烈車戦隊トッキュウジャー
れっしゃせんたいとっきゅうじゃー
7時30分発ー、烈車戦隊トッキュウジャーが発車致しまーす
お乗り遅れの無いようご注意下さーい!
2013年12月下旬発売のテレビマガジン等の幼児雑誌等で情報が先行公開された。
2013年12月26日に簡易公式サイトが公開、タイトル及びヴィジュアルが発表され、2014年1月1日にシアターG-ロッソ公演チラシ及びメインキャストの公式ブログなどでメインキャラ名・役者が公表。
2014年2月16日よりオンエア、当初は2015年2月8日までの放送予定であったが終盤に事件での緊急特番による中止回が1度あったため2015年2月15日までの放送に変更された。
なお、「列車戦隊トッキュウジャー」は誤り。
2014年2月よりオンエア、シリーズ初の列車メインモチーフの戦隊である。
2014年1月25、26日のプレミア発表会で詳細が発表された。メインスタッフは東映プロデューサーに宇都宮孝明、メインライターに小林靖子という『侍戦隊シンケンジャー』のコンビとなる(元々この2人で別の作品を作る予定があったらしい)。
なお、現状小林靖子氏が特撮TVシリーズでメインライターを務めた最後の作品である。
サブプロデューサーは前半にシンケンのP補だった石川啓、後半に東映アニメーションより異動した若林豪、サブライターに大和屋暁・會川昇が数年振りの戦隊起用となった。また、味方側の顔出し幹部に相当する「車掌」の役として関根勤が起用。
「子供の見る夢や空想」を一貫したテーマとして、明るくコミカルな演出を基本としており、物語の舞台が列車であることから、特撮では珍しいロードムービーとしての側面が強いのも特徴。
一方、メインライター従来の作風を彷彿とさせるような重い設定も盛り込まれており、終盤の展開は特に顕著だが、これらシリアスも王道な路線として評価は高い。
変身者同士がスーツを交換できる乗り換え変身が最大の特徴。それに伴い、戦士名は色名ではなく「1号」「2号」などのナンバリングで表現されている。なお3号と5号が女性である。
また、登場人物には苗字がついていない。これはトッキュウジャー5人が自分自身の記憶そのものを失っているため。そのため、お互いが10歳の頃に付けていたあだ名で呼び合っている。
OPでは1号から6号(Vシネマでは7号も)の誰かが毎週必ず転ぶというオチがある(4号だけ持ちこたえている)。EDでは「みんなの列車コーナー」という、実在(ただし例外有り)する鉄道を紹介するコーナーが設けられており、このコーナーは鉄道ビデオ大手のビコム株式会社と鉄道雑誌『鉄道ファン』(交友社発行)が協力している。
意図としてはメイン視聴者である幼児にとって身近な路線の車輌を紹介する事で親近感を持ってもらおうという企画なのであろうが、付随する解説がやたらとマニアック(国鉄という単語が普通に出てくる)な内容だったりもする。
なお、このコーナーに登場する事業者は全国に及ぶが、JR東日本やJR東海、近畿日本鉄道のようにメジャーでありながら一度も登場しなかった会社もある。
また、撮影協力している北総鉄道では、放送開始に合わせ記念乗車券を発行した。
この都合上、本作ではOPにスタッフ表記が集約されており、平成仮面ライダーシリーズに近いフォーマットになっている。以降の作品も『魔進戦隊キラメイジャー』以外はこの構成が引き継がれている。
なお、ソフト化に際し「みんなの列車コーナー」が内包されているEDは省略、Bパート終了後はすぐに次回予告へと直結する様に短縮編集がなされており(映像が「第三者が権利を持つ素材」ゆえ、放送上でしか使えないものと思われる)、東映公式YouTubeを含めた配信媒体でも同様の措置がなされている。
