プロフィール
演者
橋本晃一 | TVアニメ版〜OVA冥王ハーデス十二宮編まで、ゲーム(PS2版十二宮編) |
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佐藤智恵、冬馬由美 | TVアニメ版での幼少期 |
井上富美子 | OVA冥王ハーデス十二宮編での幼少期 |
三浦祥朗 | OVA冥王ハーデス冥界編以降、パチンコ、パチスロ、ゲーム(PS2版冥王ハーデス十二宮編、聖闘士星矢戦記、ブレイブ・ソルジャーズ) |
宮野真守 | Ω |
小野賢章 | LegendofSanctuary |
森且行 | SMAP版ミュージカル |
阿部直生(初演)、福山聖二(再演) | 2011年版ミュージカル |
概要
『白鳥星座の氷河』(キグナスのヒョウガ)は『聖闘士星矢』に登場するキャラクター。
白鳥星座の青銅聖闘士で、クールな性格の内に人間らしい熱さを秘めた少年。
兄弟子アイザックと共に、カミュの師事を受け、氷の闘技を身につける。
(当初はミロが氷河の師匠設定だったが変更された)
修行地であり故郷とも呼べる東シベリアのコホーテク村には、ヤコフというしっかり者の7歳児がおり、厳しい氷の大地での生活を互いに助け合う仲。
戦いのない時にはシベリアに帰って生活している。
日本人の父(城戸光政)とロシア人の母(ナターシャ)の間に生まれたハーフであり、金髪と碧眼を持つ一見クールな美少年であるが、実際は沈没船に眠るマーマ(母親)に会いに行くのが日課であったり、戦いの最中でも事ある毎にマーマと叫ぶなど、マザコンの気が見られる。
師の教えに従い、常にクールに徹することを心がけてはいるものの、たびたび水道管のように目から涙をあふれさせたり、旧アニメ版ではギャグ調の表情を見せた事も。続編のΩではカミュを時貞に侮辱されて激昂するなど成長してもクールに徹しきれない部分があり、その様を「少々熱くなりすぎた」と自ら評している。しかし、彼の本質はクールに徹しきれない甘ちゃんというよりは、内に熱い物を秘めた男と言った方が正しいか。だからこそ熱しやすい性格を制御する為に師匠に常にクールでいろと釘を刺されたのかもしれないが。
原作では唯一最初から自身の実父が城戸光政であることは母から聞かされており、幼児期に母に連れられて日本に来る途中で船が事故で沈没。氷河は救出されたものの母は逃げ遅れそのまま船とともに沈んでいた。この為母の遺体に会いにいきたいという想いもあり聖闘士の修行に入っており、この動機を知った兄弟子のアイザックに激怒されたこともある。
また、光政とは救出後に対面したものの彼の態度が冷たかったこともあり父としての情は湧かず、他の青銅聖闘士達にも自身らが異母兄弟であることや父が光政であったことは長らく黙っていた。
アイザックに事前に忠告・叱咤されていたのに自身の技量が十分でない時に海に飛び込んでマーマに会いにいったせいで激しい潮流に飲まれて溺れ、結果彼を助けようとしたアイザックが片目を失っている。
(ポセイドン戦でアイザックと再会したときに、氷河は償いを込めて自分の片目を同じように潰すよう言ったが、弟弟子の氷河に対して冷酷になり切れずに瞼を傷つける程度で済ませた)
また、十二宮戦ではカミュが、氷河の弱点は自分が断ち切ると称して、彼に心の整理をつけさせる前に一方的にマーマの眠る沈没船を更に深い海底に沈めるという暴挙に出ており、結構彼のマザコンぷりは周囲をついつい干渉し、何だかんだで構ってしまっている。
さすがにハーデス編前には多少反省したのか海に潜ってマーマに会いにいくのは止め、氷上に花束を添える程度に自重している。
