ピクシブ百科事典

魔神(とある魔術の禁書目録)

まじん

魔術サイドの頂点にしてパワーバランスの大半を占める存在である。
目次[非表示]

概要

作中で言われる魔神とは、『魔界の神』という意味ではなく、『魔術を極めすぎて、神様の領域にまで足を突っ込んでしまった』人間のこと。『人の身で在りながらその存在を、魔術の修得と儀式でもって神格へと昇華させた者』とも、『魔術で世界の全てを操る者』ともされる。魔術を極めた先にある到達点であり、全次元、全元素、全位相を完全に掌握し世界を自由自在に歪める事が出来るとのこと。
旧約では10万3000冊の魔道書の知識を全て行使するものが到達するといわれているが、最終巻まで魔神になれなかったオッレルスのような例外を除き、全く登場することはなかった。
新約3巻にして、オッレルスの因縁の相手である不完全な魔神オティヌスが登場。
ここから彼女を中心に物語が展開し、ついに8巻にて魔神として完成し、その能力を持って上条当麻を追い詰める展開となる。
その内容は
・世界を消滅させ、位相を差し替えて彼女の思いのままに世界を創り上げる
・銀河と銀河を衝突させる
・時間を巻き戻せる
・未来へ繋がる運命のレールを一から敷き直し、望んだ結果を得る(運命論)
・例えとして宇宙全体(端から端まで)に渡るほど、巨大な『弩』を展開させる(オティヌスの弩)
・素粒子を乖離させ、その存在自体を霧散させる
・生と死を操る(死者の軍勢(エインヘルヤル))
・自分ではなく、自分以外の世界(宇宙)全てを動かすことで、瞬間移動を実現する(骨船))
等々。
しかし、10巻終盤にて、実はオティヌスは本当の意味で到達していなかったことが明かされる。

完全な魔神

完全な魔神は「無限」という言葉で表すしかない程の力を持ち、その「無限」の容量ゆえにそのままの状態では世界に居ることすら叶わない、世界自体を壊してしまう程の強大な存在である。世界にはキャパシティつまり容量が設定され、魔神はその世界の容量を超えてしまう程の力を有するらしい。
そんな強大な魔神からすれば世界などは砂上の楼閣に過ぎず、さながら薄氷にも例えられるほど脆かった。その高すぎる容量ゆえ、本人が意図せずとも、ただそこに「在る」だけで否応無しに世界に影響を与えてしまう。それこそ世界に顕現する際には、バタフライ・エフェクト理論のように「自分達が現れた影響で世界の裏側で竜巻でも起こっていないか」などという話を大真面目に危惧しなければならないほどに。無限の力を保有する魔神がいると「世界の許容量」が限界を迎え、世界の方が粉々になってしまう。だからこそ、魔神は別位相にこもっているらしい。
強大な力を持つが完全無欠の存在ではなく、作中では無意識から生じたイレギュラーにより地上に干渉不能となっている。「神」として地上に存在する適性を持った物品や生体に特殊な能力を与える力があり、上条当麻の「幻想殺し」や上里翔流の「理想送り」は魔神達の願いから生み出され彼らに授けられた異能の一種。これらの力は人材に宿る方が珍しく長持ちする破邪の剣や聖なる鏡のような物に宿るのがほとんどであるとされ、選ばれる側にも何らかの理由が存在していると考えられている。

位相

「真なる科学の世界」「純粋な物理法則の世界」の上に人が投影し、塗り重ねられた宗教概念。
作中において、人の意識の中で構築される世界は、決して科学法則だけが支配するまっさらな世界ではないとされる。
十字教・イスラム教・仏教・カバラ・日本神話・北欧神話・ケルト神話・ギリシャ神話・エジプト神話・アステカ神話・インカ神話などの様々な宗教、またはそれに付随する神話にそれぞれ設定された、「天国」「地獄」「六道」「四界」「黄泉」「ユグドラシル」「アヴァロン」「オリンポス」「冥界」「ミクトラン」「ティティカカ」といった宗教概念(世界観)がそのまっさらな世界に重ねられている。
人の目に映る世界とは、宗教概念というフィルターを通して見る歪んだ景色のようなものである。こうした宗教概念・異世界のことを、作中では(別位相の世界という意味で)主に「位相」と呼んでいる。
これら宗教概念は単なる空虚な妄想というわけではなく、異世界として確かに実体を持って存在し、現実世界に影響を及ぼすことさえある。例えば、魔術はこれら『異世界』における法則を強引に現世へ適用することで超常現象を引き起こしている。学園都市製の超能力を成り立たせる自分だけの現実も、その集合たる虚数学区も、個人に限定されたものであることを除くと異世界に相当する。
魔術を用いる用いないに関わらず、そもそも人間のいう現実世界(現世)というもの自体、前述のように位相を介して見ている景色に過ぎない。故にもし位相を改変する技術があれば、世界の「見え方」はがらりと変わってしまうことになる。その場合、位相の向こうにある真なる『科学の世界』そのものを直接いじっているわけではないが、人間の主観で言えば、世界そのものが作り替えられているのと全く変わらない。魔神とは魔術を極め、人の身でありながら神格へと至り、位相を自在に操作する(差し込む・埋め込む・壊す等)ことで世界改変を行える程の力を得た者。魔神は「真なる科学の世界」と無数の位相から成る既存の世界の上に、新しい位相を差し込むことで「世界の見え方」を変え、世界改変を行っている。改変された世界は魔神の思い通りとなり、天国のように幸福な世界も、地獄のように理不尽に不幸な世界も自由自在に作れる。細かいところまで完全に掌握しているわけではないらしく、「事象の全てを一つずつ自分の手で設計するわけではなく、計算された中心核から無限に広がる雪の結晶を眺めるようなもの」らしい。
基本的に既存の位相は破壊せず、新しい位相を差し込んで「世界の見え方」を変化させるが、唯一「黒一色の世界」だけは、重なった全ての位相を破壊して生まれる世界である。そこから、更に薄皮一枚隔てて存在する、何人にも把握できない位相として隠世(かくりよ)が存在する。内部は時間や空間の概念が意味を持たず、髪の毛一本分の隙間が無限の距離に広がるような場所。魔神達は自分たちの存在を悟られないように、ここから現実世界を観察していた。
なお、作中における平行世界はパチンコ台に釘を打ってゴム紐をかけたような一直線のもので、平行する世界が無限に存在するわけではない。世界は時間や空間のように伸縮する性質を持ち、通常では60コマのフィルムを10コマしか使っていないような状態とされる。

