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スーパーロボットレッドバロン

あかいふしちょうれっどばろん

スーパーロボットレッドバロンとは、宣弘社制作の特撮番組である(実制作は日本現代企画)。
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概要

1973年1974年に全39話が放送。放送局は日本テレビ
当時の特撮作品は、大人気だったウルトラシリーズ仮面ライダーシリーズ等や、他社の特撮作品といかに差別化を図れるかがポイントであった。本作では「人間が搭乗して操縦する巨大ロボ」という新機軸を打ち出した意欲作である。

こう書くと、前年に放送されていたマジンガーZに端を発するロボットブームの影響と思われがちだが、企画自体はマジンガーZよりも先だった。
宣弘社の特撮作品「アイアンキング」の次回作となり、西部劇風のアイアンキングとは対照的にスパイアクション、ガンアクション、カーチェイスを取り入れていた。

興行的には成功した作品だが、スポンサーの都合で製作費が回収できなくなり39話で打ち切りになってしまった。これはその後のスーパーロボットマッハバロン小さなスーパーマンガンバロンも同様だった。

1994年リメイクアニメ「レッドバロン」が放送されたが、一部固有名詞とレッドバロンの外見を除けばほぼ別作品となっている。

ストーリー

世界征服を目論む暗黒結社「鉄面党」は、日本で行われていた万国ロボット博覧会に展示されていたロボットをすべて強奪。同時にロボット製作者を次々に誘拐、科学秘密特捜隊SSIの隊員・紅健の兄である健一郎博士も拉致されてしまう。
しかし健一郎は、自身が制作したロボットレッドバロンを鉄面党に渡すことを拒否し、自分の命と引き換えにする形で健に託す。
健は兄に託されたレッドバロンを操縦し、鉄面党のロボット軍団と対決する。そして鉄面党侵略ロボットの弱点を探る為、科学秘密捜査隊SSIのメンバーがロボット兵士・メカロボと戦っていく。
やがて、鉄面党は宇宙からの指示で活動していた事が明らかになる…

登場人物

SSI

  • 紅健(演:岡田洋介)

 レッドバロンを開発した紅健一郎博士の弟。指紋認証と声紋認証によって、レッドバロンを操縦出来る唯一の人物である。
 なお、紅家には彼の下に「健三」と言う弟がいたが、第1話で(数年前に)鉄面党に誘拐され両親共々デビラー総統に処刑されていた事が明らかになっている。…後述の通り、父の健太郎博士は生きていた(と言うより「生かされて」いた)のだが…。そして、あろう事か最終3話では(その存在を)「忘れ去られて」しまった。

  • 松原真理(演:牧れい)
 SSIの紅一点でミニスカヒロピン担当。中盤からムチを武器にして戦う。紅健とは周囲も公認の恋人同士だが、第11話では鉄面党指揮官「(怪老人)鉄腕アンクル」にこの事を利用され、図らずも健とレッドバロンを窮地に追い込んでしまう。
  • 坂井哲也(演:加藤寿)
 クールな射撃の達人で、紅健のライバル的存在。宇宙鉄面党編ではコメディリリーフ的側面も見せる様になる。
  • 堀大作(演:穂積ぺぺ)
 ムードメーカーだったが、鉄面党基地の所在地を突き止めると共に壮絶な爆死を遂げる。大介と言う弟がおり、彼は最終回まで続投した。
  • 大郷実(演:大下哲矢)
 通称キャップ。SSIのリーダーとして指揮を執る。デビラー総統を一騎打ちで倒した後、宇宙鉄面党の存在を告げ、捕虜になる前に自爆した。
  • 三神史郎(演:潮哲也)
 再組織されたSSIの司令として招かれた人物(ニューバロンニウムの開発を行った矢沢博士の一番弟子)。宇宙活動装備スペースウィングスを開発した科学者なのだが、バイクに乗って前線で戦闘員とも戦う熱血漢でもある。人は彼をライオン丸と呼ぶ。
  • 熊野一平(演:玉川伊佐男)
 どこにでも自転車に乗ってやってくる警視庁の警部で、通称「自転車刑事」。自転車に仕込まれた武器(サーベルになる空気入れやライフル兼シールドになる傘)で鉄面党と戦う。
第4話で(レッドバロンの兄弟機とも言える)「(公害監視汚染除去ロボット)飛龍」ですら熔解、爆発した摂氏10万度の灼熱地獄から生還したレッドバロンを「赤い不死鳥」と讃えた張本人である。

鉄面党

  • デビラー総統(演:伊海田弘)

数年前に失踪したと思われていたロボット学者だが、巨大ロボットを使って世界征服を企む鉄面党の総統となっていた。だが実は宇宙鉄面党に操られていたサイボーグであった。尚、伊海田氏は最終3話では坂井哲也の父役で出演している(この時の富士山麓ロケはスタッフ、出演陣の慰安旅行を兼ねていた為と思われるが詳細は不明。「若駒冒険グループ」内のヒエラルキーの関係か?)。