主要人物としては、本編の主人公である星矢とのカラミがいまひとつ少ない・・・紫龍(銀河戦争)や一輝(黄金聖衣争奪)のような直接対決をしていないし、瞬(冥界突入)・紫龍(双児宮)・一輝(ハーデス神殿)のようにツーマンセルを組んだことも無い。一対一での会話すらちょっと見当たらな…とおもいきや仮死状態の紫龍を流星拳の衝撃で蘇生させようとする星矢に数歩下がらせるアドバイスを送っている(マニアックでなければまず出てこない)。
あらゆる物質の元となる分子の動きを止めエネルギーが働かなくなる「絶対零度」の凍気を扱える(黄金聖衣ですら無力化する、らしい)という地味にチートな能力の持ち主で、アニメオリジナルの劇場版ではコロナの聖闘士を唯一生身で倒し、「Ω」では時間操作能力を持つ時貞やミラーを凍気だけで撃破した。
必殺技
以上の技は該当項目参照。
- ホーロドニースメルチ
原作における氷河の最強技。ロシア語で「冷たい竜巻」を意味し、アッパーのモーションで冷気を帯びた竜巻を発生させ相手を凍結させる技。
アニメではオリジナル技のオーロラサンダーアタックに差し替えられる形で登場しない。
- シベリア仕込みの足封じ技
アニメオリジナル技。
相手の足首を掴んで凍結させ事で相手の動きを封じる。相手の足元に潜り込む必要があり、凍結させるのに時間がかかると身の危険が生じる技。実際ドクラテス相手に使用した際には、上からタコ殴りにされていた。
白鳥星座の青銅聖衣
・白鳥をモチーフとした、クールホワイトの輝きを持つ聖衣。階級は青銅。
ただの謂れであるのか本当かは不明だが、作中では『永久氷壁から生まれた氷の聖衣』であるとされており、ヒドラ市戦では防御力が高い描写がある。
・パーツの白鳥の両瞳はアルビレオとして赤と青色になっている。
・初期聖衣のオブジェ形態の形状からおまるなどと揶揄されるが、却って今の若い者にはわかるまい。
・ちなみにオブジェ形態からわかるように初期の状態から翼が付属しており、玩具では背中に合体可能だが、ペガサス聖衣と同様に飛行に使用されるのは冥王ハーデス編からである。
・カラーリングはアニメでは白や銀色で描かれていたが、ペガサスの聖衣と差別化させるためか、OVA以降は薄く紫がかった銀色で描かれるようになっている。
氷の国のナターシャ
原作漫画には、ブルーグラードという土地で氷戦士(ブルーウォーリアーズ)と戦う番外物語『氷の国のナターシャ』が存在する。
星衣のデザインは初期のデザインで、オーロラエクスキューションを使う場面があることから、聖域十二宮編直後の物語ということになるのだが、氷河は聖域十二宮編の激闘後に集中治療室で昏睡状態に陥っており、復帰後まもなく海皇ポセイドン編の戦いに身を投じる。また昏睡状態の間に聖衣が修復されデザインが変わっているため、この物語は原作の時間軸上には存在しないパラレルワールドの物語ということになる。
このことから、この物語は昏睡状態に陥っていた氷河の見た夢であるという説もある。
アニメ版の氷河
初代声優は橋本晃一。OVA冥王ハーデス冥界編以降は三浦祥朗。
必殺技を繰り出す際、謎の踊りを踊る。これは俗に『キグナスダンス』と呼ばれる。
劇場版アニメ第二作「神々の熱き戦い」においては、敵に捕らわれた上にドルバル教主に洗脳され、一時敵の戦士「ミッドガルド」になるという展開があった。
『氷の国のナターシャ』『神々の熱き戦い』では敵の捕虜になり、カミュには氷に監禁され、アルベリッヒ、ベレニケ、ミーノスには触手や糸で緊縛技を喰らうなど、主要5人の中では何気に捕らわれ担当になっている。
聖衣デザイン
アニメ版での星矢達の初期聖衣は、原作と大きく異なるデザインだったのに対し、氷河の聖衣は割と原作に近い形状の聖衣であった。
