東は中国(ウイグルまたは東トルキスタン)、西はウズベキスタン、南はタジキスタン、北は、カザフスタンと接している。かつてはキルギスタンが正式国名であったが、現在でも公式に使われている。
1991年にソ連から独立。旧ソ連から独立した他の中央アジア諸国と独立国家共同体(CIS)を構成している。
主要経済は農業と牧畜、鉱業である。
2018年に同国柔道連盟総監督に、あの内柴正人が就任して日本を驚かせた。
基本データ
面積 | 19万8500平方km(日本の約半分) |
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人口 | 540万人(2011年 国連人口基金) |
首都 | ビシュケク |
通貨単位 | ソム |
宗教 | イスラム教(75%)、ロシア正教(20%)、その他 |
民族 | キルギス人、ウズベク人、ロシア人など |
恐怖の誘拐婚
キルギスにはアラ・カチュー(誘拐婚)と呼ばれる結婚の風習がある。
それは、男性が街で見かけた見ず知らずの女性を仲間と共謀して誘拐し、男性の自宅に監禁。男性の親戚が女性に結婚するよう迫り、そのまま結婚させられるというもの。女性は白いスカーフを頭に被せられるか、誘拐されてから一夜立つと(一夜立つと女性の純潔は失われたと見なされる)結婚に同意した事になってしまう。
分かりやすく言えば、ストーカーを合法化させたような性質の悪い風習である。
キルギスの伝統とされる風習(どちらかと言えば因習)で、現在でも地方を中心に根強く残っているのだが、誘拐婚の対象となってしまう女性は、国外から仕事や観光目的でやって来た女性も含まれており、その為に迂闊に女性が一人でキルギスへ入国してしまうと、それを見初めたキルギス人の男達に狙われ、強制的に結婚させられてしまう危険性が高い。
また、キルギス国内だけではなく、隣接しているトルキスタン諸国の国境付近でも発生している。
あまりにも女性の尊厳を無視し、下手をすれば蛮族やテロリストに近い暴挙であるが故に、インターネットの普及もあって世界中で誘拐婚の風習を知っている人間達からは当然批判の対象となっており、事態を重く見ているキルギス政府も1994年に法律で誘拐婚を禁止する事を決定。通報さえすれば普通に警察によって犯罪として取り締まられる事になる。
だが、それでもキルギス人の男性の多くは自分のお気に入りの女性を強引にモノにできる誘拐婚を賛成していたのだが、2018年になって遂に誘拐婚を巡る殺人事件が発生。誘拐婚を行った男性が警察に通報された事で逮捕され、事件を有耶無耶にする為に誘拐した女性を殺害してしまう最悪な事態となってしまった(しかもこの時、誘拐婚の風習を軽く見ていた警察は、誘拐犯と被害者を同じ部屋で二人っきりにするという杜撰さをしでかしていた)。
この事態が報道された結果、キルギス国内では誘拐婚への反発が一気に爆発。世界中でも誘拐婚に対する政府や警察の規制の甘さを厳しく批判する声が高まり、遂には国際連合からも、「アラ・カチューは『文化』ではなく、『社会的弱者への権利侵害』である」という声明文が発表される。更に調査によって、アラ・カチューが始まったのが20世紀以降である上に、強制的な結婚を望まなかった男女の駆け落ちが風習の生まれた切っ掛けであるという事実が発覚。以降のキルギスでは誘拐婚撲滅を目的とした教育プログラムが導入される事になった。
なお、実は室町時代の日本でも誘拐婚は横行しており、当時は「辻取り」という名称で呼ばれていた。無論、現在において、日本でも誘拐婚はれっきとした犯罪となる。
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もしかして→キルギス星人