概要
『シルバー仮面』第二話・「地球人は宇宙の敵」に登場した宇宙人。
特殊塗料であらゆる物体を着色することから、七色星人の異名を持つ。
頭にある、電球のような二つの突起が特徴的だが、これが目なのか、それとも全く別の器官なのかは不明。顔の中央にある穴も、これが口なのかは分からない。
変身能力や、毒ガスを吐く能力を持つが、春日兄弟の放った銃弾だけで倒されてしまう等、戦闘能力は低い様子。設定上はジュラルミンの10倍も強い皮膚と100mの跳躍力を誇る筈なのだが……。
とはいえ、うぇーひひひゃはははうぇーひうぇーひとか奇声を発しながら毒ガスを吐いて廻る姿はインパクト大。
物語の中では、
「月の石を持ち帰ったり、金星にロケットを打ち込んだりしたのはいったい誰に断ったんだ!?」
と、地球人の宇宙開発をひたすら咎めている。
じゃあ自分はきちんと税関を通って入国しているのだろうか……? 自分はマナー違反OKで、地球人にだけはマナー遵守を一方的に要求するといった、本作に登場する宇宙人を象徴するやり取りと言える。
余談
- 劇中に宇宙人図鑑が登場したが、小道具の図鑑にデザイン画がそのまま糊付けされているように見え、その後出版されたデザイン担当の池谷仙克の画集『怪獣幻図鑑』ではチグリス星人とともに白黒写真で掲載されていた。
- 2022年に出版された『池谷仙克アートワークス』では、多少痛みは見られたがカラーで掲載された。
- 監督した実相寺昭雄は星人の着色ガスで青くなってしまうニワトリや、その他色が変わってしまうものの描写で、色を抜く(色を強調する)という演出ができず失敗だったと語っている。
- 頭部の器官と相似形であるからか三色アイスが好物である。鹿目まどかと一緒にウェヒヒヒと食べるのであろうか。
- 『シルバー仮面』と『スーパーロボットレッドバロン』を基にしたリブート映画『ブレイブストーム』においても敵宇宙人として登場。なんと地球征服に成功しているうえ、チグリス星人を配下として操っている。その分見かけはずいぶん弱々しくなり、操演でひょこひょこ歩くようになってしまったが、まぁ地球征服成功の偉業に比べたら些細なことであろう。