ウマ娘プリティーダービー(アニメ)
うまむすめぷりてぃーだーびー
メディアミックス作品『ウマ娘 プリティーダービー』を構成するアニメーション作品の1つ。
- 2018年・2021年・2023年にTV放送された、チームスピカの面々の活躍を描く、P.A.WORKS(1期)・スタジオKAI(2・3期)制作のアニメーション作品、及びその関連作品群⇒本項で解説
- 2023年に公式YouTubeチャンネル「ぱかチューブっ!」にて配信された、ナリタトップロード達クラシック3強の戦いを描く、CygamesPictures制作のスピンオフアニメーション作品⇒ROAD TO THE TOP
- 2024年に公開されたジャングルポケットを主人公としたCygamesPictures制作の劇場アニメーション作品⇒新時代の扉
- 2020年にTV放送された、同名の4コマ漫画を原作とする5分枠のショートアニメーション作品⇒うまよん
- 2022年から23年にかけて「ぱかチューブっ!」にて配信された、ウマ娘の日常を描く3分間のショートアニメーション作品⇒うまゆる
- 2025年にTV放送予定の、オグリキャップを主人公としたCygamesPictures制作のアニメーション作品及びその原作漫画⇒ウマ娘シンデレラグレイ
2018年4月から6月まで、TOKYO MX、BS11、関西テレビ、サガテレビ、AT-Xにて放送。初回は1時間枠で放送された。制作はP.A.WORKS。
その後、ビワハヤヒデ・ナリタタイシン・ウイニングチケットにスポットを当てたOVA『BNWの誓い』も制作された。
史実における98年~99年の中央競馬を下敷きとして、北海道から転入してきたスペシャルウィークを主人公に、そして彼女が憧れるサイレンススズカをもう一人の主人公とし、彼女たちが所属するチームスピカやスペの同世代の面々がトゥインクル・シリーズを駆け抜ける様子を描く。
アニメ版キャスト
※細江はJRA初の女性騎手の一人(1996年~2003年)で、現在は競馬解説者。武はJRAの現役騎手。
サブタイトル
R | サブタイトル | モチーフとなったレース |
---|---|---|
1 | 夢のゲートっ! | '98バレンタインステークス |
2 | いきなりのデビュー戦! | '97年11月29日新馬戦 |
3 | 初めての大一番 | '98弥生賞 / '98皐月賞 |
4 | 特訓ですっ! | '98NHKマイルカップ |
5 | ライバルとのダービー | '98東京優駿 |
6 | 天高く、ウマ娘燃ゆる秋 | '98宝塚記念 / '88有馬記念 / '98毎日王冠 |
7 | 約束 | '98菊花賞 / '98天皇賞(秋) |
8 | あなたの為に | '98ジャパンカップ / '99宝塚記念 |
9 | スピカの夢 | '99凱旋門賞 |
10 | 何度負けても | '99京都大賞典 / '99天皇賞(秋) |
11 | おかえりなさい! | '99キャピタルステークス |
12 | 夢の舞台 | '99ジャパンカップ |
EX | 響け、ファンファーレ! | '99有馬記念 |
サイドストーリー
毎週金曜日に配信される公式ラジオ番組『ぱかラジ!』で配信された、各話に付随する約10分間のボイスドラマ。アニメ出演組の描写を補完する内容が多い。
R | サブタイトル | あらすじ |
---|---|---|
1 | 走りたいように | サイレンススズカがスピカへ移籍するまでの経緯が語られる |
2 | 目指せ!デビュー | ウオッカとダイワスカーレットがトレーナーにアピールする |
3 | ふたつの星 | トウカイテイオーがスピカへ加入するまでの経緯が語られる |
4 | わたしのレース! | ハルウララの高知でのデビュー戦が描かれる |
5 | ダービーに出るということ | 日本ダービーに臨む面々をキングヘイローが偵察しようとする |
6 | これからも | なし崩しに加入したスピカでの今後に迷うメジロマックイーン。マチカネフクキタルが占う彼女の未来は… |
7 | メッセージ | 入院したスズカを見舞うウマ娘たちの話 |
8 | 未来 | 有馬記念('98年)に臨むグラスワンダーにマルゼンスキーがアドバイスをする |
9 | サプライズ | スペとグラスのため、ヒシアマゾンとフジキセキの寮長コンビが奮闘する |
10 | ライバルたち | 闘志を持て余すエルコンドルパサーとテイエムオペラオーの、青春の一頁 |
11 | もう一度、一緒に | スズカ復帰に逸るメジロライアン、ウイニングチケットに釘を刺すナイスネイチャの胸中とは… |
12 | 遠い場所で | 来日したブロワイエの、束の間の骨休め。仏語が飛び交う異色の回 |
