「この物語が、神様の作った奇跡の通りに動いてるってんなら───
まずは、その幻想をぶち殺す!!」
「そして、ここから先は俺のルールでやらせてもらう!!」
プロフィール
年齢 | 15歳 |
---|---|
身長 | 168cm |
星座 | 水瓶座 |
一人称 | 俺 |
CV | 阿部敦 |
概要
学園都市のとある高校に通うレベル0(無能力)の平凡な(?)男子高校生。
父は上条刀夜、母は上条詩菜。
レベル0だが、それはただ学園都市の計測器が計測できないだけで、実際には超能力や魔術などの異能の力を無効化させる右手「幻想殺し(イマジンブレイカー)」という特殊能力を持っている。詳しくは該当項目参照。
長い歴史を持つとあるシリーズの中でも屈指の人気キャラである。
御坂美琴が主人公の外伝・とある科学の超電磁砲にも準レギュラーとして度々登場する。
人物
ツンツンした黒の短髪が特徴だが、それは天然ではなく整髪料によるもの。ちなみに考え込む時の表情は母親似らしい。
基本的にぶっきらぼうで気怠げな態度が目立ち、ささいな面倒事も避けようとする怠惰でいい加減な態度が目立つなど悪ガキに見えるがドの付くほどお人よしかつ世話焼きで義理堅く、面倒臭がりながら他者への面倒見も良い。
基本的に行動原理の優先順位が他人>越えられない壁>自分なので、目の前で困っている人がいればどんなにハイリスクでも、それが敵対者であっても全力で救済しようとする。
しかもどんなに害を被ったとしても決して見返りを求めず、全てを「不幸だ……」の一言で片づけるなど、その献身性はもはや異常の域に達する。
常識人ではあるものの、規律に疎いところもあり、良くも悪くもおおらかで気性でもあり、出会い頭に年下からビリビリされようとインデックスに家中の食料を食べられようと不幸だで済ます。因みに目上の人などにはあまり敬語はある程度は使うものの、普段通りに接するのも珍しくなく、イギリスの王女様とかアメリカの大統領とタメ口で渡り合っているが真面目で堅苦しいタイプは苦手としている。
幾千億もの年月を上条と共に過ごした『理解者』のオティヌスは「繋がる力」こそが彼の一番の武器と表現している。まさにその通り、善悪の境界を超えて片っ端から救いあげる性質の持ち主で、紛れもないヒーローと言えるだろう。
なお性質から善人と評価されることが多いが、これも「自身の内から湧き出る精神活動に従った行動が、他人からは勝手に善と評価されているだけ」に過ぎない。
彼に対するエイワスの評価は「誰に教えられなくても、自身の内から湧く感情に従って真っ直ぐに進もうとする者」。
精神・メンタル
いろいろとおかしい。全能神であるオティヌスが手こずるレベルの強靭なメンタルを持ち、精神を折る事は大変難しい。
オティヌス戦では無限ループの中で兆を超える年月を負け続けた(精神攻撃+殺された)にも関わらず、発狂するどころか常に勝機を信じて積み上げるという不屈どころか悟りでも開けそうな経験をしている。一度は挫けたものの、総体の説得を経た後には彼の人格がブレることはなかった。
だがオティヌスによる救いようがなかった者も含め全てが救われた世界では、これまで見てきたものの積み重ねもあり、幸せそうに笑うインデックスがとどめとなってその世界を守るために死を決意するまでに追い詰められた。これが唯一、上条の心が完全に挫けた場面である。そのあと人間らしい生の感情を爆発的に吐露している。そしてオティヌスによる無限地獄は一応トラウマになっているようである。
オティヌスと和解したことで、今度は世界(今まで自分が守ってきたもの全て)を敵に回すなど、その精神的耐久度や献身性はもはや狂気を通り越して一種のカリスマにまで昇華されている。それゆえに男女問わずファンが多いはずである。
勿論、最初からそこまでだったわけではなく、新約前半では精神的な方向性の危うさを露し、自分の意思で動くことが少なくなっていたが、後に吹っ切れ、世の中の様々な異端を見てきたバードウェイを絶句させるレベルのメンタルになっている。