我が師
『聖闘士星矢』は連載開始から半年でアニメが開始されたため、連載に先走ってアニメオリジナルの設定を作ることが多々あった。
その設定の一つとして、アニメ初期では水晶聖闘士(クリスタルセイント)という謎のオリジナルキャラクターが氷河の師として登場していた。
しかしその後、原作で水瓶座のカミュが氷河の師として登場してしまった為にこの矛盾を解消すべく、アニメではカミュと氷河の師弟関係の間に水晶聖闘士が入るというややこしい設定になった。
『貴方は水晶聖闘士の師、つまり俺の師も同然の方です!』
『ダイヤモンドダストは水晶聖闘士を通じ、私がお前に授けたもの』
……という苦しい台詞が生まれることとなったのはこのためである。
尤もカミュを『師匠』、水晶聖闘士を『師範代』と考えればそれなりに辻褄は合うのだが。
ハーデス編OVAでは、カミュは修行中の氷河に会いに行き、アニメでカットされた永久氷壁に倣った講義をしている。
技名の変更
ロシア語の技名だとわかりにくかったためか、アニメでは一部の技の名前が変更されている。
- ホーロドニースメルチ ⇒ オーロラサンダーアタック
- カリツォー ⇒ 氷結リング
NDにおける氷河
崩壊した冥界から無事帰還しており、聖域に到着した所で星矢を襲っている斗馬と魔鈴の交戦現場に到着。
聖衣を装着しないままダイヤモンドダストで斗馬の腕を凍らせ、一時撤退させている。
しかし、このことが癇に障ったのか、過去の聖戦の時代へと飛び立つまで、執拗に斗馬に追い回されることとなった。
そして奮起した紫龍と共にアテナの後を追って過去へと飛び立ち、そのまま宝瓶宮へと落下、水瓶座のミストリアと邂逅する。シジマが連れてきたアテナの処遇を賭けて凍気をぶつけあい結果として敗北するが実力を認められアテナを託される。
その後は山羊座の以蔵、射手座のゲシュタルトらとの折衝で傷つきながらも聖闘士としての本分を示したことで通過を認められ宮を下っていく。
Ωにおける氷河
CV:宮野真守
12話の瞬の回想で魔傷を受けた事は判明していたが、21話にて登場。
敗北でヤケをおこしていた光牙がユナに連れられやってきた「慟哭の谷」の奥底に何故か居て焚き火をしており、諦めかけていた光牙を叱咤激励ついでにダイヤモンドダスト(キグナスダンス付き)を放って再びやる気を起こさせることに成功。
魔傷は左胸から左足太股にかけて浸食しており多少の痛みもあったようである。
ついでにマザコンが治っていなかったことも判明し多くの視聴者の腹筋を崩壊させた。
何故ユナの修行地であるその谷にいたのか、13年間何をしていたのかは現時点で不明。
OPクレジットやテレビマガジン記事では「謎の男」表記となっており、劇中一度も名前は出なかった。
尚事前のTV雑誌のネタバレでは「フードで顔を隠した謎の男」とされており、同年10月末に更新された公式サイトでも「謎の男」のままであった。
アニメ雑誌では「21話で旧作キャラが出る」「常に大切な人への思いを支えに戦ってきた人」というほのめかしがされていたため、ネタバレチェッカーの間では彼か一輝の登場が予測されていた。
また、12話回想シーンの聖衣石システムによる新しい聖衣は形状、カラーリングともハーデス編での聖衣と近いが、黒い縁取りがついている。また29話からの新OPではかなり髪が伸びている。本篇中では言及されていないがカードゲーム「クルセイド」で属性は水との設定が判明。
1年間の放送の中で登場回数わずか1回にして公式人気投票第二位にランクインした。
なお名義は「謎の男」のままである。一体何者なんだ……。
