概要
土葬されて地中に葬られた死体が、長い年月を掛けて大地の精気を吸い変化した存在とされ、黒い球のような形をしており、生者を祟る力を持つとされる。
また不化骨は、その死体の人間が生前に体の中で最もよく使っていた部分の骨が墓の中で変化したもので、例えば銀細工師の様に指先を使う職人の死体であった場合は、その指の骨が他の肉体の部分が朽ち果てた後も、大地の精気を吸い続けて朽ちる事なく不化骨へと変化するという。
また一説によると不化骨は、僵尸から飛僵へ進化した後、更に途方もない年月を掛けて力を蓄え続けて最強の存在である第8級の階級へと変じた者とされ、殆ど不死身の存在となり、「天雷」と呼ばれる稲妻を操り、内臓を焼き尽くす「陰火」、そして体中の穴という穴から侵入して内側から肉を溶かしてしまう「贔風」などといった、数々の悍ましい術を行使できるようになるとされる。
この階級に至った僵尸は最早、並みの道士では太刀打ちできず、不化骨を討伐するには仙人や神仏に助力を求めるしか手が無いといわれている。