「今日の走りもチョペリグー! お立ち台までイケイケよ♪」
プロフィール
キャッチコピー | 昭和レトロな、スーパーカーお姉さん |
---|---|
誕生日 | 5月19日 |
身長 | 164cm |
体重 | 理想的な仕上がり |
スリーサイズ | B92・W58・H88 |
靴のサイズ | 左右ともに26.0cm |
学年 | 高等部 |
所属寮 | 一人暮らし |
得意なこと | ドリフト |
苦手なこと | 徐行運転 |
耳のこと | ユーロビートを聴くとかっ飛ばしたくなる |
尻尾のこと | 朝シャンでサラサラにするのがマイブーム |
家族のこと | 真っ赤なスーパーカーは、父のお古 |
マイルール | 朝シャンの後はコーヒー牛乳をグビッと♪ |
スマホ壁紙 | デフォルトのまま |
出走前は… | 対戦相手と普段通り雑談しちゃう |
得意科目 | - |
密かな自慢 | - |
よく買う物 | - |
ヒミツ | ①助手席だと車酔いしやすい / ②ナタデココを飲み込むタイミングで迷いがち |
自己紹介 | ハァーイ、マルゼンスキーよ!君も見にきたんでしょ? 異次元の走り。ふふっ♪ 首ったけになっても…知らないゾ♪ |
CV | Lynn |
颯爽としているが、どこか言葉遣いが古いお姉さん。
走りに純粋な歓びを感じるスピード狂で、道路では愛車のスーパーカーでレース場では自らの脚でかっ飛ばす。
圧倒的なポテンシャルを持ちながらも偉ぶることなく、皆から慕われている。
(リニューアル前)
気さくで明るく、キレイで優しい。一見ステキなお姉さまウマ娘。しかしセンスは少し古臭く、世間とほんの少しずれているよう。本人も気にしていて、そのせいか最近の流行りにはとても敏感である。
ソロ曲
私の本性は 真っ赤なスーパーカー
『 禁断 Burning Heart 』
作詞・作曲・編曲:Cygames (本田晃弘)
概要
マルゼンスキーは、クロスメディアコンテンツ『ウマ娘プリティーダービー』に登場するウマ娘。実在の競走馬「マルゼンスキー」号をモチーフとする。
「AnimeJapan2016」でウマ娘18人の原案が発表され、その日のうちに17人がモデルとなった競走馬が特定される中で、マルゼンスキーだけは特定が難航していた(後述の「困難を極めた名前予想」も参照)。
マルゼンスキー号は1974年生まれであり、ウマ娘のモデルとなった競走馬の中では最古参。最も新しい2017年生まれのデアリングタクト号とは実に43歳差で、マルゼンスキーの次に古参のミスターシービー号ですら6歳差。
シービーの父親に当たるトウショウボーイ号やテンポイント号、グリーングラス号の三強――いわゆる「TTG」との対戦を期待されていた世代だが、故障で引退を余儀なくされたという経緯がある。
関東馬に分類されるものの、現役当時は美浦トレセン開業前で、東京競馬場の厩舎に所属した。そのためか本作ではトレセン学園に隣接する美浦寮ではなく、一人暮らしをしている。
ウマ娘たちの中ではお姉さん枠の一人に数えられる一方、後輩たちに通じない死語を口走ったり、周囲とのセンスのギャップに狼狽えたりしている。スペシャルウィーク曰く「温かくて安心する」「お母ちゃんみたい」とのこと(スペシャルウィーク号の母方の祖父がマルゼンスキー)。
父親はバレエダンサー(マルゼンスキー号の父・ニジンスキー号の名前は同名のバレエダンサーに由来している)。
モチーフ馬の異名に因んでかスーパーカー(後述)を所持しており、『うまよん』やアプリの一コマ漫画などでは“走り屋”を思わせる描写が見られる。小さい頃から運転に憧れていたこともあり、運転免許を取得してからはドライバー生活を謳歌している。免許取得可能年齢が現実世界と同じ18歳ならば、留年していなければ高校3年生相当だと思われる。
助手席に他のウマ娘や仲のいい理事長秘書を乗せたがるのだが、自分が助手席に乗る側だと酔ってしまうとの事。運転は相当激しいもので、同乗したトレーナーも気持ちが悪くなったり意識が遠のいたりといった経験をしており、夏合宿ではしれっと移動用バスに乗ろうとしているところを見つかって助手席へ連れ戻されている。