新約10巻後設定のゲーム版『とある魔術の電脳戦機』でも、何度負けようが立ち上がる異常なタフさを発揮し、敵対した「ある人物」を恐怖のどん底に突き落とした。その「ある人物」の視点から上条と連戦する事になるため、新約9巻のオティヌスの気分を少しだけ体験できるかもしれない。
なお、普通の高校生(仮)にしては異質過ぎたのか、最終的にタングラムにも気に入られている。
不幸体質
「不幸だ…」が口癖である程、先天的に何らかのトラブルに巻き込まれやすい不幸体質。
しかし小さな不幸ならまだしも、命に関わる様な荒事にさえ週一のペースで巻き込まれており、そのレベルはもはや「異常」の域。
それ故、年齢に比して潜った修羅場は非常に多い。
父・刀夜の職業からして家庭こそ裕福と思われるが、幼少期からそうした災難に会っていたらしく、その異常さから陰湿ないじめに遭い大人達からも疫病神と忌避され、果てには見世物扱いされたり見殺しにされかけたこともあった模様。これが卑屈な悪ガキという彼の人間性の短所にも見えるが関連性は不明。
それを危惧したにより、「迷信を信じない科学の街」である学園都市に送られた。
現在でも不幸ではあるが、むしろ不幸の避雷針として級友達から重宝されたり、「不幸だからこそ、事件に巻き込まれてそこで苦しむ人を助ける機会に恵まれる」として自分の誇りとしている。
インデックスによると不幸体質は「幻想殺しが神様の加護を打ち消している」とのことだが推測(有力説)の域を出ず、新約15巻では本当に幻想殺しが不幸の原因なのか疑問を呈しているが、今の彼には記憶が無いため立証できていない。
少なくとも『先代の幻想殺し』は、位相の軋轢から生じた運命(不運など)から魔術師たちを保護する為に使用されていたようだ。
幻想殺し(イマジンブレイカー)
レベル0ではあるが、それは学園都市の計測器が計測できないだけであり、超能力や魔術などの異能の力を無効化させる右手「幻想殺し」という特殊能力を持っている。詳しくは該当項目参照。
ただし効果が適用されるのは右腕の手首から先だけであり、攻撃力が皆無、銃や通常兵器などには無力、常時発動する異能には効果がなかったり、異能の定義が曖昧だったり、あまりにも膨大な量を受けると処理が追いつかなくなるなどの欠点も多々ある。
だがそれでも異能の力に対しては『究極のアンチ』『切り札』と呼べるほど強力であり、理論上は神すらも打倒できることになる。
最近ではそれ以外にも何かしらの超常的な力も見せつつある。
前兆の感知
ロシアで上条と戦った一方通行(アクセラレータ)によると、上条は能力を発する際に生じる微細な余波を「前兆」として「感知」し、対処を早めているのだという。
上条の経験則に基づく戦闘技術のような扱いで、御坂美琴の「雷撃の槍」等の超高速攻撃に反応できる事への理由付けと思われる。
しかし、あまりにも情報量が多いと(例えば集団戦闘など)それを処理するだけのリソースが不足して効果が薄れてしまう。逆に言えば1対1での能力者戦は幻想殺しと併せて滅法強い。
新約7巻では呼吸や筋肉の動きを意識的に制限して封じる方法が提示されたが、恐らく恋査のような超人サイボーグくらいしか出来ないのではないだろうか。
神浄/神浄の討魔
上条に関係する謎多き概念。詳しくは記事を参照。
第1巻で神裂火織が「上条の真名」として発言しているが、あくまでも神裂本人は単なる当て字として使用した言葉と思われる。ただ、作者はコミックガイドで「神浄の討魔には意味がある」と発言をしており、第22巻にて公式に神浄という言葉が設定として登場した。
アレイスター=クロウリーの発言からテレマ教における「ホルスの時代(アイオーン)」に分類される概念と予想できる。少なくともクロウリー、エイワス、一部の魔神達は正体を掴んでいるのかもしれない。
また、上条の内に潜む下記の『謎の存在』の一部がこう呼ばれている。
竜王の顎
神浄と呼ばれる謎のドラゴン、もしくはそれに関係すると予想される存在。
初出は旧約2巻。
アウレオルス=イザードとの戦闘で、腕を切られた上条の肩口から現れた『竜王の顎』と呼ばれる存在だと思われる。
