「負けても負けても、めげないよぉ! う〜らら〜♪」
【注意】過去に起きた荒らし事件について
当記事は特定ユーザーにより誹謗中傷、無関係な記事への差し替え、ウマ娘公式のガイドライン違反等の荒らし被害を受けています。記事復旧の後、発端となったユーザーの謝罪により解決しましたが、当記事を編集する際は「過去にそういうことがあった」と踏まえたうえでの追記修正をお願いいたします。詳細は当記事のコメント欄を参照してください。
当記事が再び荒らされていた場合は、運営への通報をお願いいたします。
(編集履歴の下の「問題を報告」から、荒らし行為を報告できます)
プロフィール
キャッチコピー | 連敗しても、くじけない!七転八起ガール |
---|---|
誕生日 | 2月27日 |
身長 | 140cm |
体重 | 微増(でも気にしない) |
スリーサイズ | B74・W51・H73 |
靴のサイズ | 左右ともに20.0cm |
学年 | 中等部 |
所属寮 | 栗東寮 |
得意なこと | いっしょうけんめいがんばること |
苦手なこと | むずかしい漢字 |
耳のこと | 難しい言葉は右から入って左から流れ出る |
尻尾のこと | 回転させると速く走れると思っていた |
家族のこと | 1番好きな母の料理は、にんじんごはん |
マイルール | シャンプーハットはもう使わない |
スマホ壁紙 | にんじんの写真(キングが設定してあげた) |
出走前は… | ワックワク〜♪ |
得意科目 | - |
密かな自慢 | - |
よく買う物 | - |
ヒミツ | ①『ふんいき』が言えない / ②トンボを素手で捕まえるのが得意 |
自己紹介 | わたし、ハルウララ!にんじんとね、あとは、たのしいから走るのがだ~い好き♪ 1着めざして、めいっぱいがんばるぞーっ! |
CV | 首藤志奈 |
いつでも連戦連敗……。才能はないが、決してくじけないウマ娘。故郷の高知で走っていたが、もっとワクワクしたいと思い、トレセン学園転入を目指す。試験はボロボロだが、持ち前の明るさで面接入学を果たした。
ウマ娘たちを元気づける愛されムードメーカー。
(公式ポータルサイトより)
ソロ曲
気の向くまま走っちゃえばホラね 今日もウララか♪
『今日もウララかケセラセラ!』
作詞:真崎エリカ 作曲:佐々倉有吾
概要
メディアミックス作品『ウマ娘プリティーダービー』に登場するウマ娘。
ウマ娘には実在の重賞レース優勝経験馬がモチーフになっていることが多く、ストーリーの都合で設定されたオリジナルのウマ娘や大人の事情で実際の馬名から変更されたウマ娘も存在するのだが、モチーフ元のハルウララはどれにも該当しないウマ娘である。また、多くのウマ娘がJRAのレースで出走した実績を持つサラブレッドがモデルとなっている中、唯一JRAでの実績のないまま地方競馬のみ出走していたサラブレッドがモチーフとなっているウマ娘でもある。
一人称は「わたし」あるいは「ウララ」。純真無垢で明るい性格なので友達が多く、よく手伝いに行く商店街の人々にとってのアイドルとなっている。
彼女の特徴として負けても1位の時と同様に観客に笑顔でアピールするというものがある。勝てなくてもへこたれず常に笑顔で一生懸命に走り続ける、彼女らしい特徴である(他に1着以外でも笑顔で手を振る育成ウマ娘は、何着でも手を上げるダイタクヘリオスやマーベラスサンデーと、3着以内で手を振るナイスネイチャの3例がある)。
たとえ最下位だろうが、あまりに明るく楽しそうに完走するものなので、それが魅力となりファンや観客を引きつけるのだとか(ただ、このせいで大接戦ドゴーンした時に掲示板が出るまで勝ったか負けたかわからない問題もあるが)。そして友達付き合いも非常に良好であり、悲観がちになりがちなライスシャワーと親しい。
基本的に中等部のウマ娘には「ちゃん」付け、高等部のウマ娘には「さん」付け(シンボリルドルフは「カイチョーさん」)で呼ぶが、高等部ウマ娘でも親しいライスシャワーとマチカネフクキタルとナリタトップロードには「ちゃん」付けで呼んでいる。
ちなみにキングヘイローとルームメイトだったりする。そのキングヘイロー曰くハルウララは朝が弱く彼女に起こされているようだが、なかなか起きないため「明日からは自分で起きてもらう」とこぼす姿を見ることができる。
…のだが、アプリの仕様上後日になってから同じことを再び耳にすることもザラであるため、特にこの会話の場合もう起こさないと言いながらも翌日になったら結局はまた起こしてあげているように見えなくもない。
中等部だがそれ以上に感性が幼いところがあり、小難しい言葉を理解できなかったり、テイエムオペラオーの婉曲的な言い回しやゴールドシップの変な発言を文字通り受け取ったり、言葉を言い間違えたりすることも多い。他に「醍醐味」を「大きいゴミ」と解釈してしまうなど、基本的な語彙力もかなり怪しい(プロフィールの「耳のこと」に「難しい言葉は右から入って左から流れ出る」とある)。
集中が途切れすぐに興味が移ってしまうことも多く、いわゆる飽き性である(史実のハルウララも飽きっぽかったとの証言がある)。
とある者の調査によると「雰囲気(ふんいき)」と正しく言えないらしい。
また、レース中の腕の振り方も上半身を捻るように握り拳を振る、いわゆる「女子走り」というモーションが採用されている(ただし、レースに関していえば、このようなモーションで走るウマ娘は他にもいるわけだが)。
彼女は栗東寮にいるが、父ニッポーテイオー(シングレのアキツテイオーのモデル)と母ヒロインは互いに美浦寮だったりする。
彼女が栗東なのは詳細が明らかになっていないが、今実装されている同期3名が栗東なのと関係があるかは不明(寮の位置が現実と同じ場合は、アニメのような勝負の舞台である高知に通いやすいのは栗東の方だが、ウマ娘世界ではトレセン学園から徒歩圏内で両寮で交流会するレベルであるため、やはり謎である)。
容姿・デザイン
ポニーテールに結ったピンク髪が特徴。
多くのウマ娘の髪の色はモデルになった馬の毛色をモチーフとしているが、彼女は「ハルウララ」の春」に由来している。
また、よく見ると虹彩に桜の花の模様がある(『ハルウララがんばる!』では虹彩は普通で、瞳孔が桜の花びら型をしている)。
地方競馬では馬主ごとの勝負服が無い(勝負服は騎手ごとにある)からか、勝負服はピンクの体操着スタイルになっている(実際にハルウララが出走時に時折着用していたメンコの色がピンクだったことにもちなんでいる)。
アプリ版で本人が語ったところによると「初めてかけっこした時の体操服がモデル」「その時に両親から褒められたことがとても嬉しかった」とのこと。
両脚に絆創膏が何個も貼られているが、これは元のハルウララが裂蹄(れってい。蹄が割れて亀裂が入ってしまうこと)に悩まされていたことに由来する様で、中々勝てない理由もそれが原因だったと言われている。なお体操服姿や夏合宿の水着姿では絆創膏がないので、この絆創膏も勝負服の一部ということになる。
2021年のゲーム版イベントストーリー第9弾『瑞花繚乱!新春かるた合戦』の開始に伴い、2021年12月31日から実装された新衣装バージョン。
- 私服
袖と襟が白でそれ以外が桜色のかわいらしいブラウスと、デニム生地と思われる青色のショート丈オーバーオールを着用。
また、胸元にはピンク色、ベルト通しには黄色のリボンが結ばれており、ブラウスの襟には桜の花をかたどった刺繍が施されている。
よく見ると服装がキティちゃんに似ているが、これは連戦してボロボロになったメンコの縫い目を隠すためにキティちゃんのアップリケを縫い合わせていたという史実に基づくものと思われる。ブーム当時はハルウララとキティちゃんのコラボグッズも販売されていた。
2023年5月19日のアップデートでハルウララの親愛度上限解放が実装されたことに伴い、親愛度11達成でこの服をホーム画面やライブシアターなどで設定することが可能となった。
ホーム画面で衣装を私服に設定したときのみ聴ける限定ボイスによれば、元々は母親に買ってもらった服で父親にも似合ってると褒められたことからお気に入りなのだという。
また、配信アニメRoad to the Topの3話では、ライスシャワーと共にゲームとは違う新しいデザインの私服姿を披露している。
- ああ、楽しや、楽しや!