  • 紅健太郎(演:高桐真)
 紅健の実の父親で、宇宙鉄面党火星基地の最高幹部に就いていた。身体はサイボーグ化され、頭脳はギラスQによって洗脳されている。最終回の展開は「ジェダイの帰還」に似ている。因みに第1話では演者が異なり(高桐氏は、むしろ「若返って」いる)、全話通しで視聴すると違和感満載である。
 宇宙鉄面党火星基地の全てを司る謎のコンピューター。

レッドバロン

身長45.0m
体重150.0t
飛行速度マッハ10
走行速度時速500km
水中速度500ノット(劇中では披露せず)
出力100万馬力

※現在ネット上で「身長:40メートル」とする記載が有るが、これの論拠になっている資料は放送開始直前の雑誌記事である。放映版とは一部設定に食い違いが有る為注意が必要。1980年代から2000年代初頭の書籍資料では、日本テレビが放送直前に関係先に配布した公式資料を元に上記の「身長:45メートル」に統一されている。
鉄面党の侵略を予感した健一郎博士が、4年の歳月をかけて制作したロボット。動力は原子力(設定では「小型中性子ロケットエンジン」とされているが、スタッフ的にも判りにくい設定だったらしく劇中では「原子炉」としか呼ばれていない)。
燃料は必要ないが、計器類の潤滑油として「特殊オイルBR70」が必要。ボディは摂氏10万度もの高熱に耐えきる超合金バロンニウムで構成されている。24話から(2倍の性能を持つ)ニューバロンニウムに換装された(そんな素材、どうやって加工するんだ?!と突っ込みを入れた貴方は間違っていない)。※全身の換装は七項目の強化作業「レッドバロン七つの秘密」が実行された25~26話において。
起動には指紋と声紋が必要で、事実上健以外は操縦できない(21話では「電子頭脳の回路を組み換える(操縦用の計器盤が登録回路を兼ねていた)」事で登録を初期化する手段を鉄面党に採られ、あわや奪われる所だった。さらに、29話では亡き弟の健三を思わせる少年に擬態した宇宙鉄面党の「戦闘員3号」に指紋と声紋をコピーされ、レッドバロンが侵略の尖兵となる悪夢が現実となった)。出動時には通信用ブレスレットで「レッドバロン、出動!」と叫べば自動的に飛んできて健のもとにやってくる。健が左目の奥にあるコックピットに乗り込み、「ファイトレバー、オン!」の掛け声で起動する。搭乗口は左足側面と首の左側面の二ヶ所、コックピットまではエレベーターで繋がっている(搭乗口の撮影用セットは「妙に小さい」のだが、設計寸法を間違えたまま作ってしまい、スケジュール的にもそのまま使わざるを得なかった様だ。初期設定ではレッドバロンは「身長15メートル」だった事が遠因と思われるが、それにしても小さすぎる)。

夕焼けのレッドバロン
松原真理


 第4話以降、敵味方共に「赤い不死鳥」もしくは「赤いフェニックス」の別名でも同機の事を呼ぶ様になる。

必殺技

  • エレクトリッガー
レッドバロン
レッドバロン


頭部両側面の突起(便宜上、以降「耳」と呼称)の両端に出現した電極に右拳→左拳の順に接触させた後、腹部バックル上で両拳を合わせた状態で放つ一億ボルトの高圧電流。
第2話や第11話では計器盤のダイヤル操作で精密照準を行っており(弄っていたダイヤルはその都度異なる)、この事から電極ユニットに可動式の同軸レーザーが存在し、これから放たれた不可視レーザーで射線上の大気を電離、導電路とする事で誘導していると考えられる。
電極ユニットは(正確な事は不明だが)両耳が展開すると共に電極ユニット自体も変型する形で出し入れされているのだろう。

