「...先生。もしかしたらこれから始まる話は、君のような者には適さない、似つかわしくない話かもしれない。」
プロフィール
※『ブルーアーカイブ オフィシャルアートワークス』より
人物
トリニティ総合学園の生徒会「ティーパーティー」のメンバーの一人。 トリニティ三大分派の一つサンクトゥス分派のリーダーでもある。
3人の生徒会長からなるティーパーティのメンバーの中でも最高権力にあたる当期の「ホスト」を務めているが、どうも病弱な身体らしく現在は入院中との事。そのため、現在はフィリウス分派のナギサが代わりにホストを務めている。
若干幼めな容姿に反し、とても聡明で生真面目な性格。早熟で理論的な思考をしており、図書館に通い詰める本の虫な上、難解な言葉遊びを交えた遠回しな喋り方をする。
補習授業部のハナコとは同じ高い思考レベルを持つ者同士だからか以前から仲が良いようで、古代の叙事詩について語り合ったり、悩んでいたらアドバイスを送るなどしている。
逆に感情的かつ感覚派なミカには殆ど発言の意図が伝わらず、結果として口論に発展する事もしばしば。
加えて非常に強力な未来予知の能力を持っており、ティーパーティーどころかキヴォトス全生徒の中でも特異な人物。その能力をしてか、ベアトリーチェに「預言の大天使」と呼ばれたこともある。
具体的には明晰夢を見るかのように、はっきりと意識を持った状態で場所や未来・過去・現在を問わず観測できる能力で、エデン条約偏ではこの能力を利用して予め先生に接触したり、アズサの決意を病床から観測したりしていた。
しかし正確すぎる未来予知は、悲劇的な未来でも回避できないという悲観主義まで彼女にもたらし、それらに対して一人で抱え込んだり諦め閉じ籠る等、少々厭世的な人物にもなってしまった。
また彼女自身、この能力を完全にコントロールできるわけではなく、意思とは関係なく突発的に断片的な未来を観測したり、覗いてはいけないものを覗き見てしまうこともある。
元々虚弱体質なことに加え、能力の連続使用は精神的・体力的に彼女を消耗させ、また現実と夢で能力による観測の区別が曖昧になるという問題もはらんでいる。ちなみに、一部の人物はこの能力に逆干渉が可能な様子。
どういう訳かシマエナガに懐かれやすい体質でもあり、服の袖にはそれらしき鳥が常駐している。実際には更に何匹も付きまとっているらしく、スキル使用時や戦闘勝利時には大量にセイアの背後から登場するモーションがある。
動向
初登場となるメインストーリーVol.3「エデン条約編」では、夢を通じて不思議な空間から度々先生に語りかける形で登場。
本人は少し前に起こった暗殺騒ぎの被害者として植物人間状態と化し、意識だけを飛ばした形となるが、内乱で壊れていくトリニティの未来はどうしようもないと諦観した逃避の形でもあった。
「七つの古則」というキヴォトスに伝わる古則の内、五つ目の古則「楽園に辿り着きし者の真実を、証明することはできるのか」について執着している。
この古則はパラドックスを抱えており、セイアは楽園の存否が一種の「悪魔の証明」だとしつつ、証明できない楽園の価値を問うことが本題だと解釈している。
問いについて、一時的には、証明できない楽園を信じても意味は無いと虚無主義に陥ったが、先生は「大人のやり方」で、このパラドックスを突破した。
後にクズノハと接触した事で回復し、目を覚ました彼女はティーパーティーに復帰。
あまねく奇跡の始発点編において連邦生徒会の非常対策会議にとして招集を受け、シスターフッド・救護騎士団とともに出席した。
劇中のトラブルで未来予知の能力を失うが、その代わり「感覚」が鋭くなったという(ナギサは勘が良くなったと表現している)。
メインストーリー「最終編」2章ではその感覚を駆使してトリニティ防衛戦を行い、また他校の危機まで救ったが、その間かつてのように昏倒する様子はなく、具体的過ぎる内容に悩まされる事も無い等、セイア自身への負荷は大幅に減じたように思われる。
こうして立場や制約の壁が壊れたエデン条約編以降は、以前より己を出し人生を楽しめるよう心境が変化しつつある。まだ体調は万全でないようで周囲はその身を案じているが、本人は積極的に活動を行いたいと考え始めており、時にやや子供っぽく意地を張る姿も見られるようになった。
武器
固有武器「鋭き光彩」のモデルはウェブリー&スコット セルフローディングピストルのM1912と思われる。
色々な意味で使う機会は少ないが、本人曰くちゃんと整備はしており、弾も常に装填されている模様。
性能
「よくぞ辿り着いたね」
初期レアリティ | 攻撃 | 防御 | 役割 | ポジション | クラス | 武器種 |
---|---|---|---|---|---|---|
☆☆☆ | 貫通 | 弾力装甲 | STRIKER | MIDDLE | サポーター | HG |
ナギサ同様、周年ではなくそれに近いタイミングで限定実装されたが、こちらはイメージに反しまさかのSTRIKER枠で参戦。
EXスキルは指定したストライカー生徒一人のスキルコストを最大50%減少(小数点以下切り捨て)させ、同時に自身のコスト回復力を最大で718増加させる(15秒)。
また、サブスキルの効果で3回使用毎に自身とスキル対象に指定した味方に対して治癒力参照のシールドを付与する。
ノーマルスキルは35秒毎に自身と味方1人との貫通特効を最大で49.8%加算させる(25秒間)。
特効バフを撒けるのは強力だが、スキルの対象となるのはセイアと最も距離が近い生徒となるためその点は注意が必要。
パッシブスキルは治癒力の増加で、固有武器の凸により更にバフ効果持続力を増加させる。
そのままだと育成しても雀の涙程度しか恩恵がないが、バフ効果持続力増加は全てのスキルに影響するため固有武器を凸した際は最大までレベルを上げておきたいところ。
総じてコストと貫通アタッカーの支援に長けたサポーター。
特にEXスキルのコストカットに付随するバフが自己完結しているのは魅力的であり、他のバッファーと競合しにくいのは嬉しい要素。コスト回復力増加も味方を選ばず効果を発揮できるため汎用性が高いのもポイント。
……と、ここまでだと元祖コストカット持ちであるウイの上位互換のように見えるが、実は一つだけ無視できない弱点がある。
それは全キャラワーストクラスの紙装甲であるのに前に出がちということ。
一応ウイも耐久力はないに等しいが、あちらはポジションがBACKであり後方に位置取るため被弾の機会が少なく意外としぶとい。
しかしこちらはポジションがMIDDLEであるのに加え、射程が550しかない(他のMIDDLE生徒はだいたい射程650)ため、放っておくとかなり前に出てしまう。最前線に出てしまって集中砲火を受けがちなため、相手によってはダメージ半減の爆発属性でも落とされかねない危うさがある。
幸いにも遮蔽物は使用してくれるため、彼女を起用する場合は地形や敵の攻撃属性の確認は絶対に怠らないようにしよう。
なお、余談だが彼女にも特定の生徒と同時編成すると特殊演出が発生する仕様を持つのだが、その相手はミカとナギサ……ではなくまさかのネル。
2人はイベント「Code:BOX」で主役として共演しているため決しておかしな組み合わせではないのだが、その意外過ぎるチョイスに情報が初公開された公式生放送では来場者と声優陣双方から驚愕の声が上がった。
余談
モチーフ
未来予知の能力をもっていることから聖書に登場する神のことばを伝える(予言)天使とされるガブリエルがモチーフと思われ、聖母マリアにイエス・キリストの誕生を告げる「受胎告知」を行ったとされる。
その為、マリアの純潔を示す白百合を手にする姿で描かれる事が多く、苗字の「百合園」の由来はこれか。他のティーパーティーメンバーのナギサ、ミカもそれぞれラファエル、ミカエルを彷彿とさせる要素をもっている事から、3人で三大天使を表していると思われる。
未実装ネタ
3人しかいないティーパーティーのうち、ミカとナギサは2周年及びその約1ヶ月後と立て続けに実装され、セイアも近く実装されるのでは、あるいはミカのようにアニバーサリー実装もあるのではと期待した先生達も多かった。
だがその後丸二年、彼女のみ実装続報に擦りもしない空振りを続け、後発の生徒に実装を抜かされたり、声優発表をNPCに抜かされる等、未実装を弄るネタは増えていった。
…しかし、2025年1月の4周年直前にてついに実装が決定。今後はこうしたネタは過去の思い出として語られることになるだろう。
発表直後には前年度のマコト同様、イベント会場の立て看板が事前に用意されていたCV入りの物に取り替えられた。発表まで決して明かさないプロ意識が垣間見える。
またこれもマコト同様、彼女は「周年で実装されたがフェス限キャラではない」という点に注意。
なので4周年を逃した場合、次に待つべきは4.5周年ではなくイベント復刻または復刻PUである。
なお、簡体字中国語版は非プレイアブルキャラも含めてフルボイスのため、2023年9月に中国で「エデン条約編」が公開されて以降、中国語CVは存在していた。
実装時の主役イベントCode:BOXでは、同じく未実装だった人気キャラの隠れ家に行けるが、置いてあるマイクを調べると「まるで声が入っていない」ように見えるモーションを見られる。
〜セイアですまない
いつ頃からかネタとして使われるようになってきた言い回し。
〇〇〇〇には主に「セクシー」が入る(セクシーセイアですまない)が、「ジェラシー」などの他の言葉が入ることが多く、上述の未実装に絡めたネタでも使用されている。
元ネタとしては「プリンセスコネクト!Re:Dive」のキャラクターであるユニの台詞である「セクシーユニで申し訳ない」が考えられる。
ユニとセイアは「年齢と比べて幼い見た目」「極めて薄いバスト」「難解な言葉遣いをする」といった共通点があり、そこから来たのか一部先生達の間だけで使われていた言葉だった(なお、セイアの中の人は何の因果か、ユニと同じギルドに所属するメンバーだったりする)。
のだが、これを公式イラストレーターであるkokosando先生がこの「セクシーセイアですまない」という言葉を用いたため、半公式化したとして、騒がれることになった。→該当のkokosando先生の描いたイラスト(外部リンク)
このイラストによってセイアの萌え袖は欠損などしておらず「ただ袖で隠れているだけ」ということが地味に明らかになった(一応それ以前でも「Blue Archive 2nd Anniversary Tribute Fan Book」の表紙でも指2本だけなら確認することはできた)。
つまり、単にこの萌え袖はセイアなりのおしゃれの一環だったということなのだろう。
そして実装されて彼女のCVやメモロビが公開されると「本当にセクシーじゃないか」という声が続出し、(相変わらず本人は言っていないが)セクシーセイアネタが加速することとなった。
髪か尻尾か
セイアには足元まで垂れる長い毛束がある。立ち絵・スチル共に背面・腰回りが映りこまないため、実装までの長期間それが髪か尻尾か判別できず、ファンアートでも解釈が分かれていた。これが実装に伴いSDモデルから尻尾であることが明らかになった。
実装時に開催されたイベント「Code:BOX」には探索モードが存在し、イベント内で誰でも自在に3Dモデルを観察することが可能。背面からは腰が髪で隠れてしまうが、走る際に側面から見ると髪の毛と別に腰から生えている毛束を見ることができ、シッポであることが容易に確認できる。
シマエナガとの関係
彼女に懐き群がっているシマエナガ達だが、イベントでは指示を出して自販機のボタンを押させる様子が見られ、ある程度の意思疎通が取れているように見える。
このシーンや編成画面などで機敏に飛び回りホバリングする姿がシマエナガというよりハチドリや虫(蜂、トンボ、スズメガ等)の様だと話題となったが、実際のシマエナガも素早く飛び回りホバリングもする。
セイアの実装日である1月20日はシマエナガの日であり、運営が狙ったのではないかと囁かれている。
トレンドに関するネタ
実装が発表された直後、同じく長らく実装を待ち望まれていた新規キャラのリオと合わせて「リオセイア」なる単語がXのトレンドに上った。
これが、モンハンの看板モンスターの一種である「リオレイア」とよく似ていた事から、モンハン新作の「モンハンワイルズ」を待っているモンハンプレイヤーから「リオレイアの亜種で新規追加モンスターか!?」と勘違いされ、モンハン界隈を騒がせるという珍事も起こった。