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近畿日本鉄道

きんきにっぽんてつどう

近畿日本鉄道は日本の大手私鉄の一つ。大阪府ほか2府3県に路線網を広げている鉄道会社。JRグループを除けば日本最大の路線規模を持つ。通称「近鉄」であり、近鉄グル-プホールディングスの子会社である。
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概要

この会社は日本大手私鉄の一つであり大阪府愛知県ほか2府3県(子会社である養老鉄道を含めると岐阜県を入れた2府4県) に路線網を広げている鉄道会社である。営業キロ総延長は508.2km(第三種鉄道事業として近鉄が施設を保有する伊賀線・養老線を含めると582.3km)で、JRグループを除く日本の鉄道事業者としては最長である。(なお、JRグループで一番小規模なJR四国の営業キロ総延長は855.2km)。2つの離れた都市圏を行き来する私鉄は現時点では近鉄のみである。ただ日本最大の私鉄ではあるが、現在の鉄道車両の主流であるステンレス車の導入に関しては極めて消極的であった。

この会社は現在の近鉄奈良線を建設・運営した大阪電気軌道(大軌)を母体として合併を繰り返しながら現在の路線網を築いてきたが、その過程で路線の中に複数の軌間(国鉄と同じ1067mmおよび標準軌と呼ばれる1435mm、なおナローゲージと呼ばれる762㎜も所有していたが平成27年の時点ですべて手放している)を持つことになった。合併を繰り返したため、中には王寺駅新王寺駅や、田原本駅西田原本駅のように、同じ鉄道の隣り合う駅であっても、乗り換えのために改札を出る必要がある駅が存在する。
 
第二次世界大戦中である昭和19年、戦時統合により南海鉄道(南海電気鉄道の前身)と一時合併し、その後昭和22年に南海電気鉄道を分離した。関東への進出も目論んでいたと言う話もある。

また過去においてプロ野球チーム(近鉄バファローズ)のスポンサーであったが、球団の赤字垂れ流しでやむをえず手放したと言われている。

2015年4月1日、この会社は子会社の近畿日本鉄道分割準備に鉄道事業等を会社分割し持株会社化、(旧)近畿日本鉄道が近鉄グル-プホールディングスに、近畿日本鉄道分割準備が(現)近畿日本鉄道に社名変更した。

路線

アルファベットは駅ナンバリングに使用。

1435mm線区

A 難波線奈良線阪神電気鉄道なんば線と相互直通運転
B 京都線京都市営地下鉄烏丸線と相互直通運転)・橿原線
C けいはんな線大阪市営地下鉄中央線と相互直通運転。第3軌条集電。ゆめはんなという愛称がある。)
D 大阪線
E 名古屋線
G 生駒線
H 天理線
I 田原本線
J 信貴線
K 湯の山線
L 鈴鹿線
M 山田線鳥羽線志摩線

1067mm線区

F 南大阪線吉野線
N 道明寺線
O 長野線
P 御所線

ケーブルカー

Y 生駒ケーブル
Z 西信貴ケーブル

ロープウェイ

葛城ロープウェイ

近鉄から移管

伊賀鉄道伊賀線(伊賀鉄道によって運営される)
養老鉄道養老線(養老鉄道によって運営される)
四日市あすなろう鉄道内部線八王子線(路線は四日市市が保有) →762mm軌間
三岐鉄道北勢線 →762mm軌間

在籍車両

路線網が大きいだけあって鉄道車両数が多いものの、JRで番台区分にあたる概念がない。そのためわずかな違いでも形式を分ける。結果として、現役車種だけで100種類近く存在するという凄まじい結果になっている。また、一の位までフルに活用して系列を表す(しかも一の位が0でない車種が標準形態だったりするうえ、ワンマン化改造で形式を変えることも)。その上外見上の差異は、特急形はともかく、通勤形は車両番号で判断するしかない・・・のだろうか?

通勤形など一般車

細かい部分を除けば製造時期による仕様や、車体が広幅か通常幅か、投入線区の違い(奈良京都線、大阪名古屋線、名古屋線専属、1067mm軌間の南大阪線など)、編成両数などで大分けし(例えば9000系の大阪線版通常幅が1200系、南大阪線用が6600系など)、あとは台車機器などの細かい違いで細かく分けていくことにした。
ところが各形式は4桁の余った記号を場当たり的に割り振るため(例えば末尾20はシリーズ21の車両によくつけられるが、1020系はシリーズ21ではないし、6020系に至っては南大阪線最古参の車両である)、大別する元の形式がごちゃごちゃなのも混乱を招く遠因である。さらに、これらの違いが世代ごと路線ごとに揃っておらず、不規則な要素が挿入されているのも曲者である。

なお、千の位については次の数字が割り当てられる。

※廃車された後述の3000系は烏丸線乗り入れ用ではなかったが、その乗り入れを考えて作った試作車だった。
他の数字は転属などによって路線別になっていない。仕方ないね