2023年のゲーム版イベントストーリー第30弾『秋さびて、想ひ綴る』に登場する、駿大祭で行う神事芸能「奉納劇」で扱う旅芸人としての姿。青色をメインとした袖付き服で、大太刀を持ちながら劇を舞うのに苦労していた様子。本来旅芸人役はカワカミプリンセスと共同で行う予定だったのだが、諸事情で劇中ではウララ一人で役を務めることとなる。
マンガ版
ハルウララがんばる!
2016年4月~9月にサイコミで連載されていたマンガ。
“AnimeJapan2016”でウマ娘プロジェクトが発表され、最初に始まったコンテンツ。
現在は公開が終了している。
テレビアニメ以降のメディア作品とは異なり、キャラクター設定が定まっていなかったこともあってか、テレビアニメのような人懐っこく活発なキャラクターではなく、ややわがままな一面が強調されている。
アニメ版
TVアニメシリーズ
Season1
第1話から登場。教室に入ってきたスペシャルウィークに最初に声をかけてきてクラスメイトを紹介するが、実はC組所属ではなくB組所属。
ちなみに、スペシャルウィークの愛称「スペちゃん」の名付け親でもある。
スペシャルウィークと共にチームリギルの入部テストを受けるも、出遅れたスペシャルウィークにスタート直後であっさり抜かれてしまい、結果は最下位となった。
第4話では、高知県に遠征に行ったことが語られ、デビュー戦は5人中5位。スペシャルウィークたちにお土産を持ってきた。
第8話にも少しだけだが登場している。
第12話ではジャパンカップに出走するスペシャルウィークの待合室前にお土産(かつおフレーク)を持って現れた(サイドストーリーによれば、この前日談にてブロワイエと邂逅し、高知土産を大量に抱えて楽屋に来ていた理由が語られている)。
ジャパンカップ本番ではセイウンスカイ・キングヘイローと一緒にスペシャルウィークを応援し、EXTRA.Rでもセイウンスカイ・キングヘイローと共にWDTに出走するスペシャルウィークを応援した。
Season2
第1話にてオープンキャンパス時に後ろを通り過ぎていた通行人A的な出番と、10話でユキノビジンと共同で出店をしているシーンが一瞬あるのみ。
Season3
今作でもほぼモブキャラ程度の扱いだが、第10話ではトレセン学園地域合同イベントでユキノビジンと共に「高知・岩手物産展」の接客を務めていた。
RTTTシリーズ
Road_to_the_Top
史実で同世代のナリタトップロード・アドマイヤベガ・テイエムオペラオーがメインとなることから、同世代のウララも第1話から登場。
新時代の扉
冒頭に登場する歴代ウマ娘として一瞬だけ登場するほか、劇中では授業終了後すぐグラウンドに制服で行ってしまいキングにジャージを忘れていることを注意されていた。本作のゲストウマ娘の中では意外に出番はそこそこ多く、夏合宿やレースの観戦シーンにも登場している。
その他のアニメ
うまよん
8話にて、ウマソルジャー5の一員として登場。敵の初撃でやられてしまうが、最後の合体必殺技では気絶しながらも砲台を背もたれ代りにした状態で参加していた。
10話では、美浦寮主催の肝試し大会の脅かし役として登場。ウオスカの2人を驚かすことには成功していたが、その背後には異様な目で彼女を睨みつけるフクキタルの姿が…
うまゆる
第4話で登場。キングヘイロー、ツルマルツヨシの2人とトレーニングに励んでいた。後半では、併走トレーニングとはいえ先頭を走る姿も(しかもトレーニング相手はキングやドトウのようなG1ウマ娘であった)。
ゲーム版
アプリゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』
リリース初期から☆1の育成ウマ娘とR・SSRサポートとして登場。
育成ウマ娘
- ☆1[うららん一等賞♪]ハルウララ
スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ |
---|---|---|---|---|
83 | 58 | 89 | 86 | 84 |
バ場適性 | 芝 | G | ダート | A |
距離適性 | 短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 |
A | B | G | G | |
脚質適性 | 逃げ | 先行 | 差し | 追込 |
G | G | A | B |
- ワクワクよーいドン(☆1~☆2)
最終コーナーで後ろの方にいると近くのウマ娘を見て持久力を少し回復する
- ワクワククライマックス(☆3~)--マイルだと最終コーナーが中盤ラスト辺りになってる事が多く有効発動する、追込ならより確実。
- 中京・大井のようにマイルでも最終コーナーが終盤に入ってる所もあるので注意。
サクラバクシンオー、ダイワスカーレット等と共に、チュートリアルガチャで最初に入手するいわゆる初期ウマ娘の一人。
初期適性は「ダート、短距離、差しがA」。マイル・追込がBでそれ以外がGと極端。
根性、次いでパワーが伸びやすい。
- ☆3[初うらら♪さくさくら]ハルウララ
スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ |
---|---|---|---|---|
94 | 54 | 106 | 98 | 98 |
バ場適性 | 芝 | G | ダート | A |
距離適性 | 短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 |
A | A | G | G | |
脚質適性 | 逃げ | 先行 | 差し | 追込 |
G | G | A | B |
- 113転び114起き
効果は「最終コーナーで先頭から離されているとその距離が遠いほど頑張り続けて速度を少しずつ上げる」。
ストーリーイベント「瑞花繚乱!新春かるた合戦」の開催と同時に実装された★3育成ウマ娘。詳細は概要項目を参照。
史実では勝ちなしの馬であること、あるいは現役時はダートコースのみで芝コースそのものに出場した経験がない(基本的に地方競馬はダートが殆どであり、芝コースを設置している競馬場は数えるほどしかない)ことを反映してか、2022年11月17日にワンダーアキュートが育成ウマ娘として実装されるまでは唯一の芝Gウマ娘であった。
しかし、ゲーム内性能的には芝Gをもってしても余りあるダート適性Aが大いに重宝するウマ娘である。これは初期ウマ娘でダートAは唯一のうえ、ガチャで容易に入手できる☆1・☆2のウマ娘でもせいぜいダートBのエルコンドルパサーがいる程度で、他のダート適性が高いウマ娘は軒並み最高レアの☆3であるため。CLASS2-3程度のチーム競技場ではハルウララの姿を見ないことはないと言っても過言ではないだろう。
育成においては因子継承を用いて最低限「マイル適性をAにする」ことが強く推奨されている。これは、チーム競技場のダートレースの距離設定がマイルであることが大きな理由である。2021年12月31日に☆3キャラ「初うらら♪さくさくら」として実装されたが、こちらは当初よりマイル適性がAとなっている。
☆1・☆3のいずれの場合も、固有スキルを踏まえると、追込適性も上げて根性を徹底的に鍛え、神威やNemesisも積んで最終直線でごぼう抜きするスタイルが一番適性が高いとされているが、逃げ適性Gであるにもかかわらずスピードを徹底的に鍛えてひたすら逃げで勝負するスタイル、あるいは状況に応じて逃げと差しを使い分けるスタイルもあり、後述の有馬記念一着を達成した事例でも逃げで勝利したケースが見られる。
シナリオ内容も3年間のうち2年近くの期間をファンの獲得に費やすという極端なもので、最終年のシニア級ではやや過密に目標が設定されている。ジュニア級は無条件で達成可能なメイクデビュー出走以外の目標は一切設定されておらず、クラシック級でも計12,000人のファンを獲得する目標しかない。
