ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

概要編集

日本大手私鉄の1つ。大阪府京都府滋賀県に路線を有する鉄道会社で、「京阪電車」の名称も使用される。

1910年に京都・五条 - 大阪・天満橋間を結ぶインターアーバンとして開通、1914年には日本の電鉄としては初の電車による急行を運行した。その後も、高速電鉄・新京阪鉄道(現・阪急京都線)を開通させる等、京阪間の大私鉄として発展して行った(新京阪鉄道は1930年に合併、京阪新京阪線となった)。しかし、戦時中となると阪神急行電鉄(現・阪急神戸線・宝塚線)と合併して京阪神急行電鉄となる。現在の京阪電鉄は1949年に分離した会社であり(その際、新京阪線系統は京阪神急行側に奪われた)、残った京阪神急行電鉄は阪急電鉄に社名を変更、現在に至っている(法人格としては現在の阪急阪神ホールディングス)。


大津線はかつては三条で接続しており、直通列車も存在したが、1987年の京阪線地下化後も地上に残り、京津三条と呼ばれる様になった。その後、京都市営地下鉄東西線開通・京津線乗入に伴い、京津三条 - 御陵間が廃止。京阪線から見て飛び地状態となっている。


京阪は戦前より転換クロスシートを備えた特急電車「ロマンスカー」を運行していたが、戦後となるとその車内にテレビを設置した「テレビカー」が運行開始。テレビカーは、前面のハトのマークと共に長らく京阪特急を象徴するものであったが、時代変化により2013年3月に姿を消した。現在の京阪特急の目玉は1995年より連結が始められたダブルデッカー車両であるといって差し支えない。

また、日本の電車としては初めてモーターにカルダン駆動方式を搭載した電車を実用したことでも有名。さらに、当時のメディアから「和製PCC車」「無音電車」と報じられたことで競合会社からも注目されていた程。


2007年には大手私鉄で初めてCEO/COO制度に移行した。


なお、中之島線が開通した2008年よりイメチェンとして、既存車両塗装変更(大津線系統は2017年より開始)等が進んでいる。特に、京阪本線では各駅発車メロディーを向谷実が担当、「各駅メロディーを繋いで行くと1つの曲になる」というコンセプトが話題となっている。それだけでなく、「全駅で長さを統一することで発車までのタイミングを把握させ、駆込み乗車を防ぐ」「完結しないメロディーを心掛けることで通勤時の心境に良い影響を与えようと試みる」という要素も詰まっており、一見すると何でもない所にまで配慮が行き届いている。


2016年4月1日、この会社は子会社・京阪電鉄分割準備に鉄道事業等を会社分割し、持株会社化、(2代目)京阪電鉄が京阪ホールディングスに、京阪電鉄分割準備が(3代目)京阪電鉄に社名変更した。



京阪ならではの話編集

技術の京阪」「台車の京阪」という異名を持つ通り、昔から新技術や新型台車採用には積極的であり、連接台車カルダン駆動台車空気バネ台車等、京阪が日本初採用というのが非常に多い。特に台車に関しては、現在に至るまで同一系列でもM車・T車では取付けている台車の基本構造から異なるというパターンが非常に多い。

また、この技術志向社風は現在も車両整備技術の高さに反映されており、車齢が高い車両を新車同等レベルまでリニューアルすることは朝飯前で(実際、本線向け2600系0番台、石山坂本線向け600<600形700形自社工場新製扱い)、先代3000系ダブルデッカー車も自社工場で既存車から改造している

一方、21世紀以降の新車は既存車との互換性を重視しており、機構面での新技術は余り目立たない保守的な設計である。


意外なことに、大手私鉄の中では相鉄西鉄と共にチョッパ制御導入例もないが、抵抗制御車を界磁位相制御界磁添加励磁制御に改造する省エネ化には積極的で、抵抗制御車は2023年8月を最後に全廃となった(関西大手私鉄では初)。


元祖多扉車・5000系も、当時の京阪の輸送事情が背景にあるとはいえ、「技術の京阪」だから出来た車両ともいえる。

また、路線全体で「京阪電鉄カーブ式会社」と揶揄される程カーブが多いという線形を理由として、ボルスタレス台車は一切採用されていない(曲線通過時の安定性を重視しているため)。ただし、先代3000系でボルスタレス台車の試験が行われた事がある。


