真実は無く、許されぬ事など無い。
概要
UBISoftが2007年より発売している潜入アクションゲームシリーズ。
プレイヤーはアサシン教団に属するアサシンとして、世界の人々をマインドコントロールしようとしているテンプル騎士団の野望を食い止めるため、彼らの暗殺を行う。
オリジナルタイトルは『Assassin's Creed』。直訳すると、「暗殺者の信念」もしくは「暗殺者の信仰」となる。
英語名をそのまま読めば、「アサシンズクリード」となるはずだが、日本で発売されているパッケージではカタカナで「アサシンクリード」と表記されている。ファンの間では略して「アサクリ」と呼ばれている。
元々は『プリンス・オブ・ペルシャ』シリーズの一つ「時間の砂」の外伝『Prince of Persia: Assassin』として作られていた。
Xbox360・PS3・PS4・PCの圧倒的な表現力を生かしたリアルな「建造物」「世界観」等の美麗なグラフィックと、実在する建造物も登場するオープンワールド型のマップによって表現された世界を縦横無尽に駆け回ることができる高い自由性が特徴である。また、作中に登場する建造物を始め、NPC達の服飾や文化・風俗、国際情勢はきちんと専門家や研究者を招いて学術的な時代考証を綿密に重ねながら構築されており、「世界一安い時間旅行」とまで評される。
ちなみに携帯機では、DS(日本未発売)、PSP、Vitaにて外伝作品が発売されている。また、アサシンクリード3はWii Uでも発売された。
シリーズを象徴する、様々な建造物をよじ登り高所を飛び移る自由度の高い移動方法は、パルクールやフリーランニングという実在のエクストリームスポーツを採り入れたものである。
物語は、「歴史上の過去」と「現代」という二つの舞台で展開されており、現代のアサシンの子孫であるデズモンド・マイルズが、遺伝子記憶を追体験する装置で過去の世界でのアサシンの活動を体験する。
超古代文明の遺産である「エデンの果実」や遺伝子記憶を再現する装置「アニムス」が物語に深く関わっているなど、歴史ゲーだけではなくSFゲーとしての側面も併せ持っている。
日本ではCERO Z指定(18才以上のみ対象)を受けている(一部を除く)。
シリーズ
『アサシンクリード(Assassin's Creed)』
本ゲームの第一作目。通称「無印」。
2007~2008年に発売。
主な舞台は、第三回十字軍が派遣された12世紀末のエルサレム周辺。
プレイヤーは、暗殺組織であるアサシン教団の一員・アルタイルとして行動し、人々の平和をおびやかす者を暗殺する任務を行っていく。
その中でアルタイルは、自分が暗殺した標的たちに、ある共通の隠された秘密があることに気付いていく。
『アサシンクリード ブラッドライン』
2009年にPSPで発売。
舞台は、キプロス島。
第一作目に続く物語であり、マスターアサシンとなったアルタイルの新たな戦いを描く。
外伝的な内容ではあるが、2への重要な伏線が幾つか入っている。
エツィオ3部作
『アサシンクリード II(Assassin's Creed II)』
『アサシンクリード』の続編。2009~2010年に発売。
時は15世紀、舞台はイタリア。
第三回十字軍からおよそ三百年後、世界は大きく変わろうとしていた。
歴史家はその時代をこう呼ぶ。「ルネサンス」と。そんな時代の中、デズモンドの先祖である今回の主人公、エツィオ・アウディトーレ・ダ・フィレンツェがいた。
富裕な貴族の一員であったが、信じていた人々に裏切られレオナルド・ダ・ヴィンチ、ニッコロ・マキャヴェリやロレンツォ・デ・メディチの力を借り、復讐を目標にトスカーナ地方やヴェネツィアなど、イタリアのあらゆる場所へ旅立つ。
しかし彼を待ち受けていたのは、その願望よりとてつもなく大きいものであった。
『アサシンクリード リネージ(Assassin's Creed: Lineage)』
『アサシンクリードⅡ』の発売日前に公開された実写短編映画。UBISoftが自ら製作した。
2の直前にあたる前日譚を扱った内容で、主人公はエツィオの父であるジョバンニ・アウディトーレ(通称パパシン)。2では書簡として語られたテンプル騎士団の陰謀の一端が描かれる。背景の殆どがゲームから取り出されたCGで構成されている。