シニア級では一気に目標レースが増えるものの、JBCスプリント以外は5着以内または出走さえすればよいという緩い目標が続くため、初心者のURAファイナルズ到達難易度はとても低い。攻略サイトでも育成が簡単なウマ娘の一つとして挙げられることが多い。
現在は船橋・川崎・盛岡とダート路線が拡充され、ファン数を稼ぐのもそこまで難しくはなくなってきている。
ところがストーリーを読みながら進めていくと、実はその中身がトレーナーのリアル精神力を試されるなかなか酷なものと見えてくる。
確かに負けても多くの人に愛される彼女だが、なぜかゲーム上はレースに勝っても負け続けている扱いで物語が進む。後半になると応援に熱が入りすぎた支援者の暴走、本当なら彼女より強いはずのモブウマ娘から向けられる厳しい視線といったきついイベント(ただしステータス低下などのデメリットはなく、性能面だけで見ればボーナスイベントである)が続く。
何より何故その視線が自分に向けられているかもわからないハルウララ、そしてその一部始終に違和感を感じながらもゲーム内テキスト通りに進めていくしかない画面の外のプレイヤーは心を抉られても無理はない。
JBCスプリントで1着になると、彼女は有馬記念の出走を果たす。
だが有馬記念は芝の長距離。適性とは真逆のレースということもあり、実質的な負けイベントと化している。ただ、着順固定(つまり、どんなに頑張ってもハルウララが最下位になること)では無いため、ハルウララは適性が足りないという理由で敗北したという残酷な現実を突きつけられる。
もっとも有馬記念には出走さえすればよく、16着だろうがなんだろうが次に進めるので、クリア不可能という訳では無い。
前述した通り残酷な現実を突きつけられるハルウララの育成ストーリー。
しかしシステム上勝利不可能な設定になっているわけではなく、適性・ステータスを十分に上げ、スキルを充実させれば理論上有馬記念で勝つことも可能である。
実際に勝たせたトレーナーも存在し、さらに、有馬記念で勝利した用のストーリーも用意されている(下記動画では勝利後のムービーは公開されていないので注意)。
勝つつもりで出走させるなら是非とも短縮版をOFFにしておくとよいかも。
ただし、ハルウララは多くのウマ娘の主戦場である芝コース並びに中長距離適性がかなり低い上、個別に強烈な補正がかかっているのか、因子継承の相性は途轍もなく低い。どれぐらい低いかと言えば、「サクラバクシンオー×ゴールドシップ」など他のウマ娘基準で見ればワーストクラスの相性がウララ基準では最良クラスになるほど。
相性に関しては不明な点も多いが、短距離に適性があり、ルームメイトでもあるキングヘイローは比較的相性が良くなりやすいので狙ってみよう。
他に比較的相性が良いウマ娘は「短距離のみA」(タイキシャトルは不良)、「ダートA」(ダートBは不良)、「追込A」のウマ娘と言われている。
一応因子は元の相性に加えて、継承を受ける親世代・祖父母世代が育成時に勝利した重賞レースの共通数に応じてプラス補正が掛かることが現在は判明している。キングヘイローなしでハルウララの因子相性◎を達成したという報告も上がってきているため、計画的かつ時間をかけたプレイは不可欠だが、良相性の因子要員を育てるハードルは幾分か下がったと言えるかもしれない。
また、最近ではステータスを伸ばしやすい育成シナリオも次々と出てきたため、芝や長距離の適性が上がらない分をステータスで補う手法も可能になった。芝や長距離の適性いずれかがDのままでも有馬記念に勝利したという報告が上がるようになっており、ゲームリリース当初より難易度は下がったといえるだろう。
さらに3周年アップデートにより、目覚まし時計によるコンティニューは最大5回までできるようになった。勝てない時はそれを最終手段として頼ってみるのもよい。
セイウンスカイは序盤から逃げ作戦で先頭に立とうとするハルウララの独走を阻み、中盤でもグラスワンダーと熾烈なポジション争に巻き込まれ、終盤にはスペシャルウィークが迫ってくる。特に終盤のスペシャルウィークの追い上げは育成ストーリーのランダムイベント「ラスボスはスペ」のタイトル通り、ラスボスと言っても差し支えない脅威的なもの。
スペ「(勝利は)あげません!」ということか。
勝利するにはハルウララの能力を鍛えるだけでなく、いくつもの強力なスキルが必要になる。
なお、有馬記念はファン数25,000人以上であれば出走可能なので、最終目標となっているシニア級の有馬記念だけでなく、クラシック級の有馬記念(2年目の最後)に出走することも可能である。この時には当然のことながら「有馬記念を見に行く」イベントは起こらず、出走する理由が少し変わるが、最終目標がシニア級の有馬記念であること自体は変わらない。
2021年5月27日には新コンテンツとして「育成イベントギャラリー」が公開されたが、この中でハルウララのクラシック級有馬記念でも勝利時のイベントが存在することが判明している。
…と、ここまで散々脅かしてはいるが、通常のゲームプレイの観点で見れば上記の通りハルウララは普通の攻略・育成難易度自体は非常に易しく、有馬記念を意識しなければスピード特化と脚質適性を無視した「逃げ」一択で、ダートの短距離~マイルレースではほぼ全てで無理なく勝利を狙えるほど。
ある程度コツと要点を覚えれば安定したURAファイナルズ優勝を前提とした高速周回プレイも容易い(ただし上記の通り因子継承には全く向かないため、固有の温泉ムービー解禁狙いなどほぼ趣味プレイの域になるが)。
むしろ、序盤に低難度のシナリオでゲームの基本を覚えることとしてハルウララをしっかりと育成することこそが、多くのトレーナー(ユーザー)に共通した必須課題といえるかもしれない。☆1バージョンの適性がチームレースでダートを担わせるには少し不利なマイルBとなっているのも、因子継承の基本と重要性を学ぶ上で適した仕様と言えなくもないかもしれない。
一方、上記の有馬記念優勝は上級者の達成目標の一つとされており、「ウマ娘(育成)はハルウララに始まりハルウララに終わる」という声もある。
また、育成ストーリーの展開では大体の目標レースにおいてハルウララは実際の結果に関係なく「レースに負けている」(=優勝できていない)という流れで話が進んでいくものの、希少な素のダート適性Aの効果もあり、序盤のダートレースでは能力が低い段階でも基本無理なく優勝が狙える(むしろ相応に優勝できないと序盤の課題であるファン人数確保が難しい)ため、ハルウララの育成ストーリーは無冠であったモデルの史実とは全く異なり、競走馬としての実績面での活躍が約束された、一種のシンデレラストーリーと見ることもできる(クリア条件の育成目標の中にも、最後のURAファイナルズだけでなくJBCスプリント(GⅠ)の1着が含まれているため)。
上記の通り、ストーリー中ではハルウララの認識の甘さや自分が結果を出せなかった苛立ちからモブウマ娘に敵意を向けられる場面があるが、そのウマ娘がレースに勝ってセンターに立ちたかったと悔やんでいた「フェブラリーステークス」のライブで、育成中のハルウララが優勝してセンターで踊っているということも普通に起こりえる(クリア条件自体は5着以内)。
ストーリー中盤から終盤にかけて目標としていた有馬記念での惨敗シーンはたしかに心苦しい場面ではあるが、ここで初めて敗北の悔しさを噛み締めて涙を流したハルウララが、その後に続くゲームオリジナルの大舞台であるURAファイナルズで初めて楽しさだけでなく真剣に勝利を求めてレースに挑み、優勝を勝ち取る所までを見れば、また違った感動を得られるのではないだろうか。
アオハル杯におけるハルウララ
後に追加された育成シナリオ「アオハル杯 ~輝け、チームの絆~」では主役チーム(デフォルト名「キャロッツ」。以下使用)のメンバーとして登場。育成ウマ娘と編成サポートカードのキャラクターを除いて最初にチームでアオハル杯のダートレースを担当する。
