概要
「銀河鉄道物語(THE GALAXY RAILWAYS)シリーズ」とは、松本零士原作のSFアニメ、漫画である。松本の代表作の一つである「銀河鉄道999」に登場した銀河鉄道株式会社の運営する路線ひとつひとつを描くというコンセプトのもと始動。全編を通して、銀河鉄道の運行・安全を守る警備隊空間鉄道警備隊とその隊員たちの視点で物語が進む。
テレビアニメ第1作目「銀河鉄道物語」は、2003年10月から2004年4月までBSフジなどで放送された。
テレビアニメ第2作目「銀河鉄道物語~永遠への分岐点~」は、2006年から2007年までTBS等で放送。
OVA「銀河鉄道物語~忘れられた時の惑星~」は、2007年1月24日から4月27日にかけて発売。全4巻。
2014年6月、秋葉原UDX東京アニメセンターで開かれた松本零士銀河鉄道祭り内で行われた松本零士のトークショーで、フランスの企業が実写映画化に向けて動いている事が発表された。ソース
松本零士本人もかなり期待しており「女優は自分で決めたい!」との事。
ストーリー
任務中に殉職した父や兄の遺志を継いで、銀河鉄道の安全を守る空間鉄道警備隊(SDF)に入隊した有紀学は、数々の事件や事故を解決して、自らの運命を自らの手で切り開き成長していく。
登場人物
以下人名がイタリックになっているのは作中で死亡した者である。
SDF各小隊
シリウス小隊
SDFの象徴とも言える小隊。部隊名はおおいぬ座のα星であるシリウスに由来する。専用車両は列車番号001ビッグワン。1期終盤で大破し、2期開始までに大規模改装を実施した。(左が改装前、右が改装後)
- 有紀学(CV:矢薙直樹)
- シュワンヘルト・バルジ(CV:大塚明夫)
- ルイ・フォート・ドレイク(CV:真田アサミ)
- デイビッド・ヤング(CV:緑川光)
運行管理兼メカニックパート担当。シリウス小隊のムードメーカー。コイントスと賭け事が大好きで事ある毎に賭けの対象にしている。
- ユキ(CV:鈴木菜穂子)
医療用セクサロイド。救護パートとオペレーターを担当する。とある人物の記憶と容姿を元に作られた。
なおセクサロイドは本来人間が性愛用途に開発した人造人間の事である。
惑星リュークの孤児院出身の幹部候補生の新人隊員。プライドが高く、効率最優先でデジタル最上主義な気があり、加えて結構ドジを踏むことも多く、勝手な真似をして結果的に事を大事にしてしまう事もある。
学の前のブルースのパートナー。「死神ブルース」のジンクスを吹き飛ばすと公言し、頑なだった彼の心を開かせた。
2期から登場した車両搭載機のパイロット。容姿は登場しなかったが1期でも車両搭載機パイロットはいる。
スピカ小隊
情報収集、情報処理、電子戦を得意とする女性のみで構成された小隊。部隊名はおとめ座のアルファスピカに由来する。専用車両は列車番号034フレイムスワロー。1期第24話で機密保持のために自爆したが、2期開始までに再建造された。
- ジュリア・F・レインハート(CV:氷青)
スピカ小隊隊長。高い情報収集能力・作戦遂行能力を持つ。趣味はフラメンコで、ベガ小隊の村瀬龍作とはかつて同じ小隊に所属していたこともあった。
- パーシィ・シェリー(CV:よのひかり)
スピカ小隊運行管理担当。メカニックとしても優秀でクラシックカーに目がない。マギー曰く「影のトラブルメーカー」。
- マギー・レッドフォード(CV:三ツ木勇気)
スピカ小隊戦闘パート担当。戦闘機の操縦技能に優れ、訓練生時代に「ノービス・エース」の称号を得ている。料理の腕前は最悪とのこと。
- 末浦愛(CV:あかいとまと)
スピカ小隊通信レーダーパート担当。ヘアバンドとメガネを着用している。気配りが良く、隊長のジュリアを的確にサポートする。
ベガ小隊
「宇宙一の猛者」を名乗るSDFきっての武闘派。小隊名はこと座のα星ベガに由来する。専用車両は列車番号042アイアンベルガー。1期第25話のアルフォート軍との戦闘で全員戦死した。
- 村瀬龍作(CV:千々和竜策)
ベガ小隊隊長。体中に多数の傷を持ち、荒くれ者のように見えるが自制心を持って機を見る歴戦の猛者。実家は惑星ロブンテ・ロルドーにあり、旅館を営む。猫が好きで、実家にいる飼猫シロボタを溺愛している。