これはアウレオルスの能力『黄金練成』により生み出された存在と言われているが、上条自身は腕から生えるイメージに能力は関係ないのかもしれないと疑問を抱いていた。
そして旧約禁書目録の最終巻となる第22巻。『神の右席』右方のフィアンマと対峙し、右腕(幻想殺し)を切断された直後……。
身体能力
肩書は普通の高校生ではあり、旧約3巻によると不良2人では勝てるか怪しいと説明されているが、正拳突き一撃でステイル=マグヌスを一回転させ、小柄なアニェーゼ=サンクティスに至ってはストレートパンチ一発で車にはねられたかのように吹っ飛ばすなど基本的な身体能力は常人よりは高い。→男女平等パンチ
普段から路地裏でスキルアウトや能力者との戦いが絶えないこともあって、筋肉質であくまで「素人」止まりだが大変喧嘩慣れしている。尚、過去に格闘技は習っていないようで地道に努力するよりも争いに巻き込まれたり、喧嘩で強くなるタイプと思われる。
特に劇中で戦う相手は、自らの異能に依存して肉弾戦のスキルがお粗末である者や、等身大の人間へ振るうには過剰すぎる大技ぶっぱの癖が付いた者ばかりであり、毎回その隙に付け込んで勝利をもぎ取っている形である。
上条のことをよく理解しているオティヌスによれば、格闘技などの安易な暴力(切り離す力)を習得すると上条自身の性質(繋がる力)を否定することになるらしく、新約15巻以降は上条もその言葉を意識している様子が見られる。当然、銃やナイフも同じことである。
凡人の域を超えかけている節があり、度重なるトラブルから、否が応にもいろいろと"まとも"を超えた存在になりつつある。
一方で何かと無茶をやらかすため、大怪我が絶えず、各章のエピローグを病院のベッドの上で迎えるのは、インデックスの一件以降ほぼお約束のパターンと化している。
頭脳
進学レベルとしては凡庸な学校(とある高校)に通っており、そこでも赤点の常連となっていることからお世辞にも学力が高いとは言えない。月詠先生でさえ馬鹿と認めており、サボりも多い為、補習も受けるよう教員から指示されている。一方で学園都市住民として平均的な科学知識は備えており、歴史学に関しては伊能忠敬が何者なのかわからないレベルの学力ではあるが、理系なのかどうかは不明(最も勉強をしていないあるいは素行不良なだけでやる気があれば平均点をとれるかもしれない)。
他方、とっさの際における判断力や機転には優れており、それまで全く知識のなかった魔術師に対しても戦う経験を積むに連れて相手の魔術を看破したり、工夫を凝らした戦術を編み出すに至っている。特に新約に入ってからはバードウェイを罠に引っ掛けたりサンジェルマンを論破するなど到底馬鹿とは思えない攻撃をとっている。ついでにアクロバイクの分厚いマニュアルを覚え、高レベルな動きを人を一人乗せた状態でやっている。
バカ設定どこ行った…と思ったら、共闘相手と相談するつもりで第三者に余計な情報を与えてしまうなど、いまだにちょっとバカ設定が抜けきれないところはある模様。新約終盤の黄金魔術のオンパレードでは流石に知識が追い付かず置いてけぼりになっていた。
対人関係
異常な数の恋愛フラグを立てまくることでも有名。
女性関係に関して本人は「出会いが欲しい」と言っているため、周囲の好意には全く気付かない朴念仁のように描かれるが、彼の理想の女性像とは包容力のある年上の女性らしい。本人曰く「寮の管理人のお姉さん」あたりがその象徴らしい。
旧約序盤では上条が高校生らしく女性の肉体に反応するシーンはあるが、旧約終盤ではサーシャの体をいやらしい気分も微塵もなく撫で回したり、イギリスで再会したオリアナに全く反応 しなくなっている。新約に入ると終盤にいくにつれて何故か胸がらみでの反応が敏感になっている。
新約では登場する女性が既に誰かのヒロインであることが殆どであり、恋愛フラグを建てる機会は極端に減り、新たに好意を抱いた女性はオティヌスのみに留まった。まあメタ的にはこれ以上フラグを建てられたらキリがないという理由もあるのかもしれない…。