しかしシナリオ上の見せ場は、チームの実質的なリーダーであるタイキシャトルや、ライバルキャラとの絡みなど、ドラマ的な演出が描かれているライスシャワーの方が圧倒的に多く、キャラクター的に仕方がないとはいえシナリオパートで描かれる練習試合や野良レースでは(窮地や接戦を演出する目的もあるとはいえ)当然のように真っ先に負ける役として描かれており、その上メイン育成時の個別ストーリーは第1シナリオ「新設!URAファイナルズ」と変わらないため、ハルウララ育成時においてはさらに扱いが悲惨になっていると言えなくもない。
さらに言えば、上記の通り基本的に最初はキャロッツで唯一のダート適性キャラであるものの、アオハル杯のダートレースはチームレースと同じく距離がマイルであり、シナリオイベントキャラとして登場するハルウララの適性はデフォルト通りダート:A、マイル:Bであり、所持スキルも0。
そしてシナリオが進むと何もしなくても追加メンバーとしてスマートファルコンやシンコウウインディといった適性が合致したウマ娘が入ってくるため、最終的には「キャロッツのダート担当」の立場すら追いやられがちという、とことん不遇な扱いになってしまっている。
とは言っても、彼女もちゃんとしたシナリオ出演キャラ。育成ウマ娘として選んだりサポートカードとして編成すると有効補正が入る「シナリオリンク」が適用される。
…とはいうものの、ハルウララのサポートカードは下記の通りお世辞にも汎用性が高いとは言い難いため、基本的にはハルウララ自身を育成するときくらいしか恩恵を受ける機会もないのだが。
ハルウララがシナリオリンクの対象になっていると序盤の会話イベントが変化して、チーム名として彼女考案の「にんじんぷりん」を提案する展開になり、キャロッツ(と、他のシナリオリンクウマ娘も入れている場合はそのキャラが提案した候補)との選択で命名することができる。
チーム名はシナリオ終盤でアオハル杯優勝を達成することで得られる上位スキルの種類に影響し、キャロッツの場合は「ノンストップガール」、にんじんぷりんの場合は「不屈の心」のコツがそれぞれ手に入る。
どちらも差しや追込の適性が高いハルウララには有効であり、不屈の心は覚醒レベルを最大にするとデフォルトで習得可能だがこちらはヒントによる補正は掛からないため、あえてこちらを選んで消費ポイントを節約することも可能。
この辺りはプレイヤーの好みと育成計画次第といえるだろう。また☆3バージョンの場合は自力習得可能なスキルが変わっているため、にんじんぷりんを選ぶ重要性も増している。
育成効率としては、練習をガンガン行ってアオハル特訓を発動し、アオハル魂を次々爆発させて練習ボーナスとチーム強化を図ることが肝となるこのシナリオでは、ファン獲得のためにジュニア~クラシック期にある程度自由枠のレース(ターンと体力を消費する)をこなす必要があるハルウララは残念ながら相性抜群とまでは言い難い。
しかしシナリオリンクによるイベント経験値やヒントレベルなどにボーナス補正があることやシナリオ自体の性能の高さもあって、能力査定を伸ばすという点においては、少なくとも第1シナリオよりも「ハルウララの育成環境」として優れているとは言える。
こちらでハルウララを育成する場合はファン獲得のために出場するレースの時期を最初から決めておいて最低限(可能であれば固有スキルのレベルアップの条件も加味しつつ)に抑え、体力調整に気を配って動くことが重要となる。実際はランダム発生の体力回復イベントなどで予定が狂うのが常であるため、出場レースの候補については多めに目星を付けておくと動きやすい。
幸い1回目(ファン5000人)のクリア条件までは期間が長く、ダートのオープンレースでもジュニア級とクラシック級で優勝時に獲得できるファン数に結構な差があるため、安定して勝てるのであれば本格的にレースに出るのは2年目になってから予定を組んだ方が得。
一方、育成面における自由度は第1シナリオよりも大分低くなってしまうため、上記の固有二つ名獲得や有馬チャレンジといったやり込みプレイをするのには甚だ向いていない。
ちなみにアオハル杯で優勝した後にURAファイナルズで勝ち進むと、決勝レースの相手にリトルココンとビターグラッセが入るが、ハルウララ育成時の場合はまず間違いなくレースがダート・短距離orマイルになるため、双方の一部スキルが共に発動不可となって相対的に若干有利になる。
その後の育成シナリオ
その後アプリゲーム版では周年アニバーサリーとハーフアニバーサリーに関連して新しい育成シナリオが追加されることが基本となり、2023年3月現在でシナリオ数は5つに上り、上記の初期2シナリオも新しいギミック加わるなどのテコ入れによる強化が施されている。
現状アオハル杯以外でハルウララが主役級(シナリオリンク)に抜擢されたことはない(一応第3シナリオで出演するキャライベントはいくつか設けられている)が、元々クラシック期まで目標レースがデビュー戦以外存在せず、シニア期は多少出てくるとはいえそれでも芝のステイヤー勢の多忙さと比べたら大分スケジュールに余裕がある自由度の高さも長所の一つであるハルウララの育成はどの育成シナリオのギミックにも柔軟に対応しやすいため、現状基本的にはどのシナリオでも頗る育てやすい。初心者入門用のシナリオとしての面目を依然保ち続けていると言えるだろう。
また、新しいシナリオや強化要素の追加による育成効率の上昇によって必然的に強い性能のハルウララを育てやすくなってきている。加えて2023年2月23日のアップデートによってハルウララの因子相性が上方修正され、相性の良いウマ娘も大幅に追加され、同時に重賞勝利に関連した因子相性の算出法が変わって作業自体も容易になったことから、初期に比べればハルウララの有馬チャレンジも大分容易になってきている(それでも今でも難しい挑戦であることは間違いないが)。
ちなみに第3シナリオはシステムやストーリーが根本から変わっている都合もあってハルウララと有馬記念に関連したイベントシナリオも起きなくなっているが、第4シナリオと第5シナリオは第1シナリオの話やシステムをベースにした上で構成されているため、ちゃんと従来の展開そのままで有馬チャレンジに臨むことが可能となっている。
ハルウララ全冠
2022年2月24日に実装された育成シナリオ「Make a new track!!~クライマックス開幕~」に伴い、特定のウマ娘でGⅠ~GⅢ全てのトロフィーをコンプする事で獲得できる「(ウマ娘)全冠」という称号が追加された。難易度はウマ娘の適性によって変わるのだが、やはりハルウララ全冠はかなり難易度が高い。
この全冠取得には、初期段階の因子継承しかされていない状態で、ジュニア級およびクラシック級3月までの重賞を制する必要があるのだが、その期間に中距離の重賞が4つ(京都ジュニアステークス・ホープフルステークス・京成杯・弥生賞)あり、最大限に芝因子や中距離因子を積んだとしても芝適性D・中距離適性Dで臨まなければならないのである。特にGⅠのホープフルステークスは「ハルウララ全冠」称号を取得する上で最大の難所とされている。因子もそうだが、スピードとパワーのステータスを可能な限り積んだ上で挑みたい。
なお、短距離・マイルの重賞については、芝適性に全振りした上でパワー重視のステータスにすれば、勝つことは中距離重賞ほどには難しくない。
第6シナリオではシナリオの仕様により育成中に限り芝と中距離の適性をAに引き上げることができる。これにより芝中距離はもちろん、長距離で挑むにしても芝A・長距離Cで出走できるため勝ちやすくなる。
オークスや夏合宿中の重賞、スプリンターズSなど、シナリオの都合上出走できない重賞も多く、フリーのレース出走が悪手になるシステムになっているとはいえこのシナリオを利用すれば全冠制覇への道もかなり楽になるだろう。
ただし、個別イベントはないので有馬勝利後のイベント等はない。
固有二つ名