また、発車メロディ1971年に日本で初めて導入されたとされている。



路線編集

京阪線編集

2014年4月1日から順次実施されている。路線記号は全区間共通でKeihanのKH。京阪本線と支線の接続駅では京阪本線のナンバリングのみ付番されている。


  • 京阪本線:淀屋橋 - 三条(KH01 - KH40)
  • 中之島線:天満橋 - 中之島(KH51(なにわ橋) - KH54、天満橋はKH03)
  • 鴨東線:三条 - 出町柳(KH41(神宮丸太町) - KH42、三条はKH40)
  • 交野線:枚方市 - 交野(KH61(宮之阪) - KH67、枚方市はKH21)
  • 宇治線:中書島 - 宇治(KH71(観月橋) - KH77、中書島はKH28)

大津線編集

大津線では2015年4月頃から順次実施されている。路線記号はOtsuのOT。びわ湖浜大津では石山坂本線御陵では京都市営地下鉄東西線のナンバリングのみされている。ナンバリングの他、ラインカラーが1997年の地下鉄東西線開通時より設定されている。


  • 京津線:御陵 - びわ湖浜大津(OT31(京阪山科) - OT35(上栄町)、びわ湖浜大津はOT12、御陵はT08。ラインカラー:黄)
  • 石山坂本線:石山寺 - 坂本比叡山口(OT01 - OT21。ラインカラー:緑)

鋼索線編集

駅ナンバリングは設定されていない。


京阪本線鴨東線駅一覧は当該記事を参照。

なお、以下の路線は全て各駅に停車する。


中之島線中之島 - 渡辺橋 - 大江橋 - なにわ橋 - 天満橋( - 京阪本線・鴨東線直通)
交野線枚方市 - 宮之阪 - 星ヶ丘 - 村野 - 郡津 - 交野市 - 河内森 - 私市
宇治線中書島 - 観月橋 - 桃山南口 - 六地蔵 - 木幡 - 黄檗 - 三室戸 - 宇治
鋼索線八幡市 - 男山山上
京津線京都市営地下鉄東西線直通 - )御陵 - 京阪山科 - 四宮 - 追分 - 大谷 - 上栄町 - びわ湖浜大津
石山坂本線坂本比叡山口 - 松ノ馬場 - 穴太 - 滋賀里 - 南滋賀 - 近江神宮前 - 京阪大津京 - 別所 - 三井寺 - びわ湖浜大津 - 島ノ関 - 石場 - 京阪膳所 - 錦 - 膳所本町 - 中ノ庄 - 瓦ヶ浜 - 粟津 - 京阪石山 - 唐橋前 - 石山寺

過去の路線編集

新京阪線編集

子会社であった新京阪鉄道を合併した路線。現在の阪急電鉄京都線系統。

  • 新京阪線:天神橋(現・天神橋筋六丁目) - 京阪京都(現・大宮)間:現在の阪急京都本線阪急千里線
  • 嵐山線:桂 - 嵐山間:現在の阪急嵐山線
  • 千里山線:淡路 - 千里山:北大阪電鉄(阪急系)を買収したもの。現在の阪急千里線
  • 十三線:十三 - 淡路間:千里山線同様、北大阪電鉄(阪急系)を買収したもの。現在の阪急京都本線

その他編集

  • 京津線:京津三条 - 御陵間:京都市営地下鉄東西線開通に伴う廃線。廃止と同時に同線への直通を開始している(京津三条は三条駅の地上部分)。
  • 和歌山線:和歌山市 - 海南間・和歌浦口 - 新和歌浦間:和歌山水力電気を買収したもの。合同電気に譲渡。その後、南海電鉄和歌山軌道線となった後、廃止。

未成線(新京阪線系統等、譲渡路線系統のものを除く)編集

  • 醍醐線:京阪膳所 - 醍醐 - 六地蔵間:大阪・大津を短縮する構想、一部着工されたが(参考1参考2)中止。なお、大津・浜大津連絡線構想もセットとなっていた。
  • 梅田線:梅田への直通計画・大阪市妨害(市営モンロー主義)及びグループ赤字で中止