- エドウィン・シルバー(CV:羽多野渉)
眼帯がトレードマークの戦闘パート担当。腕相撲の腕前はシリウス小隊のブルースと同等。
- ホセ・アントニオ・バルディビア(CV:伊丸岡篤)
運行管理パート担当。頭にバンダナを巻いている。酒と風呂を愛し、特に露天風呂を好む。
- モーリッツ・シュナイダー(CV:上田陽司)
通信レーダーパート担当。感情が昂ると壁を殴る癖を持つ。失敗を失敗として認め、次に生かせる人物。
ケフェウス小隊
テレビシリーズ2期より登場。アルフォート軍との戦闘で全滅したベガ小隊の後継として編成された。小隊名はトレミーの48星座の一つであるケフェウス座に由来。
全員がエリートで、任務中は無機質で機械的なしゃべり方をする。専用車両は列車番号002飛龍。
- ガイ・ローレンス(CV:宮林康)
ケフェウス小隊隊長。シリウス小隊のバルジ隊長とは同期で、シリウス小隊に所属していたこともある。常に沈着冷静であり、任務遂行のためなら非情にもなれる性格。多くを語らないが故に冷酷に見えるが、紳士的な一面もある。有紀渉の殉職に対しては大きな無念を抱いているが、それを表立って口に出す事は少ない。
- ジャン・ピエール(CV:西野真人)
これがフルネームで、間違ってもポルナレフは付かない。ケフェウス小隊通信・情報分析・レーダーパート担当。キリアンとはいい勝負の美男子。
- キム・R・ナイトガイ(CV:上田陽司)
運行管理担当。ギャンブル好きで待機中はデイビッドとよく勝負している。
- コーリー・レイシード(CV:木村はるか)
戦術・情報分析担当。特技は料理でフライパン一つで一抱えもある骨付き肉、巨大魚の兜焼きを軽々とこなす。
ミザール小隊
ドラマCD「最果ての天使アンジェラ」に登場する小隊。辺境の惑星サイボルに固定配備されており、「ここに飛ばされたら二度と浮かび上がれない」と言われている。いわば左遷先。専用車両は列車番号098「シルバーベア」
なお歴代の隊長はシュミット姉妹に3ヶ月とも経たずに叩きだされた。
- 湧田登(CV:辻谷耕史)
ミザール小隊隊長。以前の配属先で、ある出来事から上司を殴り倒した為にミザール小隊に左遷させられた。
- リィナ・シュミット(CV:水戸部千希己)
シュミット姉妹の長女。ミザール小隊を事実上私物化している。銃器類のエキスパートで射撃の名手。
- アリス・シュミット(CV:酒井香奈子)
シュミット姉妹の次女。通信担当。
- ローラ・シュミット(CV:伊瀬茉莉也)
シュミット姉妹の三女。レーダー担当。機械いじりが得意。
- 北真二(CV:浪川大輔)
運行担当。シュミット姉妹にパシリとしてこき使われているが、小隊の良心的存在。趣味は家事とバードウォッチング。
SPG
空間装甲擲弾連隊。SDFの中でも戦闘に特化した部隊。専用車両は666。1期第24話で全滅。なお同じ番号の列車が銀河鉄道999にも登場しているが、全く関係のない車両である。
- バルトロメウ・エルゲラ
設定上のみの存在。SPGの司令官である。
- フレデリック・ヨハンソン(CV:堀内賢雄)
SPG隊長。訓練学校では村瀬の先輩に当たる。
- 有紀護(CV:緑川光)
SPG隊員。学の兄である。1期第1話の終盤で殉職した事が明らかになり、2話でその詳細が語られている。学に兄として深い愛情を注ぐ、典型的な長男タイプ。
銀河鉄道管理局
運行司令部
- レイラ・ディスティニー・シュラ(CV:麻上洋子)
銀河鉄道管理局総司令官。二重人格で、普段はレイラという人格でいるが、一度シュラという人格になると運命を変えようとする者に対して修羅の如く立ち向かう。
- 南雲相一郎
設定上のみの存在。銀河鉄道管理局の局長。
SDF司令官兼銀河鉄道管理局司令。現場からの叩き上げで司令職を10年以上勤めるベテランである。
管理局のオペレーター。
整備局
- ホイットマン(CV:青野武)
惑星ロザムント出身の老齢の整備士。旧式の貨物機関車825号を愛する。心臓に持病を持つ。
妹がいたが、ロザムンドが半分崩壊する災害に巻き込まれて死亡した。
- 暁太郎(CV:星野充昭)