EXTRA | まだ見ぬ夢 | WDTへの出走が決まったオグリキャップ。難しい顔のタマモクロスをイナリワンが問い詰めると… |
余談
- ほとんどのウマ娘の名前は実際のJRAの競走馬からとられたが、地方競馬からハルウララ(高知競馬所属)が、地方からJRAに移籍した馬ではオグリキャップ(岐阜県・笠松競馬出身)とイナリワン(東京・大井競馬出身)がいる。
- 放送を請け負っているテレビ局のうち、BS11は土曜と日曜のお昼はJRAの中継を放送している(ただし午後3時台は土曜はBSテレ東、日曜はBSフジが放映権を得ているためその絡みで放送なし)。また、製作局のカンテレは日曜午後3時台にJRAの競馬中継である「KEIBA BEAT」を製作・放送しており、東海テレビ、テレビ西日本、テレビ新広島、鹿児島テレビ、石川テレビなどで放送している(ただし中京競馬場での開催日は東海テレビが、小倉競馬場での開催日はテレビ西日本が、それぞれ制作を担当)。さらにTOKYO MXでは地方競馬の大井競馬の実況中継を行うことがある。
- 富山県では、P.A.WORKS所在地でありながらどの放送局も放送しなかった。これはP.A.WORKS制作テレビアニメの第1作目に当たる『truetears』以来。
- アニメ放送中に元ネタのスペシャルウィーク号(4月27日没)とテイエムオペラオー号(5月17日没)が天に召されている。又中の人は2人ともコメントしている。(当該記事参照。)
- 第1Rの冒頭で「実際の競走馬の物語をモチーフとし、事実に基づいた表現を心掛けたフィクション」というテロップが流れた。その通り、アニメでは主に、スペシャルウィーク・サイレンススズカ・エルコンドルパサー・グラスワンダー・セイウンスカイといった面々が活躍した、1998年から1999年頃の中央競馬を中心に描かれている。但し、当時外国産馬に出場資格がなかった一部のGIレースに、「外国からの帰国子女」であるエルコンドルパサーが出場していたりと、「if」展開も織り交ぜている。
- 第5R「ライバルとのダービー」では、第65回日本ダービー(1998年6月7日)が取り上げられ、当時スペシャルウィーク号に騎乗し、自身初めて日本ダービーを制覇した武豊が、解説者として出演している。
- 第7R「約束」では主な題材として、日本競馬史において「沈黙の日曜日」と称される第118回天皇賞(秋)(1998年11月1日)が取り上げられたが、その際、国内最大級の競馬情報サイト「netkeiba.com」に掲載されているサイレンススズカ号のページへのアクセス数が急増。サイト内競走馬アクセスランキング1位を記録した。奇しくも故障事故から20年という節目の年であったことも相まって、その関心の強さが窺える。
- 最終話である第13R「響け、ファンファーレ!」では、JRAブランド広告の一環として2015年に制作された、「夢の第11レース」から着想を得ている(出走メンバーに一部変更あり)。
- ウマ娘のアニメ化と同調するかのように、2018年の中央競馬では、ウマ娘化された競走馬に縁のある騎手2人が悲願を達成している。第5Rで取り上げられた第65回日本ダービーにてキングヘイロー号に騎乗した福永祐一(このレースがダービー初騎乗)は、アニメ放送後の2018年5月27日に行われた第85回日本ダービーにてワグネリアン号に騎乗し優勝、初騎乗から20年、初ダービーがアニメ化された年に、19回目の挑戦にして自身初のダービー制覇。またテイエムオペラオー号の手綱を握り続けた和田竜二も、6月24日の第59回宝塚記念でミッキーロケット号に騎乗し優勝、2001年天皇賞(春)以来、実に17年ぶりに中央競馬G1を制覇している。
- ブルーレイ(ボックス)では、レースシーンの実況を「本編」の明坂から本職のアナウンサーに差し替えたものを映像特典という格好で収録している。メンバーは以下のとおり。
2020年9月に制作が発表された。
2021年1月から3月まで放送。ネット局はSeason1と共通。
制作会社はスタジオKAI。Season1のP.A.WORKSも制作協力としてクレジットされている。
史実における91年~93年の中央競馬を下敷きとして、トウカイテイオーとメジロマックイーンの2人を主人公に据え、彼女たちが栄光を手にしつつも、時に怪我や風評・挫折といった負の側面と向き合いつつ、トゥインクル・シリーズを駆け抜けていく様を描く。
また、Season1ではウマ娘化していない競走馬のポジションに馬主や騎手繋がりで元ネタが違うウマ娘を使ったり史実と違うメンバーの出走・結果が発生していたのに対して、本作品以降は別の既存ウマ娘の起用などの史実改変は使われなくなり、レース展開や結果も史実に沿った形を強く意識するようになっている。