車両編集

慣例が存在し、車体・電動台車は川崎重工業製、付随台車は住友金属工業(・日本製鉄)製、制御装置・マスコン等の主要機器類は東洋電機製造製となっている。

ただし、1900系80形等、慣例が当てはまらない例がいくつか存在する。


過去 - 現在に至るまで、ステンレス車両在籍や他社車両を含めた線内運行も一切ない(京阪が乗り入れる京都市営地下鉄東西線ステンレス車・50系は京阪京津線に乗入れない)唯一の大手私鉄である。


代表的な車両をいくつか解説する。


1800系(初代)編集

日本初のカルダン駆動電車。

最終的に京阪特急の座を1900系に譲り、一般車となった。1983年の京阪線昇圧に伴い、廃車となった。


1900系編集

今の2世代前の京阪特急の主役。

老朽化・中之島線開通を機に全車引退・廃車。


2200系2600系編集

互いに似た顔付きを持つ京阪最大勢力。

初登場は共に昭和30年代(2600系0番台は種車・2000系としての登場年度)という古参である。

2200系は抵抗制御及び界磁添加励磁制御、2600系は界磁位相制御。最大編成両数は7連。2200系は過去に8連を組んだこともある。

2600系は2000系からの改造車(0番台)と完全新製車(30番台)がある。現在は13000系導入に伴い、2200系及び2600系0番台淘汰が進む。


1000系編集

「昭和40年代前半に旧型車足回りを流用して車体を新製した車両」の足回りを昇圧時に新製したものに取替えた、という複雑な生い立ちの車両。元が旧型車更新車であったため、ドア間の窓配置が他系列と異なる。


2400系編集

昭和44年、関西初の冷房付通勤車として新製された。車体は2200・2600系列がベースとなっている。分散冷房装置が載った屋根に注目。


初代3000系→8000系30番台編集

1世代前の京阪特急の主役。

後継・8000系登場で1編成を残して廃車。先頭車が2連化され富山地鉄大井川鐵道に譲渡された(後者は2014年に引退)。

残った1編成は8000系と仕様を合わせるため、中間車をダブルデッカー車に改造する等、手が込んだ更新工事が行われ、後に2代目3000系が登場すると8000系30番台に改番された。

その最後の1編成も2013年に引退したが、特徴的なダブルデッカー車は富山地鉄に譲渡され、ほぼそのままの見た目で「ダブルデッカーエクスプレス(運休中)」として活躍中。


5000系編集

京阪が昇圧を行う前、京橋 - 守口市間での混雑に悩んでいたことに本社が出した究極の答え。7連全車両に5つの扉を持ち、界磁添加励磁制御を搭載する。2・4つ目の扉は上半が無塗装でアルミまたはステンレス剥き出しとなっており、使わない昼間は上から座席を下して着席人員増加を図る。朝ラッシュ時には抜群の輸送力を発揮する。

特殊な車両であるが故に製造費が高く付いたことや昇圧後の8連化が既に計画されていたため、必要最小限の本数(7両×7本)製造に留められた。特殊機構を搭載した分の軽量化を実現するため、京阪初のアルミ製車体を採用した。

京橋駅ホームドア新設に伴い、2021年9月までに全編成が引退した。


6000系編集

京阪で初のローレル賞受賞車。

前面は左側が非常扉で、右側はただの車体の一部。

その他にも新機軸を多数採用。登場当初は「塗色だけが京阪電車」とわれたほどのインパクトを与えた。

今も京阪の主力として君臨する多数派車両である。

2014年から登場したリニューアル車は、行先表示がフルカラーLED化された。だが、LED表示を切らさずに撮影できるシャッタースピードは1/100秒以下である。また、車内デザインは後述の13000系をベースにしており液晶表示式車内案内装置を搭載している。

一時期、4・7連も在籍していたが、現在は全て8連化されている。そのため、樟葉以北各停となる運用には入れない。


7000系編集

6000系VVVF試験車を基に量産された。

同系と顔付きが似ているが、若干違いがある(6000系は前面窓部分が斜めとなっているのに対し、7000系は垂直)。7連×4本が在籍。

現在の京阪車両の基礎(主に機器面で)となっている。


8000系編集

現在の京阪特急代名詞。0・30番台があり、0番台は7200系の様な感じの窓、中央には貫通扉が付く。

同番台は登場時、オール転換クロスシート車で、7→8連化の時にダブルデッカー車(京都側から4両目)が、2017年からは座席指定車「プレミアムカー」が連結されている

かつてはテレビカーも連結されていたが、リニューアル工事等により、2013年3月に消滅した。

立席スペース確保及び乗降をスムーズにするため、テレビ撤去工事と同時に車端部のロングシート化が行われ、夕方ラッシュ時の特急運用にも普通に入る様になった。ロングシートとはいっても背もたれが高く、全身を包み込む様な形状且つヘッドレスト付豪華仕様であり、通勤車との差別化を図っている。

