概要
ブルーアーカイブのメインストーリーVol.1「対策委員会編」、Vol.3「エデン条約編」などに登場する謎の怪人達。本作にて起こる数々の事件の黒幕的立ち位置にいるメインヴィラン。
メンバーの一人である黒服によると、遥か昔、キヴォトスには神を再現するためにAI開発を行う研究機関が存在しており、その研究に対して援助活動を行っていた組織が『ゲマトリア』を名乗っていた。
しかし、計画が頓挫し組織が解散した後に、黒服達がその『ゲマトリア』という名前だけを拝借して使っているという。そのため、過去にキヴォトスで活動していたゲマトリアと、主人公である先生と対峙している現ゲマトリアは別物である。
当記事では特別の註記が無い限り後者(現在のゲマトリア)について解説する。
メンバーは4人(厳密には5人)。研究・芸術・文学など各々のスタンスは異なるが、黒服・マエストロ・ゴルコンダらは自らを『探究者』『求道者』、自らの行為を『探究』と表現する。
キヴォトスの神秘の探求・研究を行うためならば多くの生徒(あるいはキヴォトスに昔から暮らす大人)を利用し追い詰める事も厭わないため、先生にとっては強く警戒する敵勢力にあたる。
その先生に対して、ゲマトリアのメンバーは先生の存在によって本来の計画が大きく変わってしまうと各々の言葉で語っている。しかし、3名はその変化まで興味を抱いて直接的な衝突は選択しない一方、1名は排除を試み、残る1名は勝負を挑むなど、ゲマトリア内でも評価・対応が分かれる
黒服・マエストロ・ゴルコンダらは主に既存の別勢力が元々持っていた目的に便乗・支援する形で動いており、自ら他人を扇動・支配し武力侵攻を行う事は無いが、ベアトリーチェは自らの軍事基盤を築こうとし、地下生活者は一方的な干渉を試みるなど、活動スタンスも一枚岩では無い
メインストーリーFinal.「あまねく奇跡の始発点編」にて、「探究」の対象であるキヴォトスそのものを破壊すると考えられた色彩の到来を知り、対抗手段を準備していたところで奇襲を受けメンバーは負傷。今まで入手した様々な武器や秘儀などを奪われて一時的に組織を解散することになる。
その後はフランシスや地下生活者といったメンバー、元メンバーが自由に行動をとっている。
地下生活者の言動を信用するならキヴォトスで長い間、活動していると思われるがその割には黒服が自分を示す名前をここ最近得たため活動期間については謎が多い。(しかし長い間幽閉されていた地下生活者がゲマトリアの名前を使っているため、地下生活者が幽閉されるより前には(黒服たちによる)ゲマトリアは既に結成されていて、(研究を行っていた)ゲマトリアは既に解散していたと思われる)
主要人物
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黒服
黒いスーツを着た謎の存在。
詳細は個別記事にて。
マエストロ
タキシードを着た謎の存在。
詳細は個別記事にて。
ゴルコンダ&デカルコマニー
コートを着た首無しと、男性の後ろ姿の写真の二人組。
詳細は個別記事にて。
ベアトリーチェ
貴婦人の様な謎の存在。
詳細は個別記事にて。
フランシス
「あまねく奇跡の始発点編」に登場する、正面を向いた不気味な顔の肖像画。
詳細は個別記事にて。
地下生活者
地下牢に引きこもる浮浪者の様な存在。過去に思想の違いから追放されていた。
詳細は個別記事にて。
ゲマトリアと関連するもの
デカグラマトン
人の手で新たな神を再現するという理念のもと、とある研究機関によって作られた超人工知能。
長い年月を経て、神の存在の証明に至る。
自らを「音にならない聖なる十の言葉」と称し、自身の信奉者となるセフィラから採られた10人の預言者と接触し、パスを拓いた。
ミメシス
複製を意味する言葉であり、マエストロからは「根源の感情のレプリカ」と呼ばれる。
メインストーリーにおいてはこのミメシスの力で観測した“神秘”の裏側である“恐怖”を生きている生徒に適用できるかを実験するつもりだったことが黒服により語られている。
スランピアに廃棄されたドール達に、人々の「幸せ」や「歓喜」といった感情の残滓が宿った結果生まれた生き人形。
総力戦のボスとして登場しており、各種スキル名を見る限り2体ともハイテンション気味の性格らしい。
- ユスティナ信徒(のミメシス)