彼女のドライブに付き合える同乗者もおり、おっとり気質とタフさで平然としているスーパークリーク、激しい運転も気にせず寝てしまうのんびり屋のメジロブライト、助手席での記憶を忘却して平静を保つアストンマーチャン、不運ゆえの渋滞や赤信号が結果的に安全運転をもたらすライスシャワーなど、個人差があるようだ。
タッちゃん
マルゼンスキーが乗り回している真っ赤な愛車。元は父が乗っていたものらしい。
「相棒」と呼ぶほど愛着を持っており、メーカーのイベントで配布されるミニカーを貰いに行こうとしたことも。整備に出している間は、タッちゃん恋しさにやる気を下げてしまう。ちなみに、愛称にしているタッちゃんといえば80年代にアニメ化もされた有名な野球漫画である「タッチ」に登場する上杉達也の渾名と同じである。
諸々の描写から、イタリアのランボルギーニ社が1970年代に開発したミッドシップ・スーパースポーツカー「カウンタック」と見られている。
上下に開閉するシザースドア、4灯のリトラクタブル・ヘッドライト、低い車高と流線形のシルエットで知られるスーパーカーの代表格で、[フォーミュラオブルージュ]の固有スキル演出や、育成ストーリーのカットインで確認できるシルエットから、モデルは最初期のLP400が有力視されている。
車体の後部にエンジンを積んでいるため定員は2名。後方視界はかなり悪く、安全に駐車するために「カウンタック・リバース」なる運転術が編み出されたりもしている、クセのある名車。クルマ事情に明るいトレーナーの間では、自動車税について案じる声もちらほら……。
ちなみに、現実におけるランボルギーニ・カウンタックLP400は、総生産台数わずか152台という希少な車種。市場では出回らず本物を見つけるのが困難なのだ。当然部品のストックも世にあるだけで基本は枯渇している。2021年にプロトタイプのLP500が復刻されたように、ウマ娘の世界では後年になってLP400が再び製造されたという可能性はあるが、いずれにしても入手の難しさや莫大な維持費が要求されることには変わりない。
そんなわけで、本物のカウンタックは自宅にあって、町中で彼女が乗ってるのは外観をランボルギーニそっくりに模したキットカーである、という説も存在する(実際にランボルギーニを模したキットカーは多数存在する)。これなら低価格で部品を揃えられて、おまけに旧型イタリア車特有の車両火災も起きにくいという利点がある。
また、この手のスーパーカーは舗装整備された道をかっ飛ばすことを前提に設計されており、サスペンションはガチガチに固められ地上高も空気抵抗を抑えるために低く、一度未舗装の荒れ地に出ようものなら確実にガタガタと揺れる。それはまだマシな方で、底部の部品を地面に引っ掛けようものなら自走できなくなる可能性も。車体の色が赤なのだが、この赤色をした車といえば車種を問わずアニメや実写作品においてなぜかトラブルが起きて走行不能になる傾向が強い。果たしてこのカウンタックは大丈夫なのだろうか…?まあ、彼女のドラテクは相当なものなので、なんとかトラブルの回避は出来るだろう。ウマ娘は一般的な人間以上のスペックを有しているので尚更。
容姿・デザイン
たっぷりとした鹿毛のロングヘアーで、後頭部には黒いリボンをなびかせている。原案ではウェーブのかかったヘアスタイルだが、アニメ版のデザインを経てゲーム版ではゆるめの縦ロールに近い。瞳の色は緑がかったライトブルー。
普段使いの耳飾りは黒地に濃紺のラインが入ったシンプルなリボン。
- 勝負服
マルゼンスキー号の勝負服(橋本牧場、オリンピック選手を経て国会議員となった橋本聖子の実家としても知られる)に使われていた「赤服・黄袖」をベースとしたカラーリング。衣装名は[フォーミュラオブルージュ]。
セーラー服の上から折り返し袖のボレロジャケットを着込み、右の上腕にはベルトが巻かれている。スカートの裾周りには黄色3本のラインが入り、尻尾の上には大きな黒リボン。ショートパンツは全体の印象に合わせたもので、両サイドが大きく開いており、細いベルト状の裾はリベット付き。
