近畿日本鉄道6020系
近鉄6000系の改良型として1968年に登場した近畿日本鉄道の通勤形車両である。南大阪線系統向け。1973年までに4両編成12本、3両編成17本の合計99両が製造された。電算記号はC。製造当初は非冷房だったが、1979年から1984年にかけて冷房化が行われている。
車両の編成構成は3両固定編成の場合、大阪阿部野橋方からク6120形-モ6020形(偶数)-モ6020形(奇数)となっており、当初からモーター車は2両ユニット構成となっている。モ6020形(偶数)にパンタグラフを2基搭載。4両固定編成はク6120形とモ6020形(偶数)の間にサ6160形を挟む構成としている(現存しないがかつては6000系中間車を挟んだ編成があった)。増備途中の過程で8000系から8400系への機器構成変更に合わせるかのように、途中の6043編成以降から機器構成を変更している。
全99両のうち、3両編成3本分とサ6160形4両の合計13両が廃車または養老鉄道への転籍となり、現在は3両編成18本、4両編成8本の合計86両が在籍している。トップナンバーの6021編成は廃車となったが、同じ1968年製の6023編成は現役であり、車齢50年突破はほぼ決定的となった。
現在の運用
どの編成も普通から急行まで幅広く運用されている。急行は4両編成の充当がほとんど。
編成表
(※2017年4月現在)
前期車
←大阪阿部野橋 橿原神宮前・河内長野・御所・吉野→
- 3両編成
ク6120形-モ6020形(偶数)-モ6020形(奇数)
6122-6024-6023
6123-6026-6025
6126-6032-6031
6127-6034-6033
6128-6036-6035
6131-6042-6041:この編成の中間車、モ6042号車はパンタグラフを菱形から下枠交差形へ交換している。
- 4両編成
ク6120形-サ6160形-モ6020形(偶数)-モ6020形(奇数)
6125-6163-6030-6029
6130-6166-6040-6039
後期車
←大阪阿部野橋 橿原神宮前・河内長野・御所・吉野→
- 3両編成
ク6120形-モ6020形(偶数)-モ6020形(奇数)
6137-6054-6053:内装グレー調。
6138-6056-6055:内装グレー調。
6139-6058-6057:内装グレー調。
6140-6060-6059:内装グレー調。
6141-6062-6061:内装グレー調。ク6120形に車いすスペース。
6142-6064-6063:内装グレー調。
6143-6066-6065:内装グレー調。
6144-6068-6067:内装グレー調。
6146-6072-6071:内装グレー調。ク6120形に車いすスペース。
6147-6074-6073:内装グレー調。ク6120形に車いすスペース。
6148-6076-6075:内装グレー調。この編成のみ車体側面の一部の窓が大型の固定1枚窓。
6149-6078-6077:内装グレー調。ク6120形に車いすスペース。
- 4両編成
ク6120形-サ6160形-モ6020形(偶数)-モ6020形(奇数)
6132-6167-6044-6043
6133-6168-6046-6045
6134-6169-6048-6047
6135-6170-6050-6049:内装グレー調。
6136-6171-6052-6051:内装グレー調。この編成は「ラビットカー」復刻塗装車。
6145-6172-6070-6069:内装グレー調。
関連項目
6000系 6200系 2410系・2430系 1810系 8000系 8400系
東京急行電鉄6020系
東急大井町線のダイヤ改正に伴う急行運用の増加にあわせて2018年より運行を開始した。7両編成2本。東急2020系をベースとした4ドア車で、一部を除けば2020系の「色違い」に相当する。
編成のすべてがロングシート車として登場した同車であったが、同年中に編成中1両をデュアルシート車に差し替えることになった。この車両は平日夜間の急行の座席指定車として運用。
関連項目
東京急行電鉄 東急 東急大井町線・大井町線 急行 6000系・東急6000系 2020系・東急2020系
東急6020系(表記揺れ)