概要
主に独力で得た「魔術」(リンク先を参照)という神秘に由来する異能の力を行使する人間を指す。
神話や聖書の裏を隅々まで吟味し、その抜け穴を突く性質を持ち合わせる。そのため敬虔な信徒の中には快く思わない者も居る。
既存の神を軽視して世界の真理を得ようという「グノーシス主義」を好みやすい性質に有るらしく、その意味では錬金術を扱う「錬金術師」と同系統に見られることも多い。
魔術は正規の手順を踏めば素人でも使えるが、この世のものではない『異世界』の知識であるため、通常、人間にとっては『毒』であり使用する度に精神を蝕まれる可能性がある。
故に実践的な術師としては単に魔術を使えるだけでは不十分で、自力で改良・研究・開発までできてようやく一人前の術師となる。
多くの場合において魔術師は過去に何らかの挫折や苦悩などの経験を抱えており、「まっとうな手段では叶わない願い」を持つが故に、魔術という神秘に頼る。
その成り立ち故に、魔術師の根底にはまず「個人的な願い」があり、それは言動や魔術の指針として、あるいは己に刻んだ「魔法名」に表れる。
魔法名
近代魔術師(後述)が戦闘時に魔術を行使する際に名乗る名前。
また、自身の真名を伏せる目的もある。
己の信念をラテン語で表し、重複防止の為000~999までの数字を付ける。
これを宣言する事は自分の覚悟を見せ付ける事と同義であり、
名乗られた者は本気で相手をしないと相手に対し失礼であるという。
魔神
※魔神(とある魔術の禁書目録)を参照。
魔術を極めた結果、神の領域に届いた魔術師。作中ではこの神格に届いた術師が何人かいる。また、インデックスの10万3000冊の知識を組み合わせて到達できるとも。
近代魔術師(アドバンスドウィザード)
近代以降に台頭した術師。
我が強く個人主義で集団行動を嫌う傾向にある。19世紀末に興された「黄金夜明」に代表されるように、主張が強すぎるあまり内部分裂を起こしたケースも。
近代西洋魔術師
系統を近代西洋魔術に限定すれば「近代西洋魔術師」と称される。
近代西洋魔術の源流は魔術結社「黄金夜明」に遡り、ヘルメス学や薔薇十字(ローゼンクロイツ)を下地に統合された理論を扱う。
実は本作での近代西洋魔術という分野は、「ある魔術師が編纂した黄金夜明の資料の流出」を装って意図的に世界に拡散されていた。そのため、この系統を扱う近代西洋魔術師は枝分かれ元の人物にはまず勝てない(原理に干渉される)。