概要
もともとは、近畿日本鉄道南大阪線の各駅停車用として阪神電気鉄道のジェットカー並みの加速度・減速度を備えていた。旧型車で運行される優等列車のダイヤの間を高加速・高減速で縫って走る姿がウサギを連想させるためにこの愛称がつけられた。登場時はオレンジバーミリオンに白帯の塗装、そして車体側面にウサギをモチーフにした「ラビットマーク」があった。このマークのデザインは岡本太郎が行ったという説と二科会の吉原治良が行ったという説がある。
すべて4ドア20m車。
このカラーは1968年以降、マルーンレッド一色になって消滅し、減速度ものちに下げられることになった。ラビットカーと呼ばれたのはこの2形式。
また高加減速性能は有していないが名古屋線用の1600系も準同型だったことから名古屋ラビットという通称があった。
現在は高加速・高減速の車両はないものの、塗装の復刻という形で復刻ラビットカーが運行されている(またはいた)。
- 養老鉄道600系606編成:復刻ラビットカー。先述の6800系の生き残り。2両編成。
- 6020系6051編成:南大阪線の復刻ラビットカー。塗装がマルーンレッドになった後の登場であることに注意。4両編成。2012年の吉野線開業100周年記念で施されたが、2020年8月に通常塗装に戻されてしまった。
関連タグ
阪神9300系:車体塗装の上半分が敵球団(読売ジャイアンツ)の色であった事からジャビットカーと呼ばれる。その俗称元はラビットカーの捩り。