概要
略してアルミとも呼ぶ。
金属のなかではかなり軽いほうで、値段も安価で加工しやすいため、様々なところで用いられている。
アルミニウムの特徴は次のようなものがある。
- 軽い。水に浮かべることができる。
- 燃焼しない。燃える金属であるマグネシウムやカリウムなどと異なり、安全に利用できる。
- 地球上にたくさん存在する。地表に存在する元素のうち酸素、ケイ素に次いで3番目に多い。
- 鉱石(ボーキサイト)を金属まで加工するのに非常に電力を消費する。
- 反射率が高い。きらきら輝くので多くの人が魅了されたが、20世紀の初めごろまでは加工が難しかったことも相まって非常に高価だった。
- アルカリ性の液体に溶ける数少ない金属でもある。ベーキングパウダー(炭酸水素ナトリウム)を中和させる。
- ミネラルにならない。ごくわずかには人間の体内に存在しているが、その意義は不明である。
- 毒性を持つ。脳や内臓に蓄積される恐れがあり、2013年には上記の食品添加物としての使用に規制が掛けられた。
用途
戦前世代なら、アルミと聞くと弁当箱を連想するかもしれない。
意外な用途
軽くて電気抵抗もそれなりに小さいため、長距離送電にも使用されている。(ただし強度を得るため中に鋼のワイアーが芯として撚ってある)
粉末化することで酸化しやすくし、金属酸化物を還元したり溶接したりするテルミット法にも用いられている。
このテルミット法は高温を発する上に毒性が弱い事から焼夷弾にも用いられ、焼夷目的に特化したサーメートが使われている。