ニーソックスは両脚ともエンブレムのあしらわれたソックスガーターで留められ、足元はトップの大きく開いたブーツ。
2021年のゲーム版イベントストーリー第5弾「あの娘が水着に着替えたら ウマ娘夏物語」に伴って実装されたフリルビキニの水着衣装。スペシャルウィークと共に水着でレース場を疾走する初のウマ娘となった。
- 私服
『うまよん』で登場したコーディネートを概ね引き継ぎ、ノースリーブの花柄ワンピースに、赤いカーディガンを古式ゆかしいプロデューサー巻きで羽織っている。耳飾りも花がデザインされたものに付け替えている。
なお、ワンピースは陰になった部分にうっすらとチェック柄が見て取れるため、イラスト等でひと手間加えたい場合は取り入れても良いだろう。インナーは水色の刺繍入りスパッツ。
足元はバックストラップの白いパンプスで、小さなリボン飾りが付いている。
マンガ版
ウマ娘シンデレラグレイ
中央に所属するウマ娘として登場。会長であるシンボリルドルフ同様に現役を引退して後進を見守っているらしく、本作では登場しないエアグルーヴに代わりルドルフの補佐を務めている。
日本ダービーに参戦できなかったことを心残りにしているらしく、クラシックレースへの出走が叶わなかったオグリキャップに共感を抱いていた。シリアスな描写が多いスポ根寄りの作風に引きずられてか、当初はバブリーな言動も控えめだったが、物語が進むにつれて徐々に滲み出てきている。
うまむすめし
第47話ではゲストとして登場しており、シービーから鯛焼きを貰っている。
アニメ版
気さくで明るく、キレイで優しい。一見ステキなお姉さまウマ娘。しかしセンスは少し古臭く、世間とほんの少しずれているよう。本人も気にしていて、そのせいか最近の流行りにはとても敏感である。
チーム<リギル>所属。その圧倒的な実力からスーパーカーの異名を誇り、自身の再来と呼ばれる後輩のグラスワンダーにとっては良い先輩になっている。
(アニメ公式サイトより)
TVアニメシリーズ
Season1
第1話でチームリギルの一員として画面に登場しているが、台詞付きで登場したのは第5話。
ゴールドシップ×メジロマックイーン、スペシャルウィーク×マルゼンスキー、トウカイテイオー×シンボリルドルフという関係性が描かれる。
スペシャルウィークがジャパンカップに出走する際には、応援に駆けつけた同期たちに邪魔にならないよう言い含めながらも、どこか羨ましげな眼差しで見守っている。
Season2
第1話でトウカイテイオーの日本ダービーを観戦していた。
RTTTシリーズ
新時代の扉
台詞は一切ないが、冒頭に登場する歴代ウマ娘として一瞬だけ登場する。
その他のアニメ
うまよん
第4話の「オペラ劇場・『嗚呼それが我が宿命』」にて登場。
ゲーム版
アプリゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』
リリース初期よりRのサポートカードと☆3の育成ウマ娘として登場。
先輩ポジションは変わらず、持ち前の陽気さと面倒見のよさで後輩たちに慕われている。走者としてのハングリーさにはやや欠けるきらいがあるものの、楽しく走れば結果がついてくる天性の素質で、デビュー前から大きな期待を寄せられている。ストーリーではいくらか親しくなった頃に、風よりも速く駆けるウマ娘に生まれたことを幸運に思っていることを教えてくれる。ダンススキルも抜群で、先生からもお手本として挙げられるほど。
難なくドリフトをこなすなどドライバーとしても腕利きで、助手席に人を乗せるのが大好き。担当トレーナーのことは「君 / ちゃん」付けで呼んでおり、何かにつけて愛車の助手席に座らせては、交通ルールのギリギリを攻めるランデブーを半ば一方的に楽しんでいる。
本人の話しぶりでは雰囲気の似た母がいるらしく、母の教えを受けながら日々変わりゆくトレンドを追い求め、時に周囲を置き去りにしている。家事は一通り仕込まれており、料理も得意。一人暮らしの自宅には後輩が遊びに来ることもあるそうだが、特に来客の予定が無いと家事のモチベーションが上がらないらしい。
