物語
『この世に邪悪がはびこるとき、必ずや現れるという希望の聖闘士・セイント。その昔、戦いの女神アテナを常に護る少年たちがいた。彼らは「アテナの聖闘士」と呼ばれ、己の肉体だけを武器として戦った。その拳は空を引き裂き、その蹴りは大地を割ったという。そして今、……真な勇気と力を持った少年たちが新たな聖闘士として甦った……。』(TVナレーション:田中秀幸)
聖闘士は黄道十二星座を守護星に持つ「黄金聖闘士(ゴールドセイント)」を頂点に、天空に輝く88の星座を守護として、それを模した聖衣(クロス)と呼ばれる防具を纏う。
6年にわたるギリシアでの厳しい修行を経て「青銅聖闘士(ブロンズセイント)」の聖衣を獲得し、正式にアテナの聖闘士となった少年星矢は、世界各地で修行を同様に積み聖闘士となった仲間の少年たちとともに、この世に蔓延する邪悪と戦うのである。
概要
車田正美が「週刊少年ジャンプ」にて1986年1・2合併号から1990年49号まで連載した、全28巻のファンタジーバトル漫画。
女神アテナと、彼女に仕える「聖衣」とよばれる鎧をまとった少年戦士達「聖闘士」の、他の神勢力などとのバトルを描く。
前作「男坂」を打ち切りに終わらせてしまった失敗を踏まえた車田が、「少年少女、双方の読者の心を掴むモチーフ」を積極的に作品に取り入れることを意識し、とくに「星座」と「ギリシャ神話」というファンタジー要素で少女読者層を取り込むことに成功し、世界的な大ヒット作となった。
上記の作品を原作として、車田以外の様々な作家によるスピンオフ作品などが複数発表され続けており、現在では同じ基本設定と世界観を共有する、一大タイトルの総称となっている。
漫画、小説、アニメ、ゲーム、ミュージカル、パチンコ、パチスロなど、多くの派生作品が存在するが、それらは「聖闘士星矢」のタイトルを残しながらも、実際には星矢が登場しない作品、他キャラを主人公に据えた作品が多い。
詳細は聖闘士星矢の派生作品一覧を参照。
※キャラクターとしては、彼が正しい「聖闘士星矢」である。
本作のヒットにより、美少年が派手なデザインの甲冑を着けて戦う「鎧もの」と呼ばれるジャンルが開拓され、フォロワー作品が急増した。『天空戦記シュラト』、『鎧伝サムライトルーパー』などもその一つである。
いずれも星矢ほどのヒットには至らなかったものの、声優や脚本家などのスタッフにはそれらの作品で人気を得た、または転換点を迎えたという人は多く、直接間接にアニメ業界に大きな影響を与えている。
アニメ
TVアニメは、1986年10月11日から1989年4月1日まで全114話が放送された(通称無印)。
メインスタッフはSDが森下孝三(後期に菊池一仁に交代)、キャラクターデザインが荒木伸吾・姫野美智、シリーズ構成が小山高生・菅良幸の布陣。
連載スタートからわずか半年でのアニメ化スタートとなったため、十分な話のストックがなく、原作の設定自体もまだ固まっていない状態であった。
さらに車田正美作品初のアニメ化ということで、所謂車田節と当時のアニメ作品のノリのバランスをとるのも難しかったようで、初期はアニメオリジナルエピソードが多く、内容にもかなりの迷走が見られる。
キャラデザ担当の荒木伸吾も後に「最初は正直面食らった」と発言している。
玩具展開などの都合から当初は聖衣がヘルメット形であったり、アンダーウェアがレオタードもどきのような質感で描かれるなど、原作とはデザイン面でも大きく異なっていた。
また引き延ばしのためのオリジナル展開や、メインキャラの師匠を中心とする設定の先走り、無茶なオリキャラの登場、はては原作の読み込み不足によるとんでもないキャラ崩壊回(星矢は「女性には拳をふるわない」という哲学があるが、アニメオリジナル回で女性キャラをボコり論争に発展した)などもあったが、徐々に原作とアニメ双方が歩み寄る形で「星矢」というスタイルというかジャンルが確立されていき、カオスっぷりも解消されていくことになる。また原作に追いついてしまう為、十二宮編後はアニメオリジナルのアスガルド編が始まった。
原作のポセイドン編までで地上波TVアニメはいったん終了となり、その後のハーデス編はOVAおよびCSでの放送となっている。
「無印」初代SDの森下は現在東映アニメーションの取締役となっており、その後のアニメ派生作品の企画にも関わっている。また、派生作品のうち「Ω」「黄金魂」やパチンコなどはこの無印アニメを踏まえた設定のもと作られている。
