概要
『とある科学の超電磁砲』にて、食蜂操祈は過去に、上条当麻によって救われていたらしい事が発覚しているが、具体的に何があったかはまだ明らかになっていない。
しかし、木原幻生に追い詰められた際、御坂美琴を助けに行った上条を見送った際には素の笑顔を見せている事からも、かなりの好意と信頼を寄せている事が窺える。
また、心理掌握を用いて上条に美琴の現状や救出する方法を伝える時、右手で頭に触れると情報が消えると警告しているところから上条の右手の幻想殺しについても知っているようである。
そして新約11巻において彼女もまた、上条に想いを寄せている事が判明した(上やん…マジパネェ………)。
新約11巻で明かされた事実
注意 ネタバレがあるからぁ、その前に原作を読みなさぁい☆
長らく上条当麻と食蜂操祈の間柄は不明であったが、新約11巻にてようやく2人の出会いが明かされた。
どうやら旧約1巻にて、インデックスを助けた時よりも更に1年前の事だったようだ。
なお上条は中学3年、食蜂は中学1年。つまり、『改竄力でどうとでもなっちゃう』というのは唯のブラフで、食蜂操祈は現在において正真正銘、中学2年という事になる。
核心から言うと、食蜂は上条によって命を救われていた。
これは暗部関係ではなく、『デッドロック』という能力開発が頭打ちになった者達からの襲撃だった。
レベル5の食蜂操祈を狙った武装集団である。
詳しい戦闘描写は明確に描かれていなかったが、上条は当然病院送りになった。
但し傷は相当酷かったらしく、見慣れていたはずの上条が『見た事のない』ほど不気味に痙攣していたとか。
問題なのがショック症状により麻酔も使えない状態になった事。
このショック症状は血圧低下によるもので、麻酔をすればさらに下がるらしく、応急処置も出来ない状態だった。
それを是正したのが食蜂の能力だった。
心理掌握により痛覚の遮断を行ったのである。(これなら血圧の低下が起きず麻酔できると思ったため)
これによって上条は通常とは違う麻酔が実行され、応急処置も出来た。
但し食蜂の能力は、『脳の水分』を操る事で人の心を制御するらしく、血圧が低下していた上条には万全の性能では発揮できなかったため弊害が起こった。
ある医者によると、「呼び出し経路の破損」が起きたらしく、脳内の人の顔や名前を格納する部分が食蜂の枠だけ物理的に潰れているとの事。
要するに
上条は食蜂のことを記憶できない
インデックスとの件での『記憶破壊』の前から、上条は脳に障害を持っていたのである。
それを知った上でなお、食蜂は上条が自分のことを思い出してくれる『奇跡』を一途に待ち続けている。
この時もらった防災用ホイッスルは大事に保持している
余談
『上条は食蜂のことを記憶できない』と書いたが、これは『上条は食蜂のことを全く記憶していない』という意味ではない。
上条の脳としては食蜂とは誰なのかを正確に記憶している。但し、その食蜂の記憶の枠が潰れていて思い出すことができなくなっている。
というのも、上条の脳が本当に何も記憶していなければ、食蜂のことを全く別の人物として記憶する筈であるためだ。
毎回思い出せなくなっている以上、上条の脳は機械的に食蜂のことを認識しているのは確かである。
なお、新約21巻では上条は食蜂のことを新たに記憶し始めるようになった。但し、食蜂に対しての2人称が安定しておらず、『蜂蜜の人』『ねとねとの人』『エッチな人』と当人からすれば散々な呼び方をされてしまっている。
…果たしてコレは奇跡の一環なのか、そもそもコレを奇跡と呼んでいいものなのか…
関連イラスト
挿絵トレス
「何してんだよ。早く行こうぜ、食蜂」
NRT22ネタバレ
失われた記憶は神浄の討魔が覚えており、上条本人は全く覚えていなかった。
自身の事を覚えていてくれる神浄の討魔に心中し涙ながら皆を裏切ってしまう。
その姿を上条は漠然とだが覚えていた。
NTR22あとがきにて
『何度勢い余って食蜂操祈を死なせそうになった事か』by鎌池和馬