曖昧さ回避
- ローマ神話の女神「ユーノー」(Juno)の英語読み。
- 小惑星の名前。1.に由来する。
- Juneau、Junot、Junodなどの姓にかなを当てたもの。
- JUNOシリーズ。ローランド社のシンセサイザーのブランド名。1.に由来する。
- イギリス海軍のエクリプス級防護巡洋艦6番艦。艦名は1.に由来する。
- イギリス海軍のJ級駆逐艦4番艦。艦名は1.に由来する。
- アメリカ合衆国アラスカ州の州都。Juneau。
- アメリカ海軍のアトランタ級軽巡洋艦(CL-52)。艦名は6.に由来する。
- アメリカ海軍のアトランタ級軽巡洋艦(CL-119)。艦名は6.に由来する。
- アメリカ航空宇宙局(NASA)の木星探査機。1.に由来する。
ローマ神話の女神「ジュノー」
ローマ神話の女神「ユーノー」(Juno)の英語読み。主神「ユピテル」(英語読みで「ジュピター」)の妻で、ギリシャ神話の「ヘラ」に相当する。
防護巡洋艦「ジュノー」
イギリス海軍のエクリプス級防護巡洋艦6番艦。艦名は女神ジュノーに由来する。
通商保護と植民地警備を主任務とする小型の防護巡洋艦で、マストの配置などが帆船時代のデザインを思わせる。
1895年11月16日進水、1897年6月16日就役。
1920年に退役し、スクラップとして売却。
J級駆逐艦「ジュノー」
イギリス海軍のJ級駆逐艦4番艦。艦名は女神ジュノーに由来する。
1938年12月8日進水、1939年8月25日就役。
1940年7月9日、カラブリア沖海戦に参加
1941年3月27日、マタパン岬沖海戦に参加。
5月21日、クレタ島の北でイタリア空軍の空襲を受け撃沈された。
アラスカ州の州都「ジュノー」
アラスカ州の太平洋岸にある都市。
1880年10月18日、カナダ人の山師ジョセフ・ジュノー(Joseph Juneau)とリチャード・ハリスが金採掘の拠点とした。
たちまち町が形成され、ハリスバーグ、ロックウェルなどと呼ばれていた。翌年、鉱工業会議で町の名前を決める投票が行われ、ジュノーとなった。ジョセフ・ジュノーは投票人を酒で買収したとも言われる。
1906年、シトカ市に替わりアラスカ準州の州都となる。
ストックホルム(スウェーデン)とほぼ同緯度だが、アラスカ海流(暖流)が沖合を流れているため、それほど厳しい冷え込みにならず、海も凍りにくい。
市外に通ずる道路も鉄道もないため、交通は水路と空路に依存している。
アトランタ級軽巡洋艦「ジュノー」(CL-52)
アメリカ海軍のアトランタ級軽巡洋艦2番艦。艦名はジュノー市に由来する。
主砲には38口径5インチ両用砲が採用され、優れたレーダーとGFCS(射撃指揮装置)を搭載した強力な防空艦であった。
1941年10月25日進水、1942年2月14日就役。
8月22日、太平洋へ向けて出発。
9月11日、空母「ワスプ」、「ホーネット」を基幹とする第61任務部隊に加わり、ガダルカナル島への戦闘機輸送任務に出発。
9月15日、「ワスプ」が日本海軍潜水艦「伊19」の雷撃を受け、ガソリンや航空爆弾に引火して爆発炎上し雷撃処分された。「ジュノー」は生存者の救助にあたる。
10月15日、重巡洋艦「ポートランド」と共にタラワ島南方を通過中、在泊中の日本艦船を目標に砲撃訓練を行った。
10月26日、「南太平洋海戦」に参加。対空戦闘能力の高さを示した。
11月13日深夜、アイアンボトムサウンドで日本海軍挺身艦隊と交戦(「第三次ソロモン海戦」第一夜戦)。日本海軍駆逐艦「天津風」の雷撃で大破。エスピリトゥサント島に向けて退却中の11時、日本海軍潜水艦「伊26」が重巡洋艦「サンフランシスコ」を狙って外した魚雷が「ジュノー」に命中し轟沈。
友軍艦隊が潜水艦の攻撃を恐れて去ったため、沈没時の100名の生存者は救助を待つ8日間の間に10名まで減った。「ジュノー」乗組員だったサリヴァン5兄弟は全員が死亡し、以後アメリカ軍では、親族を分散配置する方針が徹底された。
艦名はアトランタ級軽巡洋艦「ジュノー」(CL-119)に引き継がれた。
アトランタ級軽巡洋艦「ジュノー」(CL-119、CLAA-119)
アメリカ海軍のアトランタ級軽巡洋艦9番艦。艦名はジュノー市に由来する。
復原性不足解消のため両用砲塔の数が削減され、近接対空火器として機関砲が大幅に増設され、魚雷発射管は廃止されている。
1945年7月15日進水、1946年2月15日就役。
1949年3月18日、防空軽巡洋艦(CLAA)に艦種変更された。
1950年6月25日、「朝鮮戦争」勃発。敵の上陸を防ぐため38度線以南を巡航。
6月29日、最初の艦砲射撃を行う。
1951年5月1日、ロングビーチ(カリフォルニア州)でオーバーホールを行う。
1953年4月7日、大西洋艦隊に移籍。
1956年3月23日、予備役となる。
7月23日退役。1962年、スクラップとして売却。
木星探査機「ジュノー」
NASAの「ニュー・フロンティア計画」の一環として計画された木星探査機。極軌道に投入し、木星の組成や重力場、磁場、両極付近の磁気圏の調査を行う目的で打ち上げられた。
2011年8月5日、フロリダ州ケープカナベラルより打ち上げられる。
2012年8月30日、スイングバイに向けた軌道修正を実施。
2012年9月14日、2度目の軌道修正。
2013年10月9日、地球軌道近くでスイングバイ。
2016年7月5日、逆噴射を行い木星周回軌道に投入される。
2017年2月18日 ジュノーが撮影した木星表層の画像がNASAによって公開される。
2018年、運用の延長を決定。
2021年、運用の再延長を決定。同年6月8日、衛星ガニメデに最接近しフライバイ。
今後は2025年9月頃まで運用を継続し、最後は木星大気に突入させてミッションを終了する予定。