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路線データ編集

路線延長34.6km
軌間1435mm
駅数26駅
複線区間全線
電化区間全線直流電化(1500V)
閉塞方式自動閉塞式
最高速度105km/h

概要編集

京都市下京区の京都駅奈良市大和西大寺駅の区間、34.6kmを結ぶ路線。西大寺以南で繋がる橿原線と実質的に一体の路線として運行されており、路線記号は両線共通でB。

京都市と奈良市を結ぶ通勤・通学路線として、また両市を訪れる観光の足としても活躍している。

途中の竹田駅から一部列車が京都市営地下鉄烏丸線と相互直通運転を行っており、京都市内中心部へそのまま移動する事もできる。近鉄線内では、一部列車が京都から近鉄奈良方面、天理・橿原神宮前方面、また特急列車が伊勢志摩方面へ直通運転している。


1928年奈良電気鉄道の手で開業し、戦後の1963年に近鉄へ合併。当時は600Vだったが、1969年に1500Vへ昇圧した。1968年までは共同使用駅だった丹波橋駅にて京阪電気鉄道との相互直通運転を実施していたが、翌年の近鉄京都線の昇圧を控えこれを廃止した(京阪は1983年12月になって漸く昇圧している)。なお、直通運転廃止後は近鉄も新線に切り替えた上で近鉄丹波橋駅を新たに設け京阪との乗り換え駅としており、近年は両駅とも特急停車駅となっている。

当路線はJR奈良線と競合している。(実は京都~伏見間は国鉄時代JR奈良線の一部だったがルート変更で当時の奈良電に払い下げられた)また、新田辺から新祝園付近ではJR片町線(学研都市線)とも競合。

上記の理由により奈良線と同じく京都駅構内の端の方の乗り場であったが、東海道新幹線開通時に新幹線ホームが近鉄駅の上部に設けられたため、結果的にアクセスが向上している。


使用車両編集

  • 特急については近鉄特急の記事を参照。
  • 通勤形車両については、基本的に近鉄奈良線で運用されている車両と共通。京都市営地下鉄乗り入れに関しては専用車両が用意され、近鉄側から3200系3220系(シリーズ21)、地下鉄側から10系20系が使われる。
  • 近鉄宮津以北の各駅と新祝園、高の原、平城の急行停車駅は6両対応(平城は奈良競輪場最寄り駅のため急行が臨時停車することがある)で、狛田・木津川台・山田川の各駅は4両限界となっている。このため、7両以上の営業列車は設定されていない。

列車種別編集

特急編集

  • 京都線内停車駅:京都-近鉄丹波橋-(高の原)-大和西大寺

乗車には特急券が必要となる。

近鉄特急」の項目も参照。奈良線・近鉄奈良発着、橿原線・橿原神宮前発着、(伊勢志摩)賢島方面を中心に、毎時3〜4本の運行がなされている。高の原については朝の京都行き、夕方以降の奈良・橿原神宮前方面行きが停車。

この中には京都から賢島を結ぶ観光特急「しまかぜ」が1往復、京都から近鉄奈良もしくは奈良経由で大阪難波を結ぶ観光特急「あをによし」が4往復、それぞれ設定されている。これら観光特急は運休日が設けられているため、予約には注意が必要。


急行編集

  • 京都線内停車駅:京都-東寺-竹田-近鉄丹波橋-桃山御陵前-大久保-新田辺-新祝園(しんほうその)-高の原-大和西大寺

追加料金不要列車の中では最速達の列車。なお1998年に更なる速達性のため丹波橋〜大和西大寺間ノンストップの快速急行が運転されていたが、不評だったため2003年に廃止されている。毎時3〜4本設定され、日中は橿原線・橿原神宮前発着を中心に運転されている。昼間以外では奈良線・近鉄奈良発着、天理線・天理発着、大和西大寺発着がある。


  • 停車駅:京都-東寺-竹田-近鉄丹波橋-桃山御陵前-大久保-新田辺-興戸-三山木-近鉄宮津

沿線にある同志社大学への通学利便性確保のため、朝に数本だけ近鉄宮津行き急行が設定。この列車のみ例外的に新田辺から各駅に停まる。


急行(地下鉄直通)編集

  • 停車駅:地下鉄国際会館~竹田間(地下鉄線内)各駅-近鉄丹波橋-桃山御陵前-大久保-新田辺-新祝園(しんほうその)-高の原-大和西大寺(-新大宮-近鉄奈良)

2000年改正に合わせ、地下鉄烏丸線との直通運転区間を近鉄奈良まで拡大。2022年改正以降は平日は通勤通学向けに朝夕を中心に、土休日は観光向けに日中を中心にそれぞれ設定。6両。


この急行の場合、乗り換えなしで地下鉄の京都駅に降りられないことも無いがその場合は地下鉄の初乗り運賃がプラスされるため、竹田で近鉄京都発着の普通・準急と接続して近鉄京都の乗降客の便宜を図っている。