season1から引き続き登場するチームスピカの面々に加え、新たなウマ娘やライバルチーム「チームカノープス」が登場している。
タイトルロゴのウマ娘が前シーズンの主人公であるスペシャルウィークから本シーズンの主人公であるトウカイテイオーに変更されている。
なお、本作よりナリタブライアンの声優が、前シーズンで同キャラを務めた相坂優歌から後任の衣川里佳へと変更となった。
サブタイトル
R | サブタイトル | モチーフとなったレース | アイキャッチウマ娘 |
---|---|---|---|
1 | トウカイテイオー | '84東京優駿 / '91東京優駿 | トウカイテイオー |
2 | 譲れないから! | '91菊花賞 | メジロマックイーン |
3 | 出会い | '91有馬記念 / '92阪神大賞典 | シンボリルドルフ |
4 | TM対決! | '92産経大阪杯 / '92皐月賞 | ナイスネイチャ |
5 | 無敗と連覇 | '92天皇賞(春) | イクノディクタス |
6 | なんのために | '92宝塚記念 / '92菊花賞 / '92有馬記念 | メジロパーマー&ダイタクヘリオス |
7 | 祝福の名前 | '93産経大阪杯 / '92天皇賞(秋) / '92東京優駿 | ライスシャワー |
8 | ささやかな祈り | '93天皇賞(春) | ミホノブルボン |
9 | ストップウォッチ | '93東京優駿 /'93宝塚記念 | キタサンブラック&サトノダイヤモンド |
10 | 必ず、きっと | '93七夕賞 / '93オールカマー | ツインターボ |
11 | この気持ちって | なし | マチカネタンホイザ |
12 | ふたり | '93菊花賞 | ビワハヤヒデ |
13 | 夢をかける | '93有馬記念 | トウカイテイオー&メジロマックイーン |
ゲームアプリ版のリリース1周年を記念して制作されたショートアニメ。2022年2月22日に公開。
『Season2』最終話を引き継ぎ、キタサンブラックとサトノダイヤモンドの視点から、新入生歓迎に沸き立つトレセン学園(と平常運転のチームスピカ)のとある一日を描く。
2022年11月に第3期の制作が発表、告知動画も公開された。
2023年10月から12月まで放送。ネット局も前2シリーズと共通。制作はSeason2から引き続きスタジオKAIが担当しており、スタッフも杉浦理史が関わっていない事以外はほぼ同じ。
主役はSEASON2にて主役キャラであったトウカイテイオーとメジロマックイーンに憧れたキタサンブラックとサトノダイヤモンドとなっている。アニメ作品としては異例ともいえる「競走能力の衰え」が主なテーマの一つに据えられており、苦悩と向き合い乗り越えた末に「みんなの愛バ」となったキタサンブラックの物語が描かれる。
サブタイトル
R | サブタイトル | モチーフとなったレース | アイキャッチウマ娘 |
---|---|---|---|
1 | 憧れた景色 | '15皐月賞 / '15東京優駿 | キタサンブラック |
2 | スタートライン | '15菊花賞 | ナイスネイチャ(新衣装) |
3 | 夢は終わらない | '15年11月8日新馬戦 / '15有馬記念 | ゴールドシップ |
4 | あたしだけの輝き | '16産経大阪杯 / '16皐月賞 / '16天皇賞(春) | ミホノブルボン&ライスシャワー |
5 | 自分の証明 | '16東京優駿 / '16宝塚記念 | ドゥラメンテ |
6 | ダイヤモンド | '16菊花賞 | サトノダイヤモンド |
7 | あたしたちの有マ記念 | '16ジャパンカップ /'16有馬記念 | サウンズオブアース |
8 | ずっとあったもの | なし | トウカイテイオー&メジロマックイーン |
9 | 迫る熱に押されて | '17天皇賞(春) | キタサンブラック&サトノダイヤモンド |
10 | お祭り | '17宝塚記念 | サトノクラウン |
11 | 決意 | '17天皇賞(秋) | シュヴァルグラン |
12 | キタサンブラック | '17ジャパンカップ | ロイスアンドロイス |
13 | そしてあなたの…… | '17有馬記念 | キタサンブラック(新衣装) |
ウマ箱に付いてくる本編の裏側を描くオリジナル小説。挿絵がないので、入浴シーンがかなり多い。
Season1
第1コーナー セイウンスカイ編
第2コーナー グラスワンダー編
第3コーナー メジロマックイーン編
第4コーナー ウオッカ・ダイワスカーレット編
