CV:園崎未恵
概要
1500年代に活躍した明朝中国の女アサシン。
漢字表記は「少芸」。
『アサシンクリード クロニクル チャイナ』と倉田三ノ路によるそのコミカライズ作品等に登場する。
経歴
シャオ・ユンは1505年、宮女として生まれた。少女時代から身のこなしが俊敏で踊りを得意とし、明朝11代皇帝・正徳帝の寵愛を得、踊りのみならず密偵のような仕事もさせられた。
しかし正徳帝には世継ぎがおらず、その死後には宮中に混乱が広がる。シャオ・ユンはその中で皇帝を裏から操っていた宦官集団『八虎』が、テンプル騎士団と呼ばれる巨大な秘密結社の一員であること、そしてそれらと敵対するアサシン教団の存在を知った。アサシンたちによって救出されたユンは自らも教団の一員となり、師のチュウ・ジュウアンの下で修行を始める。
教団とユンは他の宮女たちを助けようと画策していたが、新たに即位した嘉靖帝により、大半の宮女は凌遅刑に処され死んでいた。
さらに嘉靖帝と八虎は中国におけるアサシン教団の拠点・麦積山石窟へ総攻撃を行い、中国教団は壊滅してしまう。辛うじて生き残ったユンとチュウ・ジュウアンは中国からの逃亡を余儀なくされ、長く危険な旅を経てヨーロッパへと渡る。目的は中国教団再建のため、イタリアにいる大導師の助力を乞うことだった。
ユンはヴェネツィアで追っ手に襲われ師匠を喪いながらも、フィレンツェで隠居していた大導師エツィオ・アウディトーレの元へ辿り着く。教団を再建する術を学びたいと願うユンに対し、エツィオは「自分がアサシン教団を率いていたのは過去のことだ」と言って追い返そうとするが、ユンはエツィオの妻ソフィアの厚意で彼の家に滞在できた。
やがてエツィオもユンの熱意に心を動かされ、ユンは彼の最後の弟子となる。そして中国から追ってきたテンプル騎士団の刺客も、エツィオと協力して返り討ちにした。
そして祖国へ戻る際、エツィオから『かつて来りし者』たちの遺産と思われる小箱を授かり、万策尽きるまで開けないよう言いつけられた。
1526年、中国に戻ったユンはテンプル騎士団に捕らえられ、八虎のガオ・フォンから小箱について尋問を受ける。しかしそれは小箱を餌にして彼らに近づくための作戦だった。狙い通りガオ・フォンを暗殺したユンは、潜伏していた導師ワン・ヤンミン(王陽明。実在の人物)と合流し、復讐のため、そしてアサシン教団再建のため戦いに赴く。
人物と能力
正義感が強く義理堅い性格で、基本的には教団の信条に忠実である。
エツィオの妻子と意思疎通できたことから、旅の中でイタリア語を学んでいたと思われる。
踊りに支障を来さぬよう正徳帝から纏足を禁じられていたため、他の宮女たちと違い高い身体能力を維持できた(そのため新皇帝の寵愛を得られる可能性が低かったことも、教団へ身を投じる遠因となった)。
戦闘では背負った剣のほか、籠手に仕込んだ投擲用の針、自ら考案したロープダート(縄鏢)を使い、俊敏な動きで敵を追い詰める。ヨーロッパのアサシンたちと違い、アサシンブレードは靴に仕込んでいる。
黄リサ
シャオ・ユンの子孫にあたる日本人の少女。
自分の中の暴力衝動に悩んでおり、「加賀美」と名乗る女性の協力でアニムスを用いた治療を受けていた。
シャオの記憶を見続けた結果、流入現象の影響で精神に変化が生じていき……