  • バロンパンチ
両拳を合わせた後「爆弾ワイプ」で「青地に赤のサイケ模様(第5話以降は「薄い青地に朱色の渦巻きが回る」パターンに変更)」に白抜きで表示された「バロン(上段)パンチ(下段)」の文字をぶち抜く形で両拳が画面を埋める演出がインパクト大の攻撃。
機構的には下腕部を肘から手首にかけて袈裟斬りにした状態で分離、その分離した腕部が切断面で合体した「V字型の飛行物体(拳は左右並んでいる)」で攻撃を行う物。形状から想像が付くと思うが重力/慣性制御で飛行している。
レッドバロンは手甲部に小型ミサイルの連射機構が有る為、トロイホースの「ブーメラン速射砲(分離した両脚がブーメラン状に合体、爪先からのロケット噴射で回転しつつ閃光状の爆撃を連射する)」の様な浮遊砲台としての運用も可能な筈だが、その用法で使われる事は無かった。
  • バロンミサイル
胸部の逆三角形のハッチをはね上げ打ち出されるミサイル。「メカのからくりを見せる」演出方針からバロン内部のミニチュアセットが作られ、腹部弾薬庫からミサイルがリフトアップして発射口までガントリーで運ばれる様が丁寧に描かれた。
ただ、この描写から判る通り「ハッチの一枚裏は弾薬庫」であり、第15話でプロトアンデスのドリルミサイルが左胸に(ハッチを破って)刺さった際やスカイシャークの「アシッドファイヤー」に左胸から左上腕の装甲が溶かされた際等にバロンが爆破される危機が有った為、「レッドバロン七つの秘密」の一環として胸部装甲の内側にシャッター式の防御装甲が追加されている(第25話の改造シーンで確認できる…が、実は話の流れでは「ここ」に入らねばならないのは「レッドバロンの(改造の為の)解体」シーンであり、どうにもスタッフ間の意志疎通が巧く行っていない印象が有る)。
  • バロンビーム
喉の空調ダクト状の部分(放映前は「温度調節装置」とされていた)から空手の貫手のモーションと共に繰り出す青色の破壊光線。第6話から使用。
  • バロンハンマー
  • バロンブレイク
  • バロンバリヤー
防御バリヤーの一種だが、第1話と第6話以降で描写が異なる。第6話以降は(平手状態の)両腕を交差させた後、外向きに振り下ろす形で全身に展開する「多角柱状に明滅するオレンジ色の電磁バリヤー」だが、第1話では飛行中のレッドバロンにトロイホースが頭部を分離飛行させて攻撃を仕掛けた際、バックルを中心に時計回りに機体を高速回転する事で背中の上に「バックルの上で両拳を合わせたレッドバロンの上半身」の虚像が出現(?!)、トロイホース頭部の放つ光線を反射して、これを墜落させた。・・・どうしてこうなった
  • プラズマビーム
初期企画書の時点から存在する武器だが、映像では最終話でようやく登場、かつ効果音と(ネガポジ反転による)映像処理だけで済まされてしまった為、正体不明の武器としてネット上等では扱われてしまった。
予定では、バロンミサイル発射口に砲身となる誘導放射アタッチメント(内蔵型)をセットし、太陽光線を集束変換したプラズマエネルギーを攻撃対象にビームとして放つ物だったらしい(ビジュアル的には企画資料等の形で野口竜氏が描いた「胸から電極が出て放電しているレッドバロン」と似た形になる様だ)。
  • アームミサイル
  • レインボーショット
  • バロンキック
  • ジェットファイヤー
  • アースマーカー
  • ドリルアロー
  • バロンフルパワー

各話リスト

話数サブタイトル登場ロボット
1ロボット帝国の陰謀トロイホースブラックマサイビッグバイソン
2激突!バロンブレイクブラックマサイ、ビッグバイソン
3切り札はアンドロイドXアグンガルーダ飛龍アンドロイドX
4必殺!フェニックス戦法飛龍、アンドロイドX
5打倒!謎のロケット作戦豪龍
6レッドバロン戦斗不能バイキング3世
7秘密兵器は赤い風船ブリザード7
8無敵!砂漠の魔王ベドウィンG
9霧のウラン鉱争奪戦ベスビオスY
10逆襲!破壊光線マウマウ
11美しき暗殺者ガルニゾンエース鉄腕アンクル
12この一撃に命を賭けろ!エレキアマゾンキラーQ
13五大都市爆破10分前マッキンレーV6
14不死身ロボットの謎キングジョンブルロボター
15予告された罠プロトアンデス
16鉄面党脱走犯E16号アイアンクロスG
17悪魔の書いた話グランマタドール
18見よ!レッドバロンの最後ラジャスターン
19美しき悪魔の操縦士マグマウルフ
20危し!SSIスフィンクサーモデルロボット
21レッドバロンを改造せよエスカルゴス
22レッドバロン危機一髪モンゴルスター
23宇宙からの挑戦状スカイシャークエンジェル・キリー
24破れ!宇宙の必殺兵器スカイシャーク、エンジェル・キリー
25レッドバロン7つの秘密キングデビラー
26鉄面党デビラーの最後キングデビラー
27宇宙ロボット襲来マーズサターン
28ゴールドフィンガーゴールドフィンガー
29鉄面党ロボット三兄弟ベムパンサー1号ベムパンサー2号ベムパンサー3号
30レッドバロンをあやつる少年ベムパンサー1号、ベムパンサー2号、ベムパンサー3号
31恐怖のリンゴ爆弾デビルゴースター
32リモコン戦車襲撃開始マースバード
33宇宙ロボット蜘蛛の怪スパイダーロボドンキーワン
34裏切りの宇宙特急便スパイダーロボ、ドンキーワン
35恐怖の吸血ヴィールスドラキバットドラキュマン
36国際本部から来た男ドラキバット、ドラキュマン
37宇宙から来た父の手紙ディモスZ
38レッドバロン火星に遭難ディモスZ
39機械じかけの明日ディモスZ


関連タグ

宣弘社 バロンシリーズ 巨大ヒーロー
特命戦隊ゴーバスターズ…巨大ロボット(実は盗品)を送り込む侵略者が現れ、あくまでメインは巨大ロボ戦でありつつも、作戦の都合で等身大のスパイアクションが発生する作品。
ブレイブストーム…リメイク作。シルバー仮面と共演。
仮面ライダービルド赤い不死鳥なロボットがいる。他にもタイトルロールのキャラの顔が「包帯を巻いた」様なデザインな点や「科学と人間の関係性」、「死んだと思われた主人公の父が(敵に与する形で)生きていた」等いくつか共通点が有る。

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