2014年10月14日、「日本鉄道賞」の「『鉄道×ヒーロー』で親子が鉄道をもっと好きになる!」特別賞を受賞した。
放送期間中に『仮面ライダー鎧武』とのコラボ回を挟んだため、本編の話数は47と少なめとなっている。これは次作の『手裏剣戦隊ニンニンジャー』でも踏襲されている(その後、コロナ禍による撮影中止期間があった『キラメイジャー』の通常放送話数が45となっている)。
2016年9月4日放送分の『動物戦隊ジュウオウジャー』第28話ではライト達が少しだけ出演(後ろ姿のためおそらくは代役)。海賊戦隊ゴーカイジャーの伊狩鎧が、トッキュウジャーのレンジャーキー取得に向け交渉中だった。
2024年に放送開始10周年を迎え、それを記念したロゴが公開された。
また全3巻のBlu-rayコレクションの発売や、TTFC公式YouTubeチャンネルで劇場版『ギャラクシーラインSOS』と『行って帰ってきた烈車戦隊トッキュウジャー』、2015年に開催されたファイナルライブツアーの無料配信が行われた。
さらに放映中の『爆上戦隊ブンブンジャー』において、バクアゲ32にライト/トッキュウ1号、虹野明、チケットならびにトッキュウオーがゲスト出演を果たした。
西暦2014年。突如地底から現れた悪の帝国「シャドーライン」が世界を暗黒に包もうと猛威を振るい始めた。彼らは縄張りとなる闇の路線を増やそうと、様々な場所で悪事を働き、闇に閉ざされ人々の認識から消え去ってしまった町も現れ始めた。
そんな中、多くの子供がシャドーラインの車両・クライナーに誘拐されるが、何故かその中に一人の青年・ライトが混じっていた所から物語は始まる。
夢や想像力を持つ者だけが見える光り輝く線路「レインボーライン」を走る正義の軌道車両「烈車」に助けられたライトは、同様に助けられていた幼馴染のトカッチ、ミオ、ヒカリ、カグラと再会するが、皆幼馴染である事と互いのニックネーム以外全ての記憶を失っていた。
そして5人は烈車を運行する車掌の口から、高い想像力「イマジネーション」を持つ者として認められ、シャドーラインを迎え撃つ戦士「トッキュウジャー」に選ばれたことを告げられる。
急な話に困惑する一同だったが、記憶喪失も住んでいた町が闇に呑まれてしまったせいだろうと聞かされ、元凶のシャドーラインを倒す事が家に帰ることにもなると承諾。
烈車も参照。
- トッキュウオー
- ディーゼルオー
- 超トッキュウオー…1&2の合体。
- ビルドダイオー
- 超超トッキュウダイオー…3&4の合体。
- ハイパーレッシャテイオー
- トッキュウレインボー
- サファリガオー…劇場版限定。
- クライナー→クライナーロボ…シャドーライン側の烈車。
話数のカウントは「第○駅」で統一されている。
前作まで存在した本編でのサブタイトルコールは終着駅を除いて廃止されており、以降も一部の作品を除いて原則行われていない。
EDテーマ
作詞:藤林聖子/作曲:俊龍/編曲:坂部剛/歌:Project.R(YOFFY、谷本貴義、鎌田章吾)
※前述の事情もあり、映像ソフトおよびネット配信では「次回予告時のBGM」扱いとされている。
挿入歌
- GO!GO!トッキュウジャー
作詞:渡部紫緒/作曲・編曲:坂部剛/歌:伊勢大貴
- 烈車合体!トッキュウオー
作詞:桑原永江/作曲:羽岡佳/編曲:佐藤清喜/歌:宮内タカユキ
- シュッシュッポッポ!トッキュウジャー
作詞・作曲:Raizo.W/編曲:坂部剛/歌:串田アキラ
- 雨のちレインボー
作詞:藤林聖子/作曲:羽岡佳/編曲:佐藤清喜/歌:大西洋平
- 夢限∞イマジネーション
作詞・作曲・編曲・歌:岩崎貴文/ピアノアレンジ:奥田弦
- 線路はつづくよどこまでも
アメリカ民謡 訳詞:佐木敏/アレンジ・演奏:ANIMETAL USA/歌:鎌田章吾
- トッキュウ総進撃!!!