30番台は先述の通り元3000系。2代目3000系登場に伴い、8000系に編入された。2013年3月に廃車されるまで2段窓で、塗装も昔のままであった。

なお、8000系は京阪で唯一、ワンハンドルマスコン(T字型)で操作するが、それは、8000系には定速制御機能が装備されているためである。


7200系編集

先述の7000系の改良型。デザインが変更された。先頭部は曲面を多用し、対称な2枚のパワーウインドウをはめ込んだ。

車内には案内表示装置も取付けられている。3編成のみの少数派。


9000系編集

朝ラッシュ時特急が枚方市に停車することとなり、ラッシュ時の乗客を捌くために投入された京阪初の3扉セミクロスシート車。7200系をベースとしている。旧塗装は、7200系塗装に水色帯が追加されていた。セミクロス車座席は向かい合う形で設置されておらず、固定式で常にどちらか一方を向く。仕切り板が付けられているが、それでもプライバシー問題が発生する等の問題があった。特急の0分ヘッド化後は日中運用にも就いていたが、8000系との車両格差が大きかったことや後述の2代目3000系投入もあり、現在はオールロングシート化されており、日中の特急運用からも外されている。

現在は普通系車両新塗装化に伴い、先述の7200系と外観では区別しづらい。扉間ロングシートは7200系が7人掛け、9000系が8人掛けで区別出来る。また、側窓の寸法も若干異なる


10000系編集

2002年に登場した普通系車両で4連×6本が製造された。1900・2600系置換のため、宇治・交野線に投入された。ワンマン運転対応車。車体デザインは7200系以来のデザインを踏襲していたが、塗装は登場当時、京阪電車では珍しいターコイズブルー一色塗りであった。現在は普通系車両の新塗装化により先述の7200・9000系との識別点はクーラー形態(10000系のみ丸みを帯びている)・側窓形状くらいである

最近、7200・9000系一部編成を8→7連に短縮し、捻出された車両を10000系に編入、組込んで4→7連化改造が10001・10002Fで行われた。なお、組込まれた10000系中間車3両クーラー形態は種車のままである。


2代3000系編集

2008年10月19日の中之島線開通に合わせ、運行開始した京阪のニューフェイス。

車体はアルミ製ダブルスキン構造で、東洋電機製造のIGBT素子VVVFインバータで制御する。この車両は他とは異なり、M車割合が低く(8連中3両)なった。ローレル賞受賞。

デザインはGKインダストリアルデザイン広島が担当。風流を意識した濃いめの青・銀・白という、今までにない気高い塗装が施されている。また、円形を意識したそのデザインは、他の車両にも応用されている。

車内は黒・青を基調とし、車端部がロング、運転台背後・扉間はクロスシート。9000系固定クロスシート評判が芳しくなかったことや、2&2配列であるとラッシュ時混雑緩和に限界があったことから、本系列では2&1配列転換クロス(運転台後ろのみ2&2列)が導入され、立席スペース確保も考慮した座席配置とされた。編成全体の座席定員はクロスシートの方がやや多い。座席の表生地は東レ製ポリエステル繊維「エクセーヌ」で、ごわごわとした感触はない。

車内には京阪初の液晶式モニターを各扉上に1面ずつ、前面・側面には同じく京阪初のフルカラーLEDが採用されている。LED表示撮影時のシャッタースピードは1/250秒以下で切れない(ちなみに、京阪車両で他に1/250で切れないLEDを付けている車両は13000系0番台(支線用)のみである(他は全て1/100)。

中之島線直通「快速急行快急)」が主体であるが、2011年5月ダイヤ改正以後は日中の快速急行の本線特急へのシフトにより3扉の特急で運用されている。また、快速特急洛楽」も平日ダイヤでは3000系担当。2017年には、特急運用時は鳩マークが表示される液晶パネルが取付ける等の改造が行われた。