ハルウララがんばる
ファン数が550,000人以上になる
この固有二つ名の取得は、前述の有馬記念一着が序の口に感じられるほど極めて難しい。
というのもリザルトのランク最上位のレジェンドで32万、レア二つ名「みんなのウマ娘」で50万である。獲得ファン数の多いGⅠレースに出走しやすい芝、中長距離に適性があるウマ娘ですら55万はきつい。
そしてそれに適性がないハルウララはどうかというと、育成では3年目の所定のタイミングまでに条件を満たすと固有スキルのレベルが上がるイベントがあるのだが、その条件はイベント発生までに規定数のファン(と4月前半のイベントは理事長の絆ゲージも)を集める事であり、最後の発生タイミングであるクラシック12月後半のクリスマスイベント(ハルウララなら最後の有馬記念直前)の時点では12万人に到達させる事が要求されるわけだが、ハルウララの目標レースと同じダートの短距離・マイルのレースに出走させるだけではこれにすら到底届かない。
あまりの難しさに同じく芝適性非A・ダート適性Aのスマートファルコンの実装に合わせ、ハルウララとスマートファルコンだけ固有スキルのレベルを上げるのに必要なファン数の条件を緩める修正がなされたほどである。
ましてや「ハルウララがんばる」を取得する場合、URAファイナル優勝で獲得できるファン数が予選・準決勝と合わせて47,000人であり、サポートカードのファン数ボーナスで水増しできるとしても、有馬記念終了時には既に50万人に近い数を獲得している必要がある計算になると書けばこの条件の難しさがイメージできるかもしれない。
そのため有馬記念1位は無論のこと、中距離の適性も上げてジャパンカップ、天皇賞(秋)、日本ダービー等の重賞レースも勝ち抜いて行かなければならない。
一応有馬は負ける前提で、短距離・マイルを勝ち続けてこの称号を獲ることも可能。
(ツイッターで公開された方法を参考に別のプレイヤーが称号獲得を達成し、作成した動画)
この方法なら中長距離を気にせず芝(とマイル)だけ注視すればいいので運要素はまだ少なめ。その代わり、この方法ではデビュー前や目標レース、URAファイナルまで含めた全78ターンのうちURAファイナルや目標含め30回以上出走という超過密スケジュール(これでも後述するように現実の方がもっと過密なのが恐ろしい…)をこなし、かつ有馬記念以外全勝する必要がある。
合宿中だろうが容赦なく出走させる必要があるためまともにトレーニングもできず、ステータス不足を因子とレース勝利時のわずかなステータス上昇で補う必要がある。
サポートカードも全てファン数ボーナス付きかつ5枚とも完凸(各々4回ダブり)が大前提なため重課金者でなければ大人しく中距離適性も上げてそちらでファンを稼いだ方がまだ現実的だろう…。
その後、2022年2月24日に新シナリオ「Make a new track!!~クライマックス開幕~」の実装が行われ、こちらは育成目標が存在せず自由に出走ローテを組めることと、レースに多く出走することが重要なシステムのため、こちらで育成することで若干ながらも難易度は下がった。→参考
が、芝かつ幅広い適性を持つ他のウマ娘に、三連投やペナルティが踏み倒せる年末を利用した禁断の四連投すらおり混ぜた超過密スケジュール(当然全勝)を以てしても60万かそこらが普通である、アイテムのペンライト(※1)等も駆使しなければ苦戦は必至である。
…が、時代は変わった。2023年8月24日に実装された新シナリオでは、専用のシステムによってレース出場時に脚質やステータスに大きな補正を受ける事ができる。具体的に言えば誰でも芝と中距離がAになるのだ。
これによって日本ダービーであろうが宝塚記念であろうが秋の天皇賞であろうがジャパンカップであろうが容易に勝ちを獲る事ができ、因子継承で長距離を伸ばしておけば春の天皇賞や有馬記念すら然したる苦も無く勝てるようになった(なおこのシナリオで有馬を勝っても勝利時のイベントは見られない)。
その為サポートをファン数ボーナスを多めに編成しておけば、シナリオを普通に勝ち進むだけで目標数に届くようになった(2度の凱旋門賞で1位を獲り損なっても猶予がある)のである。
◆(※1)使用したレースでの獲得ファン数50%増。なお、ペンライトのファン数増効果は、サポートカードでのファン数ボーナスが加算されたファン数にかかるため、獲得ファン数10,000人のレースにおいて、サポートカードでの合計ファン数ボーナスが100%だった場合、ペンライトを使用するとサポカボーナス分も加算された20,000人の50%増で30,000人獲得となる。
尤も、後述のように史実では競馬業界だけでは収まりきらないとんでもない社会現象が起きており、これでもまだ少ない方かもしれない。
固有実況
「ハルウララがんばれ!ハルウララがんばれ!
「ハルウララの初めての勝利が見えてきた!」
- デビュー戦で負けた後、未勝利戦で勝ちそうになる(具体的には最後の直線で先頭に出る)と聞ける実況。元ネタは、2004年3月22日に武豊がハルウララに騎乗したレースにおいて「がんばれ、106戦ハルウララ!」と実況されている(後述のムービーの3:54あたり)ものと考えられる。
NPCとしてのハルウララ
他のウマ娘同様、他ウマ娘の育成シナリオのレースで時々NPCとして出走することがあるものの、人気が最も低かったり、短距離やマイルすら適性外であったり、なおかつ「あきらめ癖」持ちであったりするなど悲惨極まりないステータスであることが殆どである。当然その出走結果もほぼブービーと大差負けであり、地方競馬とはいえ2着5回、3着7回と奮闘している実物と比べるとあんまりである。
その一方、URAファイナルズのダート戦にNPCとして出走している場合は、賢さ以外はC、賢さもD+となっており、他の出走ウマ娘と比較しても見劣りしない状態で登場する。こちらは状況によってはプレイヤーの担当ウマ娘が負けてしまう可能性もある手強いライバルである。特に、スマートファルコンのURAファイナルズ予選で出走しているハルウララは、何と中距離適性がBである。これがプレイヤーキャラ側だったらダートG1のトロフィー収集がどれだけ楽になることか。
サポートカード
- SSR[うらら~な休日]ハルウララ
リリース初期よりショップに販売されているSSRカードでフレンドポイントを交換して入手する。タイプは根性。
最大の特徴は、スキルを一切持たないこと。
そのため、ヒントが出てもスキルが得られないが代わりにステータスが上がる。(スピード・パワー1、根性6up)
SSRサポートカードイベントは3回すべて体力回復があり、残り2つの通常イベントも選択肢によって体力回復となるが、僅かに体力が半分を下回っている時にイベントがあると賢さ以外のトレーニングに回せる回数が増えるなど、地味に効いてくる場面もある。3回目のイベントを終えると、回復系金スキル「どこ吹く風」が手に入る。
根性タイプなのでリリース初期は見過ごされていたのだが実は練習性能はトップクラスだったりする(完凸時トレーニング+15%、レース&ファン数ボーナス+10%、根性トレにやってくる確率+50%)。そのため当初から根性以外だったら壊れ確定とまで言われており、1周年で行われた通称"根性アプデ"で根性の重要性が増したことでこのサポカの評価は大きく上昇。
「どこ吹く風」もアプデで汎用金回復スキルとして扱えるようになったこともあり、現在は「常設交換していい性能じゃ無い」「根性育成に必須」「というかキタサンやクリークらと並ぶスタンダードデッキの一角」とまで言われ、リーグオブヒーローズの最上位層も愛用していることが窺える。
そのためガチャ産根性サポカはウララと強く競合し、残念ながらウララの席を奪えないカードもそれなりに存在する。なんなら初期配布に負けるガチャサポカも存在する。
