概要
CV:雪野五月
13歳で戦災孤児。同作品メインキャラ唯一な女子聖闘士(アテナの場合『女神』)。
幼少期に戦争で家族を失ってから貧しさ故に万引して逃亡していた所、自身を助けてくれた女子白銀聖闘士・パブリーンの弟子となる。暫く指導を受け、その後6歳の時パライストラに預けられた。当時は「アテナと世界中の人々の幸せを守りたい」という夢を持っていた。
同世代の多くの聖闘士と同様、光牙に出会うまでアテナが城戸沙織である事を知らなかった。
掟に従い仮面を着けていたが内心反発しており、光牙との出会いと教員檄のアドバイスを受けて本心と向き合い仮面を外す。
第5話のヘルキャンプでは龍峰とコンビを組んだ判断も吉と出て、女子でただ1人クリアしており聖闘士ファイトも準決勝まで勝ち進んでいる。
第11話でアリアを連れて逃亡した時、通りすがりの民家に交渉して2人分の宿と食事を確保する等、幼少期より苦労を重ねた為か、手際のよさと高い社会性を見せており、遺跡への旅ではチームの資金管理を担当。
アリアの死後は自身の悲しみを堪えて、闇落ちしかけた光牙を多々気遣っており、かつては敵だったエデンにも「わたしたちを助けてくれたわよ」と気遣う様子を見せた。
二期で一時的に帰郷していた事が判明。故郷は平和を取り戻し人々が戻りつつあったが、
それに慣れた事で逆に彼女の心に戦いへの恐怖心が芽生えていた。
星見で新たな戦いの予兆を知り貴鬼に聖衣を治してもらうも迷いから最初は躊躇ったが、光牙らの激励もあり迷いを吹っ切り新聖衣を手に入れた。その後仲間と共にパラスベルダ攻略に参加。69話では蒼摩と共にメトネを撃破している。
性格
短気で鉄拳制裁も厭わないが、女子としての優しさや芯の強さもある。私服はワンピース。光牙や龍峰より背が高い。「星を読む」能力を持ち、漠然だが事件の予兆等も感じられる。仮面を取った後は表情や態度も穏やかになり、冷静で面倒見が良いお姉さんになった。
師匠パブリーンの影響なのか、シャイナを筆頭に気性が激しく、言動が粗い女子聖闘士が多い中、女性語を常用する数少ない女子聖闘士の一人。
過去の辛い経験から「もう何も失いたくない」という強い思いがあり、レギュラーキャラの中でも精神的に強い。男性には厳しい反面、女子に対しては寛容で、アリアに溺愛しており、男性に買ってやらない食物も彼女に買ってあげたりする。
また、自らの力である風のように自由でありたいという願いから、聖闘士の掟に縛られること…特に上述の思いも相俟って「女を捨てる」ことを要求される女聖闘士の在り方を嫌っており、概要の通り本心と向き合ってからは仮面を外し、女を捨てることも、敗北した女聖闘士に課せられる義務(相手を殺すか愛する)も拒否した。掟に囚われることなく、自分の信念に基づく独自の在り方を貫いた、悪く言えば異端、良く言えば新たな形を切り開いた聖闘士である。
仲間の中でも光牙には特に厳しく、彼へのツッコミ・叱咤を担当。彼がエデンに敗北して自棄になっていた際も、殴って罵倒する事で、立ち直らせている。
しかし、共に戦いを経験していくにつれ、彼に優しさも見せる様になり、特に光牙がアプスの闇のコスモで度々暴走しかけていた際には、強く気に掛けている。彼が完全にアプスに乗っ取られた際は、他の仲間達が倒れていく中最後まで呼びかけ、星矢の協力も得て抱きしめながら説得して、遂に光牙を正気に戻した。
現状、ユナの光牙に対する感情は不明だが、これらの行動から、仲間以上の認識を持っているのは確か。その為か、第2期で倒れかけたアテナに星矢が「沙織さん」と本名で呼びながら抱かれたのに光牙が嫉妬を覚えた際は、ユナのみ察知していた。