13000系編集

2012年に登場した普通系車両。前面デザインは2代目3000系に準じるが、ヘッドライトが3つ目の同系と異なり、2つ目であり、側面デザインは10000系に準じる。また、京阪普通系車両で初めて車内に液晶表示式案内装置が取付けられた。

4両固定(0番台)・7両固定(20番台)の他、6連の3種類がある。0番台は主に交野線や宇治線などの支線運用に入り、ワンマン運転対応。20番台や6連は京阪本線系統で特急以外の運用に入る。

この他編成から除外された余剰車も在籍する。

なお、4両固定編成については2本繋いで8連を組むことが出来るが、定期運用は今のところない。


80形編集

かつて京津線浜大津 - 京津三条間を走っていた電車。主に普通列車用。

同線御陵(みささぎ) - 京津三条間廃止及び京都市営地下鉄東西線との直通開始に伴い、廃車。現在は一部が静態保存されている。

吊掛駆動の割には加速度が異様に高い車両であった。


800系編集

京津線御陵(みささぎ) - 京阪三条間廃止及び京都市営地下鉄東西線との直通開始に伴い、新造された。京阪初のIGBT素子VVVFインバーター制御車である。

4車体ボギー車。総延長は75m近くにまで達し、路面電車としては反則サイズ(法令では30mまで)であるが、特別な許可を貰うことで運行している。

また、最高速度75km/hで走行する等、これも反則レベル(法令では40km/hまで)であるが、これも特別な許可を貰っている(ただし、流石に併用軌道区間は40km/h制限で運行)。

太秦天神川・京都市役所前 - びわ湖浜大津間または回送としてびわ湖浜大津 - 近江神宮前(車両工場があるため)間運行のみで、建築限界の関係上、石山寺には乗り入れない(坂本比叡山口へは検査後の試運転で乗入れる場合がある)。

一列車で地下鉄ATCATO搭載)・登山電車(最急勾配61‰)・路面電車の機能を有するため、1両2億円もする日本でも指折りの高価な電車でもある(4連で8億円…。ちなみに、1両当たりで最も高価な車両は500系新幹線の3億円)。なお、当の京阪では「1m当たり単価では日本一高価な車両」と話していたこともある。

直通開始前に普段は乗りれない御陵以南の京都市営地下鉄東西線醍醐駅や醍醐車庫に入線したことがある。


600700形編集

石山坂本線で使用されている車両である。2連で実は両車両とも車歴が凄い。というのも元々京津・石坂線で活躍していた車両車体を何度も改造したもので、1番古いものでは1959年竣工。ただし、これは現在の車体竣工年であり、車体竣工時に流用された台車・電装品類の履歴は京阪創設時の車両・1形まで辿ることが出来る。



列車番号付番方法編集

京阪線編集

両端にアルファベット、中間に4桁の数字で構成される。最初のアルファベットは列車種別を表し、次の4桁の数字は上2桁が出発する時台、下2桁が発車順序を表す。1の位は原則偶数は上り(京都方面)、奇数は下り(大阪方面)である。最後のアルファベットは行先を表す。

例えば、12時台1番目に始発駅を出発する上り特急出町柳行なら「B1200Z」、2番目なら「B1202Z」と表記される。


列車種別編集

  • A:快急洛楽 2023年8月現在、全列車にプレミアムカーを連結するため、下2桁に20番台が付与される。
  • B:特急 この列車種別と同じ駅に停車するライナー列車が存在しているが、ライナー列車には下2桁に30番台が付与される。
  • C:通勤快急 この列車種別と同じ駅に停車するライナー列車が存在する。こちらもライナー列車には下2桁に30番台が付与される。
  • D:[快急 「プレミアムカー」連結列車には下2桁に40番台が付与される。
  • E:深夜急行 現在設定なし。
  • F:急行
  • G:発着急行
  • J:通勤準急 京阪間通し運行。
  • K:準急 京阪間通し運行。
  • L:通勤準急 淀より大阪方での運行。
  • M:準急 淀より大阪方での運行。
  • N:区間急行 複々線区間で全て外側B線(緩行線)を走行する列車。
  • P:〃 京橋 - 守口市間で内側A線(急行線)を走行する列車。
  • Q:普通 京阪間通し運行。
  • R:〃 淀より大阪方での運行。
  • S:〃 淀より京都方での運行。
  • T:交野線
  • U:宇治線で本線三条方面に直通する列車(現在は設定なし)。
  • V:宇治線内完結列車。
  • X:臨時列車 運行パターンが特殊な列車に使用される。通常臨時列車は列車種別通りのアルファベットで下2桁に50番台が付与されることが多い。
  • Y:回送
  • Z:試運転

