概要
アニメ1期の主人公にしてゲーム版ではアプリアイコンという作品の顔役(2023年2月現在)を務めているスペシャルウィークとその史実における同期(1998年クラシック世代)で実装済の以下のメンバーの総称。作中では最強世代、ファンからは98世代、同期組とも。
作中世界においても同級生として設定されており、主人公気質、武士の心を持つ大和撫子、本質は内気なハイテンションムードメーカー、天然系策略家、高飛車なようで面倒見のいい不屈のお嬢様、虚弱体質ながらも元気で前向きとそれぞれキャラの立ったメンバー。各メディアでも仲良くつるんでいる姿が描かれている。
- スペシャルウィーク:17戦10勝(GI4勝)1999年JRA賞特別賞
- グラスワンダー:15戦9勝(GI4勝)1999年JRA賞特別賞
- セイウンスカイ:13戦7勝(GI2勝)
- キングヘイロー:27戦6勝(GI1勝)
- ツルマルツヨシ:11戦5勝(GI0勝)
アニメ版
前述の通り、Season1ではスペシャルウィークを主人公として1998年から1999年頃の中央競馬のエピソードが中心。
セイウンスカイ、キングヘイロー、エルコンドルパサーとのクラシック三冠、グラスワンダーとの宝塚記念、有馬記念などが描かれた。
2020年夏に放映されたアニメ・うまよんでは7月期ED「ぴょいっと♪はれるや!」をこの5人で歌唱しており、エンディング途中に出てくる一枚絵は、よく見ると前から後ろにかけて辿ると「史実で逝去した順」になっている(厳密には、最後尾にいるグラスは放映当時存命であり、2023年2月現在でも普通に元気であるが)。なお、同楽曲は2021年12月8日にゲーム版のライブシアターにも実装されている。
ゲーム版
リリース初期よりスペシャルウィーク、グラスワンダー、エルコンドルパサー、キングヘイローが育成ウマ娘として実装。
その後、セイウンスカイも2021年6月10日に実装され、一時的に出揃ったが、2022年3月にツルマルツヨシのウマ娘化姿が発表されたことで、現在はツルマルツヨシを残すのみとなった。
それぞれの距離適性がマイルから長距離まで幅広く、キングヘイローは短距離がA、エルコンドルパサーはダートのバ場適性がBであるため、因子継承次第でチーム競技場のエースを黄金世代で揃えることも可能となっている。
熱血ハチャメチャ大感謝祭!
アプリ版に先駆け、全員がプレイアブルキャラクターとして登場予定。ツルマルツヨシ以外の5人は「チームコスモス」、ツヨシは史実の父および異母兄が所属する「チームローズ」として参戦。
史実での実績
ツルマルツヨシを除く上の5名のモチーフ元を含めて同世代で現役当時存在した国内の中央平地GIレースを総なめ(通算22勝)した。
現役時には外国産馬の出走制限が存在したため、該当するグラスワンダーとエルコンドルパサーは1998年のクラシックロード(皐月賞・日本ダービー・菊花賞)には参戦できず、クラシック三冠はセイウンスカイ(皐月・菊花)とスペシャルウィーク(ダービー)が分け合った。出走制限のないジャパンカップではエルコンドルパサーが、朝日杯3歳ステークスではグラスワンダーが勝利している。
古馬時代になるとフランスへと転戦したエルコンドルパサーと短距離戦に活路を見出したキングヘイロー以外の3頭が1999年の国内古馬路線を戦う。スペシャルウィークとグラスワンダーが宝塚記念と有馬記念で直接対戦、いずれもグラスワンダーが勝利を収めている。同年末までにエルコンドルパサーが凱旋門賞、スペシャルウィークが有馬記念を最後に現役を退いた。
明けた2000年、グラスワンダーが宝塚記念での故障により引退する一方、ただ1頭GIでの勝利に恵まれていなかったキングヘイローが高松宮記念で待望の勝利を掴んだ。
2001年までにキングヘイロー、セイウンスカイ、ツルマルツヨシも引退してツヨシを除く5頭は種牡馬に転じ、セイウンスカイ以外は産駒からGI勝利馬を輩出してこちらでも好成績を上げている。一方、セイウンスカイは子孫からもG1馬排出ができない状況が続いていたが、2022年12月に母母父にセイウンスカイを持つニシノデイジーが中山大障害を制覇し、遂にG1馬の祖先となることができた。
2023年2月現在、ツルマルツヨシとグラスワンダーが健在であり、またセイウンスカイ以外の種牡馬入りした4頭はそれぞれ種牡馬として活動している直系子孫が存在している。
ちなみに前記の事情もあり、6頭全てが相見えたレースは史実では存在していない。
ゲーム版ではキングヘイローの育成ストーリーのラスト(育成目標外)となる有マ記念(ウマ娘世界では馬の字が異体字となる)でツヨシを除く黄金世代による頂上決戦が描かれる。
余談
共に過ごせば性格も似る?
現在、実装されているウマ娘のほとんどは実馬の史実ネタや性格をうまいこと人間態に落とし込んで描かれることが多い。
一方で、本世代はアニメ一期というプロジェクト初期で取り扱われた世代だからか、騎手の性格や史実ネタもウマ娘自身の性格等に反映されている。
例として、
- 偉大すぎる母の存在ありきな世論やマスコミに心抉られるキングヘイロー
- 怒らせてマーク対象とされたらとことんまで怖いグラスワンダー
- 寝坊癖ありで寮長から叩き起こされがちなセイウンスカイ
など。
キングに至っては「ワガママおぼっちゃまな実馬」と「仏とさえ称されるほど優しく、努力で天才を超える実力を手に入れた騎手」のハイブリッドとなった結果、高飛車でワガママだが、面倒見は非常に良く陰の努力は怠らないという複雑な性格をしている。
生涯現役か?
先述の通り、史実においてクラシック出走が叶ったのはスペ・ウンス・キングの3人(3頭?)だけであるが、うちキング以外の彼(女)らそれぞれの主戦騎手であった武豊・横山典弘は2023年3月現在、未だ騎手を引退せず現役を貫いている(マル外のためクラシック出走が叶わなかったグラスとエルの主戦騎手である的場均と蛯名正義はそれぞれ2001年2月と2021年2月に引退し調教師へと転向している。キングの主戦であった福永祐一も2023年2月を以て引退し調教師へ転向した)。
また、キングの後期主戦であった柴田善臣は2023年現在もJRA最年長騎手として現役を続けている。
関連イラスト
関連タグ
97世代:1期上。1998年毎日王冠でエルグラを完封した異次元の逃亡者や、全員と対戦経験があり、全員引退したその年に黄金旅程の終着点を香港での劇的な勝利で飾った世界にしか勝てない奴がいる。
99世代:1期下。いわずとしれた世紀末覇王の世代。グラスワンダーの引退レースとなった宝塚記念でその覇王と最強の2番手が初のワンツーフィニッシュを飾り、世代交代を告げることになった。113連敗の高知のアイドルの世代でもあるが、こちらは本人ほどの知名度がない。