作詞:桑原永江/作曲:AYANO/編曲:平松建治、綾野光紘/歌:山形ユキオ
キャラクターソング
- I saw the light
作詞:渡部紫緒/作曲:羽岡佳/編曲:佐藤清喜/歌:ライト(志尊淳)
- ブルーレンズの向こうへ
作詞:坂井竜二/作曲:平牧仁/編曲:山下康介/歌:トカッチ(平牧仁)
- Yellow heart
作詞:梨里杏/作曲・編曲:橋本由香利/歌:ミオ(梨里杏)
- Green Anchor
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:ZENTA/歌:ヒカリ(横浜流星)
- 参上!なりきり♡GIRL
作詞:坂井竜二/作曲:鈴木盛広/編曲:安岡洋一郎/歌:カグラ(森高愛)
- オレンジ色したニクいやつ
作詞・作曲:高取ヒデアキ/編曲:川瀬智/演奏:Z旗/歌:虹野明(長濱慎)
- うた歌いま〜す、うた歌いま〜す
作詞:マイクスギヤマ/作曲・編曲:大石憲一郎/歌:チケット(山口勝平)
- Choo Choo WAGON
作詞:渡部紫緒/作曲:光増ハジメ/編曲:EFFY/歌:ワゴン(堀江由衣)
- 暗闇の在処
作詞:只野菜摘/作曲:IMAJO/編曲:IMAJO、平松建治/歌:闇の皇帝ゼット(大口兼悟)
- Darkness 〜闇の勇者〜
作詞:井上望/作曲:Raizo.W/編曲:加藤みちあき/歌:ネロ男爵(福山潤)
- ノア ノア ノアール
作詞:藤林聖子/作曲:奥田弦/編曲:籠島裕昌/歌:ノア夫人(久川綾)
- 黒鉄将軍シュバルツ
作詞:渡部紫緒/作曲・編曲:黒須克彦/歌:シュバルツ将軍(壤晴彦)
- そして王子さまが
作詞:只野菜摘/作曲・編曲:坂部剛/歌:グリッタ嬢(日髙のり子)
作詞:坂井竜二/作曲・編曲:羽岡佳/歌:チェーンシャドー(森田順平)
劇場版
2014年3月29日公開。仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズのクロスオーバー作品。
本作からトッキュウジャーの5人とシュバルツ将軍が登場。
2014年7月19日公開。本作の単独作品。
2015年1月17日公開。本作と前作『獣電戦隊キョウリュウジャー』のクロスオーバー作品。
2016年1月23日公開。本作と次回作『手裏剣戦隊ニンニンジャー』のクロスオーバー作品。
「パワーレンジャー」シリーズには本作に相当する作品は存在しない。
そもそもアメリカでは移動手段として車が普及しており、日本のように鉄道が全土に広がっている訳では無く、長距離や中距離の路線や地下鉄はあれど日本の様に「日常的に電車を使う習慣」がなく(日本的にいえば、イベントや特別な一日という意味合いでの「ハレの日」に飛行機や船に乗る様な感覚に近い)、アメリカの子供達にとっては「鉄道」がポピュラーなモチーフではないからである(多くの「パワレン」シリーズを監督した坂本浩一氏や東映顧問の鈴木武幸エグゼクティブプロデューサーがその様に語っている)。
ただし「ニンジャスティール」において、敵キャラクターの一人である「コスモ・ロイヤル」にネロ男爵のスーツが流用(顔は新規造形)されているほか、その後のシリーズ作品である「ダイノフューリー」でも、敵キャラクターの一人である「サンタウラ(ヴォイドクイーン)」にノア夫人のスーツが流用(こちらは無改造)されている。
鉄道戦隊は電車戦隊トレインジャーと言うのが2004年度のスーパー戦隊の候補に上がっていたが、特捜戦隊デカレンジャーに敗れてしまい(トレインジャー自体ダミー企画と言われており、それを裏付けるかの様に「デカレンジャー」の出演者であるデカグリーン/江成仙一役の伊藤陽佑氏が柳田理科雄の著作である「空想科学読本ミドリ」にある両氏の対談で明かされている)、その10年後に本作が実現した事から、ある意味10年後に実現したトレインジャーと言えなくもない。
2023年12月にロブロックスの架空鉄道ゲーム、尾羽急電鉄の2000A系の乗降促進にオープニング曲が採用された。
作品のメインモチーフとして列車が採用されたのは本作が初だが、単にモチーフだけに絞るなら救急戦隊ゴーゴーファイブに登場したグランドライナーが第一号だった(道路上を走っていたが気にせぬ様に)。
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