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概要編集

首都グローズヌィ
主な宗教イスラム教スンナ派
公用語チェチェン語とロシア語
設立1991年

ロシア連邦南西部の北カフカース連邦管区、いわゆるコーカサスに位置し、中東よりの場所である関係もあってイスラム教徒が多い。住民の多くは「チェチェン人」と呼ばれる民族。


名所編集

首都グローズヌィ

ツォイ・ペデ(中世の大墓地)

※意外に観光客は増えている模様

代表的な料理編集

ジジク・ガルナシ(肉料理)

ベタ(亜麻の種子と蜂蜜を練ったもの)

その他、塩気と独特の風味が強いものの、チーズが家内制手工業で少量生産されている

文化編集

あえて言うのなら『名誉の掟(血讐)』という恐ろしい掟が今もある。その内容は一族の誰か一人でも他人に殺されたなら、被害者遺族の一族の男性は7代に渡って、加害者の一族の誰か一人でも殺さなければならないというものである(最低でも約170年付きまとわれる)。この習慣が現代になって逆に仇となり、チェチェン人達自らに止めを刺す結果となった。


政治編集

現在はカディロフ一族がロシアの後援を得て独裁に等しい統治を行っている。その始祖たるアフマド・カディロフはもともと独立派だったが、後述する紛争において武装勢力同士の内ゲバに耐えかね、ついにロシア側に転向した。


長引く紛争編集

ソビエト連邦の崩壊後、ロシア連邦に残るか独立するかを巡って激しい内戦が続いており、1994年~1996年の第一次チェチェン紛争、1999年~2006年にかけての第二次チェチェン紛争ではロシア軍との激しい戦闘が繰り広げられ、国民の15%とも言われる多くの死者を出した。

上記の二紛争が一応の決着をみてのちも、ロシア国内でもモスクワ地下鉄自爆テロや、ドモジェドヴォ空港爆破事件。国外でもボストンマラソン爆弾テロ事件、欧州諸国よりは数は多くないもののISILにチェチェン人が参加するなど、チェチェン人勢力によるテロや事件が多発している。また、「チェチェンに味方しないものは全て敵」という、余りに身勝手な振る舞いを続けていたために、ロシア連邦を含む周辺諸国全てから激しく嫌われており、チェチェン人は国際社会から完全に孤立している。


独立できない原因編集

カスピ海周辺の石油などの資源の運搬ルートとして重要な地域にあり、これらの存在がロシアが独立を許さない大きな要因と言われている。また戦争にはイスラム系過激派組織などの介入も噂されており、これがチェチェン人同士の宗教対立にも繋がり事態をさらにややこしくしている。

ただ、同じロシア連邦内のタタールスタン共和国は、ロシアと粘り強く交渉を続けて1994年に権限分割条約を締結するに至っているので、単純に地理的問題だけではなく、チェチェン人達が古来から抱えている、より根本的な問題も相当障害となっているのは言うまでも無い。


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