概要
龍頭鳥身で魚のヒレのような翼を持つ姿で描かれることが多く、水を治めることから寺院の火災避けとして彫刻された。応龍と同一視もされている。
養命酒のマークとしても使われている。
東洋の古典『易経』に飛龍(ひりょう、ひりゅう)という言葉がよく登場する。空を駆けずりまわっているものの意味で、龍がいるのだとか龍の特別な能力のことをいっているのではなく、一種の状態である。例えば、「飛龍天に在り。上にして治むるなり」(『聖獣の竜がその本性のままに六頭打ち揃って自在に天空を飛びめぐって活躍している』というのは、聖人が上位にあって人民を治めることである)など。
下記のものに名づけられている。
- 大日本帝国海軍の空母の一隻。
- 大日本帝国陸軍の爆撃機の一機種。四式重爆撃機とも。
- 貨客船。主に有村産業にて営業。同名をつけられたものは複数存在するが、2014年にマルエーフェリーが東京~沖縄間で運行していた「クルーズフェリー飛龍21」が引退し同名を冠する船舶は消滅した。
- 『勇者特急マイトガイン』に登場するロボット。→詳細はこちら
- 『銀河鉄道物語』テレビシリーズ2期に登場する、SDF(空間鉄道警備隊)ケフェウス小隊の専用武装車両。
空母
1939年に竣工。もともと蒼龍型空母の二番艦を予定していたが、条約の破棄などで設計が変更され、飛龍型一番艦として竣工した。飛龍の設計は日本の中型空母の完成形となり、それを発展させたのが翔鶴型、戦時量産モデルとしたのが雲龍型である。
蒼龍と共に二航戦に所属、一航戦の赤城・加賀と共に南雲機動部隊として日本の機動部隊の黎明期を華々しく飾った。
セイロン沖海戦では、五航戦を加えた第一航空艦隊(加賀は内地に帰還していたため戦闘に参加していない)のメンバーと共に、イギリス海軍の空母ハーミーズをはじめ、多くの巡洋艦、駆逐艦を仕留めている。ハーミーズの撃沈戦果は赤城、翔鶴、瑞鶴との合計四隻による協働戦果となっている。
ミッドウェー海戦においては、僚艦達が次々と戦闘能力を失う中戦い続け、アメリカ海軍の空母ヨークタウンを2度攻撃して、空母二隻撃沈を報告したが、戦力を消耗し、エンタープライズとヨークタウンの航空隊からの攻撃で大破炎上。駆逐艦巻雲により雷撃処分された。
ヨークタウンは真珠湾へ曳航中、潜水艦伊168によって撃沈された。
真珠湾攻撃の際、被弾して不時着した飛龍の艦載機から機密書類を現地の民間人に奪われ、取り返そうとした搭乗員が日系人と共に住民を人質にする「ニイハウ島事件」が起きた。
スーパーロボットレッドバロン
第3話「切り札はアンドロイドX」、第4話「必殺!フェニックス戦法」に登場。
元々は紅健一郎が開発した公害監視汚染除去ロボットだったが、鉄面党に奪われた際に戦闘用ロボットに改造された。
左目にコックピットがあり、足についているジェットで飛行する。
武器は胸から発射するミサイルと飛龍キック。
鉄面党開発のアンドロイドXが操縦し、初戦ではレッドバロンを圧倒し左腕をもぎ取り撤退。
その後は再びレッドバロンと戦い、レッドバロンを拘束して前線基地の放熱装置に誘い込み、摂氏10万度の火炎を浴びせたものの一緒に炎を浴びた事で溶解してしまった。
※汚染除去の観点から本機の耐熱、耐蝕、耐圧性は相当高く作られており、レッドバロンの超合金バロンニウムは飛龍の構成素材を改良・発展させた物と考えられる。