SDF車両担当整備グループリーダー。任務によってはビッグワンに添乗することもある。
特務情報部
- 近藤広史
設定上のみの存在。特務情報部部長。
- イワノフ・レオニドヴィチ・ベリチュコフ(CV:塩屋浩三)
- フーバー(CV:千々和竜策)
イワノフの後任である特務情報部管理官。管理局上層部と深い関係を持つ。前半では任務を冷徹に遂行していたが、後半では情報のもみ消しなどを行う小役人に成り下がった。
SDFの関係者
- ハイデル・デマルーク(CV:三宅健太)
要人専用列車125号の車掌。125号に乗車したドレイク大統領を何者かに依頼されて殺害しようとした。
- カタリナ・シェリル(CV:田中敦子)
銀河鉄道史上最大の惨事といわれた「プロキオン軌道変異事故」唯一の生存者。シリウス小隊隊長のバルジの元恋人で彼のことを今も想い続けている。
- 村瀬父(CV:魚建)
惑星ロブンテ・ロルドーで旅館を営む老人でベガ小隊隊長村瀬竜作の父親。
- 村瀬ちよ(CV:斉藤貴美子)
村瀬隊長の母親で村瀬旅館の女将。スタッフロールには名前が出なかったが、字幕では「ちよ」と書かれている。
- シロボタ・トラ
シロボタは村瀬旅館で飼われている猫。猫だが温泉好き。トラは村瀬旅館にやってきた旅行者の飼猫だったが、シロボタと夫婦になったことで村瀬旅館で飼われるようになった。テレビシリーズ1期25話では子猫が生まれている。
- フレル(CV:植田佳奈)
テレビシリーズ2期後半より登場した別次元の宇宙からの漂流者。自意識を持つ機械と意思疎通できる。
シリウス小隊関係者
- 有紀カンナ(CV:麻上洋子)
渉の妻、護、学の母親。老いてもなお若々しく美しい見た目を維持している。一人でラーメン屋を切り盛りしている。
- 温井絹子(CV:よのひかり)
デステニー駅前で売店を営む老女。銀河鉄道の事故で息子を喪っており、息子と同年代の学をいろいろ気にかけている。
- 栢杜ショウ(CV:浦田優)
銀河鉄道管理局に出入りする自称「歌って踊れるベンダー」。銀河鉄道を恨んでいる。機械化人で休止期の原子力電池を動力としている。1期25話では刑務所に収監されている。
- 昴(CV:飛田展男)
学の幼馴染。宇宙各地を周りながら絵を描いているが、何らかの事故で片手を失い、義手を装着している。
- ファーレン・フォート・ドレイク大統領(CV:佐々木功)
クラリオス星団共和国大統領でルイの父親。軍縮政策などを掲げて民衆から支持を得ているが、それを煙たがっている一部の人から命を狙われている。
- ドレイク大統領夫人(CV:上田みゆき)
ルイの母親。学とルイが恋人なのではないかと思っていた。ちなみにCVを担当した上田みゆきはささきの妻で、夫婦での共演となった。
- アイリーン・サマー(CV:斉藤梨絵)
トレジャーハンターの女性。デイビッドの元恋人で、彼から100万エーブルを騙し取った。
アルフォート星団帝国
テレビシリーズ第1期の敵勢力。銀河鉄道が運行する宇宙とは別次元の宇宙に存在し、ディメンションホールを通じて次元の異なる宇宙を自在に移動出来る。高度な技術力と強大な国力を有する。
植物から進化した生命体で女性しか存在せず、絶命すると青い炎を上げて燃え上がる。
- リフル(CV:沢城みゆき)
優れた科学者の女性。故郷の惑星はアルフォート星団帝国の圧政を受けており、銀河鉄道が運行する宇宙へと逃れてきた。後にビッグワンをパワーアップさせるコスモマトリクスチップの開発者。
- トゥリル(CV:松本さち)
リフルの姉。アルフォート星団帝国軍旗艦に乗艦している軍人。
- フォレシス将軍(CV:斉藤貴美子)
アルフォート星団帝国軍艦隊司令長官。配下の艦隊を駆使して銀河鉄道の惑星ステーションや分岐点を破壊、始発駅である惑星デステニーの開放を要求。
その他
- キンデリック(CV:野沢那智)
惑星ハーガ・ルーに住む老人。
- アイリーン・サマー(CV:斉藤梨絵)
トレジャーハンターの女性。デイビッドから100万エーブルを騙し取った。宝石「イスペリルの青い炎」を狙っている。
- 大山敬(CV:安原義人)