『アサシンクリード ブラザーフッド(Assassin's Creed: Brotherhood)』
前作アサシンクリードⅡの続編で、前作のラストの後日譚的なストーリーが展開される。2010~2011年発売。
舞台はローマへとうつり、マスターアサシンとなったエツィオと宿敵ロドリゴの息子チェーザレ・ボルジアとの死闘が描かれ、そして現代のデズモンドが ”エデンの果実” を手に入れるまでの物語が描かれる。
今作では、エツィオがマスターアサシンとなったことによりアサシンギルドを運営できるようになった。またシリーズ初のマルチプレイが搭載されている。
『アサシンクリード リベレーション(Assassin's Creed: Revelations)』
『アサシンクリード ブラザーフッド』の続編にしてエツィオ3部作の完結編。2011年発売。
舞台をイタリアからオスマン帝国の首都コンスタンティノープル(イスタンブール)に移し、エツィオがアルタイルの足跡をたどるという新たなストーリーが展開される。
プレイヤーはエツィオ、デズモンドに加えアルタイルの3人のキャラクターを操作可能。
また、新たな戦闘方法や移動手段をもたらすフックブレードや爆弾が登場する他、前作ブラザーフッドからさらに進化した、カスタマイズ可能なマルチプレイヤーモードが搭載されている。
『アサシンクリード エンバース(Assassin's Creed:EMBERS)』
『アサシンクリード リベレーション』の海外限定版または日本語版初回限定特典に付属するDVDに収録されたフルCGアニメーション作品。
使命を終え、導師の地位を引退し、家族と共に平穏な日々を送る老年のエツィオと、突然彼の元に訪れた新米アサシンの中国人少女シャオ・ユンとのエピソードが描かれる。
『リベレーション』の後日談であり、一部にネタバレを含むため、本編クリア後の視聴をおすすめする。
ケンウェイ・サーガ
『アサシンクリード III(Assassin's Creed III)』
『アサシンクリード2』から3年ぶりのナンバリングタイトルとなる、『アサシンクリード リベレーション』の続編。2012年発売。
時は1753年から83年、アメリカ独立戦争を舞台に、デズモンドの新たな先祖・コナーの物語が繰り広げられ、デズモンドら現代組の世界を救う戦いの最終局面が描かれる。
すべてのグラフィックやモーションが強化・一新されており、都市部だけではなく広大なフロンティアの森や山を駆け巡ったり、狩猟を行ったりすることができる。
引き続き強化されたマルチプレイも搭載されている。
『アサシンクリードIII レディ リバティ(Assassin's Creed III: Liberation)』
PS Vitaで発売される、シリーズ初となる女性主人公アヴリーン・ドゥ・グランプレの物語。3のコナーと同時代のニューオリンズが舞台となる。2012年発売。
3との連動要素があり、アヴリーンとコナーの出会いが描かれるシナリオもある。
本作は海外では「Assassin's Creed III : Liberation」という名称であるが、邦題では既に「リベレーション」という名称を使ってしまっているため、「アサシンクリードIII レディ リバティ」に変更となった。「レディ リバティ」とは、開発タイトルとして使われていた名称である。
『アサシンクリード IV ブラックフラッグ(Assassin's Creed IV BLACK FLAG)』
『アサシンクリード3』の続編であり、ケンウェイサーガの第二章。2013年発売。
時は3から遡り海賊黄金時代の末期といわれる1715年からの10年間、西インド諸島(現在のカリブ海)を舞台に、コナーの祖父・エドワードの物語が繰り広げられ、現代でも新たな局面が描かれる。
本作では陸と海がひとつのフィールドとしてつながっており、都市から森林、そして海へとシームレスに探索ができるようになった。3で好評を得た海戦も重要な役割を占め、海上を探索中に敵対勢力の軍船や商船と遭遇するとそのまま戦闘になることもあり、勝利すれば積み荷の略奪などを行うこともできる。引き続き強化されたマルチプレイも搭載されている。
