この内容はまだ完成には程遠いです。御存知の方は内容を追記して下さい。
概要
セフィロトはユダヤ教を元にした神秘主義的な思想と絡んでいるため、意味合いや解釈が複数ある。
- カバラ的神秘主義
ユダヤ教をもとにした、神が世界を作って運行するために放出される神からの恵みを受けてより高度な存在になろうとするための思想。
- 一般的に図示されるセフィロト
上の思想から派生したものと言える。
神の持つ側面(属性のようなもの)を元にした10個のセフィラの間にある道筋(パス/小径)を神から発した力が流れていき、人々のいる物質界である地球に辿りつくというもの。また、その流れを逆流し、本来人間ではいけないレベルにたどり着こうとする思想。
形状には主に異なる2タイプが見られるが、マルクトが孤立している方を「Bahir Tree」、そうでない方を「Kircher Tree」と言うらしい。
パスは22あり、タロットの大アルカナと関連付けられる事もある。
セフィラにはそれぞれ意味があり、それぞれに対応する色・天体・守護天使・宝石・金属・香り・植物・図形・身体部位・動物などがあり、解釈により多少の差異がある。
そのため、以下に示す表はあくまで一例である。
セフィラ
数字 | 名前 | 色 | 守護天使 / 神名 |
---|---|---|---|
意訳 | 物質 / 天体 | 象徴 | |
1 | ケテル | 白 | メタトロン / エヘイエー |
王冠 | 金剛石 / 海王星 | 思考・創造・王の横顔 | |
2 | コクマー | 灰 | ラツィエル / ヨッド |
知恵 | トルコ石 / 天王星 | 父性 | |
3 | ビナー | 黒 | ザフキエル / エロヒム |
理解 | 真珠・鉛 / 土星 | 母性 | |
4 | ケセド | 青 | ザドキエル / エル |
慈悲 | 青玉・錫 / 木星 | 正四面体・王座に座る王 | |
5 | ゲブラー | 赤 | カマエル / エロヒム・ギボール |
峻厳 | 紅玉・鉄 / 火星 | 五角形 | |
6 | ティファレト | 黄 | ミカエル / エロハ |
美 | 黄玉・黄金 / 太陽 | ― | |
7 | ネツァク | 緑 | ハニエル / アドナイ・ツァバオト |
勝利 | 翠玉・銅 / 金星 | 裸婦 | |
8 | ホド | 橙 | ラファエル / エロヒム・ツァバオト |
栄光 | オパール / 水星 | ― | |
9 | イェソド | 紫 | ガブリエル / シャダイ・エル・カイ |
基礎 | 銀 / 月 | 裸夫・精神世界 | |
10 | マルクト | 黒・黄・オリーヴ・小豆 | サンダルフォン / アドナイ・メレク |
王国 | 水晶 / 地球 | 物質世界・王座に座る娘 | |
番外 | ダアト | ― | ― / ― |
知識 | ― / 冥王星 | 悟り・神の真意 |
ダアトは隠された11個目のセフィラとされる。
ケテルに先行する神的なものとして、アイン(無)、アイン・ソフ(無限)、アイン・ソフ・オウル(無限光)という概念もあり、それぞれ0、00、000と表す(逆の場合もある)。
1~10を順に結ぶ事で現れるギザギザ線を雷光(雷の閃光/カヴ)と言うらしい。
非ユダヤ・カバラにおける位置づけ
ユダヤ教において占いは戒律上厳禁とされる事柄の一つであるが、西洋の非ユダヤ人社会においてヘルメス主義や占星術などと結びついて形成された「ヘルメティック・カバラ」の流れを汲む魔術思想では占いの一種タロットの各アルカナと対応させられたりしている。
パスと大アルカナとの対応
経路 | 名称 | アルカナ |
---|---|---|
①ケテル→②コクマー | アレフ | No.0 愚者 |
①ケテル→③ビナー | ベート | No.1 魔術師 |
①ケテル→⑥ティファレト | ギーメル | No.2 女教皇 |
②コクマー→③ビナー | ダレット | No.3 女帝 |
②コクマー→⑥ティファレト | ヘー | No.4 皇帝 |
②コクマー→④ケセド | ヴァヴ | No.5 教皇 |