スマホは電話やメールに使う程度で、アプリをあまり使いこなせておらず、壁紙も初期設定のまま。トレーナーには「流行りのセンスが怪しい」と思われながらも、独特のナウいスタイルを生温かく見守られている。
ウマ娘ストーリー
「 それで、あなたはどんな言葉をかけてくれるの? 」
地元の後輩たちの期待に背中を押される形で「天下のトレセン学園」にやって来たマルゼンスキーは、選抜レースでの快勝を経ても担当契約のスカウトを断り続けていた。
ただ走るのが好きなだけで、これといった夢も目標も持たない自分自身に漠然とした場違い感を抱いていた彼女は、同じく野心に欠けるのんびりしたトレーナーと出会い、意気投合。程なくしてデビューを迎え、楽しげに走る背中で後輩の憧れを受け止めるようになっていく。
ただ、学園の生徒には珍しい一人暮らしに、とある悩みを抱えているようで…。
- 育成ストーリーやウマ娘ストーリーではマルゼンスキー自身のレースへの考え方と、周囲からの目のギャップが大きなテーマとなっており、トレーナーという理解者との二人三脚でレースへ向き合う事となる。
- 史実の産駒にあたるサクラチヨノオー、およびその同期達のシナリオでは、“マルゼンスキーがトレーナーと出会わなかった”ために上記の問題を現役時代に解決出来ず、自分の夢をチヨノオーに託す世界線となっている。特にチヨノオーのシナリオにおけるダービー出走後はマルゼンスキー自身にも本格的に焦点が当たり、最終的に別の形でマルゼンスキーの物語への“もう一つの回答”を示す事になる。
- ちなみにトレセン学園のトレーナーも狭き門を通って行ってたエリート中のエリートである。シンデレラグレイなどでその難しさが強調される際にそのぼんやりさは一体何なんだ?とユーザーからはツッコまれる。
育成ウマ娘
- ☆3[フォーミュラオブルージュ]マルゼンスキー
リリース当初から実装された☆3育成ウマ娘。
詳細は該当項目にて。
- 「前の方」とあるが、逃げウマ娘としては5位以内と位置指定は非常に緩め。史実で「本来は逃げ馬ではない」と言われたことに由来するのだろうか。
- スキル名の元ネタはランボルギーニ社の車に用いられた型番。同社のカウンタックシリーズをはじめとするエンジン後方縦置きの車種に付けられる略称“LP”に、排気量や馬力を指す数字部分には1976年の朝日杯3歳S(芝1600m)におけるマルゼンスキー号の1400m通過時のラップタイム“1:21.1”、駆動方式の部分に位置する“-M”はミドルペース(=さらに加速する)を表すという考察が有力。
マイルと逃げに適性があり、短・中距離もそこそこ行ける。
本人は逃げ以外の脚質適性が壊滅的だが、自前の逃げ用スキルや固有スキルは逃げでなくとも活用機会があり、魔改造して先行ウマ娘に仕上げるのも手。いずれにせよ固有を生かすためには素のスピードが何より重要なので、スピード育成はしっかり意識したい。
固有スキルは最終コーナー以降ならどこでも発動させられるため、逃げはもちろん先行ウマ娘に継承させてもよし、順位をトリガーとして発動を遅らせるべく差し・追込ウマ娘に持たせてもよし、とかなり優秀。
最終直線が長いコースで普通に使う分には、発動タイミングが早すぎてあまり意味がないが、順位調整でスパートのタイミングに合わせて発動させる“紅焔ゴールドシップ”がキャンサー杯で話題になったりもした。
育成しやすく固有スキルも強い、バッチグーな頼れるお姉さんである。
しかし固有が優秀な反動か、はたまた活躍した時期が大きくズレているせいなのか、タイキシャトルとミホノブルボン以外の継承相性はかなり悪め。継承元にする場合、重賞を多く勝たせて相性を引き上げておきたい。
- 目標レース
育成シナリオの目標はマイルと中距離が多い。長距離レースはマルゼンスキー号が故障・引退で出走の叶わなかった有馬記念のみだが、これには「出走」すればいいので特に障害にはならないだろう。因子継承で中距離適性を上げ、目標レースで好走できれば、ファン数稼ぎの面でも圧倒的に有利になるので入れておきたい。