最大の欠点は初期絆が0という点で、意識して積極的に踏む、賢さオグリキャップで少しでも底上げする、といったプレイングが必要になってくる。が、育成シナリオ「グランドマスターズ」や「プロジェクトL'Arc」においては絆を貯めやすい仕掛けがなされている為、その欠点もある程度軽減されている。
収穫ッ!満腹ッ!大豊食祭に至っては、リンクキャラの理事長の効果や序盤料理の効果もあってものすごい勢いで絆ゲージが増えるため、ジュニア期間でゲージが満タンになってしまうこともしばしば発生してしまった。
- SSR[うららか・ぱっしょん♪]ハルウララ
ストーリーイベント「『刻限』~Silks&Three_Riddles~」の開催とともに実装されたSSRサポート。タイプはパワー。
こちらもスキルはなく練習性能も高くないものの、代わりにヒントによるステータスブーストが2倍になっており、それを主眼に置いたサポートカードだが、固定値故にインフレに置いていかれている上に金スキルも「努力家」(ランダム加速)と芳しくなく、実装時点で中々に不遇なスペック。
しかし2024年10月に実装された新シナリオ走れ!メカウマ娘にて本シナリオのギミックと本カードの性能が見事にマッチし、今までの不遇ぶりから一転し育成環境で顔を見せ始めた。
競走馬『ハルウララ』
「1回ぐらい、勝とうな」
__ブームのきっかけとなった2003年6月13日の高知新聞夕刊の見出しより。
モデルとなったハルウララ号は地方競馬である高知競馬所属の競走馬。スペシャルウィーク達より1歳年下の1996年生まれで、世代で言えば99世代。
生涯成績は113戦勝ちなしと「全く勝てない」ということで有名であり、(主に地方競馬出走馬であるが)後世の競走馬が歴史的な連敗記録を生み出す度に必ず彼女の名前が引き合いに出されるほど。
当時競馬に興味が無かった人でも「ディープインパクトとハルウララの二頭は知っている」という知名度だけなら二強状態だった、ある意味伝説的な競走馬である。
小柄で臆病、加えてわがままで飽きっぽい性格だったためセリでも買い手がつかず、調教師である宗石氏も義理で預かったという。名前はメリージェーンにする案もあったが「手のかかる馬なのでせめて名前くらいはかわいくてのんびりしたものにしたい」という宗石氏の願いから最終的にハルウララに決まった。
地方競馬では過密なスケジュールから、馬も次のレースに走る体力を温存するため、次第に手を抜くことを覚えてしまうそうだが、ハルウララは力加減ができるほど賢くなかったらしく、いざレースに出ると、その持ち前の負けん気でずっと走り続けていた。
その懸命な姿は全国区に知れ渡り、「負け組の星」として知られ、当時廃止寸前だった高知競馬場の危機を救った名馬となった。
とはいえ、当初高知競馬組合の広報担当が高知の地方新聞に掛け合ったときはかなり難色を示されたらしく、プレスリリースを他の新聞社に送る時も担当者が渋々認めたようなものだったという。
そのプレスリリースを毎日新聞が拾い、更にフジテレビが朝の情報バラエティとくダネ!で紹介したことで全国の、しかも競馬を全く知らない人々の目に留まることになった。
これ以降ハルウララは朝も夜もテレビで頻繁に取り上げられるようになり、100連敗を喫したときには何故か多くの観衆に祝われ、武豊が地方交流重賞に騎乗するために高知競馬に遠征したことがきっかけでハルウララに騎乗したレースの生放送では平日でありながら異常ともいえる高視聴率を記録した。
このレースは観客が1万3000人を超え、高知競馬が始まって史上初の入場制限までされている。イギリスやアメリカといった海外のメディアまで取材に来ており、日本人の熱狂は海外にも伝えられた。
その日の馬券売り上げはハルウララ馬券だけで1億円2000万以上、関連グッズだけでも1000万ほどの売り上げを記録している。
メディアが連敗で騒ぐ裏で、真剣勝負を好む競馬ファンや業界関係者からの目は冷ややかだった。負けを喜ばれることなど、馬を少しでも速く走らせるために懸命に働く人々からすれば侮辱以外の何物でもなく、武自身も「重賞や勝利する馬より注目されている」ことに関しては複雑な気持ちだったと述べている(一時は過熱するハルウララブームについて嫌気がさし、怒りすら覚えたらしい)。
ハルウララと近い血統を持つ競走馬には買い手がつかなくなったり、種牡馬を拒否されるといった弊害も起きていたという。
だがその声も純粋にハルウララの勝利を願って応援し続ける声援には負けざるを得なかった。
長引く不況の中、人々はどこか鬱屈していた空気を感じていた当時、それでも明日を夢見て日々を懸命に生きる人々には、負けてもあきらめずに走り続けるハルウララが重なって見えたのかもしれない。
時の内閣総理大臣小泉純一郎首相への国会答弁でも取り上げられ、「負けてもくじけるなという希望を与えてくれるいい話題だ」とコメントしている。
武も上記のように不快感を口にしながら、一方で日本中を注目させた彼女を''名馬''と呼んだのも事実で、レース終了後観客の声援に応えて本来なら勝ち馬のみ行うウイニングラン(馬場一周)を行った。武豊が負けた上でウイニングランを行ったのは、歴代でも1999年の有馬記念とこのレースの2回だけである。
先述したようにハルウララブームに怒りすら覚えていた武だったが、ハルウララに騎乗した当日、1万3000人もの群衆が高知競馬場で応援する様子を見てその怒りも消え、「こういうスターがいてもいい」と感じたという。
また、ハルウララの単勝馬券は「当たらない」という事で、交通安全やリストラ防止の「お守り」として全国の場外馬券所でも飛ぶように売れたという(特に2004年3月22日に武が騎乗した時の馬券は現在でも高額で取引されている)。
ブームの際に多くのグッズが発売されており、キーホルダーからぬいぐるみ。非売品ではあるが、素材の一部にハルウララの毛を使用したブラジャーまであった。彼女を扱った書籍も多数出版されており、児童向けの絵本まで存在する。
更には映画まで制作された。
しかし、晩年は馬主と調教師の間で対立が起こり(この時は都合3人目の馬主だった)、馬主により調教師の下から連れ出された後、預けていた牧場に半ば放棄されてしまう。その後のハルウララは走ることすらなく、2006年10月頃をもって競走馬を引退する。
- 引退後の顛末
2009年頃、繁殖牝馬を目指し、北海道に移送された。しかしながら種付け料がいかんせん高額で地方競馬の馬主に払えるレベルではなかったため、繁殖入りは実現しなかった(一説によると、ディープインパクトやステイゴールドなどの種付けが計画されていたとのこと)。
その後は馬主が預託料を滞納した挙句所有権を放棄するなどいい加減に扱ったせいで処分される危機に陥るが、委託されていた千葉県の牧場「マーサファーム」が支援団体「春うららの会」を設立して募金を募ると、かつて彼女に勇気をもらったという多くの人々がこれに応じ、危機を救った。ハルウララは今もここで繋養されている。
なお、彼女の馬房には、ウマ娘のハルウララのグッズが飾られているとのこと。牧場の広報は何故か同僚で元警視庁騎馬隊所属だったハヤテ(競走馬名:グランスクセー)が行っており、彼のTwitterアカウントにもよく登場する。
また、千葉県警木更津警察署の交通安全啓発ポスターに起用され、警察署長から感謝状と人参600kgが贈られている。
走って、負けて、多くの人に愛された彼女の雄姿は、桜の季節を何度繰り返しても色褪せることはない。
「無事之名馬」がこれ以上似合う馬も中々いないだろう。
とはいえ、実際は「無事」ではなく蹄が脆い(蟻洞持ち)という健康上の問題があった。その為に全力で走らせることは難しかったようで、これが連戦連敗の原因だったともいわれる。
もし蹄が丈夫であったならば、或いは現役時代に勝てていたかもしれない。しかし、その場合のハルウララは今のような人気馬にはなっていなかっただろうし、今も生きていられたかどうか。なんとも、人間万事塞翁が馬…と思わざるを得ない。
