば、一般にポケットビリヤードを指す。
手球は1個を全てのプレイヤーが共用する。的球は最大15個。的球の初期配置は、予め決められた場所に菱形(9個の場合)または正三角形(10個または15個の場合)に密集させて配置する。先攻のプレイヤーが手球を的球の密集に当てて密集をバラバラにする「ブレイクショット」からゲームが始まる。
様々なルールが存在するが、日本においては、①〜⑨の番号がついたカラーボールを手球を使って1から順にポケットに落としていき、最終的に⑨のボールをポケットに落とした人が勝ちという「ナインボール」が特に有名である。単純なだけに奥が深い。その他の種目としては、エイトボール、テンボール、14-1(ストレートプール)、ローテーション、ボウラード等がある。
ちなみに、当項の見出しにも使われているビリヤードを表す絵文字🎱は、一般にポケットビリヤードの8号球として表示される。
キャロムビリヤード
「フレンチビリヤード」とも言う。
ポケットのないテーブルと、番号が描かれていない赤色の的球1個または2個、同じく番号が描かれていない白色または黄色の手球(プレイヤー1人につき1個)2個を用いる。テーブル上に存在する球の数は3つまたは4つである。キューで自分の手球を撞き、一定のルールに従って自分の手球を2個以上の別の球に当てることを目的とする。欧米の他、韓国、ベトナムなどで盛んに行われており、米国や韓国で単に「ビリヤード(またはビリヤードに相当する現地語)」といえば、一般にキャロムビリヤードを指す(米国でポケットビリヤードを指す言葉は「プール」である)。
ポケットビリヤードに様々なルールが存在するのと同様、キャロムビリヤードにも様々なルールが存在する。キャロムビリヤードの種目としては、四つ球、ボークライン(カードル)、スリークッション、バンドゲーム(ワンクッション)などがある。
スヌーカー
台の四隅と長辺中央にポケットが配置された大きなテーブルと、ポケットビリヤードやキャロムビリヤードに比べて一回り小さい球を用いる。球は合計22個あり、その内訳は赤球15個・カラーボール(黃・緑・茶・青・桃・黒)合計6個・白球(全プレイヤー共用の手球)である。球に番号は書かれていない。キューで手球を撞いて的球に当て、15個ある赤球とカラーボールを交互にポケットに落としていくのが基本的な進行手順である。カラーボールはポケットに落とすとテーブル上に戻されるが、赤球をポケットに落とすとゲーム中はテーブル上に戻されない。
イギリスや旧イギリス植民地、中国本土、香港、タイなどで盛んに行われている。
注意事項
プロがよくジャンプボールやマッセ(通常ありえない軌道を描かせることを目的として、キューをほぼ垂直に近い角度に立てて手球を撞くこと)を行うパフォーマンスを見せる場合があるが、実際に店のビリヤード台で行うと台を傷めたり、他者に危害が及ぶ可能性があるため、パフォーマンスを禁止している事も多い。
ビリヤードを武器・戦法にしているキャラクター
- 郭嘉(真・三國無双) ※ゲーム中での武器名は「打球棍」となっている。
- ヴェノム(ギルティギア)
- ガオシルバー(百獣戦隊ガオレンジャー)
- γ(家庭教師ヒットマンREBORN!)
- ビリヤードシャドー(烈車戦隊トッキュウジャー)
- マリオ(うえきの法則)※体を巨大ビリヤード玉に変える能力者。
- ライセン(蒼天のソウラ)
- ゴールド(ポケットモンスターSPECIAL)モンスターボールを撞いて奇襲とポケモン捕獲を行う。キュー自体も武器。
関連イラスト
関連タグ
ハスラー:ビリヤードを題材にした映画。
サイドポケット:ビリヤードを題材にしたゲームシリーズ