スプリングステークスはたった5人だけの競走となるが、これはマルゼンスキー号の強さに恐れをなして出走回避が相次ぎ、8戦中4戦が5頭立てのレースだった(最低でも5頭いないと競走不成立となる)というエピソードに拠る。
また、東京優駿(日本ダービー)への出走では中野渡清一騎手の嘆願(後述)を織り込む形で、大外枠・18番固定となっている。
更に、目標レースになっていないクラシック7月前半・ラジオNIKKEI賞に勝利すると特別なイベントが発生。やる気アップ、全ステータス+3、スキルpt+60に加えて「注目株」になる。
これはマルゼンスキー号が伝説を残した1977年・日本短波賞が前身となっているレース。クラシックレースに出走が叶わなかった、出走しても成果を上げられなかった馬の目標レースとして使われる「残念ダービー」と呼ばれるレースの中でも、出走条件に「東京優駿の1着馬を除く」とあったことが特筆される。
『ウマ娘』でのマルゼンスキーはダービーへと挑む機会を掴んだため、わざわざ“残念ダービー”に出場する必要はないと、あえて目標には設定されていないのだろう。
初期ステータス
スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ |
---|---|---|---|---|
100 | 69 | 93 | 87 | 101 |
+15% | +0% | +0% | +0% | +15% |
バ場適性 | 芝 | A | ダート | D |
距離適性 | 短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 |
B | A | B | C | |
脚質適性 | 逃げ | 先行 | 差し | 追込 |
A | E | G | G |
成長率補正はが賢さ・スピードとも+15%
固有スキル
- グッときて♪Chu
スキルで持久力を回復するとレース後半で前の方にいる時にレッツラゴー!と速度を上げる
- 回復スキルを発動させ、かつ走行距離が50%以上&順位が3位以内の時に速度上昇
- ☆3[ぶっとび☆さまーナイト]マルゼンスキー
最初の水着イベント開催時にスペシャルウィークとともに実装された新衣装。通常衣装と同じく☆3ウマ娘。
より詳しい詳細は該当項目にて。
固有二つ名
スーパーカー
無敗で8連勝以上し、平均7バ身差以上で勝利する
- 育成のしやすい逃げでなら「無敗で8連勝以上」は楽に達成できるが、「平均7バ身差以上」が過酷。何戦かは「大差」で勝利して貯蓄を作らないと厳しいだろう。
サポートカード
- SSR[おセンチ注意報♪]マルゼンスキー
アプリ版リリースからしばらくR以外のサポートがなかったマルゼンスキーだが、2022年7月29日から開催されたストーリーイベント「大乱闘!?夏色☆バカンス」に合わせてSSRが実装された。
性能は逃げ育成に特化したものとなっており、道中の競り合いで有用なスキル「先頭プライド」のレアスキル版である「トップランナー」を所持している。
また、サポートカードイベントでは「先駆け」や「集中力」のヒントが入手可能で、練習でのランダムヒントにおいても「地固め」や「遊びはおしまいっ!」がラインナップに入っており、非常に強力。
サポート性能も無凸時点で「固有効果:トレーニングボーナス(5×トレLv)%上昇」など一通り優秀なものが揃っており、完凸すればかのキタサンブラックSSRにも肉薄するほどの性能と化す。
流石に総合評価ではあちらに一歩劣るものの、逃げウマ娘が欲しいスキルを一通り網羅している点は無視できないアドバンテージであり、活躍の機会は十二分にあると言えるだろう。
- SR[激マブ!ドライブ♪]マルゼンスキー
2023年5月19日にレースイベント「リーグオブヒーローズ」のエクストラステージのウマいね!受付期間開始とともに実装されたSRサポート。タイプは賢さ。
なお、SR・SSRともにテキストが非常にナウいという特徴がある。
外部出演
Shadowverse
『シャドウバース × ウマ娘 プリティーダービー』コラボにて「ヴァンパイア」クラスのリーダースキンとして登場。
