概要
CG(コンピュータグラフィックス)は主に3DCG(3次元コンピュータグラフィックス)と2DCG(2次元コンピュータグラフィックス)に大別される。しかし、pixiv内を含めて現在では3DCGの意味で使われる事が多い。
3DCG
3DCGは、2DCGとは根本的に原理が異なり、「コンピューターの中で仮想的に組み立てた立体モデル(3Dモデル)を撮影したもの」と言える。現実に存在する物体、あるいは存在しない物体をよりリアルに見せることができ、本来なら大規模なセットを組んで撮影するような映像を再現することができる。色や形状を容易に変更することもでき、普通なら見ることが困難なアングルも含めて四方八方から対象物を回転させて見ることができる。実写による映像も3DCGを組み合わせて調整が行われることも珍しくない。仮想空間内の物体をリアルタイムに動かすこともでき、この特徴を存分に生かしたのが3Dゲームである。このように多くの長所をもつが、2Dの絵と違って制作者の画風などの持ち味は出づらい。
2Dに描いたキャラクターに、3Dでモデリングされた背景を組み合わせている例も見受けられる。
2DCG
平たく言えば「コンピューター上で画材を再現して制作した絵」であり、2DCG独特の表現というのは少ない(あっても独特のチープさがつきまとうため、既に廃れて久しい)。言い換えれば、アナログ画材と同様に描き手の持ち味がそのまま出る表現と言える。
MSXやPC-8801など初期のパソコンは解像度もメモリ容量も色数も非常に貧弱であり、ドット絵的な表現がせいぜいであった。ドット絵を超えるレベルのCGが作れるようになったのは、1987年に最初のカラー仕様のMacintosh IIが登場してから。必然的にコンピュータグラフィックスの分野でMacintoshが浸透していった。
本格的な普及は1990年代前半、カラー対応のMacintoshの値段が下がりカラーイメージスキャナやカラープリンタなどの周辺機器が充実し始めた頃である。この頃の歴史を生きた企業のソフトウェアはMacintosh発でWindows版の派生に至ったツールが非常に多い。(AdobeやCorelがその代表的な例である)
インターネット普及初期の2000年辺りまではコンピューターで描いた/塗った画像全般を指すことが多く、今で言うpixivのような「イラスト投稿サイト」も「CGサイト」と呼ぶのが一般的だった。またその頃の3DCGは一般人には遠い存在で、結果的にはほとんどが2D絵を指していた。
その後、イラストはコンピューターで描くのが普通になってきて、デジタル絵もアナログ絵も区別が付きにくくなってきてからはわざわざCGと断る必要がなくなり、2DCGを指す表現としては使われなくなっていく。ただアナログ絵をメインに活動している作者がデジタル彩色した絵にこのタグを付ける事は少なくない。
関連タグ
コンピュータグラフィックス 2DCG デジタルイラスト デジタルアニメ3DCG ワイヤーフレーム CG素材 モデリング 3Dモデル MMD GMOD
AIイラスト - AI生成の画像もコンピューターで作成した絵であるが、CGとは別枠で捉えられることが多い。