通勤形はごく少数の例外を除くと大きく分けて5種類。車両形式は基本的に4ケタの数字が割り当てられる。
  1. 急行灯&尾灯が前方後円墳型で屋根が低いもの(8000系、2410系、6020系など)
  2. 急行灯&尾灯が前方後円墳型で屋根が高いもの(8600系、2610系、6200系など)
  3. 急行灯&尾灯が横一列に3つ並んでいるものでチョッパ制御(8810系、1400系、6600系など)
  4. 急行灯&尾灯が横一列に3つ並んでいるものでVVVF制御(1026系、1620系、6400系など)
  5. シリーズ21(3220系、5820系、9820系など)
 
以下に、現役の通勤形車両の形式の一覧をすべて載せたので、詳細について知りたい方はそのページに飛んでほしい(もっとも、編集者が少ないので量が少ないのはご勘弁)。
分類通勤形車両一覧
11000系,1010系,1810系,2410系,2430系,2444系,6020系,8000系,8400系,8600系サ8177号車
22000系,2610系,2800系,6200系,8600系,8800系,1810系サ1970形,8000系モ8250形
31200系,1201系,1400系,2050系,6600系,8810系,9000系,9200系
41021系(←1020系),1026系,1031系,1220系,1230系,1233系,1240系,1249系,1252系,1253系,1254系,1259系,1422系,1430系,1435系,1436系,1437系,1440系,1620系,5800系,6400系,6407系,6413系,6419系,6422系,6432系,6620系,9200系サ9310形
53220系,5820系,6820系,9020系,9820系
例外1420系,3200系,5200系,5209系,5211系,7000系,7020系

特急車・団体車

基本的に5ケタの数字が割り当てられる。ここでは引退した車両をはじめ代表的なものを記載。
10000系(初代ビスタカー)
10100系(2代目ビスタカー)
21000系21020系(アーバンライナー)
23000系(伊勢志摩ライナー)
26000系(さくらライナー)
30000系(ビスタⅢ世,別名ビスタEX)
50000系(しまかぜ)
10400系11400系(エースカー)
12000系12200系18400系(スナックカー)
12400系12410系12600系(サニーカー)
22000系22600系(ACE、Ace 標準軌区間用)
16000系16010系16400系16600系(南大阪線の汎用特急車)

20000系()
20100系(初代あおぞら)
18200系(あおぞら)
15200系(あおぞら)
15400系(かぎろひ)

2013系(観光列車つどい):通勤車2000系のうち一編成を改造、その2000系の足回りは10100系2代目ビスタカーから流用
16200系(特急青の交響曲〔あおのシンフォニー〕):南大阪線通勤車6200系のうち1編成を観光特急に改造

その他

コ11形・コ3形・コ15形・コ7形:ケーブルカーの車両
2680系鮮魚列車
モワ24系:はかるくん
モト75形・モト90形:牽引車両
ラビットカー6800系6000系の一部は養老鉄道で現役。

特徴

分割併合

この会社を語るうえで外せないのが、分割併合である。近鉄は他の大手私鉄と違い、輸送量に合わせてきめ細かく増結や解結を行う。大阪線準急高安快速急行名張青山町奈良線大和西大寺南大阪線古市(特急と急行の一部で橿原神宮前)で行う。また、特急大和八木大阪から来た特急と京都から来た特急を増解結する(この運用は廃止されたり復活したりする)。

単独運用する編成を除き、貫通幌を装備しているため編成間での行き来が出来るうえに、電気指令式ブレーキの車両は電磁直通式ブレーキの車両との連結にも対応しているため、編成に関する制約が少ないのも特徴。近鉄の場合は2両固定編成が多く、2両編成を3本、4本、5本連ねたブツ6ブツ8ブツ10がしばしば発生する。輸送力増強が大分削がれていたり、編成美が乱れているのは気にしてはいけない。

ステンレス車両

1979年に導入した3000系1編成4両が近鉄としては唯一のステンレス車であったものの、1編成しか存在しないこととチョッパ制御機の故障により2012年には廃車解体されてしまい、2014年現在この会社にはステンレス車は存在しない(関西大手私鉄では阪急京阪もステンレス車は在籍していない。なお、ク3501号の前頭部が保存されている

一方南海はステンレス車黎明期から積極的に導入しており、その時期の車両が現在でも現役を保ってるのが近鉄とは対照的である)。なお、乗り入れ先である阪神も関西では比較的ステンレス車を多く保有しており、特に近鉄線乗り入れ対応車はその全てがステンレス車である。

戦時統合

現社名である「近畿日本鉄道」の名はこの会社の前身である関西急行鉄道と南海の合併によって誕生したものである。この状態は昭和22年旧南海側が和歌山県では戦時統合が不完全な形となり独立して残存していた高野山電気鉄道を受け皿として南海電気鉄道に名称を改め分離した際、分離されなかった旧関急側が会社および名称を継承している。
 
この戦時統合による合併により和歌山県香川県にはこの二つの会社の資本関係がぐちゃぐちゃな交通事業者がいくつか存在する。

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