また、月下の跳躍というカードのイラスト違いプレミアムカードとしてマルゼンスキーの別イラストバージョンも登場した。
競走馬『マルゼンスキー』
「ヒーロー誕生の条件は、僕らの声援だ。」
そのひと走りひと走りに、偉大なる名血の片鱗をターフに散りばめた豪傑がいた。
マルゼンスキー。
八戦全勝という無敗の成績が物語る通り、他をはるかに圧倒する強さが余りに印象的だ。
卓越した瞬発力と比類なきスピード。それは英国三冠馬に輝く父ニジンスキーへ
脈々と続いてきたネアルコ血脈、その真の後継者の証しでさえあった。
不滅の名血馬マルゼンスキー。
私たちは心待ちにする、彼の産駒がクラシックを制する瞬間を。
- JRA『ヒーロー列伝コレクション』No.6「マルゼンスキー」より。なおこの当時のヒーロー列伝は馬ごとに個別のキャッチコピーを付けることは稀で、共通のキャッチコピーが付けられていた。マルゼンスキーのキャッチコピーも、カツラノハイセイコ、ホウヨウボーイ、キタノカチドキに用いられている。
さようなら マルゼンスキー
語り継ごう
おまえの強さを
- 1978年、マルゼンスキーの引退式にて掲げられた横断幕より
1976~77年に活躍し、朝日杯3歳ステークス(現・朝日杯フューチュリティステークス)優勝など、8戦8勝を記録した無敗馬。
とくに朝日杯では13馬身の大差圧勝かつ3歳1600mのレコードタイムをたたき出しており、あまりの強さから「怪物」、また持込馬(※後述)だったため当時の高級外車ブームとかけて「スーパーカー」などと呼ばれた。
1974年生まれの鹿毛の牡馬(77世代)。父は英国最後の三冠馬・ニジンスキー、母父は米国で31戦25勝のレジェンドであるバックパサーという、そもそも日本で走っているのが不思議なほどの超絶エリート。
脚部の形状に不安要素を抱えていたため強い調教もできず、レースでも全力を出せなかったにもかかわらず圧勝を続け、その実力が遂に未知数だったことから、日本競馬史における最強候補の一角に挙げられることも多い。
馬主は「牛のハシモト」として日米双方の業界で知られた牛仲買商・牧場主の橋本善吉(オリンピック日本代表として活躍した元スポーツ選手・現政治家の橋本聖子の父)。善吉氏は当時競馬の世界に進出したばかりで競走馬生産も考えていたが、偶然にも農協が主催したアメリカへの研修旅行に参加することとなり、オプショナルツアーとして参加したキーンランド競馬場での競走馬のセリで後にマルゼンスキーの管理調教師となる本郷重彦調教師と知り合う。そこでニジンスキーとの仔馬を受胎していたバックパサー産駒の繁殖牝馬・シルに目を付けた善吉氏は、フランスとの調教師との競り合いの末30万ドル(当時の日本円で約8400万円。なお日本に連れてくるまでの輸送コストなどがかさんだ結果、約1億2000万円がかかったという)で落札。
こうして日本の橋本牧場にやって来たシルの仔馬について、善吉氏は自身の屋号から牡馬だったら「マルゼンスキー」、牝馬だったら「ミスマルゼン」と名付けることを決め、生まれてきたのが牡馬だったので前者の「マルゼンスキー」と名付けた。
海外で受胎し日本で産まれた「持込馬」はあくまで「生産国:日本」ではあるが、彼が生まれた1974年当時は、1971年に馬の輸入が自由化されて以降の過渡期に国内生産者を保護する施策として「持込馬」が外国産馬と同様の扱いとなっていた期間(~1983年)であった。
そのため出走条件が馬の出自を問わない「混合」のレースでなければ出走できず、クラシック三冠レースや天皇賞からは閉め出されていた。さらに、数少ない「混合」レースに登録すれば、マルゼンスキーの強さを恐れて出走馬が集まらず、レース自体が不成立になりかけたこともあった(「1着馬から一定以上の差でゴールした馬は調教不十分とみなされ、数々のペナルティが課される」というルールを避ける意味も大きかった)。これについてJRA側も「混合」レースの拡大といった緩和策を提示したが、生産者団体から猛反発を受けて白紙撤回せざるを得なかった。