(ウマ娘のハルウララも「あともうちょっと、わたしの脚が長かったら」と自身の脚について無いものねだりを零すほど、前述の蟻洞の存在は大きかった)
- 悲願(?)の初勝利
ちなみにハルウララは引退後、こっそり勝利している。
…といってもそれはソフト競馬という本物の競馬とはかけ離れた競技だが、現役から数えて実に120戦目にしてようやく手にした「初勝利」には違いない。
これは言い方を変えれば、現役時に113戦という(ウマ娘のモデルになった競走馬と比べて)異様なほどレースに出走(ゲームで言えば139ターン中113ターンがレースという過酷にも程があるスケジュール)した上で、別の競技とはいえ引退後どころか馬としては老齢な23歳になるまで動けるだけのコンディションを保ち続けていたということでもある。
「負け組の星」として話題になっていた間も勝利の可能性を模索し続けた関係者や、何よりその期待を背負って走り続けたハルウララ自身の「強さ」と想像を絶する努力のたまものであることは確かだろう。
また、ハルウララを描いたアメリカ製ドキュメンタリー映画『The Shining Star of Losers Everywhere』(2016年公開)はHotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭の最優秀短編ドキュメンタリー賞に選ばれている。分野は違えど、数百の作品が競う大会で、ハルウララは確かに勝利を掴んでいた。
史実(?)で対戦経験のあるウマ娘
強調はハルウララが先着したレース。
・ナイスネイチャ……19年第二有馬記念
・ウイニングチケット……20年第二有馬記念(☆)
・タニノギムレット……20年第二有馬記念(☆)
(☆)年度は2020年だが、開催(動画公開)日は2021年1月。
競走馬としての引退後に参加したソフト競馬という形ではあるものの、史実においてモデル馬がハルウララ号と公式戦で直接戦った経験があるウマ娘達。ハルウララの史実戦歴やモデル馬の年齢、ウマ娘のメディア展開の方向性などを考えると、今後この括りのウマ娘が他に登場する可能性はかなり低く、何気に極めて希少な存在。
この影響もあってか、ナイスネイチャのハロウィンボイスがウララに関する話題となっている。
また、リアルにおけるウイニングチケット号は種馬引退後にハルウララの父であるニッポーテイオーと同じ放牧地で過ごし、彼の最期を見送ったという意外な縁もあったりする。
タニノギムレットにいたっては、怪我で早期に引退したため、実は直接戦った経験があるウマ娘がウララ並に少ない。
◯第3回第二有馬記念
◯第4回第二有馬記念
余談
中国にも伝わる競走馬
上記のように何故かアメリカをはじめ海を越えて題材にされたこともあるハルウララだが、実はウマ娘が発表される前に中国でも実馬のハルウララがメディアに取り上げられたことが何度かあった。
なぜ日本人が連敗している馬をこんなに応援しているのかはじめは疑問を抱きながらも、努力し続けるものをリスペクトする姿には中国の人々も心を打たれたようだ。
ウマ娘のハルウララを有馬記念で優勝させた快挙についてもウマ娘の日本人気と共に話題となっている。
ちなみにハルウララは中国語表記では「春丽(日本読みで表記する場合は"春乌拉拉"で、混同や商標被りを避けるためなのか中国語版ウマ娘ではこちらが採用されている)」、あのストリートファイターの人気キャラクター春麗と同名だったりする。
応援イラスト
2018年以降、ウマ娘公式がG1の日に公開するようになった応援イラストにおいて、2018年と2020年・2021年の3年(後者は2年連続で)も「チャンピオンズカップ」の応援イラストのモデルに選ばれている。
2022年7月27日にホッコータルマエのウマ娘化が発表されるまで、史実においてチャンピオンズカップで優勝経験を持つ競走馬はウマ娘化されていなかったため、しょうがないわけであるが(2021年のイラストでは同じく勝ち鞍のないカレンチャンも描かれていたが、こちらは父の代役と解釈できるので不自然ではない)。
なお、アグネスデジタルの想いという形で、2022年の「ジャパンダートダービー」の応援イラストに登場している(こちらを参照)。
ちなみに、2022年のジャパンダートダービーには高知ダービー馬のガルボマンボが参戦しており、あるいはその代役かもしれない。(結果は9着)
意外な能力
アプリゲーム版では、担当ウマ娘の育成中に他のウマ娘とトレーナーあるいはウマ娘同士のイベント交流を通じて自分の担当ウマ娘の育成の参考となるアイディアを閃く、謎イベントが発生することがある。
中にはサッカーボールからロシア料理を連想して食べる展開を描いた某漫画レベルの無茶苦茶な発想力のものもあるが、ハルウララの切れ者イベントではまさかのこれをセルフでやってしまう展開がある。サポートカードの性能といい、もしかしたら、このウマ娘みたいに自身のレースの才能はなくとも、トレーナー職の才能はあるのだろうか…?
なお、アニメ版一期のサイドストーリーでは、とある名のあるウマ娘のマネージャーでも気づかない疲労を見抜き、「一流のウマ娘なのか?」と勘繰られる展開がある。
モチーフ?
実はキャラクターの造形にストリートファイターシリーズの春日野さくらを思わせるものが多く、他にも同シリーズがモチーフとなっている部分が見受けられる。
- 勝負服
- →指ぬきグローブ、ハチマキ、赤ブルマはいずれものさくらの衣装でも使われている。
- 『ハルウララがんばる!』
- →さくらが主人公の漫画作品『さくらがんばる!』。ハルウララもゲーム内で格闘漫画を読んだ影響で「たのもー!」と片っ端からウマ娘に模擬レースを挑むストーリーがある。
- 原案のポーズ
- →左手の拳を突き上げるポーズはさくらのキービジュアルでも使われている。
- 開花後の内股ジャンプ
- →ストリートファイターⅡ時代の春麗の勝利ポーズ、所謂「ヤッター!」。
- 意図的に弱く設定されているが愛嬌のあるキャラクター
- →さくらとも縁の深いダン。
- ルームメイトがお嬢様キャラのキングヘイロー
- →さくらのライバルお嬢様である神月かりん。ライバル関係だけでなく、さくらを手助けすることも多かった。
また、上記の通りハルウララの中国語表記が春麗であるため、偶然も多分に含まれるとはいえやはりストリートファイターシリーズとの縁を強く感じられる。特に「名前が春麗、容姿は春日野さくら」とまとめると、シリーズ主役級の人気女性キャラ2人を組み合わせたキャラとも言えるのかもしれない。
生年月日
リアルのハルウララの生年月日は1996年2月27日であるが、なんとこの日はポケットモンスター赤・緑の発売日と同日である。
趣こそ違えど、誕生して20年以上を経た現在でもなお語り継がれ愛され続けている、競馬界とゲーム界の伝説と呼べる存在が同じ日に生まれたと考えると、これも偶然ではあるが不思議な縁である。
さらに言うとこの両者にはもう1つ大きな共通点がある。上記の通りハルウララ号は経営難に陥っていた高知競馬場を立て直した、まさに「救世主」と呼べる存在である。そしてポケットモンスター赤・緑の爆発的な大ヒットは、当時発売から約7年が経過して新作の発売も減る一方となり終焉を迎えようとしていたゲームボーイの人気の再燃と再評価をもたらすきっかけとなり、マイナーチェンジ版としてポケモン発売の約半年後に誕生したゲームボーイポケットの売り上げにも大きく貢献。さらにその後も任天堂の携帯ゲーム機の後継機としてゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンス、ニンテンドーDS、ニンテンドー3DS、ニンテンドースイッチが出る度にポケモンシリーズも専用タイトルの新作を発売し、任天堂の携帯ゲーム機市場を支え続けてきた。つまりハルウララもポケモンも、その一大ブームによって自身の活躍の場となった舞台の窮地を見事に救った存在と言えるだろう。
ヒルナンデスに出演?