故郷は雪の降る街だが、彼女がパライストラに入学後、再び戦争で荒廃しており帰る故郷は無くなっている。1期3〜4クールのOPで映る彼女の故郷のシーンで、旧ソビエト連邦戦車のT-62が走っており、出身地は政情不安定な東欧か旧ソビエト連邦の国と思われる。
また同シーンで通行人の女子達が頭にスカーフを被るムスリマ風の服装をしており、ロシア南部〜旧ユーゴスラビア近辺のイスラム教地域かもしれない(実際90年代末以降、旧ユーゴスラビア地域やチェチェン等で紛争が起こっている)。
聖闘士としてのユナ
星座は鷲で、これをアクィラと読んでいる(ラテン語またはイタリア語読み)。
風属性で聖衣石はチョーカー形状。戦闘力も高く、キックからの旋風等蹴り技も得意。逆立ちからの蹴りも多用している。ただし実戦経験が浅いからかソニアには全然歯が立たず、白銀聖闘士にも苦戦している。
また跳躍力に優れ、第10話では光牙とアリアを抱えたままバベルの塔から外に飛び出した。
聖衣もパフスリーブにフロントが割れたミニスカと、旧作の女聖闘士達と大きく違う。
本編登場前に公開されていた設定画ではスカートの中身の構造は不明なので、二次創作では想像で描くしかなく、絵師により差異があったが、初登場の第3話でガーターベルト状のパンスト形状だった事が判明した。また第7話で初披露となった変身バンクで逆立ちした際にスカートの中身が見えている。技によっては聖衣の背中から羽が展開する。
第21話で、過去に聖衣を得る修行場所として訪れた「慟哭の谷」に光牙を案内したが、その場の奥には何故か氷河がいた。しかし氷河とユナの関係は現時点で不明。
第32話で蟹座のシラーに冥界の入り口へ落とされたが、第34話で龍峰に次いで2番目のセブンセンシズ覚醒を果たし、シラーに完勝している。
二期の新しい鷲座聖衣はスカートがプリーツスカートの金属板状で、マスクのパーツやパフスリーブ部分の質感にも大きな変化が見られる。
技
- ディバイントルネード
キックから旋風を起こす技。
- ブラストタイフーン
脚から風の刃を放つ牽制技。
- アクィラスピニングプレデーション
風を纏い突撃する技。この技をかける前には聖衣の背中に垂れ下がった襟の後ろのようなパーツが翼状に展開する。
- アクィラシャイニングブラスト
セブンセンシズ覚醒と共に編み出した技。キックから巨大な竜巻を生じ、敵にぶつける技。
- ストームトルネード
巨大な竜巻を発生させる技。この技から、蒼摩のライオネットフレアストームボンバーに繋げている。
- アクィラフライトルネード
Ωに覚醒したユナが編み出した技。
余談
鷲座つながり
因みに無印の鷲星座の魔鈴とは、主人公を支える鷲座の女子聖闘士であるのは共通だが、関係は不明。なお、聖衣の読み方(アクィラとイーグル)・色(青銅と白銀)で形状が異なる。
若林豪プロデューサーのインタビューによると2年目で光牙とユナの関係の掘り下げと、2世代に渡る天馬座と鷲座の話は機会があれば描きたかったとの事。
備考
初期発表の際にアクティラのユナと誤表記されており、その後の公式サイトの表記やアニメ第3話での台詞からアクィラのユナが正しいと思われる。
また、初期設定では14歳で、雑誌等でもその様に公表されていた時期もあった。
女子キャラクターがレギュラーメンバーに入ったのは原作者の意向をうけての事。
関連イラスト
関連タグ
緑川なお/キュアマーチ:カラーリング&風属性繋がり⇒なおユナ
花海ことは/キュアフェリーチェ:カラーリング&風属性繋がり⇒ユナとは
※ユナと同僚の母親は中の人繋がり。
鳳凰寺風:カラーリング&風属性繋がりの先駆者。