-俺はデズモンド・マイルズ、これは俺の物語だ―
日本語吹き替え:東地宏樹
人物
ゲーム「アサシンクリード」シリーズの(3までにおける)主人公。エツィオやアルタイル、コナーでの追憶が本編であり、プレイ時間の差も圧倒的であることから非常に影が薄いが、主人公。
作数を重ねる毎に徐々にゲーム性のある操作が可能となり、合わせて出番も増えるが、どう見たって本編は過去のアサシンたちの追憶であり影が薄いのは否めない。
とはいえ彼の存在や戦いの軌跡、その結末は2020年に至るまで作中世界で多く語られているため、名前すら設定されていない4~シンジケートの現代編主人公達や、天才ではあるが血筋は一般人そのものなオリジンズ~ヴァルハラの現代編主人公のレイラとは圧倒的に格が違うのは間違いない。
アルタイルからエツィオ、コナーを経た直系の子孫にあたる(詳細は血族組のネタバレ部分を参照)。ファームと呼ばれるアサシン訓練施設で生まれ育ったが、比較的平和な生活であった為にテンプル騎士団の脅威に実感を持てず反抗期により家出。その後バーテンダーとして生活していた。
しかし、ある日突然現代のテンプル騎士団であるアブスターゴ社によって誘拐され、遺伝子記憶をトレースする装置『アニムス』の実験(とエデンの果実の手がかり探し)の被験体にされてしまい、アサシン教団とテンプル騎士団の戦いに巻き込まれるはめになる。
ちなみにクレジットカードは持っていないが、バイクの免許は持っている。
当初はファームを抜け出してからかなりの期間がたっていたために戦闘能力は皆無だったが、アニムスでアルタイルら先祖達の記憶を追体験することで流入現象が発生、凄まじい運動能力やタカの目など様々な技能を引き継ぐことになった。
父であり、現代のアサシン達の導師であるウィリアム・マイルズとは絶縁状態にあったが、リベレーションのラストで再度対面することになる。
劇中の活躍
Assassin's Creed(アサシンクリード)
2012年、先祖であるアルタイルの遺伝子記憶を引き出し、「エデンの果実」を探し出そうするテンプル騎士団の末裔であるアブスターゴ社に誘拐される。
物語終盤にアニムスの流入現象によって眠っていた『タカの目』の能力が覚醒、被験体16号が残した隠しメッセージを発見する。
Assassin's Creed II(アサシンクリード2)
ルーシーの手引きで脱出した後、そのままショーンとレベッカらと合流し、隠れ家に潜伏することに。
前作のデズモンド救出作戦で主力のアサシン達が全滅したこともあって戦力に乏しい現在のアサシン教団の状況を打開すべく、流入現象を利用し短期間で一流のアサシンとなるためにアニムス2.0を使って「歴代最強のアサシン」と謳われたエツィオの記憶にアクセスする。
作品の終盤ではルーシーからアサシンブレードを受け取り、襲撃してきたアブスターゴ社の刺客を撃退した。
Assassin's Creed: Brotherhood(ブラザーフッド)
流入現象により引き継いだアサシンとしての能力が覚醒しつつあるが、同時に副作用として時折、過去の幻影も見えるようになっている。
前作のラストで『かつて来たりし者達』から地球に災厄が迫りつつあることを知らされ、アニムスでエツィオの記憶から手がかりを得つつ、現代のヴィラにあるとされるエツィオの持っていた「エデンの果実」の隠し場所を探索する。
エツィオの記憶からついに「エデンの果実」を発見するが、干渉してきたジュノーによって体を操られたデズモンドはアサシンブレードでルーシーを刺してしまい…
Assassin's Creed: Revelations(リベレーション)
度重なるアニムスの使用による過度の同調と副作用によって昏睡状態になっている。
アニムス・システムの中でデータ的に再生された被験体16号と出会ったデズモンドは『エツィオの人生の終焉』を追体験することこそが現実世界に戻る唯一の方法と知り、エツィオの最後の闘いの記憶と自らの過去と向き合う。
Assassin's Creed III(アサシンクリード3)
アルタイルとエツィオの終焉の記憶を巡る旅路の果てに、世界を救う鍵が「かつて来たりし者達」の遺した神殿にあることを知ったデズモンド達は神殿内部に侵入。再会した父ウィリアムの指示の下、遺跡を動かす謎を解くための鍵の在り処を求めてヘイザムとその息子であるコナーの記憶にアクセスする。
また、神殿の動力装置を求めて各地のアブスターゴ社の施設を襲撃する他、アブスターゴ社実働部隊やアサシンの力を持つアブスターゴ社実務担当責任者ダニエル・クロスと直接対決する。
この時点でアルタイル、エツィオ、コナーの記憶を追体験したことによる流入現象によって既に数十年分の戦闘経験が蓄積されており、完全覚醒したアサシンとしての実力を振るい超人的な戦闘能力を発揮できるようになるまで成長している。
ちなみにデズモンドには「最後のアサシン」という肩書きがあるにもかかわらず、アサシンクリード3の宣伝文句にはコナーを指して「3人目のアサシン」とある。言いたいことは分からないでもないが・・・。
なお、デズモンドを主人公とした物語はこのアサシンクリード3にて完結することが発表されている。
Assassin's Creed IV BLACK FLAG(アサシンクリード4)
『Ⅲ』にて一作目からの宿敵であるアブスターゴ社のヴィディック博士とクロスを倒し、最後は自らの生命を賭して神殿を起動させたことで世界を救ったが、引き換えに死亡。その遺体はアヴスターゴ社によって回収され、採取されたDNAサンプルを用いてサンプル17プロジェクトが開始されている。
アブスターゴ社は彼の遺した録音テープや日記等も回収しており、ハッキングすることによってそれらを閲覧することができるようになる。
Assassin's Creed Valhalla(アサシンクリードヴァルハラ)
既に死亡しているため登場しないが、彼の新たな録音記録を聴くことができる。
ショーンはレイラに彼の事を話す際に「特異点」もしくは「消失点」と例えていた。