プロフィール
事務所所属歴
劇団こまどり(現・グループこまどり)(デビュー~2003年3月31日)
東京俳優生活協同組合(2003年4月1日~2008年3月31日)
アクロスエンタテインメント(2008年4月1日~2014年3月31日)
ステイラック(2014年4月1日~)
概要
1985年に劇団こまどりに所属(当時9歳)。
鈴木みえ(現・一龍斎貞友)の紹介で声優業を始め、洋画では『E.T.』のエリオット、『ネバーエンディングストーリー』のバスチアン、『グーニーズ』のマイキーなどの主役格の子役の吹替を担当。
この『E.T.』は、子供に見てほしいということで早々に日本語吹き替え版を作りたかった日本の配給会社とそれに否定的なスティーブン・スピルバーグ監督の間に温度差があったものの、子役として海外ドラマの吹き替えをしていた浪川さんの演技を聞いたスピルバーグ監督が「浪川さんが主役の吹き替えをするなら吹き替え版を作っても構わない」という条件を出したことにより配役が決定した。
アニメ作品では『機動戦士ガンダム0080ポケットの中の戦争』のアルフレッド・イズルハや『はれときどきぶた』の畠山則安など、こちらでも主役格のキャラクターを数多く担当した。
元々内向的な性格で極力人と関わりたくなかったため、吹き替えた自分の声がテレビから出ていることを学校でからかわれることもあり、吹き替えの仕事が嫌で仕方がなかったという。しかも、この時のストレスが影響したのか、本人曰く「一時期激太りした。」とのこと。
中学に入ると学業に専念。高校でハンドボール部に入り、大学では主将まで経験。
一方の声優業はというと、本人が当時運転免許取得やゲームセンター通いにハマっていたこともあり、反抗期も重なって仕事をサボってゲームセンターに行くわ、アフレコ現場で台本ではなく自動車の雑誌を読むわで本人曰く「完全に仕事を舐め切ってた。」らしい。こんな生意気な態度を見かねた一龍斎氏含め大人たちから激怒され、しばらく仕事が激減したという。
その結果、数少ない声優業と並行しながら一般企業(アパレル業界)に就職・ハンドボールの実業団に入り、芸能界とは距離を置いていた浪川だったが、仕事が重なってしまい収録時間に大幅に遅刻したという失敗経験から二足の草鞋に限界を感じており、レオナルド・ディカプリオ主演のロミオ+ジュリエットを観て、吹き替えに対する情熱が再燃。再び一龍斎や制作会社各所を訪ね、菓子折を持参した上で子役時代の舐めていた態度を土下座して謝罪。その後、その方々からの許可を貰い、芸能活動を本格的に再開。何とか30歳までアパレル会社との二足の草鞋で活動を続けた。そして、映画ロード・オブ・ザ・リングで主人公フロド役の吹き替えに抜擢され、声優としての地位を復刻させた。
佐賀県のゆるキャラ「とっとちゃん」の声を担当したことがある。
前述のように役者としてのキャリアは長く、現在でも10代の少年~青年を中心とした若々しい役どころを演じる機会が多い。
一方、変声期を迎えて以降は深みのある低いトーンの演技も巧みにこなし、落ち着きのある成人男性も多く演じている。
これは子役時代にウリだった自身の「高い声」が、成長しても大人の役が演じられないというコンプレックスを本人なりに分析し、解決策として出したものであり、それを手に入れるため、タバコ3本を一気に吸い、カラオケでお酒を飲みまくり&歌いまくり。さらに1日の締めに氷枕を抱いて寝る」という喉をイジメる生活を10年間続けて喉潰しを成功させた。
役幅は広く、熱血少年から紳士的な美青年、冷酷な悪役、ゆるふわな天然ボケキャラ、ドスの効いた声で啖呵を切る不良少年、臆病なヘタレなど、大概のキャラクターは自在にこなす。近年は味方だったキャラクターが突然敵に回る闇落ちするキャラクターを演じる機会が多く本人もそれを自覚している。
吹き替えの仕事も継続して多くこなしており、こちらも定評が有る。
昨今、ラジオ出演が増えたことで漢字が苦手なことが発覚。
オタクにはお馴染みの魑魅魍魎など難読漢字はもとより、義務教育レベルの四字熟語さえ訓みに四苦八苦することも多々。
アフレコ現場では「皆の者!」を「皆の土日!」と盛大に間違えて叫んだ逸話がある。
そのギャップから「KY(kanji Yomenai)」「へもかわさん」のあだ名を頂戴し、周囲からネタにされつつも必死に漢字と戦う姿を温かく見守られている。