③ビナー→⑥ティファレト | ザイン | No.6 恋人 |
③ビナー→⑤ゲブラー | ヘット | No.7 戦車 |
④ケセド→⑤ゲブラー | テット | No.8 力 |
④ケセド→⑥ティファレト | ヨッド | No.9 隠者 |
④ケセド→⑦ネツァク | カフ | No.10 運命の輪 |
⑤ゲブラー→⑥ティファレト | ラメド | No.11 正義 |
⑤ゲブラー→⑧ホド | メム | No.12 刑死者 |
⑥ティファレト→⑦ネツァク | ヌン | No.13 死神 |
⑥ティファレト→⑨イェソド | サメフ | No.14 節制 |
⑥ティファレト→⑧ホド | アイン | No.15 悪魔 |
⑦ネツァク→⑧ホド | ペー | No.16 塔 |
⑦ネツァク→⑨イェソド | ツァディー | No.17 星 |
⑦ネツァク→⑩マルクト | コフ | No.18 月 |
⑧ホド→⑨イェソド | レーシュ | No.19 太陽 |
⑧ホド→⑩マルクト | シン | No.20 審判 |
⑨イェソド→⑩マルクト | タヴ | No.21 世界 |
セフィロトの裏返しのようなもので、神の作ったセフィロトが不調になった状態と思って良いらしい。
セフィロトと同じくクリフォトそれぞれに対応する意味があり、その一例(ウイリアム・G・グレイによる定義)を以下に示す
数字 | 名前 | 意訳 | 悪魔 |
---|---|---|---|
1i | バチカル | 無神論 | サタン |
2i | エーイーリー | 愚鈍 | ベルゼブブ |
3i | シェリダー | 拒絶 | ルキフグス |
4i | アディシェス | 無感動 | アスタロト |
5i | アクゼリュス | 残酷 | アスモデウス |
6i | カイツール | 醜悪 | ベルフェゴール |
7i | ツァーカブ | 色欲 | バール |
8i | ケムダー | 貪欲 | アドラメレク |
9i | アィーアツブス | 不安定 | リリス |
10i | キムラヌート | 物質主義 | ナヘマー |
セフィロトをモチーフ・登場する作品
精霊が該当する。
TV版のOPに一瞬映る。劇場版『THE END OF EVANGELION』では空中に巨大なセフィロトの樹が出現する。
様々な天使や悪魔が登場するシリーズだが、セフィロトに対応する天使のうちザドキエルは派生作品を含めて女神転生シリーズに登場したことはない。
#4の地下11階の構造。
地名や用語に使用されている。
セフィロトモンが該当。
各エリアを担当するAI達がセフィラと呼ばれ、それぞれの名前もセフィロトに由来する。
セフィロトのモン娘であるティアラが登場。最終エピソードでは遂になる存在であるクリフォトのモン娘邪悪の樹 ティアラも登場する。
SCPオブジェクトの収容難易度に使用される。標準的なオブジェクトクラスのうち、Keterの名称はセフィロトに由来する。一方Thaumielの名称はクリフォト(の一解釈)に由来する。
トゥーリの木はセフィロトを、10人の星の民はセフィラを模している。
セフィラをモチーフにした『天聖』というモンスター達が登場。殆どは超絶降臨といったクエストで入手できるが、ビナーはプレミアムガチャで入手できる。
デカグラマトンが接触した10人の預言者の名はセフィラからとられており、カバラ的神秘主義も関係していると思われる。惑星記号の位置が異なる等、通常のものとは異なる。
全知全能の書復元の儀式においては、聖剣の配置がセフィロトの樹である。ただし、道筋の繋がり方が異なる。
同名のクランが登場する。
本作の敵「原種」の名前として一部のセフィラが使われている。
- バベル(日野鏡子)
キャラクターの名前にセフィラが使われている。
主人公パトの従属である神園帝使(レイアポストール)の階級として使われている。
4面までのステージ名に一部セフィラが採用。また、続編である桃源宮には「クリフォトの立て橋」という曲がある。
オトメイト作品のキャラクターがパラレルとして大人数出てくるソーシャルゲーム。
関連タグ
生命の樹 セフィロトの樹 タロット 大アルカナ 数秘術 クリフォトの樹