『アサシンクリード ローグ(Assassin's Creed Rogue)』
舞台はハプスブルグ家の継承問題から始まった「七年戦争(1756~1763)」。
主人公は元アサシンのテンプル騎士「シェイ・パトリック・コーマック」。シリーズ初のテンプル騎士が主人公であり、シリーズで最もダークなストーリーが展開される。2014年発売。
4と同じく海戦が実装され、フリゲート艦モリガン号(The Morrigan)で欧州とニューヨークを駆け巡る。本作をもって3から続くケンウェイ・サーガが完結する。
『アサシンクリード ユニティ(Assassin's Creed Unity)』
3から数年後のフランスを舞台に、新たな主人公であるアルノ・ドリアンの物語が描かれる。
シリーズ初の次世代機種専用(PS4/Xbox one/PC)作品であり、マシンパワーを生かして1/1スケールで再現された革命真っ只中のパリを体験できる。シリーズ初のCO-OPモードが搭載され、4人のアサシンとともに革命を戦う事が出来る。2014年発売。
『アサシンクリード シンジケート(Assassin’s Creed Syndicate)』
2015年発売。ヴィクトリア朝時代の1868年、大英帝国の首都ロンドンが舞台。
主人公はシリーズ初の双子アサシン、ジェイコブ・フライ(弟)とエヴィー・フライ(姉)。
今作はシリーズ恒例とも言えるようになったマルチプレイ要素が存在せず、純粋なシングルプレイ専用ゲームとなっており、コンパニオンアプリも存在しない。
『アサシンクリード オリジンズ(Assassin’s Creed Origins)』
舞台はアサシン教団の誕生の地であり、歴史上最も深い謎に包まれた古代エジプト。
2017年10月27日発売(PC/PS4/Xbox One)。
本作の主人公であるバエク(Bayek)は、“エジプトの守護者”であり、アサシン教団のすべての始まりとなった起源を目撃することになるという。
忘れ去られた王家の墓を見つけたり、大ピラミッドを探索しながら、ミイラ、神々、最後のファラオたちの秘密を解き明かしていく。
今まで年間リリースで新作を発売していたが、今作はマンネリ打破のために二年の間を置き、ゲームシステムを大幅に刷新している。
『アサシンクリード オデッセイ(Assassin’s Creed Odyssey)』
2018年10月25日発売(PC/PS4/Xbox One)。
舞台はオリジンズよりさらに時代を遡った紀元前430年の古代ギリシャ。
ギリシャ世界を二分したペロポネソス戦争、その裏で暗躍したワシ使いの傭兵の戦いと冒険を描く。
主人公はレオニダスの折れた槍を受け継ぐアレクシオス/カサンドラの兄妹(あるいは姉弟)。ゲーム開始時にどちらでプレイするかを選択する(シンジケートのようにゲーム中に切り替えたり変更することは不可能)。
エーゲ海が舞台であり、4やローグのような航海・海戦要素が復活。またこれまでのシリーズよりも「選択」の要素がフィーチャーされており、会話やクエストでの選択次第でストーリーの展開や結末までもが変化していく。
『アサシンクリード ヴァルハラ(Assassin’s Creed Valhalla)』
2020年11月10日発売予定。
中世暗黒時代のノルウェーとイングランドを舞台に、ヴァイキングの戦士を率いる主人公エイヴォルと、当時はまだ『隠れし者』と名乗っていたアサシンたちの活躍を描く。
攻城戦や拠点の拡張、他勢力との交渉など、戦略的要素が増加されている模様。
またロングシップによる海上移動もできるが、ヴァイキングが水上戦を行うことは稀だったため、海戦よりも移動・探索の要素がメインになると発表されている。
『アサシンクリード ミラージュ(Assassin’s Creed Mirage)』
2023年10月5日発売。
ヴァルハラの20年前の中東・バグダッドを舞台にバシムがマスターアサシンとなるまでの物語が描かれる。そして、15周年作品であり、オリジン~ヴァルハラまでのRPG制から従来のステルスアクションゲームへの原点回帰となる。