運命論

魔神は「運命」のレールを敷くことによって1から世界を創り、望んだ世界を得る事が出来た。
しかし幸福の定義、各々の宗教観、一つ一つの考え方が相容れない魔神たちの内輪揉めの結果、結局は影響を受けるのは世界の方であった。
魔術師なら多かれ少なかれ位相に干渉するものだが、魔神は強力すぎる故に大きく干渉してしまい、結果、位相と位相の間に力が生じて衝突し、大小様々な「火花、飛沫(不幸な運命)」が生じて、知らずのうちに人を死に追いやってしまう。人の出会いや別れ、そして人の生死からコイントスの表裏さえもが、薄く広がった「火花」と重なる位相の影響によるもの。

鏡合わせの分割

ブードゥー教の魔神ゾンビ少女の生み出した魔神用の術式。
魔神とは曰く「無限」の力を保有する存在だが、上条達の居る世界はその「無限」の存在を受け入れるほどのキャパシティには至ってない。魔神が現世に足を踏み入れようものなら世界はステンドグラスのように粉々になってしまう。
そこでゾンビ少女が提唱した、無限の存在(魔神)を無限に分割し、世界で許容可能なギリギリのレベルに魔神の容量を下げた上で、自己と重ね合わせて世界を騙す、という理論が重宝されている。完全に殺すには永遠に等しい戦闘を繰り返さなければならない。


誕生経緯

誕生の経緯は基本的に複数存在するらしいが、基本的には『死』がポイントとなっており、魔神たちはオティヌスも含め、魔術を極めた後何らかの形で人として死を迎える事で誕生する。
その際魔神たちの共通として、瞳が緑色に変色することが上げられる。
そして、オティヌス以外の魔神たちの『本来』の誕生過程にはその時代の人間の理不尽な行為によって死を迎える事で、初めて魔神として完成する。(つまり、作中に登場した魔神たちは魔神になる以外の選択肢を奪われた元人間である。)
そしてその方法で誕生した完全な魔神の存在は世界の許容量を軽く超越しており、存在するだけで世界が砕け散ってしまうため、力を世界の許容量のギリギリまで分割しなければ世界を自由に闊歩することすらできない。前に進もうが後ろに下がろうが…どころではなく、その場に留まるという選択肢でさえ世界に影響を与えてしまう。

結末

完全無欠の『魔神』にとってこれは一種の悩みであり、「誰にも迷惑をかけずに世界全体でのびのびと生きていたかった」「どれだけ暴れても誰にも迷惑をかけない孤独の世界へ飛ばされたかった」と願っていた者が少なからず存在した。
まさしくそれは新たな天地を望む「願望の重複」であり、理想送りの力によって大多数が「新たな天地」へ追放されている。新天地は世界の余った部分を使った異世界であり、同一時間軸上の余剰領域と表現される。異世界ではあるものの位相ではなく、魔神ですらその存在を知覚することができない。ベースとなっているのはあくまで現世であり、少なくとも見える範囲では元の世界と何も変わらない。ただし、どれだけ破壊行為を行っても午前0時を迎える度に元の世界を基準とした状態に修正されるという特徴がある。これは元に戻るわけではなく、現世を基準とした世界が新たに作り直される。一部の魔神にとってはなかなか悪い選択肢では無かったらしく「人の献上した神域」とポジティブにとらえている。
新天地では魔神同士の激突(手始めにヌアダの学園都市のビルを巻き込む虫で構成された巨大なダイスやコイン、カードの投合、それに対抗する娘々の指先から出てくる数多の刀剣類の銃撃、プロセルピナの太陽を隠すことでの惑星規模の人工氷河期、それから逃れるべく窓のないビルをロケットに見立て娘々の術式でブースターとし大気圏離脱、テスカトリポカの世界地図の形を変える程の天の槍での爆撃、そのテスカトリポカを叩き付け地球を解凍)が行われている模様。
例え魔神であろうとこの場所から元の世界へ干渉することはできないが、元の世界から感染を利用した魔術を発動すればこの世界の者を呼び戻すことが可能。

pixivに投稿された作品 pixivで「魔神(とある魔術の禁書目録)」のイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 65

コメント