概要
個人が直接使用(業務・趣味など)することを目的としたコンピューターである。机の上で据え置きで使うものはデスクトップパソコン、二つ折り形状で持ち運びできるものはノートパソコンと呼ばれる。
pixivに投稿されるイラストの多くはパソコンで動作するアプリケーションにより制作されたり(いわゆるCG)、パソコン・スキャナ経由で取り込んだりしたものである。
ゲーム機やスマートフォンもパーソナルなコンピューターであるが、普通パソコンとは呼ばれない。しかしタブレットとなると区分があやふやになるため、この場合、搭載しているのがモバイルOSか、パソコンOSかどうかで区別される場合が多い。
発祥
Personal Computerという言葉はアメリカのコンピュータ科学者アラン・ケイの造語である。ケイは1972年に発表した論文"A Personal Computer for Children of All Ages"でダイナミックメディア機能を備えた「本(ブック)」のようなデバイスという意味で理想のパーソナルコンピュータのコンセプトを提案、これをDynabookと名付けた。ケイの提案するDynabookのコンセプトを完全に満たす環境は、半世紀経った今でもまだ登場していない(ケイによるとiPadが最もこれに近いという)。
個人で購入できるコンピューター製品は1970年代前半に相次いで登場したが、初期の個人向けコンピュータ製品は電子工作キットのような代物が多く、"micro computer"と呼ばれていた(日本では「マイコンピュータ」とひっかけてマイコンと呼ばれることが多かった)。
個人が簡単に利用できるコンピュータとしての「パソコン」の起源はアップルコンピュータのAppleII(1978年発売)など諸説ある(アップルはAppleIIの発売を告知する広告でPersonal Computerという表現を使っている)。また日本でも1978年にシャープのMZ-80など、後世にレトロPCと呼ばれる製品が登場している。
英語圏ではPersonal Computerという語はあまり一般的には使わず(略称のPCという場合はMacintoshに対するPC/AT互換機を指すことが多い)、単にcomputerとかlaptop(ノートパソコンの場合)などと呼ぶことが多いため、たまにPersonal Computerという語が和製英語だとあらぬ誤解をする人がいるが、上記の通り事実とは言い難い。
「PC」の略語は「元祖PC」であるIBM PC(1981年)により一般化した。これに先駆けて日本でPC-8001が1979年に送り出されているが、同機や後継機のPC-8801、PC-9801などは「ハチマル」「ハチハチ」「キューハチ」などと呼ばれ、単に「PC」と略称されることはなかった。
余談
パソコンが元々持つ汎用性により、専用機であってもパソコンを基に開発・製造されているものも多くあるが、近年はより低価格で低消費電力なRaspberry_Piなどのワンボードマイコンに置き換えられている面も見受けられる。
2010年代の自作・ショップブランドPC用マザーボードでは、2000年代後半頃からメーカー品PCではほぼ削除されたレガシーデバイス(PS/2ポートやパラレルポート、シリアルポートなど)が何らかの形(パラレルポート、シリアルポートについては基板上の2.54mmピッチ汎用ピンコネクタの形をとることが多い)で残っていることがあった。
パソコンタグ
周辺機器 : モニタ(ディスプレイ) HMD(ヘッドマウントディスプレイ) タッチパネル マウス キーボード タブレット(ペンタブ) スキャナ プリンタ
作業環境 : マルチディスプレイ
記憶媒体 : カセットテープ フロッピーディスク MO CD HDD フラッシュメモリメディア(USBメモリ、CF、SD、MS、SMなど)
形態 : デスクトップ ノートブック/ノートパソコン ラップトップ タブレットPC
機種
- 現行機種
PC/Windowsマシン(VAIO FMV ThinkPad Endeavor LAVIE)
Macintosh(iMac・MacBook Air・MacBookPro・Macmini・MacPro)
Chromebook/Chromebox
- 廃盤機種
※「レトロPC」の項目も参照。
PC-9800(PC-9801・PC-9821) X68000 Amiga NeXT MSX メビウス FM-TOWNS
メーカー
- 日本国内
NEC 富士通 VAIO Dynabook(シャープ) マウスコンピューター エプソンダイレクト パナソニック
- 海外
ヒューレット・パッカード(HP) DELL レノボ(Lenovo) ASUS Acer Amazon.com Google
- かつて生産していたメーカー
IBM⇒レノボにPC部門を売却
セイコーエプソン⇒エプソンダイレクトに集約
東芝⇒シャープに事業譲渡してDynabook株式会社を設立
NeXT⇒撤退しソフトウェア事業に専念(のちAppleに買収)
コモドール⇒倒産し事業清算
関連タグ
PC コンピュータ/コンピューター マイコン タブレットPC
CPU GPU SoC メモリ ビデオカード 自作PC ゲーミングPC
外部リンク
pixivision
- 無限の可能性。パソコンを描いたイラスト特集 - pixivision(2023年11月17日)