2010年3月6日に発表された第4回声優アワードにて、助演男優賞を受賞した。
子役出身のため芸歴は山寺宏一とほぼ同期なのだが本人のかなりの天然っぷり(漢字読めない等)から安元洋貴や宮野真守などの後輩、はたまた石川界人のような若手から大いに弄られる。
ムチャぶりされることも結構な頻度であるが、それに対して怒ったことは1度もない。
その優しさや器の大きさから先輩・後輩、男女問わず愛されており慕われてもいる。(その愛されっぷりには声優仲間から「人たらし」・「全人類にモテる」と評されている)
ただこの人の好さに付け入られたしまったのか、日本テレビの看板トーク番組『踊る!さんま御殿』で声優特集が組まれるとたびたび招待され、司会の明石家さんまから声優扱いしてもらえないというボケをかまされるのが定番化してしまった。
後進の指導
2020年、野村道子を発起人とした声優e-ラーニングシステム「SPOT」立ち上げに賛同。→新人声優を指導する動画
出演作品
アニメ
イラスト未確認
劇場アニメ
山田リョウ@KING OF PRISM | マリアッチ@クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃 | バット@真救世主伝説 北斗の拳 |
畠山則安@はれときどきぶた | ルカリオ@ポケットモンスター アドバンスジェネレーション*1 | ダークマター@映画魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン! |
*1:後にスマブラでもルカリオの声を担当。
OVA
エルクコワラピュール@アークザラッド Special File | 浅羽直之@イリヤの空、UFOの夏 | アルフレッド・イズルハ@機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 |
リディ・マーセナス@機動戦士ガンダムUC | ウォルター・C・ドルネーズ(青年期)@HELLSING | 七地健生@八雲立つ |
イラスト未確認
ゲーム
*2:ペルソナ4本編に加えてリメイク作ペルソナ4・ザ・ゴールデン、派生作品4作(P4U、P4U2、ペルソナQ、P4D)、クロスオーバー作品BBTAGの合計7作品。アニメ版2作品の主人公にも浪川が声を当てている。メディアへの露出は歴代主人公の中で断トツであり、「ペルソナシリーズで一番働いている(働かされている)主人公」とも言われている。
*3:2020年に死去した藤原啓治から引き継ぐ形で、『ALTERNATIVE DARKWAR』から担当。
イラスト未確認
ユーラム・バロウズ、ニック、エルンスト@幻想水滸伝5
ホーク〈男〉@Dragon Age II
吹き替え
イラスト未確認
ジミー・マーチン@ウルトラマンG
マーリン@魔術師マーリン
リー・パイロン@ドラマ金田一少年の事件簿 香港九龍財宝殺人事件
担当俳優
イラスト未確認
特撮
レオン星人ギョク・ロウ@特捜戦隊デカレンジャー | 絶対神ン・マ@魔法戦隊マジレンジャー | 炎神スピードル@炎神戦隊ゴーオンジャー |
タンクトップシャドー(画像左)@Vシネマ『行って帰ってきた烈車戦隊トッキュウジャー 夢の超トッキュウ7号』 | クエルボ(画像手前)@宇宙戦隊キュウレンジャー | |
オーディオドラマ
イラスト未確認
その他
声優と夜あそび(2018年4月より木曜日を担当)
歴代パートナー
初代:谷山紀章(2018年4月~2019年3月、2019年10月~2020年3月)*4、5
2代目:石川界人(2020年4月~2022年3月)*6
3代目:細谷佳正(2022年4月~2023年3月)
4代目:花江夏樹(2023年4月~)
*4:2019年4月から9月までは谷山氏がGRANRODEOのライブツアーの為一旦番組を卒業し、相方のMCが月替わりのマンスリーMCという放送形態だった。なお月替わりMCは、森久保祥太郎、代永翼、岩田光央、石川界人、佐藤拓也、吉野裕行が担当した。
*5:2020年3月に一度正式降板するも、2023年4月より復帰し火曜日に下野紘と共にMCを担当。
*6:2022年4月からは、同年3月で卒業した木村昴に替わり、金田朋子と2人で「声優と夜あそび 繋」のMCを担当。
声ガール@本人役
外部サイト
公式ブログ『一日考えました』
Kiramuneによる吉野裕行とのユニット『Uncle Bomb』公式サイト