松本作品によく登場するチビメガネの短足ガニ股キャラ枠。その見た目から女性とはまるで縁がなかったが、「コスモライト」なる物質を掘り当て巨万の富を経た資産家になった途端、カネ目当ての女性が寄ってくるようになった。
- レオン・アールナハト(CV:島田敏)
機械化人男性で第一級の犯罪者。見た目から機械化人とすぐ分かる。
- ライザ・キング(CV:荘真由美)
第一級犯罪者の機械化人女性。見た目は人間とほぼ同じで、劇中では苦しんでいたり生身の人間と同じダメージを受けたりしている描写が見られる。
- サライ(CV:加藤奈々絵)
惑星ディオに古くから伝わる人の持つ嫌な思い出を盗んでくれる妖精。
- 草薙イネ(CV:麻生美代子)
惑星アーベントに住む老婆。広大な麦畑を一人で管理し、惑星開拓に出掛けた息子の帰りを待っている。
- 草薙マコト(CV:塩屋翼)
惑星アーベント出身の青年。風貌が学に似ている。開拓に出た惑星が崩壊したことで死亡した。
- モルガーナ(CV:遠藤綾)
古城カスファンテル城の城主の女性。
- ティナ(CV:小島幸子)
サザーランド星系第4番惑星で看護師を務める女性。
- ブルーローズ伯爵夫人(CV:沢城みゆき)
惑星ブルーローズを所有する女性。ブルーローズには宇宙でも珍しい青い薔薇が咲き誇り、それを大切にしていたが、銀河鉄道の列車が起こした脱線事故に起因するある事件をきっかけに列車を襲ったことでSDFによって殺害された。娘がおり、機械化人となっている。伯爵夫人が銀河鉄道の列車を襲った事件は管理局の中でも機密事項扱いとされている。
- シェリダン(CV:土師孝也)
ある惑星に住む凄腕の修理工。元テクノロジアの職員で、今は酒に溺れている。酒に溺れた現在でもその腕は確か。
- クローマリア(CV:小島幸子)
シェリダンの弟子。シェリダンを親方と呼ぶ。
- ハロルド(CV:宍戸留美)
ある惑星の王子。10歳を迎え、王位継承者の儀式を迎える。ただし王位継承を阻もうとする人々から命を狙われている。
- グレッグ(CV:上田陽司)
惑星エウメネスに住む医師。銀河鉄道の列車と製薬会社の実験船が衝突し、流出した感染率・致死率共に最高レベルの遺伝子改造伝染病ウイルスがエウメネスに持ち込まれ、伝染病に感染し死亡した。
- リナ(CV:福圓美里)
惑星エウメネスの住人でグレッグ医師の娘。ケビンと婚約していたが、伝染病に感染し死亡した。
- ケビン(CV:羽多野渉)
惑星エウメネスの住人。リナと婚約していたが、伝染病に感染して死亡した。彼が惑星エウメネスで最後まで生き残った住人となった。
- ニコラス・ラザフォード(CV:青山穣)
元アルタイル小隊隊長。プレアデス星系での任務により負傷し、SDFを任意除隊した。銀河鉄道デレクトゥース空間軌道分岐点のシステムを掌握し、退職金として5000億エーブルを銀河鉄道へ要求した。
- ジャック・ブルーム(CV:羽多野渉)
テレビシリーズ2期第13・14話に登場。SDF第一級指名手配犯の元傭兵。強盗・誘拐・列車襲撃などあらゆる犯罪を犯しており元傭兵だけあってその手際もいいが、傭兵のプライドを持ち合わせているため、依頼がない限り動かない。
OVA登場キャラクター
惑星ヒーライズの衛星ディグエットに住む老人。郵便配達の仕事をしていた。
登場天体
惑星デステニー
銀河鉄道の始発駅・管理局が置かれている惑星。設定上は銀河鉄道の列車以外近づくことが出来ないとされている。
惑星タビト
有紀渉・有紀学・有紀護の故郷の惑星。アンドロメダ座の肘の外側より少し外れた宙域にある。遥か昔に人間が住めるように改造され、現在では鉱物資源豊富な温暖でのどかな惑星。鉱物資源が豊富なことから定住人口は多くないものの、鉱山労働者で賑わっている。アンドロメダの近くにありながら生身の人間の比率が高いが、不思議と虐殺や反乱などの心配が少なく、旅行者でも安全に訪れることのできる惑星。
惑星ハクメイ
孔雀座λ星近くにある砂漠の惑星。かつては緑が豊かな惑星だったが機械化人と生身の人間との戦闘で使用された特殊兵器が原因で砂漠の惑星となった。特殊兵器の影響で生身の人間も機械化人にも居住しづらく、立ち入り禁止区域が多数存在する。しかしその立ち入り禁止区域の中にも人が住んでいる。有紀護はこの惑星で海賊に襲撃されて殉職した。