二期では62話の終盤に登場。玄武の死を示す流星を眺めていたが、聖衣箱を持っていたためキグナス聖衣を新生聖衣に既に進化させたものと思われる。更に68話終盤では紫龍、瞬とともにパラスベルダにかけつけその際新生キグナス聖衣を纏っていた。
そして77話において、遂に光牙達と合流。駆けつけた旧青銅一軍達の中で、真っ先に「キグナス氷河」と名乗りを上げ、謎の男の名前を返上した。
聖衣はこれまでとは大きく異なり全身のアーマーに翼の様な加工が加えられ、肩部分に大ぶりの青い宝石状パーツがついている。パラス城攻略戦においては、エデン、栄斗、昴という異色のチームを率いることになる。
一期終盤で時貞が退場したことで再び水瓶座の黄金聖闘士の座が空位となり、今度こそ彼の昇格が期待されていたが、そんな彼を待っていたのは「ネタバレ満載の新OPで最後までキグナスのまま」という昇格なし宣告に等しい仕打ちであった。
宿命の対決
第二の道『ニブルヘイム』に進んだ氷河、昴、エデン、栄斗ら4人。彼らを待ち構えていたのは、十二宮の戦いから密かに生還しパラサイト陣営に加わった時貞であった。
原子の時を止めることで、何者にも破壊できない鉄壁の守りを見せつけた時貞だったが、氷河も同じ原子を停止させる力によって、彼の時の力に相対する。
一時は攻撃を押し返されたものの、新生十二宮での戦いから、一切人間的な成長を見せない時貞に対して、「お前は今までで最も容易い敵だった」と断言し、フリージングコフィンに封印したのだった。
この直前、時貞を抑え込むために放ったオーロラエクスキューションを見て、時貞は「絶対零度をも上回っている」と発言しており、氷河がその凍気に更なる磨きをかけ、自然界の法則すら超越した力を手に入れたことがほのめかされている。
身も蓋もない話、黄金聖衣は絶対零度にて機能停止するとはっきり設定されているので、仮に水瓶座を纏った場合自分の凍気で機能停止させる力を身につけてしまったことになる。案外設定を重視して昇格させていないのかもしれない。
*なおアニメオリジナルキャラをカウントするなら、氷河がこれまで戦った主な相手は、
市、暗黒スワン、一輝、シーサーペント、水晶聖闘士、バベル、クライスト、ミロ、カミュ、ベレニケ、ハーゲン、アルベリッヒ、アイザック、ポセイドン、モア、ゼーロス、イワン、ミーノス、ヒュプノス、ウェルカーヌスである。
…師匠や兄弟子、それ以外の相手もまた誇り高い戦士だった、と氷河は称賛するが、ぶっちゃけシーサーペントやアルベリッヒ、ゼーロスとイワンは微妙な気がする。
VSミラー
95話においては、サターンの側近として本来の姿を見せたミラーと対峙。終始、互角の勝負を続けるもミラーのアルティメットリジェクションによって深手を負ってしまう。…がその際、ミラーのアルケミーグローブを凍結粉砕しており、さらにはシベリア仕込みの足封じ技によって動きも抑え、絶対零度のレベルにまで高まったダイヤモンドダストで撃破した。
中の人ネタになるが、氷河とミラーは何気に別の世界だと良き親友だったりする。
LegendofSanctuaryの氷河
他のキャラクター同様年齢設定が変わっており16歳。
以下ネタバレ
沙織の危機にはバイクに乗って登場する。当初は若干沙織がアテナなのかを疑っていたが彼女が小宇宙を発揮するのを見て真のアテナと悟る。
カミュとの師弟対決シーンは原作同様存在するが、パンフレット等によるとマーマとのエピソードは尺の都合でカットされたらしい。
関連タグ
聖闘士星矢 青銅聖闘士 氷河(←pixivではこのタグが使われることが多いようだ。)
聖闘士星矢Ω ネクストディメンション 青銅一軍 LegendofSanctuary
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