『アサシンクリード シャドウズ(Assassin’s Creed Shadows)』
2025年2月14日発売予定。
戦国時代の日本を舞台に、伊賀の忍者にしてアサシンでもあるくノ一・奈緒江と、織田信長の小姓として有名な黒人の侍・弥助の二人を主人公として物語が展開される。
スピンオフ
『アサシンクリード クロニクル(Assassin's Creed Chronicles)』
2015年から開始されたPS4/Xbox one/PC用スピンオフシリーズ。それぞれ異なる国と主人公達による物語が展開する。
ブラシ塗り風グラフィックによる2.5Dの横スクロールアクションとなっており、ユニティで追加された中腰移動、隠れ場所から隠れ場所を素早く移動する新アクションも導入され、ステルスを重視したゲームデザインとなっている。
それぞれ異なる時代と場所を舞台とした三部作となっている。
- 『アサシンクリード クロニクル:チャイナ(Assassin's Creed Chronicles:China)』
2015年4月に配信開始されたクロニクルシリーズ第一作。
明朝時代の1526年を舞台として、『エンバース』に登場したアサシンの少女シャオ・ユンの活躍が描かれる。
- 『アサシン クリード クロニクル インディア』
2016年1月12日に発売された。
シク王国が東インド会社と戦争中の1841年、インドのアサシン、アルバーズ・ミールが主人公。
- 『アサシン クリード クロニクル ロシア』
2016年2月25日に発売された。
十月革命直後の1918年、コミック作品『Assassin's Creed: The Fall』にも登場したロシアのアサシン、ニコライ・オレロフが主人公。本編・外伝作品を含めて最も新しい時代を舞台としている。
『Assassin’s Creed Rebellion』
デフォルメしたキャラクターが特徴的の戦略RPGスマホゲーム。
本作で舞台となるのは異端審問がくり広げられるスペイン。プレイヤーはそこでアサシン教団を作り上げ、アサシンたちを訓練してテンプル騎士団に対するミッションをこなしていくこととなる。
エツィオやユン・シャオ、マキャヴェリといったおなじみのアサシンたちや、映画版で登場したアサシン、アギラールも登場し、彼らを運用できるようになっている。
開発中
※タイトルは仮題
『Assassin's Creed Codename Red』
封建時代の日本が舞台。
『Assassin's Creed Codename Jade』
古代中国が舞台。
『Assassin's Creed Codename Hexe』
魔女狩りが行われた中世ヨーロッパ。
実写映画版
マイケル・ファスベンダー主演で、20世紀フォックスの元で2016年12月21日に公開決定が発表された。日本では、2017年3月3日公開。
詳細→アサシンクリード(映画)
まさかの…
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIALのMiiファイターのコスチュームになんと本作が参戦(アルタイルのコスプレ。)。CEROがZである作品がスマブラに来るのはアサシンクリードが初だったりする(アサシンクリードが参戦する以前は、メタルギアシリーズとバイオハザードシリーズとBAYONETTAシリーズと零シリーズ(濡鴉ノ巫女のみ。)…が該当。Dが最大だった。)。
そして、アサシンに続きZ指定のゲーム出典のキャラクターが参戦したのだった。
関連タグ
種類分け
タイトル
キャラクター
キャラクター組み合わせ
血族組 - アルマリ同盟 - ご先祖コンビ - 初任務組 - アルシャイフ兄弟 - アニムス組 - お師匠コンビ - 皮肉屋コンビ - 囚われコンビ - 義賊コンビ - ロミジュリコンビ
その他のタグ
アサクリ100users入り - ネコシンクリード - 馬鹿タイル
別名・表記ゆれ
Assassin'sCreed | 正式タイトル。海外の絵師に多く使われている。 |
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アサクリ・AC | 略称 |
刺客信条 | 中国語の表記 |