概要
カフカスまたはカフカースとも。
北はロシア連邦に属する諸共和国、南はジョージア・アルメニア・アゼルバイジャンの三国から成る。
南の三国は、かつてザカフカース・ソビエト連邦社会主義共和国を構成し、
ロシア・ウクライナ・白ロシアと共にソビエト連邦を成立させた。
地域としてはヨーロッパ(東欧)とも、アジア(西アジア)とも言われる。一般的には後述のコーカサス(カフカス)山脈を境に北麓を東欧、南麓を西アジアとしているが、多分に便宜的なものである。
ちなみに四ヶ国ともUEFA所属。
また、黒海からカスピ海を繋ぐ山脈の名前でもあり、ヨーロッパ最高峰のエルブルス山がある。ギリシャ神話においては火を盗んだ罰としてプロメテウスが縛り付けられた場所として登場する。
なお、コーカサスオオカブトと名前が同じだが、コーカサス山脈が由来なのではなく、体の光沢が雪を連想させる事から、スキタイ語で「白い雪」を意味する「クロウカシス」から名付けられた。つまり、語源が一緒なだけで全くの無関係である。
カフカス山脈の麓という複雑な地形と西アジアと東欧の境目にあたり、中央アジアからも近い(カスピ海の東側は中央アジア)という地理的背景から古代から多くの民族や文化が寄せ集まっている地域であり、又、多くの勢力が入れ替わり支配してきた。そのため、各民族や地域の歴史・背景は多様かつ複雑であり、それらの要素が絡む対立や紛争の歴史も長く続いてきた。こうした事情からソ連崩壊後に最も混乱が続いた地域の一つで、現在も北のロシア、南のトルコなどの大国との関係も絡んだ紛争や対立が発生したりしている。似たような政治事情を抱える地域として南欧のバルカン半島がある。
地域内の諸国
北コーカサス
- ロシア連邦(地域内の連邦構成主体のうち諸共和国は以下に列記)