日本ダービーを前に、中野渡清一騎手が「賞金もいらない、大外枠でいい、他の馬に迷惑をかけないから出走させてほしい」と訴えたエピソードは有名である。
ダービーの代わりに出走した77年・日本短波賞では、逃げてから途中で一旦レースを止め、後続が追いついた瞬間に再加速し、再び2着を7馬身も突き放すというとんでもない強さを見せつけて勝利。その2着馬もこの年の菊花賞馬となったプレストウコウであり、決して弱い馬だけを相手にしたわけではない。
9戦目にあたる有馬記念への出走直前、故障によって引退。レースにおいて絶対的・圧倒的なパフォーマンスを見せながら、「ライバルとの名勝負」という機会には恵まれないまま1978年から種牡馬となる。
彼の出走が叶わなかった1977年の有馬記念(優勝馬テンポイント)は、「TTG」ことトウショウボーイ・テンポイント・グリーングラスが壮絶なデッドヒートを繰り広げた伝説のレースとして知られ、この3頭から6馬身差をつけられた4着が前述のプレストウコウだったことから、誰もが「もしこの場にマルゼンスキーが居たら…」というifを想像し、多くの人々に引退を惜しまれた。
後年、中野渡騎手は「マルゼンスキーがこの有馬記念に出走できていたら」という問いに対して、「おそらく出走できていたら、トウショウボーイとテンポイントの(さらに)前を走っていただろう」とコメントしている。
逃げ馬に分類されることも多いが、他の馬と次元が違ったため結果的にずっと先頭を走っていただけで、本来は逃げ脚質ではないという意見もある。中野度も「この馬は逃げ馬じゃないんだ」と語っていた。
一方で生まれつき前肢が外向きで、しかも年を経るごとに悪化していたという脚部不安を抱えていたため、故障のリスクから思い切った調教を行えなかった。マルゼンスキーを管理した本郷重彦調教師の息子である本郷一彦調教師は、父がそれを惜しんで「記録に残っているのは能力の何分の一だ」と吐き捨てるように言ったことを覚えているという。
種牡馬として、産駒のホリスキーとレオダーバンが菊花賞を、サクラチヨノオーが日本ダービーを勝利する等、1980年代にノーザンテーストとリーディングサイアーの座を争った。
孫世代では、直系においてネーハイシーザーが天皇賞(秋)、母の父においてはライスシャワーが菊花賞・天皇賞(春)、ウイニングチケットが日本ダービー、メジロブライトが天皇賞(春)、スペシャルウィークが日本ダービー、天皇賞(春・秋)連覇、ジャパンカップ等の成績を残している。
また、父ニジンスキー、母父バックパサーという似た血統構成の持込馬・ヤマニンスキーが種牡馬として導入され、ヤエノムテキ(皐月賞・天皇賞・秋)やライトカラー(優駿牝馬)などの活躍馬を輩出し、マルゼンスキーの代替種牡馬としてのみならず、内国産種牡馬の一角として大きな存在感を示した。
競走成績こそGⅠ級勝利は朝日杯のみだったが、生涯全勝かつ種牡馬成績で顕著な功績を残したことが評され、1990年に顕彰馬に選定された。
1997年8月21日、橋本牧場で放牧中に心臓麻痺のため死去。23歳(旧表記24歳)没。
マルゼンスキーを溺愛した善吉氏は自身の次男として弔い告別式を実施。式には多くの生産者や競馬関係者が参列した他、当時まだ健在だった母のシルにも見送られ、遺骸は棺に納められて橋本牧場に埋葬された。なおこの時、聖子氏は自身の「弟」であったマルゼンスキーの棺に大会で獲得した自身のメダルを入れたという(入れたメダルについては資料によってバラつきがあり、アルベールビルオリンピックで獲得した銅メダルとも、あるいは世界選手権大会で獲得した金メダルともいわれている)。
同年、アメリカ生まれの外国産馬・グラスワンダーは朝日杯3歳ステークスをレコード勝ちし、マルゼンスキーとの比較で「マルゼンスキーの再来」「史上最強の3歳馬」と評価された。
余談
キャラクターのモチーフ
1970年代の競走馬がモチーフであることからか、流行の感覚がだいぶズレているウマ娘マルゼンスキーだが、その内容は70~90年代まで、約30年ほどの幅広い期間から拾われている(これは競走馬マルゼンスキー号の存命期間とほぼ同じ)。
