概要
本作は『アサシンクリード』シリーズにおいては第8作目となり、PS4、XboxOneなど次世代機でのみの発売となった。
アサシンクリード4の続編にあたり、時系列的にはアサシンクリード3と同じ頃となる。
また、同時期に発売されたアサシンクリードローグともストーリー上の繋がりをもっている。
最大の特徴は、シリーズ初となる、オンラインによってプレイヤー4人が同時に任務に挑み、協力プレイすることが出来るシステムであり、発売前から大きな話題となった。
物語
国全土が空前の不況に見舞われ、民衆が貧困と飢餓に喘ぎ、国王ルイ16世率いる王朝は、上手く事態を収束出来ずにいた。
そうして遂に決起した民衆は、バスティーユ監獄を襲撃し、フランス革命が勃発する。
しかしその裏には、影で国の支配を目論むテンプル騎士団の暗躍あった。
そんな中、かつてテンプル騎士団の刺客によって父親を失い、その後に世話になっていた伯父を殺され罪をなすりつけられた主人公アルノ・ドリアンは、監獄にいた1人のアサシンとの出会いからアサシンの道を歩み始める。
こうしてアルノは、父親と伯父の仇を討ち、テンプル騎士団の野望を阻止するため、アサシンとなって戦いを挑んでいく。
登場人物
本作の主人公。
幼い頃に父親を、その後には父亡き後に世話になった伯父をテンプル騎士団の刺客に殺され、その罪をなすりつけられて投獄されてしまうが、そこで出会ったアサシンに資質を見出され、脱獄後に父と伯父の仇を討つべくアサシンとなる決意をする。
常に飄々とした態度で、人を食ったような台詞を多用する剽軽かつ皮肉屋な性格だが、その本質は激情家で、父と伯父の仇討ちが動機であるゆえに、教団の掲げる理念より自身の感情を優先しがちな所もある。
本作のヒロイン。アルノを引き取ったフランソワ・デ・ラ・セールの娘。
勝ち気でお転婆な性格。幼少の頃から親しかったアルノとは相思相愛の仲だったが、父フランソワの死を切っ掛けにアルノとは離別。アルノと同様「父の死の真相を突き止める」という動機を持つものの、彼とは敵同士となるテンプル騎士団に入団することとなる。
アサシン教団パリ支部のマスターアサシン。
バスティーユ牢獄に潜入していた際、投獄されてきたアルノにアサシンの才能を見出し、獄中で彼に訓練をつける。その後、バスティーユ襲撃の混乱に乗じ彼とともに脱獄する。
経験豊富で優れたアサシンであり、アルノの父シャルルとも交友があった。
弟子であるアルノには厳しく接しながらも、教団の未来を背負って立つ存在として強く期待している。
「サド」「サディズム」の語源として有名なフランスの貴族。本名ドナスィヤン・アルフォンス・フランソワ・ド・サド。
アルノはとある任務を切っ掛けに彼と知り合い、以後情報提供といった協力を受ける関係となる。
掴みどころのない性格で変質的な言動の目立つ人物だが、その人脈や情報網は侮れないものがある。
後のフランス皇帝。
サド侯爵と同様、アルノとは奇妙な縁で知り合ってから協力関係を結ぶようになる。
理性的ながら大胆不敵な野心家であり、本編の後日談であるDLC「Dead Kings」に登場した際には、サン=ドニに秘匿されたエデンのかけらを狙っている。
史実におけるテンプル騎士団最後の総長。
本作のプロローグ「ジャック・ド・モレーの悲劇」では、彼の側近の視点から見た彼の最後、そしてテンプル騎士団の落日が描かれる。
ノートルダム大聖堂について
ネット上では「『ユニティ』に登場したノートルダム大聖堂の3Dモデルは、火災後の再建に使われるくらい精巧だった」という話があるが、そのような事実自体存在せず、一部のメディアが出した「大聖堂の再建にアサシンクリードのデータが使われるかもしれない」という憶測記事を誤解したものである。参照1参照2
UBIが実際に行ったのは再建費用を寄付して、本作を無料配布したことのみである。(これらのニュースに対しUBIはそういった計画は無いと否定している。)
実際の再建計画では本作とは無関係のベルギー人建築史家が作った3Dデータを使用している。
また、本作に登場するノートルダム大聖堂も実物とはかなり異なるデザインとなっている。