この他、通勤急行幕が方向幕に収録されていたが、設定されたことすらない。



行先編集



アニメ等との関係編集

2013年、京阪大津線所属運転士「石山ともか」が関西大手私鉄では初登場。翌年年には全国”鉄道むすめ”巡りに参加し、そのPRのため11事業者キャラをラッピングした電車を石山坂本線で運行した。2015年度には富山ライトレールと共に運行した。富山ライトレールとはラッピングされたキャラが異なる。石山ともかは2014年度版大津線通常1日乗車券のデザインにもなった。2015年は富山ライトレールとセットとなった特製乗車券を発売。一部大津線の駅には等身大パネルが設置された。

京阪が取材協力し、石山坂本線電車と良く似た電車が登場。同作品ラッピング電車を同線で運行、大津線特製乗車券発売も行った。


京阪や伏見稲荷大社京都市が協力し、伏見稲荷大社での制作会見に京阪の重役らが参加した。駅には同作品のポスターが貼られ、キャラ等身大パネルを名前の元となった各駅(伏見稲荷・丹波橋・墨染・三条・神宮丸太町)と伏見稲荷大社に設置し、ヘッドマークも京阪線車両に取付けられ、京阪線の特製一日乗車券の発売も行われた。


京阪が取材協力し、六地蔵や13000系30番台が作中に登場。同作品ヘッドマークを同系に取付け、キャラパネルは宇治・黄檗・六地蔵・伏見稲荷の各駅に設置された。さらに、石山坂本線ではラッピング電車も運行した。また、京阪・大津線それぞれで特製乗車券発売も行った。


舞台となる寺町三条が三条に近いことからTVアニメ放送に合わせ、駅へのキャラスタンドパネル新設・スタンプラリー・ヘッドマーク取付・専用フリーチケットの販売などを実施している。


この他、『けいおん!』や『ちはやふる』、『機動戦士ガンダムAGE』といったラッピング電車を石山坂本線で運行した。『けいおん!』・『ちはやふる』は大津線特製乗車券発売もされた。『けいおん!』は2度ラッピングされ、『ちはやふる』は長期間ラッピングされている。

なお、京阪線車両へのラッピングは京都市屋外広告物条例に抵触するため、後述するきかんしゃトーマス関連を除いて近年ではほとんど例がない(かつては『おジャ魔女どれみ』のラッピング車両を運行したことがあった)。


子会社・叡山電鉄でも芳文社作品を中心として様々な作品とコラボレーションされており、同じく子会社・京福電鉄嵐電にはオリキャラ(「あらん」(江ノ電との姉妹提携キャラ)・「福王子ひかる」)が存在する。京阪「石山ともか」・嵐電福王子ひかる」(駅娘)・京都市交通局太秦萌」(地下鉄に乗るっ)は「鉄道GIRL」として活動もしている。


また、『きかんしゃトーマス』とのコラボも定期的に行っており、主に交野線でラッピング車を走らせたり、スタンプラリー等を実施している。


余談編集

  • 関西に路線を有する大手私鉄としては唯一、傘下にプロ野球の球団を持ったことがない会社でもある(戦中 - 戦後の京阪神急行時代は当時の阪急軍(後の阪急ブレーブス)と同じ組織ではあったが、これは例外)。実は先見の明があり、最初は球団を持とうとしたが、会社の強い反発に押し切られ、断念したという経緯がある。いわゆる京阪電鉄三大失敗の中には数えられていないが、大きな収益機会を失ったことは確かである。
  • 阪神電鉄がM&Aの対抗として京阪と経営統合する計画があったが、実現せず、阪神は阪急と経営統合した。

関連タグ編集

京阪 京阪電鉄 京阪電車 京阪特急

阪急電鉄:一時期京阪と合併しており、同社京都線はかつては京阪の子会社(新京阪鉄道)の路線であった。

関連記事

親記事

京阪ホールディングス けいはんほーるでぃんぐす

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 197053

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました