「『救護』が必要な方を誰一人、逃がさない。当然のことです!」
プロフィール
人物
トリニティ総合学園・救護騎士団の団長を務め、団員に「ミネ団長」と厚く慕われる3年生。学園内の政治分派の一つである「ヨハネ分派」の首長を兼ねており、生徒会にあたるティーパーティーへの参加資格を有しているものの、救護活動を優先するために政治の場からは離れている。
誰に対しても慇懃に接し、170㎝近い長身と何事にも動じない落ち着いた態度は頼り甲斐を感じさせる。日常的に自治区の見回りを行なっているようで、騎士団の活動に日々奔走しており、責任者という立場から書類仕事も手馴れている。
正義感と使命感が極めて強く、実直で生真面目。頑固で思い込みが激しい一面もあり、TPOを問わず他者に向かって疑惑や正論を直球でぶつけるならマシな方で、時には後ろ暗い点のある相手に余罪があるのではと疑って激しい剣幕を見せながら詰め寄る事もある。
疑いが晴れれば速やかに身を引き、疑念を引きずるようなこともないという、良くも悪くもさっぱりとした気質の持ち主。
一方で、スケバンやワカモの様な問題児の言葉に真摯に向き合う姿勢を示すなど、融通の利く一面も兼ね備えている。
トリニティの幹部クラスとしては珍しく、腹の探り合いや駆け引きとは無縁で、ティーパーティーが相手であろうと直截な対話を仕掛けるのが常。
キヴォトスでの事件件数増加と先生の来訪に関連性を見出して、先生の拘束案を包み隠さず本人に相談したり、「救護」の才能と精神を見込んで騎士団の臨時顧問について打診したりと、先生とは独特の距離感で接している。
正義実現委員会副委員長のハスミとは1年時からの交友(というか因縁)があり、スイーツを巡るトラブルが一度ならずあった事が匂わされている。
考え事をする際にはティータイムの用意をするようだが、仕草は少しばかり大雑把らしく、カフェでは紅茶を嗜みつつ、ティーポットを雑に置く姿が見られる。
私的に医療用品を収集しており、それぞれの機能・効能に造詣が深い(本人の弁では蔵書家や切手コレクターに近い感覚とのこと。ただこだわりが強すぎるオタク気質な一面も)。
ヘイローのモチーフについては、平和・医学・錬金術・商業等の象徴としても扱われるヘルメスの杖説が有力。
ただし、実際に救命救急のシンボルに使われているのは、杖に絡みつく蛇が一匹のアスクレピオスの杖である(この二つは現実でもしばしば混同されている)。
鋼の白衣
“救護騎士”としての信念に一途で実直過ぎるが故に、一般的な常識、倫理、時には規則すら無視してでも救護を遂行しようとする「ブレーキの壊れた救急車」とでも評するべき人物。
「怪我の治療よりも元凶を取り除くべし」という信条が高じて「戦闘で怪我人が出るなら最初から戦闘不能にすればよい」という思想を掲げる武闘派で、自らが先陣に立って“無力化”した敵の治療を他の団員に任せるのが救護騎士団の基本戦術の一つ。
負傷者を生み出し得る相手は全員殴り倒して救護送りにする本末転倒な過激さは、トリニティ内外に威名ないし悪名を轟かせており、「筋金入りの問題児」「時代錯誤」「狂ってる」など危険人物と見做されることが多い(トリニティの上層部にそんなに興味を持たない杏山カズサがあそこの団長って大丈夫なのかと言い出すくらい)。
平和な日ほど、救護を求める声に気づいていないだけの可能性を考えて不安になってしまうようで、夏には酷暑対策のために太陽をどうにかできないかと思案する姿も見られるなど、救護に関しては常軌を逸した発想を見せる事も。
このために当代の救護騎士団は「ミネが壊して騎士団が治す」と称され、学園内でも敬遠している生徒は少なからずいる様子。
トリニティでも「怪人」「戦術兵器」と恐れられる正義実現委員会・剣先ツルギをもってして「相変わらず話が通じない」と言われる事からも、その堅物ぶりは推して知るべし。
己の信ずる救護のためならばちょっとやそっとの破壊行為も意に介さず、日頃から救護目的で市民の家屋や車両に損害を与えては誠心誠意謝罪している。本人もこの救護スタイルが最速かつ最善と信じて疑わないため、市民にどれだけ頭を下げる事になろうと見直すつもりはないらしい。
そんな彼女がピックアップ募集に登場した際のタイトルは「ドレスコードは鋼の白衣」と題されており、救護騎士団・蒼森ミネを体現したフレーズとして、プレイヤーの間でも彼女の人物評と共にしばしば引き合いに出されている。
ヨハネ分派の首長
イベントストーリーや絆エピソードにおける現場主義と、暴走気味の救護活動の印象が災いしてか“脳筋”扱いされてしまいがちな生徒だが、実際のところは策謀渦巻くトリニティ内部でも相当な切れ者。
「エデン条約」編では学園上層部の混乱の中で、ホストの身辺警護という任務を他の派閥に気取られることなく遂行しており、劇中でもハナコが言及するまで、その動向は徹底して秘匿されていた模様。
条約を巡る事変が一段落し、騎士団へ復帰した後は、横暴な振る舞いをしたティーパーティーを「救護」し、その在り様を正すべく積極的に学園首脳部と関わるようになる。
ナギサが事変の後処理について先生と話し合うために設けた席では、事件の関係者として同席。先生のトリニティ訪問はナギサ曰く「しばらくぶり」だったようだが、この期間を使ってミネ自身も一連の出来事を調査・整理しており、サクラコも交えた会合ではホストたちの現状とティーパーティーの機能不全を説明し、補佐が必要な状態であると判断した旨を整然と語っている。
先生から“ティーパーティーへの牽制”について確認された際には「政治的なことはよく分からない」と返答しているものの、事変の最中に確認された「聖徒会」とシスターフッドとの関連について、シスターフッドの組織としての不透明さに言及しながらサクラコに詰め寄ったり、ナギサがなおも権力を濫用して罪のない生徒を苦しめているのではと憤慨したりと、会合を主導しかねないほどの存在感を放つ(ナギサへの詰問についてはサクラコが取り成しており、納得したミネも即座にクールダウンして非礼を詫びている)。
アリウス分校が保有する戦力の把握や、事変の鍵となるトリニティの地下遺跡群に関する知識についても他の2人に後れを取ってはおらず、裏切り者がアリウス生徒に補給品を渡した記録を根拠に“不躾”な追究を行うなど、「正論で物事を問い詰める」スタイルは混濁極まるトリニティの内政に携わる者としては珍しいタイプであり、政治・知略面のどちらをとっても「ティーパーティー候補たる分派の長」としての器量を証明している。
その他、バレンタインイベントでは、キヴォトス屈指の精鋭特務部隊であるSRT特殊学園・FOX小隊を投入してやっと拘束できる「災厄の狐」ことワカモを、撹乱用に動員された"偽物"たちの中から見つけ出して直接対峙にまで持ち込むといった戦略眼も見せており、その人物像が掘り下げられるごとに「蒼森ミネという女傑」の輪郭が明瞭になりつつある。
可愛いもの好き
「復刻版 シャーレのハッピー♡バレンタインパトロール 狐坂ワカモの沈黙と祝宴」で追加された生徒ごとのバレンタインエピソード「ちょっぴり特別な救護用品」では、先生を部屋に招いたついでに「医療用品・救援物資としてのチョコレート」についてひとしきり語ったものの、包装の可愛らしさを指摘されたことで理由づけに窮した末に開き直るというコミカルな姿を見せてくれる(同時に、対外的なイメージとのギャップがコンプレックスになっている様子も垣間見える)。
また、ロード画面の1コマ漫画「可愛いは正義?」ではモモフレンズグッズについて解説している様子のヒフミの背後にいるウェーブキャットに強い関心を示している。
ストーリー
諸般の事情で昏睡状態だった百合園セイアに付き添って団を離れており、補習授業部をめぐる一連の騒乱が収まった後、目を覚ました彼女と共に帰還した。
以降はティーパーティーの信用失墜と機能不全をフォローするべく、シスターフッドの長である歌住サクラコと共に執政に参加する事となる。
シャーレのハッピーバレンタインパトロール
復刻版の追加シナリオでは、暴れる不良たちを次々と「救護」。脱走したワカモとも相対するが、ワカモの「大切な人に、自分の気持ちを伝える」という真意を尊重し、一時的に見逃している。
公式4コマ「ぶるーあーかいぶっ!」でその巻き添えになったスケバンがどこぞの奇妙な冒険状態になっていた。
聖堂のメリークリスマス~救護騎士団の贈り物~
クリスマス当日、「正義実現委員会の不当な取締りを受けた」というチンピラたちの訴えをセリナやハナエから伝え聞いたミネは、真相を確かめるためにクリスマスパーティー真っ只中の委員会を訪ねる。義憤に燃え上がるミネと、経緯を飲み込めず困惑するばかりの委員会幹部との会話は平行線をたどり、政治問題すれすれの衝突へと発展してしまうのだが……?
「街を破壊して回るほどに暴力的」と悪名の付いてしまった救護騎士団の悪評判を払拭すべく、同じく「陰謀だらけで後ろ暗い組織」と謂われているシスターフッドの失地回復を考えるサクラコと共に、トリニティ謝肉祭のアイドルコンテストに参加する計画を立てる。
相談役としてサクラコの部下であるマリーを交え着々と準備を進める2人だったが、紛らわしい言い回しのサクラコと直情的なミネとでは通常の会話ですら認識のズレを生じさせてしまい…。
衣装
アイドル版
2024年秋イベント・SerenadePromenadeにて実装された姿。
衣装はサクラコ、マリーと共に考案したもので、可愛いものが好きなミネの意向も取り入れられたと思われる。
絆エピソードではこの衣装をとても気に入っているようだが、同時に自身の在り方を考えさせられるように。可愛い生徒は何を着せても可愛いに決まってる。
なおユニットの中で唯一「フリルのないノースリーブとガーターベルト」を取り入れたデザインとなっている。
武器
固有武器「救護の証明」は、ウィンチェスターのレバーアクション式散弾銃・M1887がモデル。
未来産戦闘マシーンよろしくスピンコックして照準を合わせたり、校章が描かれたライオットシールドを地面に突き刺してリロードしたりと見かけによらずワイルド。
しかしストーリー中にミネが登場する場面では、銃の発砲音ではなく殴打に使われる鈍いSEが聞こえていたが、「ぶるーあーかいぶっ!」内では本当に救護対象を盾と拳で殴り倒している姿が描かれた。
アイドル版でも固有武器は健在。コンテストへの参加を考慮してシールドは携行しなくなった代わりに救護の証明は左手で撃つようになった。
性能
通常版
「下がって下さい!」
初期レアリティ | 攻撃 | 防御 | 役割 | ポジション | クラス | 武器種 |
---|---|---|---|---|---|---|
☆☆☆ | 爆発 | 軽装甲 | STRIKER | FRONT | タンク | SG |
EXスキルは指定位置を目がけて高く跳び上がり、上空からシールドバッシュで敵陣に突っ込むという、何ともダイナミックな代物。効果範囲にダメージと防御・回避デバフを与え、更に範囲内の敵を引き寄せる。
サブスキルはEXスキル使用時に自身に持続回復を付与、ノーマルスキルでは持続回復の効果が切れるタイミングで周囲の敵にダメージ+防御・回避デバフを与える。
HP・防御力はそこまで高くないが、高水準でまとまった攻撃・命中・会心値で暴れるタンクとなっており、回避値は最低・遮蔽物は不使用と本人の性格そのままの挙動をする。
EXスキルを打てれば自己回復可能なタンクの役回りと複数のデバフを与えるデバッファーの特性を両方備え、他の生徒に依存することなく移動させて敵のEXスキルを誘導させることができることから総力戦(難易度Insane以上)での採用例が多く、特にデバフの付与数が攻略のキモとなるグレゴリオに対して高い適性を発揮する生徒の一人となっている。
戦闘勝利モーションではシールドを地面に力強く突き刺して地面にヒビを入れる。
先述の「ミネが壊して...」の悪名が出回ってしまうのも半ば納得できてしまう様な気が。
アイドル版
初期レアリティ | 攻撃 | 防御 | 役割 | ポジション | クラス | 武器種 |
---|---|---|---|---|---|---|
☆ | 爆発 | 重装甲 | STRIKER | FRONT | タンク | SG |
前述のイベントにて配布生徒として実装。
EXスキルは指定座標に自身+生徒3人を移動させ、攻撃速度上昇のバフと「ペンライト」を自身に5本ストックする。
サブスキルは味方が消費したコスト分の「ペンライト」を自身にストックし10本獲得時に防御力バフを付与、ノーマルスキルで所持している「ペンライト」を10本単位で消費し、敵1体に消費量に応じた攻撃力分のダメージと攻撃力減少デバフを付与する。
贈り物も可愛いもの好きの設定が反映されたようで、通常版では効果並だったウェーブキャットの枕や熊のぬいぐるみでも効果大に、効果特大だったサミュエラ・ザ・ビヨンドが効果大に低下した代わりに"おしゃれなくし"が効果特大になった。
余談程度にEXスキル発動時に指定座標まで高く飛び上がるのは通常版と同じだが、シールドを携行していないからか(はたまた軽装になったからか)かなり優美に着地する。
関連イラスト
関連タグ
- 剣先ツルギ… 同学園所属、治安維持の委員長でモデルとなった銃が同じ。見た目のイメージとは裏腹に優れた判断力とここぞの冷静さを備える為、「外見と性格が真逆」という面ではある意味似た者同士。実際にイベントで対峙した際の反応は前述の通り。
- ゴリラ… 凛々しく嫋やかな容姿に似合わない評判と、実際に使用して体感した彼女の言動からこう呼ばれたりする。実際の所『ブルアカ』でゴリラといえば同じ学園のお姫様を指す傾向はあるが…。
- フローレンス・ナイチンゲール… 近代看護教育に名を刻んだ女傑。「人の話を聞かない」「自分の信念のもと行動を貫徹しようとし、そのためには手段を選ばない」「傷病を駆逐しようとしている」等の点から、暴走上等のミネのモチーフになっているのではないかと考察されている。別のゲームにも登場する同様のキャラクターなどは「殺してでも救う」をモットーとし、バーサーカーぶりが数段フォーカスされている。
- ミネルヴァ… 別のモチーフとされるローマ神話の女神。医学を司る一方でギリシャ神話のアテナと同一視されることから、戦いを司る存在としても扱われる。アテナの武器は鍛冶神ヘパイストスの作とされる防具・アイギスであるため、アイギスを「盾」と解釈するならミネのライオットシールドとも符合する。