劇場版
以上4作の映画は「無印」アニメのパラレル的なストーリーである。
その後
正式な原作の続編として劇場オリジナル「天界編」が企画されたが、当初連作映画の予定だったものが諸般の事情で1作のみでストップしており、こちらは原作者により別の形で再生することとなる。
また派生作品の『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』も2010年にOVA化している。(未完)
2012年には東映オリジナルの新作アニメ作品「聖闘士星矢Ω」がスタートした。
2014年にさとうけいいち監督によるフル3DCGアニメーション作品「聖闘士星矢 Legend of Sanctuary」が公開した。
ゲーム
聖闘士星矢黄金伝説
聖闘士星矢 黄金伝説完結編
聖闘士★セイントパラダイス〜最強の戦士たち
聖闘士星矢 聖域十二宮編
聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編
聖闘士星矢戦記
聖闘士星矢 ブレイブ・ソルジャーズ
聖闘士星矢 ソルジャーズ・ソウル
聖闘士星矢Ω アルティメットコスモ
他携帯ゲームにも多数出ている。
登場人物
CVは「無印」アニメのもの。
ペガサス星矢(CV:古谷徹)
ドラゴン紫龍(CV:鈴置洋孝)
キグナス氷河(CV:橋本晃一)
アンドロメダ瞬(CV:堀川亮)
フェニックス一輝(CV:堀秀行)
城戸沙織(CV:潘恵子)
メインキャラの呼称表
が\に | 星矢 | 紫龍 | 氷河 | 瞬 | 一輝 | 沙織 |
---|---|---|---|---|---|---|
星矢 | オレ | しりゅう | ひょうが | しゅん | いっき | さおりさん |
紫龍 | せいや | オレ | ひょうが | しゅん | いっき | さおりさん |
氷河 | せいや | しりゅう | オレ | しゅん | いっき | さおりさん |
瞬 | せいや | しりゅう | ひょうが | ボク | にいさん | さおりさん |
一輝 | せいや | しりゅう | ひょうが | しゅん | オレ | アテナ |
沙織 | せいや | しりゅう | ひょうが | しゅん | いっき | わたくし |
メインキャラのみ記載
他キャラは聖闘士星矢の登場人物一覧にて
主題歌
オープニングテーマ
「ペガサス幻想(ファンタジー)」(1話 - 73話)
作詞:竜真知子、作曲:松澤浩明 / 山田信夫、歌・編曲:MAKE-UP
「聖闘士神話(ソルジャードリーム)」(74話 - 最終話)
作詞:只野菜摘、作曲:松澤浩明、編曲:BROADWAY、歌:影山ヒロノブ / BROADWAY
エンディングテーマ
「永遠ブルー」(1話 - 73話)
作詞:竜真知子、作曲:松澤浩明 / 山田信夫 / 河野陽吾、歌・編曲:MAKE-UP
「夢旅人」(74話 - 最終話)
作詞:許瑛子、作曲:影山ヒロノブ / 須藤賢一、編曲:BROADWAY、歌:影山ヒロノブ / BROADWAY
関連イラスト
関連タグ
作品
漫画・アニメ・OVA | 聖闘士星矢 エピソードG ロストキャンバス ネクストディメンション ギガントマキア セインティア翔 聖闘士星矢Ω 黄金魂 |
---|---|
劇場版 | 邪神エリス 神々の熱き戦い 真紅の少年伝説 最終聖戦の戦士たち |
戦士
聖闘士 神闘士 海闘士 聖魔天使 冥闘士 月衛士 邪霊士 邪精霊 刻闘士 |
アーマー
聖衣 鱗衣 冥衣 神衣 神闘衣 金剛衣 楚真 天衣 黒曜衣 銀河衣 刻衣 宝石衣 邪霊衣 |
聖衣関連
分解装着図
技関連
聖闘士星矢の必殺技一覧を参照。
小宇宙 車田飛び
人物関連
車田正美 荒木伸吾 姫野美智
地域関連
古代ギリシャ 聖域 十二宮
イベント関連
聖闘士ファイト 東映まんが祭り
一覧
聖闘士星矢の登場人物一覧 聖闘士星矢コンビ・グループ・カップリングタグ一覧 聖闘士星矢の派生作品一覧
二次創作
外部リンク
TVアニメ公式サイト
聖闘士星矢 - Wikipedia
聖闘士星矢 冥王ハーデス編 - Wikipedia
他の記事言語
Saint Seiya
fr:Les Chevaliers du Zodiaque