登場
生駒山を登る近鉄生駒鋼索線(生駒ケーブル)の路線のうち、山麓にあたる鳥居前駅(=生駒駅)から山の中腹にあたる宝山寺駅までを結ぶ「宝山寺1号線」にて、2000年にそれぞれ犬型・猫型のデコレーションが施された車両が登場し、これらは「ブル」および「ミケ」と名付けられた。
ブルとミケはこの2両をそれぞれイメージしたキャラクターであり、2018年の生駒ケーブル100周年イベントにはマスコットとしてアレンジされた着ぐるみの姿で現れた。
なお、車両のほうのブルとミケも生駒ケーブルの顔として人気の車両であり、生駒山の山上にある遊園地(生駒山上遊園地)の営業時間帯(つまり昼間)は車内に専用のBGMが流れ、車両の行き違いの際には車内に鳴き声も流されるなど、遊園地への来場客向けのアナウンスが行われている。
ちなみに、この宝山寺線は沿線の宅地化が進んでいるため、日本のケーブルカーとしては珍しく、立派な通勤・通学路線としての顔も持つ路線である(そのためか、始発は朝6時台で終電は深夜23時台と、都市部の主要路線顔負けの営業時間と運行本数を誇る路線でもある)が、さすがに通勤・通学客が大半を占めるであろう早朝・深夜帯の運行中は上記のBGMなどは流されず、通常のアナウンスが流れるのみとなっている。
…まぁ、早朝はともかく、もうすぐ日付が変わろうかという夜中にファンシーなBGMや鳴き声が車内に響こうものなら逆にホラーになりかねないので、妥当な仕様だろう。