新約からのヒロインとしては食蜂操祈と蜜蟻愛愉と僧正とアレイスターがいるが、全て過去から好意を抱いていたキャラである。
一方で米国大統領やトールといった男性に認められたり、永きに渡って誰にも理解されずにいた魔神とまでフラグを立てるなど、その本質は変化していない。
創約では最初の敵である舞殿星見に早速フラグを建て、「仕えるのが面白そうだって思える人」と口にさせるほどの好意を抱かせた。
カミやん病
クラスメートの土御門元春が命名。
上条に救われた相手にはフラグが立ち、そげぶされると更正され自身もフラグを乱立するようになるというもの。
いずれにしても実質上条の味方になる(例外もあり)ので一種の勢力とも言えるほど大規模。
さらにその大半は魔術サイド・科学サイドいずれかにおける実力者。
偽海原(エツァリ)がこれを上条勢力と通称する。
記憶喪失
旧約1巻の最後で上条はそれ以前のエピソード記憶を全て失ったが、周囲には隠し続けている。
それは彼が記憶喪失だと知ったインデックスが泣きそうになって咄嗟に演技をし、記憶を失っていないフリをした事が尾を引いているためである。
旧約22巻で自分の心と向き合い、「インデックスが自分から離れてしまう事を恐れていた」と認め、囚われたインデックスの意識体を前に記憶喪失を告げた。
また、新約11巻では本編開始前から食蜂操祈の事を思い出すための記憶の呼び出し経路が破壊されていたことが判明。要は、記憶の中の顔と名前が一致しないようなもの。会ったことは朧気に覚えてるが彼女がどんな顔で、声で、名前なのかを思い出せない(何度会っても離れたらすぐに忘れてしまう)。
記憶喪失以前の彼は自らを偽善使い(フォックスワード)と自称し、卑下する一面があったが、それは恐らく蜜蟻愛愉などの救えなかったヒロインがいた為と思われる。
略歴
父・上条刀夜と母・上条詩菜の一人息子として誕生。
この時点で既に幻想殺しを右手に宿していたのか、それとも上里翔流のように時間をかけて右手にチカラが宿ったのかは不明。
幻想殺しのせいなのかは定かではないが、生まれついての不幸体質が原因で「『疫病神』と謗られる」「同い歳くらいの子供から石を投げられる」「大人達も止めはせず寧ろ嘲笑う」「借金を抱えた男に包丁で刺される」「無断でテレビ局の人間に顔を映されて化け物のように扱われる」など凄惨な幼少期を過ごす。
「このままでは息子が迷信に殺される」と感じた刀夜は、上条が幼稚園を卒園すると共に学園都市……オカルトが存在しない科学の世界へ送る。
学園都市に来てからも変わらず不幸な日々を過ごす上条だったが、昔ほどの陰湿な暴力は無かったらしい。
以降の経緯は、旧約4巻、SS2巻、新約11巻、バイオハッカー編において断片的に語られる程度で、詳細は未だ不明。
上条自身が、どのタイミングで幻想殺しを知ったのかも未だ語られていない。
蜜蟻愛愉などの事があってか、自分を『偽善使い(フォックスワード)』とマイナス寄りに見ている節がある。
それからとある高校に入学。夏休みを迎えた無能力者の上条は、落雷のせいでエアコン等の電化製品が一切止まってしまった蒸し暑い学生寮の部屋で目を覚ます。相変わらず不幸な目に遭いながら半ば空元気に布団を干そうとベランダに出た───その時。
白い修道服を身に纏った銀髪の少女がいた。
彼女の名は禁書目録(インデックス)。
魔術(オカルト)の世界から逃げたきたシスター。
この出会いを切っ掛けに、上条当麻は数々の事件へ身を投じる事になる。
関連イラスト
絵師はいむら氏によるイラスト
関連タグ
とある魔術の禁書目録 三主人公
幻想殺し 竜王の顎 そげぶ
インデックス 御坂美琴 オティヌス 食蜂操祈
アレイスター=クロウリー 一方通行 浜面仕上
上条刀夜 上条詩菜 上条勢力
上条さん 上条さんマジパネェっす 婦女狩りの王(イケメンティウス)
不幸だー!! 上嬢さん 一級フラグ建築士
カップリングタグ
コラボタグ
テムジン:セガの『電脳戦機バーチャロン』との公式コラボ『とある魔術の電脳戦機』での搭乗機。もちろんそげぶをブチかます。
上条違い キュア幻想殺し