準急編集

  • 停車駅:京都-東寺-竹田-近鉄丹波橋~新田辺間各駅

京都〜新田辺間の短区間で設定されている。通過駅は十条・上鳥羽口・伏見の3つだけと速達列車としての存在意義が薄く、ダイヤ改正の度に本数が減らされている。

一時期、下り新田辺行きの設定が消滅していた時期があった。


普通編集

先述の通り、近鉄宮津~大和西大寺間の急行通過駅において4両までしか停まれない駅があるため、新田辺以南の列車は4両編成中心となっている。6両編成の列車は新田辺以北で運転され、中には新田辺で増解結する列車もある。増解結の手間を省くため一部列車を除いて新田辺で運転系統を分割している。

平日朝ラッシュ時は京都方面の列車を中心に6両で運転。


普通(地下鉄直通)編集

烏丸線の竹田延伸開業時から存在する直通列車。基本的に地下鉄国際会館~新田辺間の設定で、日中は毎時2本が国際会館まで乗り入れる。6両。


駅一覧編集

●は停車、レは通過、▲は一部列車が停車

○は京都発近鉄宮津行きのみ停車

駅番号駅名よみ準急急行特急乗り換え路線備考
B01京都きょうと
  1. JR京都線(東海道本線)
  2. JR琵琶湖線(東海道本線)
  3. JR奈良線
  4. JR湖西線(直通列車)
  5. JR山陰本線(嵯峨野線)
  6. 東海道新幹線(JR東海)
  7. 京都市営地下鉄烏丸線
B02東寺とうじ
B03十条じゅうじょう
B04上鳥羽口かみとばぐち任天堂本社の最寄駅
↑一部列車は地下鉄烏丸線国際会館駅まで直通
B05竹田たけだ京都市営地下鉄烏丸線
B06伏見ふしみ
B07近鉄丹波橋きんてつたんばばし京阪本線(丹波橋駅)
B08桃山御陵前ももやまごりょうまえ京阪本線(伏見桃山駅)
B09向島むかいじま
B10小倉おぐら
B11伊勢田いせだ
B12大久保おおくぼJR奈良線(新田駅)
B13久津川くつかわ
B14寺田てらだ
B15富野荘とのしょう
B16新田辺しんたなべJR片町線(京田辺駅)
B17興戸こうど
B18三山木みやまき
B19近鉄宮津きんてつみやづ
B20狛田こまだ
B21新祝園しんほうそのJR片町線(祝園駅)
B22木津川台きづがわだい
B23山田川やまだがわ↑ここまで京都府
B24高の原たかのはら↓ここから奈良県
B25平城へいじょう
B26大和西大寺やまとさいだいじ
  1. 近鉄奈良線
  2. 近鉄橿原線
  1. ↓半数以上は近鉄奈良線近鉄奈良駅(A28)・近鉄橿原線橿原神宮前駅(B42)・近鉄天理線天理駅(H35)まで直通
  2. ↓特急の一部は賢島方面へ直通

余談編集

近鉄の駅番号は、京都駅を基準にして付番されており、近鉄奈良駅のほかに吉野駅(F57)までと、賢島駅(M93)まで連続するようになっている。特に賢島駅は、乗り換えなしで行くことも可能(京伊特急がこれにあたる)な区間としては近鉄で最も長い。奈良線菖蒲池駅〜大和西大寺駅間、大阪線真菅駅〜大和八木駅間、名古屋線桃園駅〜伊勢中川駅間、南大阪線橿原神宮西口駅〜橿原神宮前駅間で、それぞれ連続で欠番が発生しているのはこのためである。


かつては同社の路線バスにも「京都線」が存在し、そちらはJR奈良線と半ば並行するようにして京都駅前〜丹波橋〜近鉄小倉駅〜山城大橋(城陽市)〜上狛(木津川市。現役時は相楽郡山城町)〜近鉄奈良駅〜大安寺(奈良営業所)を結んでいた。道路事情が悪く、さらにJR奈良線の増発とスピードアップが追い打ちをかけたことで減便が進み、近鉄バス移管前の1998年に廃線となっている。


京都市伏見区宇治川に架かる澱川橋梁(よどがわきょうりょう:近鉄京都線桃山御陵前駅 - 向島駅間)は、日本最大の無橋脚トラス橋として知られている。これは当時この付近に帝国陸軍工兵大隊の演習場(渡河訓練場)があり、その支障にならないように橋脚を避けたことや、即位して間もない昭和天皇の御大典に合わせて開通させるため、工期を短縮させる目的があったことが背景にあったとされる。


関連タグ編集

近鉄近畿日本鉄道 近鉄奈良線 近鉄橿原線 京都市交通局京都市営地下鉄 烏丸線

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