また、アプリ開始時期の2021年にマルゼンスキーが高校生相当の年齢なので、流行を教えてくれたという母親の年齢が人間同様に30後半〜50歳ほどと仮定すると「母親の幼少期〜学生時代に流行っていたもの」を伝授されているとも考えられる。
異名の「スーパーカー」に由来する演出も多いが、ゲームでは逐一1970年代当時のスーパーカーをモチーフとした演出になっており、かなりこだわって作られているようである。
ガチャでの登場演出も、スーパーカーの幻影を纏ったマルゼンスキーがトンネルを駆け抜けるというもの。加速の際には5速のシフトレバーとタコメーターが映る点も見逃せない。
ちなみに前述したランボルギーニ・カウンタックも1974年から1990年まで生産されており、マルゼンスキーの存命期間とほぼ同じだったりする。
ウマ娘化されている競走馬にも血縁が多く、父としてサクラチヨノオー、母父としてスペシャルウィーク・ライスシャワー・ウイニングチケット・メジロブライト、母の母の父としてカレンチャンといった子孫たちを、先輩後輩の関係で可愛がっている。
困難を極めた名前予想
『ウマ娘』プロジェクト最初期のPVから存在する古参のキャラクターだが、ビジュアルが発表された段階では名前は伏せられており、そして前述の通りにあまりにも古い年代の競走馬をモチーフとしていたため、元ネタの推測は非常に困難だった。
競馬ファンを兼ねたトレーナーたちは予想にやっきとなり、ビジュアル発表の段階で主に上がった候補は12世代の三冠牝馬・ジェンティルドンナ(※)。勝負服の色のパターンがサンデーレーシングのものに似通っていたことも遠因だった。
しかし、徐々に情報が開示される中で「喋り方が妙に古臭い」「よく見たらサンデーの勝負服ではないような気がする」などの意見や耳飾りの位置の法則の判明などで徐々に「ジェンティルではないのでは?」とする見方が強まっていった。
そして、いざ名前が発表されると「流石にマルゼンスキーは分からない…」「名前は知ってるけどそこまで古い馬とは思わなかった…」といったコメントが続出。歴戦の競馬ファンも白旗を上げる有様だったとか…
※現在はウマ娘になっているが、プロジェクト発足当時は未登場。
担当声優と十万馬券
マルゼンスキーのCVを務めるLynnの趣味は競馬であり、2021年4月4日に行われた第65回大阪杯にてレイパパレ(鞍上、川田将雅)が勝ち、十万馬券を的中させた……のだが、レース後にレイパパレの血筋を辿ったところマルゼンスキーを発見。血統との巡り合わせに感嘆している(レイパパレの母母父がウイニングチケットのため、さらに2代遡るとマルゼンスキーに行き当たる)。
近年は本作以外でも競馬に関わる事が多く、カンテレやグリーンCH等地方競馬の配信にも出演していて、競馬雑誌に予想を乗せることも。
車ネタ
カーポートマルゼンとは全く関係ない。
また、ゲームでの固有スキルの演出から某バイクに乗らない仮面ライダーを想起したファンも少なくない模様。
関連イラスト
関連タグ
子に当たる競走馬がモデルのウマ娘
孫(母の父)に当たる競走馬がモデルのウマ娘
ひ孫以上の子孫に当たる競走馬がモデルのウマ娘
- カレンチャン(ウマ娘):母の母の父。
- シーザリオ(ウマ娘):父(スペシャルウィーク)の母の父。
- ブエナビスタ(ウマ娘):同上。
- デアリングタクト(ウマ娘):父の母(シーザリオ)の父(スペシャルウィーク)の母の父。
同一の血統を汲む競走馬がモデルのウマ娘
- ヤエノムテキの父馬がマルゼンスキーと同様ニジンスキー産駒であり、スーパークリークの父馬がニジンスキーの孫世代である。
架空の名前だが運命的なものを感じたor感じるかもしれないウマ娘
架空の競走馬だが運命的なものを感じるかもしれない…ウマ
- ミドリマキバオー
- 「モデルはタマモクロスではないか」との予想が広く知れ渡っているが、連載当時から断言はされて居らず、血統構成ならウイニングチケットの方が近い(マルゼンスキー系とトニービン系…ただし劇中ではマルゼニスキーとタマーキンというとんでもない名前にパロディされている…)。