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鎌池和馬

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かまちかずま

日本の小説家。代表作『とある魔術の禁書目録』(2004~)が15周年を迎え、電撃文庫の刊行書籍100冊を突破した。

概要

日本ライトノベル作家。男性。代表作は『とある魔術の禁書目録』。

ファンからの愛称はかまちー

第9回電撃ゲーム小説大賞に『シュレディンガーの街』を応募し、第三次選考まで残るも落選。しかし担当編集者の三木一馬の目に留まり、後に「書いてみないか?」と連絡を受けて執筆を始める。

それから何本もの試作のやりとりと話し合いという武者修行を続け、さらに何度も改稿を重ねて書き上げた作品『とある魔術の禁書目録』を2004年4月に刊行。同時に作家として本格デビューを果たした。

2016年4月には株式会社ストレートエッジの契約作家に。そして2020年7月10日、電撃文庫初の単一作者による刊行100冊を突破した。

2014年に10周年、2019年に15周年を迎える。

人物

デビュー作で「世界一やる気のない著者近影を目指す期待(ゼロ)の新人作家」と自己紹介した。

メディア露出が少なく年齢や顔写真などのプロフィールも一切非公開となっている。2018年にようやく公式のTwitterアカウントが作られたが普段は別の方が運用・管理しており、本人は極稀にツイートする程度。

『とある魔術の禁書目録』などのイラストを担当しているはいむらきよたか氏によると「微妙に体育会系っぽい!?」らしい。また、『とらドラ!』竹宮ゆゆこは当時実際に会ってみた感想で「私より歳上の人だと思ってましたけど、まさかまだこんなに若い方だったとは……」と語っている。「『キン肉マン』『聖闘士星矢』の話題が通じない世代」だとか。

趣味は「仕事(小説を書くこと)」

そのせいか非常に速筆で、謎に包まれた人物像の逸話も加えて、インターネット上では超人的な都市伝説や正体に関する半ば冗談染みた憶測が飛び交っており、「鎌池和馬複数人説」や「金髪美少女型のAI説」などという根も葉もない噂がすっかり板に付いている模様。

影響を受けた作品に、少し古めのハリウッドアクション映画を挙げている。特にターミネーターシリーズランボーシリーズダイ・ハードシリーズの三作品が最も影響を受けた作品で、『絶対に倒せない敵』と印象付ける巧みな演出、強大な敵に逆転勝利する構図、ついてない男が追い詰められて一人で戦う話など、いくつかの要素を参考にしている。

また、Xファイルからも影響を受けており、やがて科学と魔術が交差する『禁書目録』の作風に繋がった。

特色

主に複雑な設定や世界観、そして絶体絶命の危機を前に奮闘する人物達の魅力で読者を物語に惹き込む。

デビュー作の『禁書目録』の頃からそうだが、よく謎の超技術や不思議な異能を作中に登場させる。

その影響か、どちらかと言えば科学一辺倒に見えるヘヴィーオブジェクトなどにもオカルトのワードが使われているなど、まるで科学と魔術の境界が消えて混ざったような世界を舞台にする事が多い。

その結果、どの作品もパワーインフレの度合いが非常に凄まじく、色んな意味でギリギリ保っている世界観ばかりなのも特徴的。

強いて言えば『禁書目録』や『未踏召喚://ブラッドサイン』などは序盤からやべー面子が出ているため、初めからカンストしており、インフレしてはいないという意見もある。

多数の作品を抱えているがキチンと完結させるのも特徴で、短編や致し方ない諸事情でもない限りは未完のままで終わらせる事はしない。

常に『読者の予想を越えていく』『実験や挑戦を繰り返す』事を意識しているためか、良くも悪くも読者に驚きを与える内容が見られ、それが原因でファンの間で賛否が分かれる事も少なくない。

しかし決して好き勝手に書いている訳ではなく、ちゃんと読者に面白いものを読ませたいという気持ちで執筆に臨んでいる事を覚えていてほしい。

噂の執筆速度

上記にある通り、趣味は「仕事(小説を書くこと)」というほど非常に仕事好き。休日でも原稿の執筆やプロット作成、資料探しをする事が多く、仕事以外の私的な小説を趣味で執筆するほど。

そのためかメチャクチャ執筆が速い

本人は特に速筆だとは感じておらず、曰く「普段から思い付いたアイデアや今すぐには採用できないネタ、枝分かれしたエピソードなどをパソコンのテキストで保存して大量にストックしており、それらをいくつも組み合わせて一本の話として纏めるといった手法を取る事があるため、それで速く感じるだけ」という。

ちなみに執筆に充てる時間は1日5~6時間と語る。

……しかし周囲の関係者から「人間業とは思えない」と言われるほど執筆が速いのは事実で、編集の手が追いつかない時もあったらしい。なお『超電磁砲』などを担当している黒猫編集者が言うには「鎌池先生の速筆エピソードは大体真実です」とのこと。……本当に人間? (鎌池和馬と比較されると99%のライトノベル作家が死滅してしまうとか)

10周年を迎えた2014年12月から2016年12月までの丁度2年間、一月も休まず毎月刊行したというレコードを所持している。

ライトノベル作家は三ヶ月に一冊出せれば早い方と言われる中で2年もこの刊行ペースを維持したのは大変凄い事なのだが、他に超電磁砲などのスピンオフ作品の原案と監修をし、さらにミリオンアーサーのシナリオにも携わっていた事も考えると最早引くレベルである。新刊が発売されるよりも前に、その更に次の巻のあらすじが発表されるなんて例は滅多にないだろう。

その後もたびたび毎月刊行をしている様子が見られ、お陰でファンの感覚はすっかり狂ってしまった……

著作一覧

※詳しくは別記事の鎌池和馬作品を参照。

電撃文庫

電撃の新文芸

シナリオ担当

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