ビットマップ画像で使用される表現法。点が線上に並んだもの(ラスター)の集まりであるとして扱われることがほとんどであるため、ラスターイメージと呼ばれることも多い。特に狭義のビットマップ画像(白黒画像やWindows bitmap)と区別する意味で、ラスターイメージと呼ぶ方が正確であると主張するものもいる。なお、ラスターとは、熊手のようなもので面を線状になぞる事を意味し、ブラウン管ディスプレイで画像を表示する時の走査線の様子を表現したもの。
また、ベクターイメージをビットマップ画像に変換する作業は「ラスタライズ」と呼ばれる。ただし、3次元コンピュータグラフィックス(3DCGの面の陰影付けや透明度の処理を行なうなどの、高度な計算処理を用いてラスタライズする場合には、「レンダリング」と呼ぶことが多い。
コンピュータソフトウェアにおいては、ビットマップ画像を編集する(絵を描く)ためのソフトは一般には「ペイントソフト」と呼ばれる。対照的に、ベクターイメージを編集するソフトは「ドローソフト」と呼ばれることが多い。これは、画像編集ソフトがいち早く充実していたMacintoshにおいて、ビットマップ画像を編集するソフトの初期の代表格が「MacPaint」、ベクターイメージを編集するソフトが「MacDraw」という名前であったことに由来する。
ファイルフォーマット
代表的なビットマップ画像のファイルフォーマットには次のようなものがある。
- BMP - Microsoft Windows Bitmap Image
- GIF - Graphics Interchange Format
- JPEG - Joint Photographic Experts Group
- JPEG XR - Joint Photographic Experts Group eXtended Range
- PNG - Portable Network Graphics
- PNM - Portable anymap (Netpbm format)
- TIFF - Tagged Image File Format
- XPM - X window Pixel Map
- WebP - Weppy