シスターフッドの前身にあたる分派、武力集団ユスティナ聖徒会信徒達のミメシス。信徒自身の蘇生や召喚ではないという意味でか、「ユスティナ信徒のミメシス」が正しいと言及されるが、後ろを省いて「ユスティナ信徒」と通称される。(ユスティナ聖徒会が既に存在しないので「信徒」と「信徒のミメシス」を言い分ける状況は発生しない)
メインストーリー「エデン条約編」では、自然発生したと思われるシロ&クロと違い、アリウスと取引を行ったマエストロがミメシスを行って登場。「エデン条約」という戒律の守護者、そしてベアトリーチェの戦力として先生たちの前に立ち塞がった。
一方2023年のイベント「隠されし遺産を求めて」では水着姿のユスティナ信徒のミメシスが(こちらはマエストロと関係なく)登場し、かつてのユスティナ信徒たちの生活の残滓をみせた。
ユスティナ聖徒会において最も偉大と謳われた聖女のミメシスで、ベアトリーチェの切り札。
ガトリングと巨大な砲台を両手に持っており、圧倒的な戦闘力を誇る。
- 聖徒の交わり(Communio sanctorum)
複製(ミメシス)で完成された存在で、制作には主にマエストロが関わっている模様。
ゲマトリアは「崇高」の顕現を目指していたものの、「崇高」の持つ「神秘」と「恐怖」という二面性のうち、「恐怖」にしか近づくことが出来ず、その「恐怖」も複製に過ぎなかったという結果に陥ってしまった。
そのため別のアプローチが行われた結果、「崇高」とは異なる古の教義を利用し、別の角度から「崇高」に近づこうとすることになった。結果、受肉は成功し「聖徒の交わり」が顕現した。
- ヒエロニムス
マエストロ曰く、前述の「聖徒の交わり」を率いる受肉せし教義。
トリニティの地下に封印されていた太古の教義の神秘からマエストロが作り出した人工の天使で、最初の成功例。
総力戦ボスの一体だがメインストーリーにも登場しており、この時は不完全な状態だったもののマエストロ自身の意思によって起動している。
また、このヒエロニムスとはストーリー内で実際に戦うことになるのだが、あらかじめ用意された固定パーティーではなく、プレイヤーの手持ちユニットを編成する戦闘となっている。しかしこれが非常に厄介。
ヒエロニムス自体は不完全状態のためか総力戦時に比べ攻撃がかなり手ぬるくそこまで脅威ではないのだが、問題は取り巻きのユスティナ信徒。
倒しても定期的に4〜5体がリポップする上に、やたらと攻撃が痛く、キャラの育成が足りていないとタコ殴りにあって気がつけば全滅してしまう。そのため、ブルアカを始めてすぐにストーリーのみを消化してきた先生達にとっては実質的な詰みポイントであり、推奨値レベルである50辺りになるまでその先のストーリーを読むことができなくなる。
- アンブロジウス
一応「聖徒の交わり」の1体ではあるのだが、マエストロ曰く失敗作の模様。
しかしそれでも大抵のミメシスを凌駕する力を持っており、メインストーリーだけでなくイベント、通常任務など複数の任務においてボスユニットとして度々先生の前に立ち塞がる。
メインストーリー内にて言及があった存在。その時点ではまだ準備が終わっていなかったが、どうやら完成に漕ぎ着けたらしく2023年7月5日から開催された新総力戦にて登場。
指揮者とピアノ演奏者という二つの肉体を持ち、どちらも首がないという他の「聖徒の交わり」以上に異形の見た目をしている。
多数の聖歌隊を召喚・使役する能力を持ち、音楽を用いて攻撃を仕掛けてくる。
- 止め処無い奇談の図書館(The Library of Lore)
ゴルコンダから「希有なテクストを持ちうる記号」と呼ばれ、噂や都市伝説といった本来無意味な話題が自ら「崇高」の境地へと至り具現化した存在。
曰く、「神秘」も「恐怖」も無いままに胎動した新たな「崇高」とのこと。
「ペロロジラのぬいぐるみを輸送していた船が沈没してしまい、市場に出回ることが叶わなかった」という都市伝説が具現化した存在。ゴルコンダ曰く「神秘」「恐怖」を伴わない都市伝説が直接「崇高」に至った稀な例らしく、その点でゲマトリアが他で説明する概念を外れた存在にも思われる。
ふざけた見た目をしているが具現化した方法が方法なのでその脅威度は折り紙付きである。
スランピアのアミューズドールで、外観からわかる通りマジックショーを行なっていた。
ミメシスで顕現したらしいが、前口上を担当しているのがゴルゴンダであることに加え、彼の発言からゴズに関する都市伝説が存在していた可能性があるため、現時点では「止め処無い奇談の図書館」に分類されるという説が有力。