概要
『アサシンクリード シンジケート』(Assassin'sCreed Syndicate)とはUBISoftが発売したアクションゲーム。
舞台は産業革命期ヴィクトリア朝19世紀のロンドンを舞台に、犯罪組織を支配しようとする体制側であるテンプル騎士団に対して各組織をまとめ上げて対抗しようとする男女2人のアサシンを主人公とした物語が描かれる。
ストーリー
1868年、ロンドン。
産業革命の幕開けとともに、驚異的な発明の数々が、人々の生活に大きな変化をもたらしていた。
今や世界を統べるものは、王や皇帝、政治家や宗教家ではない。新たな、そしてより根源的なものがそれらに取って代わった——金だ。資本主義経済の時代が到来したのである。
産業革命はイギリス帝国発展の原動力となったものの、同時に貧富の差をもたらした。利益を得ていた者はほんのわずかであり、大半の労働者たちは奴隷同然の生活を強いられていたのだ。
貧困に苦しむ下層階級の一部は暗黒街に身を移し、「ギャング」と呼ばれる徒党を組むに至った。ロンドンに蔓延する抑圧を打ち破るため、ギャングたちは旧来のロンドンの支配者層に挑戦する。この戦いの陰には、近代史において幾度となく繰り返されてきたように、アサシン教団の姿があった。
アサシンであるジェイコブ・フライとその姉エヴィーは、数百万もの労働者たちの運命を変えるべくロンドンの闇を暗躍する。アサシンの信条のもとに、この陰謀と暴力に満ちた世界を打ち破るのだ。
内容
前作の『アサシンクリードユニティ』と同様、マシンパワーに物を言わせて原寸大の都市をゲーム内に再現している。その上で前作の問題点をブラッシュアップし、快適に遊べるようにされている。
時代が新しいため街には兵士ではなく警官が巡回している。すでに民間人の帯剣が禁止されている時代のため、使用武器は仕込み杖やナックルダスター、お馴染みのアサシンブレードのような暗器が中心となる。また従来より遥かに高い建物が多いため、新たなガジェットとして鉤縄を射出するロープランチャーが登場し、高所へ素早く登ったり、広い道の上にロープを渡して移動したりできる。
またシリーズで初めて主人公2名体制となっており、プレイヤーの任意でジェイコブとエヴィーを切り替えることができる。
登場人物
- ジェイコブ・フライ(Jacob Frye)(声:平川大輔)
男主人公。戦闘に長けたアサシン。
向こうみずで反抗的だが、信念を持って行動する男。
ロンドン郊外のアサシン教団で生まれ育った彼は、とある事件をきっかけにロンドンの暗黒街に乗り込み、ストリートギャングたちを組織して富裕層とテンプル騎士団に立ちむかう。
- エヴィー・フライ(Evie Frye)(声:嶋村侑)
女主人公。ジェイコブの双子の姉。ステルスに長けたアサシン。
つねに冷静沈着で論理的と、弟とは正反対の性格であり、しばしばジェイコブとは意見が衝突することも。
ロンドンでエデンの秘宝を捜索する。
- ヘンリー・グリーン(声:細谷佳正)
壊滅したアサシン教団ロンドン支部の生き残り。
骨董屋の店主に扮して街に潜伏しつつ、警察や科学者などにコネを作りながら反撃の時を待っていた。
英名を名乗っているがインド人で、父親は外伝作品クロニクル・インディアの主人公であるアルバース・ミア。
- クロフォード・スターリック(声:手塚秀彰)
テンプル騎士団ロンドン支部支部長。
ロンドンの全てを牛耳っている。
歴史上の偉人たち
- フレデリック・アバーライン(声:興津和幸)
ロンドン警視庁の刑事。切り裂きジャックによる連続殺人の捜査における警察の中心人物。
- アレクサンダー・グラハム・ベル(声:寸石和弘)
スコットランド出身の、新進気鋭の発明家。アサシンたちの活動に役立つ、さまざまなガジェットを作成する。
- チャールズ・ディケンズ(声:佐々木睦)
『オリバー・ツイスト』『クリスマス・キャロル』などの作品で名高い、ロンドンを知り尽くした国民的作家。
- チャールズ・ダーウィン(声:板取政明)
自然科学、生命科学に心血を注ぐ科学者。「種の起源」を著し、進化論の提唱者として知られる。
プロイセン王国出身の哲学者。労働者階級を救うため、さまざまな活動を行う。
看護医療を志す女性。自身でも医療施設を経営し、アサシンたちに協力する。
- ドゥリープ・シング(声:佐野康之)
シク王国の最後の君主。
ハノーヴァー朝第六代女王にして、初代インド女帝。大英帝国の栄華を象徴する人物。
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