2022年4月18日に放送されたお昼の情報バラエティ番組『ヒルナンデス』のコーナー「クイズ!知ってること知らないこと」で、「今の20代前半はハルウララをどれくらい知っているか」というお題が登場。結果は29%で、ねり消し等他のお題に比べて低い結果となったが、VTRではウマ娘から知ったという回答も見られ、ウマ娘の方のハルウララを紹介する場面もあった(ちなみにスタジオではこれを聞いて「ああ~!」と納得するような声も出ていた)。
ハルウララブームの立役者、橋口アナウンサー
ハルウララがここまで大きくブームとなった背景に、一人のアナウンサーがいる。
彼の名は橋口浩二。
競馬のすばらしさを伝えるために人一倍研究熱心で、レース中の実況でも各出走馬の細かいタイムや血統を交えて伝え、ゴールした馬にも名前にちなんだキレのいい一言を付け加える名物アナウンサーである。
彼がハルウララの連敗記録に気付かなかったらウマ娘のハルウララはおろか、2004年のブームも存在せず、高知競馬は廃業していたかもしれない。
努力家でどんな仕事にも手を抜かない彼は、個人の協賛によって名付けられたどんなレースでもしっかりと下調べを怠らず、レース名の意味を紹介する。
それがたとえアイドルマスターの一キャラクターの誕生日を祝うレース名であっても。
その為あまり競馬に触れていないアニメやゲームのファンからも知名度があり、アイマスのプロデューサー達からは「橋口アナP」という名誉プロデューサーとして親しまれている。
ウマ娘の配信された2021年の5月には高知で「ウマ娘ありがとう特別」という協賛レースが組まれ、ここでもウマ娘で実装されている血統の出走馬を紹介するなど相変わらずの仕事ぶりを披露し、「トレーナーの皆さん、ハルウララ随分と可愛がってもらっているようで、恐縮です」とウマ娘のユーザーに充てた感謝の言葉も述べている。
ちなみにこのレースはウマ娘ではハルウララのルームメイトであったキングヘイローの産駒であるキングジャガーが勝利した。
ハルウララの後継者~高知競馬もう一頭の救世主
ハルウララブームで奇跡的に危機を脱した高知競馬場。しかし、今日の成功に至るまでにはもう一頭、語らなければならない競走馬がいる。
前述のようにハルウララは突如レースから遠ざけられ、ブームが急速に終焉を迎えた。高知競馬場の客入りも徐々に減少。再び赤字経営に陥り、ハルウララブーム時代に貯めていた基金を切り崩しながらなんとか運営を持たせる状態になっていた。
ハルウララによってもたらされた利益は確かに莫大なものではあるが、結局は一時凌ぎ。かつてハルウララに騎乗した武豊が会見で「強い馬が強い勝ち方をすることに競馬の面白さがある」とコメントしたように、競馬場が本当の意味で客を集めるには、強い馬たちによる面白いレースが必要不可欠だった。
しかし、元の高知競馬場は他で走れなくなった馬達の最後の受け皿のような存在で、良馬を呼び寄せるような力はなく、もはや万策は尽きたように見られた。
そこにやってきたのが、グランシュヴァリエという1頭の馬。3歳でダート3勝とまずまずの成績ながら、屈腱炎で中央での戦いを断念せざるを得なかった。しかし雑賀正光調教師は「まだ若く、適切な治療と調整をすれば十分活躍できる」と判断。適切な治療を施し、競走馬として復活させた。
ホームでの実力は圧倒的なグランシュヴァリエ。高知以外ではなかなか勝利できなかったが、それでも高知競馬代表として各地を転戦。
そして2010年のGⅠ「マイルチャンピオンシップ南部杯」で並み居る中央の馬と互角以上に渡り合い、オーロマイスター、エスポワールシチーに次ぐ3着と好走。以降も中央、地方問わず各地に遠征しては観客の予想を上回る激戦を繰り広げ、全国に高知競馬の存在を知らしめ、2012年には福山競馬「ファイナルグランプリ」を制覇して重賞馬となる。
こうした彼の活躍で、高知競馬は今度こそ競馬らしさを武器に活気を取り戻した。長らく高知代表の肩書を背負って走り続けてきたグランシュヴァリエは、いつしか『高知の総大将』と呼ばれ、高知競馬ファン、そして高知県民の誇りとなったのである。
この勢いに乗じるように高知競馬場は経営方針を攻めに転換。「夜さ恋ナイター」にみられるナイター競馬や馬券のネット販売、そしてかつてのハルウララのように勝ちから遠ざかっている馬ばかりをあえて集めてナイターの最終レースに編成し、「難解だが一発高配当が期待出来る」「他場含めての最終レースを目玉レースにしてネット投票のファンを集める」という狙いを持った「一発逆転ファイナルレース」など、いち早く次の時代へ向けたアイディアを実現させ、二度目のV字回復を成し遂げた。
名前だけ聞けばCygamesの別のゲームに出ていそうな彼だが、その生きざまは正に高知に現れた救国の忠騎士と言えるだろう。
2021年にはグランシュヴァリエと高知競馬場の復活劇がNHK番組『逆転人生』で取り上げられると、翌日以降の売り上げレコードが立て続けに更新された。
そして3月16日の黒船賞ではついに武豊がハルウララに騎乗したレース単独の売得金記録を17年ぶりに塗り替える快挙を達成した。
これは今までの高知競馬場の努力や賞金の増加によって参加競走馬と騎手のレベルが全体的に向上したことが大きな要因だが、3月と言えばご存知の通り、ウマ娘プリティーダービーのアプリ版サービスが始まった直後でもある。ハルウララも数日間トレンド入り(※)していたこともあって、最後の一押しを手伝ってくれたのだろう。
※「有馬チャレンジ」や「ちょっと表で言いにくい理由」で話題になっていた。
そして高知競馬場では、今も多くの競走馬が勝利を目指して走り続けている。
関連イラスト
関連項目
関連ウマ娘
- テイエムオペラオー、アドマイヤベガ、メイショウドトウ:モデル馬が1996年誕生であるウマ娘繋がり(99世代)。オペラオーとドトウとはホーム画面でも絡みがある。2022年年始に、4人+万福招来がメインキャラを務めるイベント『瑞花繚乱!新春かるた合戦』が開催された。
- オグリキャップ、ユキノビジン、イナリワン、フリオーソ:モデル馬が地方競馬デビューのウマ娘繋がり(フリオーソ以外は後に中央に移籍)。
- アグネスデジタル、ナイスネイチャ、ダイタクヘリオス、ツインターボ、ケイエスミラクル:毛髪の色(あるいは色合い)がメンコに由来しているウマ娘繋がり(※ツインターボのみ地方競馬にも出走した実績を持ち、キャリア後半は地方競馬が軸となっていた)
- スマートファルコン:ダート適性Aのウマ娘。なお初期実装ではなかったため、それまでは(数ヶ月だが)ハルウララが唯一のダートAだったことになる。
- キングヘイロー:ルームメイト。このおかげかキングヘイローからの継承適性は高め。
- ヒシアケボノ:誕生日が一緒。
- マチカネフクキタル:元ネタ的には特に関連性はないはずだが、アオハル杯シナリオとイベントの2回にわたってチームを組んでおり、公式シナリオでの絡みが比較的多い。また、アプリゲーム以前にもキャラクターソングCD第7弾でスーパークリークを含めた3人で組んでおり、同作内では一緒にうまぴょい伝説も歌っている。その他、2021年4月から5月にかけて7回に渡って放送された「ウマ娘プリティーダービー」のCMシリーズ「Heroes(ウマ娘)」において、トリを飾る「 過去も未来も愛される。篇」としてオグリキャップ、ゴールドシップ、ナイスネイチャとともに多数のファンに支えられたアイドルウマ娘として紹介されてもいた。
- キンイロリョテイ:モデルとされる馬は2022年より放送されているJRAのCMにて「負けても負けても愛されたヒーロー」として、紹介されている。
- モンジュー:アニメ一期ではブロワイエというウマ娘として登場し、サイドストーリー12話にて密かな絡みがあったウマ娘。史実では1996年生まれの同期である。
- アキツテイオー:ウマ娘シンデレラグレイに登場するウマ娘。元ネタとされるニッポーテイオーは、史実における父に当たる存在である。
- ライスシャワー、ファインモーション、カレンチャン、イクノディクタス:2022年5月30日から開催されたストーリーイベント『『刻限』〜Silks&Three_Riddles〜』で共演。前回出演したイベントがウララを含めてキャラ同士の縁が深い組み合わせだったのに対し、今回はウララとライスの2人以外はこれまで明確な絡みが殆ど描かれなかったキャラばかりとなったため新鮮なやり取りが展開された。
- ライトハロー:第4シナリオに登場するトレセン学園のOGであるゲームオリジナルのウマ娘。現役時代に一度もレースで勝つことができずに引退したという史実のハルウララ号に近い経歴を持っており、そのハルウララもウマ娘では上記の通り育成シナリオの主人公としてGⅠ勝利が約束されている世界観において、ある意味ウララ以上にハルウララ号をはじめとした史実の未勝利馬の姿を体現したキャラと言える。
- ナリタトップロード:史実においては99世代の同期だが、キャラの実装が遅かったこともあって長らく絡みが描かれなかった。配信アニメ「Road to the Top」で初めて直接の絡みが描かれ、互いに「ちゃん」付けで呼び合ったり、レースではオペラオーやアヤベも一緒に出場している中でもトップロードを応援するなど、かなり親しい様子を見せた。その後アプリゲームでトップロードが実装された際には2人の育成イベントも設けられている。史実的には直接の対戦経験は勿論ないものの、同期の優駿達が引退してターフから去った後も現役を続け、日本の競馬を盛り上げた名馬同士とも言える(ナリタトップロードは同期のライバル達が去った後も現役を継続し、阪神大賞典連覇などを達成して2002年末に引退。ハルウララが世間の注目を集めて一大ブームとなったのは2003年頃から)。
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