この内セイウンスカイは漫画化が検討されたもののお蔵入り。
本作は一応学園ものであり、キャラにはそれぞれ中高生のいずれかの所属と学年が設定されているのだが、時間が経過しても進級や成長はしない、いわゆるサザエさん時空となっている。
しかしながら、そういったルールが適用される作品のほとんどが「季節の移りゆきは描いても、明確に一年経ったかとかはぼやかされる」のに対し、本作は史実ネタを描く関係上、年数の経過は明確に描かれるため、「確実に3年経ったのに進級や成長はしない」「一方、トウカイテイオーの回想やキタサンブラックなどの小学生として描かれるキャラだけは年の経過に従って成長する」という奇妙な現象となっている(このような年の経過はするが、キャラの成長するかはご都合主義とされる作品は、本作以外にはこち亀などもあるが)。
なお、作中のカレンダーは主役キャラが実際にそのレースに挑戦した時のものと同一になっている(例. スペシャルウィークが一期10話で挑んだ秋の天皇賞は1999年と同じ、10/31の日曜となっている)。
Season2の本放送終了後、CBC、TVQ九州放送(2シーズン全てでも)などでも放送された事があるが、この2局の放送局所在地もまたJRAの競馬場を控えている。CBCについてはラジオ番組「GOGO競馬サンデー!」の放送を行っており、TVQ九州放送に関してはKBS京都の土曜午後3時台の競馬中継「うまDOKI」の放送を請け負っている。
Season3の放送直前、キタサンブラックの馬主である北島三郎から応援メッセージが贈られている。奇しくも、初回放送日である10月4日は北島の誕生日である。
2024年10月からは、「ウイニング競馬」を放送しているテレビ東京系列で放送が実施されることになった。更に言えば、「ウイニング競馬」と同じ放送日となる土曜日の朝での放送となる。シーズン2とシーズン3の連続放送となる予定で、東京エリア(TOKYOMX)以外では事実上の本放送扱い。放送時間帯は午前9時後半、元々はシャドウバースFを放送していたCygames枠でもある。
(ウイニング競馬ファミリーもある意味で出演しているため、まさかの放送と思った人もいるかもしれないだろう)
なお、上述のテレ東における放送では「この作品はフィクションです」(意訳)のテロップが冒頭に追加されている。
エンディングについて
現時点では3シーズンしか描かれてない段階で触れるのは時期尚早かもしれないが、通常エンディング曲はモデル馬の半生がどういうものだったかによって調子の明暗が分かれている。
例えば、それぞれ1期、3期で主人公を務めたスペシャルウィークとキタサンブラックは怪我の多い競馬界においてモデル馬が現役時代に怪我も故障はおろか病気にもかからなかった頑強さを誇るからかスポ根モノのような明るい曲調で、逆に2期の主人公を務めたトウカイテイオーは幾度とない怪我に悩まされたこともあり、かなり暗く重たい曲調のエンディングとなっていた(3期については、キタサンがライバルの圧倒的な実力に捻り潰された1話のみが重く暗めの楽曲が使用されたが)。ちなみにRTTTはエンディングなし、新時代の扉はうまぴょい伝説。
アニメオリジナルウマ娘 トレーナー(ウマ娘プリティーダービー)
各メインキャスト
Season3
上記2人はアニメ中にて名前こそ出されたものの姿は登場せず、アニメ終了後の3rdアニバーサリーにてお披露目となった。
関連記事
親記事
子記事
兄弟記事
コメント
pixivに投稿されたイラスト
すべて見るpixivに投稿された小説
すべて見る- こちら府中市トレセン学園内出張所
『ウマ娘の新アニメ版を考えてみよう!』の巻
※ 完全に一個人の希望です。 コメントにつきまして、内容や回数の程度によっては投稿を差し戻しにさせて頂く場合がございますので、ご了承くださりますようお願い申し上げます。5,600文字pixiv小説作品 夢破れ、再び夢を見る。
アニメウマ娘2期を見直したので、ifルートです。 テーマは「夢は何度だって見られる」「夢は走ることだけじゃない」「諦めないことが大事」の三点です。3,105文字pixiv小説作品- メジロマックイーンと映画を語る
〜アニメ編〜 超々特別編!ウマ娘3期を語る
※これはあくまで、個人的な意見です。えー・・・前回のクリスマス回で今年は更新しないつもりでしたが、やはりウマ娘というコンテンツを愛してる以上、書く必要があると思い書きました。コレで本当にマジで年内ラストです。 個人的には悪くないと思うよ?ただ史実が強すぎる。イッキ観した方が面白いかもしれない。abemaで1月3日まで無料で一挙配信してるから、イッキ観していいと思う。 ※12/30ちょっと加筆修正しました。2,622文字pixiv小説作品