概要
液体の性質を持つ金属、あるいはその金属で形成されたものを指すタグ。流体金属とも。
現実世界においても水銀という常温で液体となる金属が存在し、また多くの金属は高熱によって溶融することで液体となるが、一般に液体金属と称されるものは創作上は
- 固体と流体の2つの形態を持つ
- 操作者(あるいはその金属自体)の意思によって、その2つの形態を周辺の環境を問わず自在に切り替えられる(作品によっては、極高温あるいは極低温状態ではその形態を維持できないという設定・描写をしている場合もある)
- 固体化時に際し、状況に応じて様々な形状へと変化させることが可能(刃物や盾などの武装を形成したり、他の物体に擬態するなど)
という性質を有していることが条件として挙げられる。
そのため、液体金属は基本的には架空物質であるが、実際にフィクションに登場するような液体金属を開発しようとしている研究者もいるようだ。
また、一部のファンタジー色が強い作品においては、魔術的な手段を用いて既存の金属(金や銀などの貴金属である場合が多い)を液体のように操る描写が登場することもある。
フィクションに登場する液体金属といえば、「ターミネーター」シリーズで2以降登場するT-1000を始めとしたアンドロイドたちが印象深いだろう。
また、その変幻自在の性質から状態変化・固めネタの一環として一部の人々からの人気も高い。
現実では
はんだ付け作業のように、全ての金属は高温・高圧下では液相、つまり液体金属になる。原子炉の高速増殖炉では金属ナトリウムが冷却材として用いられるが、これは融点(97.72℃)以上で扱われているためで、常温常圧で液体というわけではない。
水銀以外にもガリウム系合金のように常温で液体の金属は存在し、様々に産業利用されている。
パソコンのCPUとヒートシンクを接続する熱伝導グリスとしても使われているのが、ガリンスタンなどこのガリウム合金である。また、生体コンピュータや体内埋め込み機器用として開発もなされているらしい。(ソース)
常温で液体の金属は化学的な毒性の強いものが多く、取り扱いや廃棄には注意を要し、様々な法的規制が設けられている。
関連タグ
液体金属に関連したキャラクター
T-1000等(ターミネーターシリーズ)
はぐれメタル(ドラゴンクエストシリーズ) … 液体金属の体を持つスライム系モンスター
ハルドメルグ(モンスターハンターフロンティア) … 液体金属を操る能力を持つ
メタルクラスタホッパー:攻撃時や防御時に銀のバッタがドロドロした状態になり、固まる。
アークライダー:液体金属のようなものがまとわりついて変身する
アシッド・シーフォース … 身体が液体金属で出来たレプリロイド
警策看取(比重20以上の液体(液体金属)を操る能力を持つ)
ヨロガトンキメラ(グラディウスIV) … 液体金属のボディを持ったドラゴン型兵器
メルタン(ポケモン) … とろりととけたはがねのからだ。 頭部はナット しっぽは赤いVVFケーブルと思われる。
ネフィ=ネラ(プリンセスコネクト!Re:Dive) … 鉄のスライムを操る妖魔人。使役するだけでなく、自身もメタルスライムの特性を持つため変身が可能。
ヘルガイの果実(テイルズオブアライズ) … 詳しくはこちらへ