惑星メリディエス
アンテスとパステスという2つの恒星の間を八の字状に公転する惑星。元々は恒星アンテスに属していたが、200年ほど前からパステスが接近し、両恒星に属する惑星となった。2つの恒星に照らされているのとずれた自転速度・公転軌道の関係上惑星の一部は3ヶ月に1度10分間しか夜が訪れない。逆に3ヶ月に1度10分間しか昼が訪れない場所もある。
過去には常夏の惑星として観光客の絶えない星だったが、アンテス・パステスの接近によって危険が生じたために20年前に銀河鉄道の停車駅から削除され、16年前に放棄された。有識者の間では後30年ほどでメリディエスは消滅してしまうという説が支持されている。
惑星リオグランデ
ドラード星系のはずれにある大気に厚いプラズマ層を持つ惑星。鉱物資源が豊富で銀河鉄道の貨物列車が頻繁に発着する。鉱物資源は豊富だが、土壌は肥沃と言えず食料資源は慢性的に不足している。
恒星ハイリゲ
ヴァイナハ星系にある恒星。リヒト・アーベント・タク・モーゲ・ヴィーダーという5つの惑星を伴っていたが、膨張によって惑星リヒトを飲み込んだために現在伴っている惑星は4つ。将来的には超新星爆発を起こすとされているので、質量の大きい恒星と言える。
惑星アーベント
恒星ハイリゲを中心に公転している惑星。将来的に恒星ハイリゲに呑み込まれることが予想され、住民の別惑星への移住が急ピッチで進められている。かつては第一次産業が盛んで、多くの音楽芸術家を排出していた。
惑星ロザムント
かつて特殊磁力鉱石の採掘で名を馳せた惑星。惑星の半分が吹き飛ぶ大災害が発生し、多くの犠牲者を出した。現在でも銀河鉄道の路線は通っており、旧坑道内部を通過する観光列車もあるが、坑道内で時折発生する磁気雪崩はその環境に特化した825号以外では、ビッグワンですら一撃で走行不能に陥る程の破壊力を有する。
惑星ディオ
恒星エグザの周りを公転し、衛星としてセレを持つ緑豊かな惑星。辛い記憶を盗んでくれる妖精サライの伝説がある。
惑星ファレイダー
クラリオス星団共和国、ムスラルム・エクスファル連邦の3国の中間点に位置する肥沃な惑星。安定的な空間に位置していることからムスラルム・エクスファル連邦、クラリオス星団国との小競り合いの原因になっている。
ヴァンデルン流星群
またの名を彷徨える悪魔。数千年周期で宇宙を放浪する大規模流星群で、行く手にある星は破壊されてしまう。
惑星グィン
高温多湿で肥沃な土壌を持つが、ありとあらゆる金属を腐食させる成分が大気・土壌に多く含まれている惑星。その性質から定住人口はゼロに等しく、原生生物が生息しているのみ。また惑星環境を宇宙海賊などに悪用されないように銀河鉄道管理局が厳重に監視している。
惑星ハーガ・ルー
アルスル星系にある惑星。古代遺跡が点在し、雪と氷に閉ざされている。銀河鉄道管理局によって第1級保護地域に指定されており、行き来には証書が必要。
惑星クーロン
カルーン星系第5惑星。かつては豪商が統治し、一大商業都市クーロンシティを中心に、大層賑わっていた。
しかし72年前に発生した異常気象が原因で衰退し、過疎化が急激に進行している。
主題歌
オープニングテーマ
「銀河鉄道は遥かなり」(TV1)
作詞 - 相吉志保 / 作曲 - 佐藤健 / 編曲 - 亀山耕一郎 / 歌 - ささきいさお
「CARRY THE LIGHT」(TV2)
作詞 - Daniel Walker EMI K. Lynn / 作曲・編曲 - Daniel Walker / 歌 - ジャ・ジャ
エンディングテーマ
「銀河の煌(ひかり)」(TV1)
作詞・作曲 - 高取ヒデアキ / 編曲 - 青木望 / 歌 - ささきいさお
「ALL OF US」(TV2、OVA)
作詞・作曲 - つんく / 編曲 - 鈴木俊介、青木望 / 歌 - 後藤真希
余談
- 空間鉄道警備隊の略称であるSDFは自衛隊の英語略称(Self-Defense Force)と同じ。
- 第1期ではビッグワンが出場する際、回によって主砲車両を連結していたりいなかったりすることがあったが、第2期では基本的に全ての回で主砲車両を連結して出場している。